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エピローグ 妖怪の総大将「ナーリ・フォン」
エピローグ やっぱりナーリは「妖怪の総大将」にふさわしかったようです
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「ぬらりひょん殿! ……お久しぶりです」
「頑張っているみたいですね、トイシュ殿」
「ええ。……元盗賊をやっていた連中も、今ではすっかりまじめな鉱夫としてはたらいていますよ!」
先日の『水神が天に上る』というインパクトは、ハイクラー家の領民たちにも衝撃を与えていた。
また、たまたま水神が東洋系の外見をしていたことも相まって、
「さすがは妖怪の総大将『ぬらりひょん』だ」
という声が町中に広がっていた。
また、どうやら鉱山付近が雪におおわれるようになっていたことは、地元住民にとっても問題になっていたらしく、それを解決したことも大きい。
だが、それだけでは妖怪が自身を脅かす存在だと恐怖されるだけだっただろう。加えて、『モンスターに出来ないことをやってのけた』となると、モンスターの劣等感を刺激することも分かっていた。
俺はそうなることを見越して『トイシュが妖怪を雇った』という名目にしていたのが功を奏した。
「さすがはトイシュ様ですな! あのような力を持つ『ぬらりひょん』を部下に従え、解決するとは!」
「まったく! しかも鉱山で働けば借金を帳消しにしていただけるなんて! ……まったく、賢王とはあの方のためにある言葉ですな!」
近隣住民もそういいながらトイシュをほめたたえた。
「だが……妖怪どもも決して捨てたものではないということだな」
「そうね。……ちょっと、これからは優しくしてあげようかな」
彼らモンスターたちも、俺たちの功績を素直に認めてくれ、前よりも街中で向けてくる目線は暖かくなったように感じた。
トイシュも自身の名声が高まったのがよほど嬉しかったのか、彼は多少慇懃ながらも俺に対して敬語を使うようになっていた。
「それで、ぬらりひょん様! これからそなたはどうするつもりで?」
「ええ。……まずは、他国にあるほかの借金も返して、そして圧政に苦しむような国があったら……住民たちが自治権を持てるような世界にしていきたいですね」
「おや、ぬらりひょん様が領地を治めるのではないのですか?」
まあ、普通はそう思うだろう。
この時代の領主の権力というのはすさまじいものがある。
極端な話、近くの村に可愛い村娘がいた場合『今日から私の側室になれ』と命令すれば、次の日には自分の屋敷に住まわせることが出来るほどだ。
通常なら、そんな特権を手放すことはないだろう。……だが元の世界では、権力を独り占めする独裁者が破滅する物語が何度も世界史の中で登場してきた。
「ええ。……権力を独り占めしてもいいことはないですから……。それに……」
「それに?」
「俺は……本当は、フレアがいてくれればほかに欲しいものはないですから」
そういいながら、俺は隣にいたフレアに笑いかける。
フレアも俺に笑みを返した後、俺の手をそっと握ってくれた。
「ほう……月下の雪姫殿と、仲が睦まじいことですなあ? であればいっそ、短命種は短命種らしく、自分たちのことだけ考え、二人でゆっくり暮らされては? なんならお二人にふさわしい豪邸を、我が領地に作ってもいいのですぞ?」
多少傲慢なきらいがあるが、トイシュは短命種に対しては優しさをある程度見せてくれる。
これは長寿故の特権意識と短命のものへの同情心によるものでもあるのはわかるが、少なくとも彼の提案に他意はないようだ。
だが、俺は首をふる。
「いえ……。今はまだ、落ち着くことはありません。フレアと一緒に、世界を変えていくつもりです」
「フフフ……。そういうことです、トイシュ殿。私は、ぬらりひょんと一緒に、どこまでも戦うつもりですから……」
フレアもそういって、俺の腕を組んでくれた。
本当は領主としてではなく、一人の庶民として彼女と二人だけで暮らしたい。
だが、それは単なる『責任放棄』でしかない。少なくとも俺は『自分だけが幸せになるため』にこの地に呼び出されたわけではないことくらいは分かっている。
