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第3章
3-3 本作の王様は人格者です
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それから翌朝、俺たちは王都に到着した。
「久しぶりだよね、王都に来るの……」
「ああ……。そういやディラックは来たことがあるのか?」
「え? あ、ああ! 勿論さ! なんたって、僕くらいになると、そりゃもう都会の風には飽きてしまうくらいにはね!」
「へえ……」
俺は何も聞いていないのに、そうしどろもどろになりながら答えるディラック。
……ああ、こいつは自分が田舎者なのを気にしてるんだな。そう思いながらも俺は突っ込まないであげた。
彼はキザったらしく髪をかきあげると、こちらに笑いかけた。
「それじゃ、僕はこれで。またいつか会おうじゃないか」
「ああ、ありがとな」
「元気でね!」
俺たちはディラックに別れを告げると、王城の前の門番たちの方に歩いて行った。
勿論、フィクションの世界とは違って王様には伝書鳩を飛ばして、アポイントを取ってある。
「お待ちしておりました、マルティナ様、シイル様」
門番たち……確かエイリスとヒューラだったか……の二人は、俺たちのことを見るなり、槍を下ろしてニコニコと笑顔を見せてくれた。俺もいつもの『作り笑い』を見せる。
「ええ、お久しぶりです」
「また会えて嬉しいよ、エイリス。それにヒューラも!」
「え? ……我々のこと、覚えていてくれたんですか?」
「勿論! だってさ、最初に王城で迷子になっていた時に助けてくれたじゃん! あの時は助かったから!」
「アハハ、あの時はマルティナと俺が迷惑かけました。すみません」
そう門番たちに笑みを浮かべるマルティナを見ながら、俺はそう答えた。
当時すでに『伝説の勇者』と呼ばれていた彼女に顔を覚えられていたのは意外だったのだろう、二人は驚いたような表情を見せる。
まったく、マルティナは人の心に飛び込むのが本当に上手い。……これもまた、彼女が『生贄』に選ばれたと考えられない理由の一つだ。
「そ、そうですか! それではお二人とも、こちらへ」
まるで旧友に再会したような表情を浮かべて喜ぶ門番に案内され、謁見室に向かっていった。
(以前来たときは……王様に『勇者の証』を貰ったときだったな……)
王城の中は、ロナの住んでいた魔王城程ではないが、豪奢で床にはチリ一つない。
赤色の絨毯は丁寧に管理が行き届いており、靴越しでも感覚が伝わる気がするくらいだ。
そして周りの兵士たちはこちらを恐れるような表情でこちらを見ている。
まあ、俺たちは元々『伝説の勇者マルティナ一行』として名を馳せていたのだから当然だが。
玉座には国王陛下と王妃様が座っており、やはりこちらを警戒するような表情で見据えながら、威厳のある声をかけてきた。
「おお、よく来たな、マルティナ殿。それにシイル殿も」
「はい、お久しぶりです、陛下」
マルティナは少々礼儀がなっていないこともあり、こういうオフィシャルな場では俺が基本的に話をすることが多い。
「……アリーナと、グリモアのことは聞いておる。気の毒だったな」
「はい……」
陛下はそう口にしていたが、アリーナとグリモアには『殿』をつけていないことから、兵からも彼らを嫌っていたことが伺えた。
……まあ、正直あの性格だから仕方ないのだろうが。
「魔王ロナとの戦いの顛末も、すでに我らのもとに届いておる。貴殿らは、魔王ロナに歯が立たず敗北し、そして行方不明になっておったとな……」
「は……! あれほど信頼を受けていただいたにもかかわらず、ご期待に沿えず、敗北した失態……強く謝罪いたします!」
