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第151話 地下エリア
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~461さん~
ダンジョン化した地下街を進み、モンスターを倒していく。新宿迷宮の敵はどれも強敵……気が抜けない戦闘が続いた。
しかしその反面、良いこともあった。
「ガアアアアアアァァァ!!!」
両手に鋭利な爪を持つ熊型モンスター、その両手から放たれる切り裂き攻撃をラウンドシールドでパリィする。ヤツの大きく腕が跳ね上がった瞬間、アイルに向かって叫んだ。
「アイル! トドメ頼む!!」
「オッケー!! 炎渦魔法!!
アイルの杖から炎の渦が発射される。その渦は熊を包み込むと一気に燃え上がり、他のモンスターへと向かう。飲み込むほど大きく、威力も上がっていく。やがて、3体全てのモンスターを飲み込んだ炎の渦は、周囲を明るく染め上げ、静かに消えていった。
「どう!? 中々使える魔法でしょ!?」
アイルが胸を張る。そう、取得するレベルポイントが高いということはスキルの解放スピードも上がったということだ。今発動した炎渦魔法も200ptで解放した炎系中級魔法だ。
「ああ、消費魔力の割りに威力が高い。問題は狭い場所で使うとこっちまで巻き添え喰らう所だな」
「うっ……最初使った時は悪かったわよ……」
この魔法を覚えた時、試し撃ちと称して放った場所は狭い通路だった。アイルは炎渦魔法の説明を見て、渦状の炎が敵に直進する魔法だと思ったようだった。しかし実際の炎渦魔法は炎の竜巻を発生させる技……狭い通路で発生した竜巻は、敵を倒した後も燃え続け俺達の方へ向かって来た。
その時の様子を思い出したのか、ジークが渋い顔をした。
「全くだ。ミナセが遮断魔法を取得していなかったら俺達も巻き込まれて死んでいたぞ」
あの時、俺達に向かって来た炎渦魔法をミナセが新たに取得した遮断魔法で対消滅させることで、なんとか俺達に被害が出なくてすんだ。
「いやぁ~私があの時、遮断魔法を解放した選択肢は間違ってなかったんだねぇ」
「だ、だから何度も謝ってるじゃない……」
照れくさそうに頭を掻くミナセと申し訳なさそうなアイル。何にせよ、取れる戦術が増えたってのはいい事だからな。敵は強いが、確実に倒して行けば前に進める。序盤にスキルを解放できたのは大きいな。
そしてそれは俺もだ。
「ヨロさん、こっちも頼むにゃ」
モンスターの死骸を調べていたナーゴに呼ばれ、俺も取得した魔法を使う。
「分析魔法」
先程戦った熊に分析魔法をかける。元々は昔使っていた魔法だが、レベルポイントを6000pt消費して最終段階のレベル3まで成長させた。
分析魔法はモンスター版の鑑定魔法のような能力だ。とはいってもレベル1や2は分析失敗が非常に多い。対象へ何度も使用してやっとモンスターの種族や名前が分かる程度という燃費の悪さ……12年前の探索の時、取得してあまりの使い勝手の悪さに絶望したもんだ。
結局、あの時はリレイラさんに連絡しながらダンジョンを攻略したな。あの時は今と管理局のルールも違ったし。しかも、解放できる頃にはモンスター情報はネットに溢れかえっているという状況になっていた。要は取得するタイミングを逃していたってことだ。
だが、レベル3は違う。
スマホのスキル説明では「対象モンスターの種族の記憶を読み取る。なお、レベル3は分析失敗をしない」と記載があった。前半の説明はレベル1、2と同じだが、最後の一文「分析失敗しない」だ。これが弱いはずがない。
……と、集中しないとな。
熊から種族としての記憶が流れ込む。この熊とは別の個体の記憶も現れる。人と接触した記憶が。
脳裏に映る異世界の兵士と熊が戦う様子。兵士が何かを叫んでいる。耳をすますと「ターロンベア」と言っている。この熊の名前か。それに、魔導士が火炎魔法を撃ち込む姿。炎が弱点……最も危険そうな攻撃は見た通り鉤爪での切り裂き攻撃。それに風系の魔法も操るか。
ん? もう少し映像がある。胆のう?