それに『短命種』だからこそ、急進的に改革が出来るとも俺は思っている。
そのことを察したのか、トイシュは少しうらやむような目を見せた。
「その熱さは……我々長命種にはないものですな……。であれば、私も手を貸しましょう。その火を少し分けていただきたいのでね……」
「ええ! では、その時にはよろしくお願いします!」
そういうと、俺はトイシュの屋敷を後にした。
「グガア!」
「あはは、だいだらぼっちさん、次はあっちに行って!?」
「あ、ずるいよ、スネコスリ! 次は僕も乗せてよ!}
「待てよ、ガキども! 次は俺が乗せてもらう番だろ!?」
砦に戻ると、だいだらぼっちがスネコスリ・一本だたらの二人と一緒に楽しそうに遊んでいた。
そんな彼らと一緒にいるのは、サテュロスの元お頭だ。彼はもう大人ではあるが、精神的に幼さを残す種族特性もあるのか、彼らと遊ぶのが楽しいようだ。
スネコスリも以前のことは水に流し、今ではお友達のような関係になっている。
二人が嬉しそうに遊んでいるのを見て、俺は声をかけた。
「おーい! あんまりだいだらぼっちに迷惑かけるなよ!」
「分かってるよ、お兄ちゃん!」
「それじゃ、僕たち水汲みに行ってくるね!」
「俺は薪を切ってくるわ! たまにはあんたらの仕事も手伝わないとな!」
「グガア!」
「ああ、気を付けてな!」
そういうと4人は森に向かって歩いて行った。
すっかりだいだらぼっちはこの砦にもなじんでくれたようだ。
また、絶大な力を持つ彼を使役したということで、俺はますます『妖怪の総大将』として周囲に知られるようになっていた。
その様子を見ていると、手の目と蛇骨婆が俺に声をかけてきた。
「おう、久しぶりじゃの、ぬらりひょん?」
「あれ、蛇骨婆! それに手の目も!」
「最近忙しくてな。来れなくて悪い。……ほら、これ」
そういって彼は、クッキーを手渡してくれた。
「お、美味しそうじゃん! どうしたんだ、これ?」
「フリーナの屋敷で働くエンプーサが作ったといっておってな。ワシらが貰ったのじゃが、妖怪はクッキーなど食えんからな。じゃからお主に持ってきたのじゃよ」
「へえ…ありがとな! 経営はどうだ?」
「おう! 最近はこの辺の治安も良くなってきたからのう! いろんな客がワシのところに来るようになったわい! おかげで左うちわじゃよ!」
そう嬉しそうに言いながら、手の目の腕をぎゅっとつかむ蛇骨婆。
……いつか、こいつらの結婚式に参列することがあったら、心から祝福しようと俺は思った。
そして俺とフレアは、砦の中にある一室に戻った。
するとフレアは、
「ねえ、ぬらりひょん……」
「え? ……うわ!」
そうつぶやくなり俺に対してキスをして、そっと抱きしめてきた。
冷たい感触が俺の唇に伝わりながらも、心がトクン、と跳ねるような感覚に見舞われる。
「本当にありがとう……私たち妖怪も……最近では周りから変な目で見られなくなったわ……」
「ああ……」
「サテュロスやエンプーサたちも……みんな、私たちに優しくなったから……私たちも、彼らとは仲良くなれた気がするもの……」
「……そういってくれたら……俺も頑張った甲斐もあるな」
俺は妖怪たちだけではなく、すべての種族……一般的には『差別をする側』とされる面々も今よりもいい生活が出来るようにと考えてきた。
そのおかげもあるのだろう、俺たちは『略奪者』ではなく『解放者』として周りから認識されるようになった。そして何より、彼ら自身の生活水準も上がったことが、俺たちに対してぶつけるストレスもなくなったのだろう。
……少しずつだが、この世界が良くなっているのを感じている。
「最初はさ……あなたさえいれば、私はそれでいいと思ったけど……今は違うわ。あなたと一緒に世界を変えていくことが……本当に楽しいから……」
「そうか……。ありがとうな、フレア。フレアがいたから頑張れてるんだよ、俺もな……」
「そうなの? ……フフフ、嬉しいわ、ぬらりひょん」
そういうとフレアは俺の胸に飛び込んできた。
俺はそんな彼女をそっと抱きしめる。
そして彼女はつぶやいた。
「これからも、いろんな領地をめぐって問題を解決していくことになると思うけど……私も一緒に頑張るわね?」