俺はそういって、頭を下げた。
陛下と王妃様は『転移者』と称した身元不明の俺を信頼してくださった。その期待に答えられなかったこと自体は、一度謝罪をするべきと思っていた。
「……あの、王様……それに、王妃様も……」
「なんですか、マルティナさん」
そして、そんな俺を見てマルティナは首から『勇者の証』を取り出し、陛下に近づきながらそれを差し出し、頭を下げた。
「……勝てなくて、本当にごめんなさい……。勇者の証、返すね?」
「マルティナさん……」
悲しげな表情を見せた王妃に対してマルティナは叫んだ。
「けど! シイルはすごい頑張ってくれたの! 死んじゃったけど、グリモアも、アリーナも……! だから、責めるなら私だけにして? ……どんなバツだって受けるから! また、奴隷になったっていいから! だから、シイルのことは許してあげて!」
……ああ、マルティナ。お前の魂胆は分かっている。
多分『俺たちの分まで罵倒される快感を味わいたい』と思っているのだろう。
けど、それは逆効果だ。
「……よい。マルティナ殿……それにシイル殿も顔をあげよ」
泣きそうな顔……に見えるが、本当は興奮して震えている顔……をしているマルティナに対し、陛下は暖かい口調で声をかけてきた。
「元より貴殿らを罰するつもりはない。果敢に魔王と戦い、敗れ、そしてそのことを報告にまで来たものを責めるわけが無かろう」
「そうです。……二人とも、本当に頑張ってくれました。あなた方が生きて帰ってくれただけで、十分です」
「けど、私たちは……!」
「力を失い、もはや魔王に抗う術もないのであろう?」
「……うん……だから、もう私たちは用済み……だよね?」
それにしても、マルティナはやたらと『用済み』になりたがる。誰かに『大事にされる』ことがそんなに怖いのだろうか?
だが、陛下はそれに対しても首を振り、暖かい口調で答える。
「それは違う。そなたらは、役割を全うしたのだ。先陣を切り、魔王と戦うという役割をな。これはきっと、後に続くものに勇気を与えることとなろう」
「そうです。……あなたがたはもう、ゆっくり休んでください。もし仕事を探すのであれば、私たちの城で雇ってもいいですよ?」
「……あれ? どうして……?」
やはりマルティナは、陛下から失望され、罵倒されることを期待していたのだろう。
……そりゃそうだ。
知らない人が見たら、お前の態度は「まだ幼いにも拘らず、自ら王のもとに失態の報告に向かい、かつ仲間を庇って自ら罪を被ろうとする、気高い勇者』にしか見えないんだ。
俺は少し心の中で苦笑しつつ王妃様に答える。
「お気持ちはありがたいですが……。我々は、まだやることがありますので……」
「やること……とは?」
「……ロナを止めるための戦いです。ただ、今度は勇者としてではなく……兄としてですが」
「ほう……」
そういうと、陛下は少し昔を思い出すような表情を見せる。
確か陛下も、弟君とは仲が良かったと話を聞いていたことを思い出した。
「あくまでも、私闘故、我らの力は借りぬということか……」
「ええ。ですので……その『勇者の証』は、俺たちよりも優秀で、自分より公を第一に考える『真の勇者』に与えてください。国民もきっと、それを望むはずです」
「……よくわかった。であれば、この証は受け取ろう。貴殿らの武運を祈っておるぞ」
そして、謁見は終了した。
それから数時間が経過した。
俺たちは宿の手続きと船の手配を終え、夕暮れの商店街を歩いていた。
「やれやれ、船の出航は3日後か。それまではゆっくりと町で過ごすかなあ……って、マルティナ?」
「はあ……」
「……随分でかい溜息だな」
俺はがっくりと肩を落としているマルティナに、俺はそう呆れて声をかけた。
