461さんバズり録〜ダンジョンオタク、攻略ガチ勢すぎて配信者達に格の違いを見せ付けてしまう 〜

三丈夕六

文字の大きさ
104 / 302

第102話 ユイ、心壊れて。

しおりを挟む
 覚え書き。

 せっかくスマホを手に入れたけど、アプリを入れるのが制限されてるみたい。これじゃあSNSもできないしゲームも遊べないじゃん! 試してみたら日記アプリはダウンロードできた! 振り返り用に記録でも残しておこうかな。


 ユイちゃんの探索者成長記録~!
 ※書くの忘れるな!


2021年4月27日
 探索者登録が終わってスマホ貰った! スキルツリーも使えるようになったしこれで探索者! お姉ちゃんと心機一転がんばろう! これでもう大丈夫~!

2021年5月15日
 キツイ! どうして何も無しでダンジョンに放り込まれるわけ!? 毎日毎日死にそうなんだけど! お姉ちゃんがモンスター食べてたからウェッて思ったけど、食べてみたら意外と美味しかった。お姉ちゃん、もしかして毒味してくれてた?

2021年7月1日
 意外にダンジョンって涼しい? 真夏だけど全然快適! モンスターがいなかったら住めるかも! あ、でもそれだとご飯ないじゃん! 無し無し! 

2021年7月13日
 モンスターが多すぎて部屋から出られない。お姉ちゃんが何だか元気無いなと思ったら、食料を全部私に渡して、自分だけ我慢してたみたい。もう! 我慢しないでちゃんと言ってよ! お姉ちゃんが死んじゃったら嫌だよ!

2021年8月10日
 モンスターに隙を突かれて危なかった。お姉ちゃんが庇ってくれたけど、お姉ちゃんすごい怪我してた。ごめんね……。

2021年8月12日
 ダンジョンの中を探し回ってたら回復薬見つけた。鑑定魔法って便利。お姉ちゃんの傷口にかけたらジュウジュウ音がして傷口が綺麗に塞がった! すごい!


2021年9月26日
 スキル育って来た! モンスター倒すのもだいぶ楽だし~。お姉ちゃんが鯱女王オルカの動画見つけてくれてからすごく強くなったかも! ありがとうお姉ちゃん!

2021年10月20日
 もうダンジョン潜らなくていいらしい! アイテム集めって何するんだろ? でもお姉ちゃんと一緒なら最強だし? 楽勝かも!



















2021年11月22日
 もう嫌だ。毎日毎日対人戦の訓練。お姉ちゃんを殴るなんて嫌だよ、早く終わりたい。私が真面目にやったら早く終われるって九条アラタが言ったから……お姉ちゃん、もうちょっとだけ我慢して。

2021年12月24日
 クリスマスイブにお姉ちゃんの腕を折るなんて気分が最悪だ。アラタにもう九条商会を辞めたいと言ったけど、ダメだと言われた。なんで? 入る時は自由だって言ったじゃん。嘘つき。

2022年2月8日
 最近はダンジョンで探索者狩りをするようになった。人を殴るのにも慣れて来たな。お姉ちゃんの痛がる声に比べたら他人のなんてどうでもいい。

2022年3月17日
 アラタが2億2000万円分のアイテム集めたらお姉ちゃんと一緒に商会をやめていいって言った。そこから退職金もくれるって。そんな大金稼げるの?

2022年8月23日。
 5ヶ月必死で集めてやっと500万……狩る探索者によって当たり外れが大きすぎる。強い探索者だと撤退しなきゃいけない時もある。効率悪いな。もっと強くならないと。

2022年9月9日
 スキルツリーに「狂乱マッドネス」っていうスキルが現れた。全能力上昇ってすごい効果だけど……デメリットがなんだか怖い。悪い感情が増幅されるって……どうしよう……取得してもいいのかな。

2022年11月23日
 アラタが来た。狂乱の話を聞いたらしい。誰に話したっけ……? 相談したのはスーと竹内と……後は……まぁいいや。スキルを最大まで育てたら、集めるお金を5000万円まけてくれるって言われた。今の残り金額は2億1300万……どうしよう。

2023年11月25日
 お姉ちゃんに会わせて貰えない。会いたいのに……。
最近の探索者は強くなってるし、このままじゃ……約束の金額まで届かないよ……。

2024年2月2日
 狂乱のスキルを取得した。アラタとの約束まであと4段階。その間にアイテムも集めて減額しないと。

2024年3月1日
 お姉ちゃんと同じ狩場になった。嬉しくて、いっぱい話したいはずなのに、胸の奥がすごくムカムカした。私がこんな思いしてるのになんで平気そうな顔してるんだよって。スキルのせいかな……口を開いたら酷いことを言ってしまいそうで、無理矢理口を閉じた。ごめん。