視点が切り替わる。どうやら素材アイテムの記憶も読み取れるみたいだな。商人達がターロンベアの胆のうを取引している場面が映る。貨幣価値は分からないが積まれた銀貨の数から高値であることは分かる。話してる内容は……。
……マジかよ。
ナーゴにも教えないと。でもまずは忘れないうちにメモだな。
スマホで写真を撮り、読み取った情報をメモアプリに音声入力。ここに来てからもう5種類ほどモンスターの情報を記録できた。後でみんなにも共有しておくか。
「よし、もういいぜナーゴ。毒も無さそうだ」
「了解にゃ」
「それとスゲー効果あるぜコイツ」
「なんだにゃ?」
「コイツの胆のう、煮出して飲むと魔力を回復する効果があるらしい」
「ほ、ホントかにゃ!? それはすごいにゃ! 早速解体するにゃ!」
興奮気味にナーゴがターロンベアを解体していく。解体用のナイフで切り分けた肉に向けて、「着火」の魔法を使う。ブレイズよりももっと小さな火。初級魔法よりさらに威力の低い火炎系魔法をナーゴは習得しているようだった。
「さーてお肉の方はどうかにゃ……?」
その火でターロンベアの肉を炙り、口に入れるナーゴ。そしてしばらくブツブツと何かを呟く。
「臭みが凄くて筋張ってるけど、処理すれば食べられそうだにゃ。タンパク質分解酵素のあるパイナップルジュースを使って……臭み消しには香辛料を……」
ブツブツ呟いたあと、ナーゴが頷いた。
「うん、これなら食べられそうにゃ。食材としても持っていくから残りの解体手伝ってくれるかにゃ?」
ナーゴに言われてターロンベアの解体を手伝う。俺が解体している横で、ナーゴから解体の方法をレクチャーされるアイル達。その顔はみんな真剣そのものだった。
ターロンベアの肉を1kgほど切り出し、最後に胆のうを取り出す。ナーゴがデカいリュックから食材の保存に使う透明フィルムを出して肉と胆のうを巻き、フグ型モンスター「フリーズブロー」から作った皮袋にしまった。これは中が常に冷えており、食材の移動に便利な品だ。
「食材確保にゃ♡」
ホクホク顔のナーゴを連れて、俺達は先へと進んだ。
◇◇◇
時間は過ぎ……地下街に入って12時間。俺達は今だに突破できずにいた。元々新宿駅は構内も地下街も複雑で有名だった場所だ。さらにそこに異世界製の建造物が融合したことで完全に迷路のようになっている。まだダンジョンの入り口だっていうのに夜を明かすことになるとはな。
「あ! ここのお店入れそうだよ!」
ミナセが形状を保った飲食店跡を見つけ、そこで一晩明かすことにした。中へ入ってシャッターを閉める。ナーゴとジークが厨房を見にいったので俺はミナセとアイルの3人でテーブルを移動して寝床を作る。幸いソファーがいくつかあったので硬い床で寝なくて済みそうだ。
準備してしばらく待っていると、ナーゴが今日の食材で食事を作ってくれた。ターロンベアのステーキと、最初に戦ったチェストスコーピオンのハサミ焼き。最初は恐る恐る口に入れたアイル達だったが、一口食べるとその顔が一気に明るくなった。
「美味しーーーい!! 何よこれ!? あの熊の肉、サッパリしたステーキみたいね!?」
「サソリのハサミなのに……カニの味がするぞ……」
「どっちもお店で食べる料理みたいだよ~!?」
みんなの様子を見てナーゴがニコリと笑う。
「お肉はパインジュースで柔らかくして、臭み消ししたにゃ。サソリのハサミはパン粉と粉チーズを振って焼いたのにゃ。どっちもシンプルな味付けだにゃ~」
「ホント美味いぜこれ。こんな料理がダンジョンで食えると思わなかった」
現実のサソリも揚げたりすると食えるって聞いたけど、焼いても美味いんだな。まぁ、あれだけデカいからこそ身が詰まっているのかもしれないが。
「塩とか香辛料はこのお店のものを使ったにゃ。ダンジョン内の環境は一種の保存容器と一緒。昔の物でも問題無く使えるのにゃ! ……まぁ食材は流石に怖いから使わないけどにゃ」
「極力調味料を温存してくれたってことよね?」
アイルの言葉にナーゴがウンウンと頷く。
「そうだにゃアイルちゃん。本番は新宿駅を抜けてから……極力現地調達できる物を使って行くにゃ」
ナーゴも考えてくれてるな。こうやって攻略以外のことを任せられるヤツがいると本当に助かるぜ。ホント、感謝しかねぇな。
……。
食事を終え、一息ついた俺達は今後のことについて話し合うことにした。
「鎧、この地下街についてどう思う? このまますんなり外へ出られると思うか?」
カバンから取り出した緑のパーカーを着ながら、ジークがダンジョンについて聞いてくる。その言葉に、先程までの和やかなムードが一気に沈黙に変わってしまう。
「いや、おそらくこのエリアだけでもボスクラスがいると思う」
ボスと口にするとジークの視線がさらに鋭くなった。
「やはりな……モンスターの統制が取れているように感じるんだ。何者かの支配下にいるような……」
ボスが長期間支配しているダンジョンはなんとなく分かる。雑魚モンスターが縄張り争いで戦った形跡がないんだ。しかも、出現してから12年もモンスターしかいなかったにも関わらず……だ。
……地下を突破するまで気を抜けないな。
ダンジョン化した地下街を進み、モンスターを倒していく。新宿迷宮の敵はどれも強敵……気が抜けない戦闘が続いた。
しかしその反面、良いこともあった。
「ガアアアアアアァァァ!!!」
両手に鋭利な爪を持つ熊型モンスター、その両手から放たれる切り裂き攻撃をラウンドシールドでパリィする。ヤツの大きく腕が跳ね上がった瞬間、アイルに向かって叫んだ。
「アイル! トドメ頼む!!」
「オッケー!! 炎渦魔法!!