「だってさ! 滅茶苦茶に罵倒されると思ったんだよ? 『貴殿らを信頼した我らが愚かだったのだ!』『この偽勇者が!』『アリーナたちを殺したのはお前だ!』ってさ」
「……やっぱりか」
俺の想像はやはり当たっていた。
「私は『ドM』なんだからさ! あんな風に優しく労われても嬉しくないんだよ……。もっと、ボコボコにされてさ、卵とかぶつけられて唾を吐きかけられるのを期待していたんだけどな……」
「…………」
そんな展開は絶対にありえない。
そもそも、陛下の側から見たらマルティナの存在はあまりにも異質なのだ。
彼女が「元奴隷」であり、生贄に差し出されたということは誰もが知っている。
そして、その村に巣くっていたドラゴンもろとも村人たちを皆殺しにした傑物……と、公にはされている。
普通に考えれば、そんな過去を持つマルティナは、人間を恨んでいるはずだ。
にも拘らず、彼女は『勇者として世界のために尽くす』なんて言って各地で活躍していた。
人間は『分かりやすい敵』より『訳の分からない味方』に恐怖を覚えるものだ。
陛下たちがマルティナに対して優しかったのは、彼女がレベル1になり脅威では亡くなったという、そんな安堵が理由でもあったのだろう。
「ま、残念だったな、マルティナ。そうだ、気晴らしにうまいものでも食わないか?」
「え?」
「ほら、金なら今用意したからさ!」
そして俺は財布を取り出す。
道中での魔物が持っていたお金は全てディラックが持って行ってしまった。
だが、ドロップアイテムに関心がなかったらしく、俺はそれをこっそり回収し、先ほど道具屋で換金していたのだ。
「船の予約も終わったし、もうやることもないからな」
「いいの?」
「ああ。ステーキでもケーキでも、好きなもの奢ってやるよ!」
「やったあ! ありがと、シイル!」
そういうとようやくマルティナは機嫌を直したらしく、俺にぎゅっと抱き着いてきた。
「ハハ……。それじゃ、あの酒場に行こうか……ん?」
近くにある酒場から、何やら大声で叫んでいる声が聞こえてくるのが分かった。
どうやら、叫び声とともにパリン、と瓶が割れるような音も聞こえてくる。
「……こりゃ、喧嘩みたいだな。それにこの声……」
「ディラックだね……」
あいつ、また何かやらかしたのか?
だが、放っておくわけにもいかないと思い、俺たちは酒場に足を運んだ。
「久しぶりだよね、王都に来るの……」
「ああ……。そういやディラックは来たことがあるのか?」
「え? あ、ああ! 勿論さ! なんたって、僕くらいになると、そりゃもう都会の風には飽きてしまうくらいにはね!」
「へえ……」
俺は何も聞いていないのに、そうしどろもどろになりながら答えるディラック。
……ああ、こいつは自分が田舎者なのを気にしてるんだな。そう思いながらも俺は突っ込まないであげた。
彼はキザったらしく髪をかきあげると、こちらに笑いかけた。
「それじゃ、僕はこれで。またいつか会おうじゃないか」
「ああ、ありがとな」
「元気でね!」
俺たちはディラックに別れを告げると、王城の前の門番たちの方に歩いて行った。
勿論、フィクションの世界とは違って王様には伝書鳩を飛ばして、アポイントを取ってある。
「お待ちしておりました、マルティナ様、シイル様」
門番たち……確かエイリスとヒューラだったか……の二人は、俺たちのことを見るなり、槍を下ろしてニコニコと笑顔を見せてくれた。俺もいつもの『作り笑い』を見せる。
「ええ、お久しぶりです」
「また会えて嬉しいよ、エイリス。それにヒューラも!」
「え? ……我々のこと、覚えていてくれたんですか?」
「勿論! だってさ、最初に王城で迷子になっていた時に助けてくれたじゃん! あの時は助かったから!」
「アハハ、あの時はマルティナと俺が迷惑かけました。すみません」