2024年5月16日
 狂乱を2段回目まで上げた。探索者を助けたフリをして、出口付近で襲いかかると面白い。裏切られたって顔をする。見返りもなく助けて貰える訳ねぇだろ。


2024年6月3日
 最近調子がいい。前は倒せなかったクラスの探索者も倒せるようになって来た。4ヶ月で2400万。残り1億8900万。最大まで育てれば5000万引かれて1億3900万。結構早く行けるかも。

2024年6月20日
 マイの噂を聞いた。探索者に返り討ちにされたらしい。ダメなお姉ちゃんだね、やっぱ私が守ってあげないと。でも……ムカつく。イライラが治らない。なんでアタシばっかこんな想いするの?

2024年7月30日
 マイが逃げ出した。なんで? なんで逃げ出した? アラタに聞くと「マイはお前を捨てた。自分の事しか考えない酷いヤツだ」と言った。

2024年8月2日
 ムカつく。ムカつくムカつくムカつく!!! なんで私を置いていった!! 私の苦労が意味ねぇじゃねぇか!!


2024年11月30日
 アラタにマイを殺したいと言った。アラタは「マイはダンジョン管理局に保護されたからダメだ」と言った。なんでだよ!!!! 殺したい。アタシの想いも知らず自分のことしか考えないバカな姉に想い知らせてやりたい。


2025年1月19日
 アラタに言われた。「マイが私を捨てたのなら、アイツが大切な物を手にした時に全部奪ってやればいい」って。確かに。そうすればこの胸の奥のイラつきも治るかもしれない。それまで狂乱を育てることにする。マイと再会しても容赦しなくていいように。この記録もこれで最後でいいや。あ、もしかしたら思い付いた時に何か書くかも。


























2026年10月5日
3段階目。今日、Aクラスのヤツを仕留めた。弱い。こんなヤツがAランクなの?


























2028年3月4日
4段階目。相手ぶっ倒すと気持ち悪いの消える。でも帰って来る頃には気持ち悪くなってる。もっと倒したい。


























2029年2月14日
 ボスを倒したら居合わせた探索者に感謝された。「これで無事に彼女の元に帰れる」って。だから帰れないくらいボコしてやった。ソイツが泣きながら「なんで?」って聞くから「ムカつくから」と答えておいた。


























2030年9月1日
 中々最終まで辿り着けない。ムカつくムカつくムカつく!!! アラタが「最終まで取れば気分がスッキリする」って言った。早く取りたい。





























2031年3月20日
 狂乱のスキルを最大まで上げた。最近1発で相手黙らせられる。おもしろ。




















2032年5月15日
 舐めた口を聞いた新参探索者をボコった。ムカつく。弱いクセに偉そうにしやがって。革命? せめて強くなってから言えザコ。

2032年5月25日
 アラタに動画を見せられた。マイが渋谷を攻略した時の動画。マイのヤツ、普通の女みたいに笑ってた。ヤバ、そろそろ来たかコレ? 

2032年6月6日
 ぐちゃぐちゃする。死ぬほどムカつくし急に泣けるし笑ってるヤツ見ると殺したくなる。ああああああああああああああああああ!!! なんだこれ!? ムカつく!!!


2032年7月1日
 長谷部と組むことになった。マイを誘い出すのにアタシがちょうどいいらしい。モンスターを操る支配者の指輪ってのを入手すれば……やっと復讐できる。


2032年7月2日
ずっと気持ち悪い。ぐちゃぐちゃする、アタシってなんだっけ? なんでこんなの書いてるんだっけ? ああああああああああああああああ!!! マイのせいだ!!マイのせいだ!! マイのせいだ!!! アイツのせいでこんなに気持ち悪い!! アイツがいるから!! このスキルを取ったから!!!



 あれ?



 アタシってなんでこのスキル取ったんだっけ?



 まぁいいや。


しおりを挟む
感想 3

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

至れり尽くせり!僕専用メイドの全員が溺愛してくる件

こうたろ
青春
普通の大学生・佐藤健太は目覚めると、自宅が豪華な洋館に変わり10人の美人メイドたちに「お目覚めですか、ご主人様?」と一斉に迎えられる。いつの間にか彼らの“専属主人”になっていた健太は戸惑う間もなく、朝から晩までメイドたちの超至れり尽くせりな奉仕を受け始める。

【超速爆速レベルアップ】~俺だけ入れるダンジョンはゴールドメタルスライムの狩り場でした~

シオヤマ琴@『最強最速』発売中
ファンタジー
ダンジョンが出現し20年。 木崎賢吾、22歳は子どもの頃からダンジョンに憧れていた。 しかし、ダンジョンは最初に足を踏み入れた者の所有物となるため、もうこの世界にはどこを探しても未発見のダンジョンなどないと思われていた。 そんな矢先、バイト帰りに彼が目にしたものは――。 【自分だけのダンジョンを夢見ていた青年のレベリング冒険譚が今幕を開ける!】