アイルの杖から炎の渦が発射される。その渦は熊を包み込むと一気に燃え上がり、他のモンスターへと向かう。飲み込むほど大きく、威力も上がっていく。やがて、3体全てのモンスターを飲み込んだ炎の渦は、周囲を明るく染め上げ、静かに消えていった。
「どう!? 中々使える魔法でしょ!?」
アイルが胸を張る。そう、取得するレベルポイントが高いということはスキルの解放スピードも上がったということだ。今発動した炎渦魔法も200ptで解放した炎系中級魔法だ。
「ああ、消費魔力の割りに威力が高い。問題は狭い場所で使うとこっちまで巻き添え喰らう所だな」
「うっ……最初使った時は悪かったわよ……」
この魔法を覚えた時、試し撃ちと称して放った場所は狭い通路だった。アイルは炎渦魔法の説明を見て、渦状の炎が敵に直進する魔法だと思ったようだった。しかし実際の炎渦魔法は炎の竜巻を発生させる技……狭い通路で発生した竜巻は、敵を倒した後も燃え続け俺達の方へ向かって来た。
その時の様子を思い出したのか、ジークが渋い顔をした。
「全くだ。ミナセが遮断魔法を取得していなかったら俺達も巻き込まれて死んでいたぞ」
あの時、俺達に向かって来た炎渦魔法をミナセが新たに取得した遮断魔法で対消滅させることで、なんとか俺達に被害が出なくてすんだ。
「いやぁ~私があの時、遮断魔法を解放した選択肢は間違ってなかったんだねぇ」
「だ、だから何度も謝ってるじゃない……」
照れくさそうに頭を掻くミナセと申し訳なさそうなアイル。何にせよ、取れる戦術が増えたってのはいい事だからな。敵は強いが、確実に倒して行けば前に進める。序盤にスキルを解放できたのは大きいな。
そしてそれは俺もだ。
「ヨロさん、こっちも頼むにゃ」
モンスターの死骸を調べていたナーゴに呼ばれ、俺も取得した魔法を使う。
「分析魔法」
先程戦った熊に分析魔法をかける。元々は昔使っていた魔法だが、レベルポイントを6000pt消費して最終段階のレベル3まで成長させた。
分析魔法はモンスター版の鑑定魔法のような能力だ。とはいってもレベル1や2は分析失敗が非常に多い。対象へ何度も使用してやっとモンスターの種族や名前が分かる程度という燃費の悪さ……12年前の探索の時、取得してあまりの使い勝手の悪さに絶望したもんだ。
結局、あの時はリレイラさんに連絡しながらダンジョンを攻略したな。あの時は今と管理局のルールも違ったし。しかも、解放できる頃にはモンスター情報はネットに溢れかえっているという状況になっていた。要は取得するタイミングを逃していたってことだ。
だが、レベル3は違う。
スマホのスキル説明では「対象モンスターの種族の記憶を読み取る。なお、レベル3は分析失敗をしない」と記載があった。前半の説明はレベル1、2と同じだが、最後の一文「分析失敗しない」だ。これが弱いはずがない。
……と、集中しないとな。
熊から種族としての記憶が流れ込む。この熊とは別の個体の記憶も現れる。人と接触した記憶が。
脳裏に映る異世界の兵士と熊が戦う様子。兵士が何かを叫んでいる。耳をすますと「ターロンベア」と言っている。この熊の名前か。それに、魔導士が火炎魔法を撃ち込む姿。炎が弱点……最も危険そうな攻撃は見た通り鉤爪での切り裂き攻撃。それに風系の魔法も操るか。
ん? もう少し映像がある。胆のう?