そう門番たちに笑みを浮かべるマルティナを見ながら、俺はそう答えた。
当時すでに『伝説の勇者』と呼ばれていた彼女に顔を覚えられていたのは意外だったのだろう、二人は驚いたような表情を見せる。
まったく、マルティナは人の心に飛び込むのが本当に上手い。……これもまた、彼女が『生贄』に選ばれたと考えられない理由の一つだ。
「そ、そうですか! それではお二人とも、こちらへ」
まるで旧友に再会したような表情を浮かべて喜ぶ門番に案内され、謁見室に向かっていった。
(以前来たときは……王様に『勇者の証』を貰ったときだったな……)
王城の中は、ロナの住んでいた魔王城程ではないが、豪奢で床にはチリ一つない。
赤色の絨毯は丁寧に管理が行き届いており、靴越しでも感覚が伝わる気がするくらいだ。
そして周りの兵士たちはこちらを恐れるような表情でこちらを見ている。
まあ、俺たちは元々『伝説の勇者マルティナ一行』として名を馳せていたのだから当然だが。
玉座には国王陛下と王妃様が座っており、やはりこちらを警戒するような表情で見据えながら、威厳のある声をかけてきた。
「おお、よく来たな、マルティナ殿。それにシイル殿も」
「はい、お久しぶりです、陛下」
マルティナは少々礼儀がなっていないこともあり、こういうオフィシャルな場では俺が基本的に話をすることが多い。
「……アリーナと、グリモアのことは聞いておる。気の毒だったな」
「はい……」
陛下はそう口にしていたが、アリーナとグリモアには『殿』をつけていないことから、兵からも彼らを嫌っていたことが伺えた。
……まあ、正直あの性格だから仕方ないのだろうが。
「魔王ロナとの戦いの顛末も、すでに我らのもとに届いておる。貴殿らは、魔王ロナに歯が立たず敗北し、そして行方不明になっておったとな……」
「は……! あれほど信頼を受けていただいたにもかかわらず、ご期待に沿えず、敗北した失態……強く謝罪いたします!」
俺はそういって、頭を下げた。
陛下と王妃様は『転移者』と称した身元不明の俺を信頼してくださった。その期待に答えられなかったこと自体は、一度謝罪をするべきと思っていた。
「……あの、王様……それに、王妃様も……」
「なんですか、マルティナさん」
そして、そんな俺を見てマルティナは首から『勇者の証』を取り出し、陛下に近づきながらそれを差し出し、頭を下げた。
「……勝てなくて、本当にごめんなさい……。勇者の証、返すね?」
「マルティナさん……」
悲しげな表情を見せた王妃に対してマルティナは叫んだ。
「けど! シイルはすごい頑張ってくれたの! 死んじゃったけど、グリモアも、アリーナも……! だから、責めるなら私だけにして? ……どんなバツだって受けるから! また、奴隷になったっていいから! だから、シイルのことは許してあげて!」
……ああ、マルティナ。お前の魂胆は分かっている。
多分『俺たちの分まで罵倒される快感を味わいたい』と思っているのだろう。
けど、それは逆効果だ。
「……よい。マルティナ殿……それにシイル殿も顔をあげよ」
泣きそうな顔……に見えるが、本当は興奮して震えている顔……をしているマルティナに対し、陛下は暖かい口調で声をかけてきた。
「元より貴殿らを罰するつもりはない。果敢に魔王と戦い、敗れ、そしてそのことを報告にまで来たものを責めるわけが無かろう」
「そうです。……二人とも、本当に頑張ってくれました。あなた方が生きて帰ってくれただけで、十分です」
「けど、私たちは……!」
「力を失い、もはや魔王に抗う術もないのであろう?」
「……うん……だから、もう私たちは用済み……だよね?」
それにしても、マルティナはやたらと『用済み』になりたがる。誰かに『大事にされる』ことがそんなに怖いのだろうか?