オッサン齢50過ぎにしてダンジョンデビューする【なろう100万PV、カクヨム20万PV突破】

山親爺大将
ファンタジー
剣崎鉄也、4年前にダンジョンが現れた現代日本で暮らす53歳のおっさんだ。 失われた20年世代で職を転々とし今は介護職に就いている。 そんな彼が交通事故にあった。 ファンタジーの世界ならここで転生出来るのだろうが、現実はそんなに甘く無い。 「どうしたものかな」 入院先の個室のベッドの上で、俺は途方に暮れていた。 今回の事故で腕に怪我をしてしまい、元の仕事には戻れなかった。 たまたま保険で個室代も出るというので個室にしてもらったけど、たいして蓄えもなく、退院したらすぐにでも働かないとならない。 そんな俺は交通事故で死を覚悟した時にひとつ強烈に後悔をした事があった。 『こんな事ならダンジョンに潜っておけばよかった』 である。 50過ぎのオッサンが何を言ってると思うかもしれないが、その年代はちょうど中学生くらいにファンタジーが流行り、高校生くらいにRPGやライトノベルが流行った世代である。 ファンタジー系ヲタクの先駆者のような年代だ。 俺もそちら側の人間だった。 年齢で完全に諦めていたが、今回のことで自分がどれくらい未練があったか理解した。 「冒険者、いや、探索者っていうんだっけ、やってみるか」 これは体力も衰え、知力も怪しくなってきて、ついでに運にも見放されたオッサンが無い知恵絞ってなんとか探索者としてやっていく物語である。 注意事項 50過ぎのオッサンが子供ほどに歳の離れた女の子に惚れたり、悶々としたりするシーンが出てきます。 あらかじめご了承の上読み進めてください。 注意事項2 作者はメンタル豆腐なので、耐えられないと思った感想の場合はブロック、削除等をして見ないという行動を起こします。お気を悪くする方もおるかと思います。予め謝罪しておきます。 注意事項3 お話と表紙はなんの関係もありません。

貧乏冒険者で底辺配信者の生きる希望もないおっさんバズる~庭のFランク(実際はSSSランク)ダンジョンで活動すること15年、最強になりました~

喰寝丸太
ファンタジー
おっさんは経済的に、そして冒険者としても底辺だった。 庭にダンジョンができたが最初のザコがスライムということでFランクダンジョン認定された。 そして18年。 おっさんの実力が白日の下に。 FランクダンジョンはSSSランクだった。 最初のザコ敵はアイアンスライム。 特徴は大量の経験値を持っていて硬い、そして逃げる。 追い詰められると不壊と言われるダンジョンの壁すら溶かす酸を出す。 そんなダンジョンでの15年の月日はおっさんを最強にさせた。 世間から隠されていた最強の化け物がいま世に出る。

男女比1:15の貞操逆転世界で高校生活(婚活)

大寒波
恋愛
日本で生活していた前世の記憶を持つ主人公、七瀬達也が日本によく似た貞操逆転世界に転生し、高校生活を楽しみながら婚活を頑張るお話。 この世界の法律では、男性は二十歳までに5人と結婚をしなければならない。(高校卒業時点は3人) そんな法律があるなら、もういっそのこと高校在学中に5人と結婚しよう!となるのが今作の主人公である達也だ! この世界の経済は基本的に女性のみで回っており、男性に求められることといえば子種、遺伝子だ。 前世の影響かはわからないが、日本屈指のHENTAIである達也は運よく遺伝子も最高ランクになった。 顔もイケメン!遺伝子も優秀!貴重な男!…と、驕らずに自分と関わった女性には少しでも幸せな気持ちを分かち合えるように努力しようと決意する。 どうせなら、WIN-WINの関係でありたいよね! そうして、別居婚が主流なこの世界では珍しいみんなと同居することを、いや。ハーレムを目標に個性豊かなヒロイン達と織り成す学園ラブコメディがいま始まる! 主人公の通う学校では、少し貞操逆転の要素薄いかもです。男女比に寄っています。 外はその限りではありません。 カクヨムでも投稿しております。

最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。

MP
ファンタジー
高校2年の夏。 高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。 地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。 しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。

戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件

さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。 数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、 今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、 わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。 彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。 それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。 今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。   「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」 「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」 「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」 「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」   命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!? 順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場―― ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。   これは―― 【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と 【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、 “甘くて逃げ場のない生活”の物語。   ――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。 ※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。

処理中です...