「ああ……ありがとうな、フレア……」
そういって俺は、彼女をそっと抱きしめながら、空を優雅に飛ぶ水神様を見つめた。
「頑張っているみたいですね、トイシュ殿」
「ええ。……元盗賊をやっていた連中も、今ではすっかりまじめな鉱夫としてはたらいていますよ!」
先日の『水神が天に上る』というインパクトは、ハイクラー家の領民たちにも衝撃を与えていた。
また、たまたま水神が東洋系の外見をしていたことも相まって、
「さすがは妖怪の総大将『ぬらりひょん』だ」
という声が町中に広がっていた。
また、どうやら鉱山付近が雪におおわれるようになっていたことは、地元住民にとっても問題になっていたらしく、それを解決したことも大きい。
だが、それだけでは妖怪が自身を脅かす存在だと恐怖されるだけだっただろう。加えて、『モンスターに出来ないことをやってのけた』となると、モンスターの劣等感を刺激することも分かっていた。
俺はそうなることを見越して『トイシュが妖怪を雇った』という名目にしていたのが功を奏した。
「さすがはトイシュ様ですな! あのような力を持つ『ぬらりひょん』を部下に従え、解決するとは!」
「まったく! しかも鉱山で働けば借金を帳消しにしていただけるなんて! ……まったく、賢王とはあの方のためにある言葉ですな!」
近隣住民もそういいながらトイシュをほめたたえた。
「だが……妖怪どもも決して捨てたものではないということだな」
「そうね。……ちょっと、これからは優しくしてあげようかな」
彼らモンスターたちも、俺たちの功績を素直に認めてくれ、前よりも街中で向けてくる目線は暖かくなったように感じた。
トイシュも自身の名声が高まったのがよほど嬉しかったのか、彼は多少慇懃ながらも俺に対して敬語を使うようになっていた。
「それで、ぬらりひょん様! これからそなたはどうするつもりで?」
「ええ。……まずは、他国にあるほかの借金も返して、そして圧政に苦しむような国があったら……住民たちが自治権を持てるような世界にしていきたいですね」
「おや、ぬらりひょん様が領地を治めるのではないのですか?」
まあ、普通はそう思うだろう。
この時代の領主の権力というのはすさまじいものがある。
極端な話、近くの村に可愛い村娘がいた場合『今日から私の側室になれ』と命令すれば、次の日には自分の屋敷に住まわせることが出来るほどだ。
通常なら、そんな特権を手放すことはないだろう。……だが元の世界では、権力を独り占めする独裁者が破滅する物語が何度も世界史の中で登場してきた。
「ええ。……権力を独り占めしてもいいことはないですから……。それに……」
「それに?」
「俺は……本当は、フレアがいてくれればほかに欲しいものはないですから」
そういいながら、俺は隣にいたフレアに笑いかける。
フレアも俺に笑みを返した後、俺の手をそっと握ってくれた。
「ほう……月下の雪姫殿と、仲が睦まじいことですなあ? であればいっそ、短命種は短命種らしく、自分たちのことだけ考え、二人でゆっくり暮らされては? なんならお二人にふさわしい豪邸を、我が領地に作ってもいいのですぞ?」
多少傲慢なきらいがあるが、トイシュは短命種に対しては優しさをある程度見せてくれる。
これは長寿故の特権意識と短命のものへの同情心によるものでもあるのはわかるが、少なくとも彼の提案に他意はないようだ。
だが、俺は首をふる。
「いえ……。今はまだ、落ち着くことはありません。フレアと一緒に、世界を変えていくつもりです」
「フフフ……。そういうことです、トイシュ殿。私は、ぬらりひょんと一緒に、どこまでも戦うつもりですから……」
フレアもそういって、俺の腕を組んでくれた。
本当は領主としてではなく、一人の庶民として彼女と二人だけで暮らしたい。
だが、それは単なる『責任放棄』でしかない。少なくとも俺は『自分だけが幸せになるため』にこの地に呼び出されたわけではないことくらいは分かっている。
それに『短命種』だからこそ、急進的に改革が出来るとも俺は思っている。
そのことを察したのか、トイシュは少しうらやむような目を見せた。
「その熱さは……我々長命種にはないものですな……。であれば、私も手を貸しましょう。その火を少し分けていただきたいのでね……」