だが、陛下はそれに対しても首を振り、暖かい口調で答える。
「それは違う。そなたらは、役割を全うしたのだ。先陣を切り、魔王と戦うという役割をな。これはきっと、後に続くものに勇気を与えることとなろう」
「そうです。……あなたがたはもう、ゆっくり休んでください。もし仕事を探すのであれば、私たちの城で雇ってもいいですよ?」
「……あれ? どうして……?」
やはりマルティナは、陛下から失望され、罵倒されることを期待していたのだろう。
……そりゃそうだ。
知らない人が見たら、お前の態度は「まだ幼いにも拘らず、自ら王のもとに失態の報告に向かい、かつ仲間を庇って自ら罪を被ろうとする、気高い勇者』にしか見えないんだ。
俺は少し心の中で苦笑しつつ王妃様に答える。
「お気持ちはありがたいですが……。我々は、まだやることがありますので……」
「やること……とは?」
「……ロナを止めるための戦いです。ただ、今度は勇者としてではなく……兄としてですが」
「ほう……」
そういうと、陛下は少し昔を思い出すような表情を見せる。
確か陛下も、弟君とは仲が良かったと話を聞いていたことを思い出した。
「あくまでも、私闘故、我らの力は借りぬということか……」
「ええ。ですので……その『勇者の証』は、俺たちよりも優秀で、自分より公を第一に考える『真の勇者』に与えてください。国民もきっと、それを望むはずです」
「……よくわかった。であれば、この証は受け取ろう。貴殿らの武運を祈っておるぞ」
そして、謁見は終了した。
それから数時間が経過した。
俺たちは宿の手続きと船の手配を終え、夕暮れの商店街を歩いていた。
「やれやれ、船の出航は3日後か。それまではゆっくりと町で過ごすかなあ……って、マルティナ?」
「はあ……」
「……随分でかい溜息だな」
俺はがっくりと肩を落としているマルティナに、俺はそう呆れて声をかけた。
「だってさ! 滅茶苦茶に罵倒されると思ったんだよ? 『貴殿らを信頼した我らが愚かだったのだ!』『この偽勇者が!』『アリーナたちを殺したのはお前だ!』ってさ」
「……やっぱりか」
俺の想像はやはり当たっていた。
「私は『ドM』なんだからさ! あんな風に優しく労われても嬉しくないんだよ……。もっと、ボコボコにされてさ、卵とかぶつけられて唾を吐きかけられるのを期待していたんだけどな……」
「…………」
そんな展開は絶対にありえない。
そもそも、陛下の側から見たらマルティナの存在はあまりにも異質なのだ。
彼女が「元奴隷」であり、生贄に差し出されたということは誰もが知っている。
そして、その村に巣くっていたドラゴンもろとも村人たちを皆殺しにした傑物……と、公にはされている。
普通に考えれば、そんな過去を持つマルティナは、人間を恨んでいるはずだ。
にも拘らず、彼女は『勇者として世界のために尽くす』なんて言って各地で活躍していた。
人間は『分かりやすい敵』より『訳の分からない味方』に恐怖を覚えるものだ。
陛下たちがマルティナに対して優しかったのは、彼女がレベル1になり脅威では亡くなったという、そんな安堵が理由でもあったのだろう。
「ま、残念だったな、マルティナ。そうだ、気晴らしにうまいものでも食わないか?」
「え?」
「ほら、金なら今用意したからさ!」
そして俺は財布を取り出す。
道中での魔物が持っていたお金は全てディラックが持って行ってしまった。
だが、ドロップアイテムに関心がなかったらしく、俺はそれをこっそり回収し、先ほど道具屋で換金していたのだ。
「船の予約も終わったし、もうやることもないからな」
「いいの?」
「ああ。ステーキでもケーキでも、好きなもの奢ってやるよ!」
「やったあ! ありがと、シイル!」
そういうとようやくマルティナは機嫌を直したらしく、俺にぎゅっと抱き着いてきた。
「ハハ……。それじゃ、あの酒場に行こうか……ん?」
近くにある酒場から、何やら大声で叫んでいる声が聞こえてくるのが分かった。
どうやら、叫び声とともにパリン、と瓶が割れるような音も聞こえてくる。
「……こりゃ、喧嘩みたいだな。それにこの声……」
「ディラックだね……」
あいつ、また何かやらかしたのか?
だが、放っておくわけにもいかないと思い、俺たちは酒場に足を運んだ。
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