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古井戸と龍脈 その6
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「またツチノコですか?」
「今回は鳥の妖怪らしいよ」
「鳥の妖怪?」
「ボクもよく知らないけど、この商店街の近辺で目撃情報があったとか」
「その緊急会議って、この近所でやっているんですか?」
「そう、駅前の喫茶店に集まっているみたい」
「それはビミョウだな」
「なにが?」
「水槽の見積もりをお願いしたいんですけど、
小野寺さんが帰って来ると、ボッタクリ価格になるからな……」
「やっぱり知っているのか……」
「近所の人はみんな知ってますよ。
子供のころからボッたくられてますから」
「オーナーは仕入の値段知らないから、そのときのフィーリングで値段を決めるんだよ。
しかも、それが、スゴク高い。
だからオーナーが見積もりを出すと、ぜんぜん売れないんだ」
「もうしばらく待とうかな……」
「どんな水槽が欲しいの?」
「商店街で話題になるくらい大きな水槽を待合室に置きたいんです」
「そうすると、水槽の大きさもさることながら、金魚とか、グッピーみたいな、よく見かける魚じゃなくて、めずらしい魚を飼ったほうがいいね」
「なにかおススメありますか?」
「そうだね……
キモかわいい系とか、どう?」
「キモかわいい系?」
「グロテスクだけど、かわいい魚。
女の子に人気があるよ」
美織が飼っているイモムシも、キモかわいい系ってことになるな……
と、言うことは、女子に人気があるっていうのも、本当かもしれない。
「それにします」
「じゃあ、これなんかどう?」
加山さんは、大きな水槽の中の魚を指さした。
真っ白で、細長く、たてがみみたいな背びれがある。
ミニチュアの恐竜みたいだ。
「これ、魚なんですか?」
「不思議な形でしょう。古代魚の仲間」
「こんなの、見たことないです」
「そうだろうね。
ポリプテルス・プラチナ・エンドリケリー。
これは、スゴクめずらしい。絶対に話題になるよ。
遠くからお客さんが来るかも」
「遠くから来る?
いいですねー。
俺、そこの狩嶋鍼灸院の狩嶋です。
小野寺さんがどこかに旅に出たら、連絡してください」
店の所々に盗聴マイクみたいなものが見えるけど、細かいことは気にしないのが俺流。
「今回は鳥の妖怪らしいよ」
「鳥の妖怪?」
「ボクもよく知らないけど、この商店街の近辺で目撃情報があったとか」
「その緊急会議って、この近所でやっているんですか?」
「そう、駅前の喫茶店に集まっているみたい」
「それはビミョウだな」
「なにが?」
「水槽の見積もりをお願いしたいんですけど、
小野寺さんが帰って来ると、ボッタクリ価格になるからな……」
「やっぱり知っているのか……」
「近所の人はみんな知ってますよ。
子供のころからボッたくられてますから」
「オーナーは仕入の値段知らないから、そのときのフィーリングで値段を決めるんだよ。
しかも、それが、スゴク高い。
だからオーナーが見積もりを出すと、ぜんぜん売れないんだ」
「もうしばらく待とうかな……」
「どんな水槽が欲しいの?」
「商店街で話題になるくらい大きな水槽を待合室に置きたいんです」
「そうすると、水槽の大きさもさることながら、金魚とか、グッピーみたいな、よく見かける魚じゃなくて、めずらしい魚を飼ったほうがいいね」
「なにかおススメありますか?」
「そうだね……
キモかわいい系とか、どう?」
「キモかわいい系?」
「グロテスクだけど、かわいい魚。
女の子に人気があるよ」
美織が飼っているイモムシも、キモかわいい系ってことになるな……
と、言うことは、女子に人気があるっていうのも、本当かもしれない。
「それにします」
「じゃあ、これなんかどう?」
加山さんは、大きな水槽の中の魚を指さした。
真っ白で、細長く、たてがみみたいな背びれがある。
ミニチュアの恐竜みたいだ。
「これ、魚なんですか?」
「不思議な形でしょう。古代魚の仲間」
「こんなの、見たことないです」
「そうだろうね。
ポリプテルス・プラチナ・エンドリケリー。
これは、スゴクめずらしい。絶対に話題になるよ。
遠くからお客さんが来るかも」
「遠くから来る?
いいですねー。
俺、そこの狩嶋鍼灸院の狩嶋です。
小野寺さんがどこかに旅に出たら、連絡してください」
店の所々に盗聴マイクみたいなものが見えるけど、細かいことは気にしないのが俺流。
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