「ええ! では、その時にはよろしくお願いします!」
そういうと、俺はトイシュの屋敷を後にした。
「グガア!」
「あはは、だいだらぼっちさん、次はあっちに行って!?」
「あ、ずるいよ、スネコスリ! 次は僕も乗せてよ!}
「待てよ、ガキども! 次は俺が乗せてもらう番だろ!?」
砦に戻ると、だいだらぼっちがスネコスリ・一本だたらの二人と一緒に楽しそうに遊んでいた。
そんな彼らと一緒にいるのは、サテュロスの元お頭だ。彼はもう大人ではあるが、精神的に幼さを残す種族特性もあるのか、彼らと遊ぶのが楽しいようだ。
スネコスリも以前のことは水に流し、今ではお友達のような関係になっている。
二人が嬉しそうに遊んでいるのを見て、俺は声をかけた。
「おーい! あんまりだいだらぼっちに迷惑かけるなよ!」
「分かってるよ、お兄ちゃん!」
「それじゃ、僕たち水汲みに行ってくるね!」
「俺は薪を切ってくるわ! たまにはあんたらの仕事も手伝わないとな!」
「グガア!」
「ああ、気を付けてな!」
そういうと4人は森に向かって歩いて行った。
すっかりだいだらぼっちはこの砦にもなじんでくれたようだ。
また、絶大な力を持つ彼を使役したということで、俺はますます『妖怪の総大将』として周囲に知られるようになっていた。
その様子を見ていると、手の目と蛇骨婆が俺に声をかけてきた。
「おう、久しぶりじゃの、ぬらりひょん?」
「あれ、蛇骨婆! それに手の目も!」
「最近忙しくてな。来れなくて悪い。……ほら、これ」
そういって彼は、クッキーを手渡してくれた。
「お、美味しそうじゃん! どうしたんだ、これ?」
「フリーナの屋敷で働くエンプーサが作ったといっておってな。ワシらが貰ったのじゃが、妖怪はクッキーなど食えんからな。じゃからお主に持ってきたのじゃよ」
「へえ…ありがとな! 経営はどうだ?」
「おう! 最近はこの辺の治安も良くなってきたからのう! いろんな客がワシのところに来るようになったわい! おかげで左うちわじゃよ!」
そう嬉しそうに言いながら、手の目の腕をぎゅっとつかむ蛇骨婆。
……いつか、こいつらの結婚式に参列することがあったら、心から祝福しようと俺は思った。
そして俺とフレアは、砦の中にある一室に戻った。
するとフレアは、
「ねえ、ぬらりひょん……」
「え? ……うわ!」
そうつぶやくなり俺に対してキスをして、そっと抱きしめてきた。
冷たい感触が俺の唇に伝わりながらも、心がトクン、と跳ねるような感覚に見舞われる。
「本当にありがとう……私たち妖怪も……最近では周りから変な目で見られなくなったわ……」
「ああ……」
「サテュロスやエンプーサたちも……みんな、私たちに優しくなったから……私たちも、彼らとは仲良くなれた気がするもの……」
「……そういってくれたら……俺も頑張った甲斐もあるな」
俺は妖怪たちだけではなく、すべての種族……一般的には『差別をする側』とされる面々も今よりもいい生活が出来るようにと考えてきた。
そのおかげもあるのだろう、俺たちは『略奪者』ではなく『解放者』として周りから認識されるようになった。そして何より、彼ら自身の生活水準も上がったことが、俺たちに対してぶつけるストレスもなくなったのだろう。
……少しずつだが、この世界が良くなっているのを感じている。
「最初はさ……あなたさえいれば、私はそれでいいと思ったけど……今は違うわ。あなたと一緒に世界を変えていくことが……本当に楽しいから……」
「そうか……。ありがとうな、フレア。フレアがいたから頑張れてるんだよ、俺もな……」
「そうなの? ……フフフ、嬉しいわ、ぬらりひょん」
そういうとフレアは俺の胸に飛び込んできた。
俺はそんな彼女をそっと抱きしめる。
そして彼女はつぶやいた。
「これからも、いろんな領地をめぐって問題を解決していくことになると思うけど……私も一緒に頑張るわね?」
「ああ……ありがとうな、フレア……」
そういって俺は、彼女をそっと抱きしめながら、空を優雅に飛ぶ水神様を見つめた。
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