視点が切り替わる。どうやら素材アイテムの記憶も読み取れるみたいだな。商人達がターロンベアの胆のうを取引している場面が映る。貨幣価値は分からないが積まれた銀貨の数から高値であることは分かる。話してる内容は……。
……マジかよ。
ナーゴにも教えないと。でもまずは忘れないうちにメモだな。
スマホで写真を撮り、読み取った情報をメモアプリに音声入力。ここに来てからもう5種類ほどモンスターの情報を記録できた。後でみんなにも共有しておくか。
「よし、もういいぜナーゴ。毒も無さそうだ」
「了解にゃ」
「それとスゲー効果あるぜコイツ」
「なんだにゃ?」
「コイツの胆のう、煮出して飲むと魔力を回復する効果があるらしい」
「ほ、ホントかにゃ!? それはすごいにゃ! 早速解体するにゃ!」
興奮気味にナーゴがターロンベアを解体していく。解体用のナイフで切り分けた肉に向けて、「着火」の魔法を使う。ブレイズよりももっと小さな火。初級魔法よりさらに威力の低い火炎系魔法をナーゴは習得しているようだった。
「さーてお肉の方はどうかにゃ……?」
その火でターロンベアの肉を炙り、口に入れるナーゴ。そしてしばらくブツブツと何かを呟く。
「臭みが凄くて筋張ってるけど、処理すれば食べられそうだにゃ。タンパク質分解酵素のあるパイナップルジュースを使って……臭み消しには香辛料を……」
ブツブツ呟いたあと、ナーゴが頷いた。
「うん、これなら食べられそうにゃ。食材としても持っていくから残りの解体手伝ってくれるかにゃ?」
ナーゴに言われてターロンベアの解体を手伝う。俺が解体している横で、ナーゴから解体の方法をレクチャーされるアイル達。その顔はみんな真剣そのものだった。
ターロンベアの肉を1kgほど切り出し、最後に胆のうを取り出す。ナーゴがデカいリュックから食材の保存に使う透明フィルムを出して肉と胆のうを巻き、フグ型モンスター「フリーズブロー」から作った皮袋にしまった。これは中が常に冷えており、食材の移動に便利な品だ。
「食材確保にゃ♡」
ホクホク顔のナーゴを連れて、俺達は先へと進んだ。
◇◇◇
時間は過ぎ……地下街に入って12時間。俺達は今だに突破できずにいた。元々新宿駅は構内も地下街も複雑で有名だった場所だ。さらにそこに異世界製の建造物が融合したことで完全に迷路のようになっている。まだダンジョンの入り口だっていうのに夜を明かすことになるとはな。
「あ! ここのお店入れそうだよ!」
ミナセが形状を保った飲食店跡を見つけ、そこで一晩明かすことにした。中へ入ってシャッターを閉める。ナーゴとジークが厨房を見にいったので俺はミナセとアイルの3人でテーブルを移動して寝床を作る。幸いソファーがいくつかあったので硬い床で寝なくて済みそうだ。
準備してしばらく待っていると、ナーゴが今日の食材で食事を作ってくれた。ターロンベアのステーキと、最初に戦ったチェストスコーピオンのハサミ焼き。最初は恐る恐る口に入れたアイル達だったが、一口食べるとその顔が一気に明るくなった。
「美味しーーーい!! 何よこれ!? あの熊の肉、サッパリしたステーキみたいね!?」
「サソリのハサミなのに……カニの味がするぞ……」
「どっちもお店で食べる料理みたいだよ~!?」
みんなの様子を見てナーゴがニコリと笑う。
「お肉はパインジュースで柔らかくして、臭み消ししたにゃ。サソリのハサミはパン粉と粉チーズを振って焼いたのにゃ。どっちもシンプルな味付けだにゃ~」
「ホント美味いぜこれ。こんな料理がダンジョンで食えると思わなかった」
現実のサソリも揚げたりすると食えるって聞いたけど、焼いても美味いんだな。まぁ、あれだけデカいからこそ身が詰まっているのかもしれないが。
「塩とか香辛料はこのお店のものを使ったにゃ。ダンジョン内の環境は一種の保存容器と一緒。昔の物でも問題無く使えるのにゃ! ……まぁ食材は流石に怖いから使わないけどにゃ」
「極力調味料を温存してくれたってことよね?」
アイルの言葉にナーゴがウンウンと頷く。
「そうだにゃアイルちゃん。本番は新宿駅を抜けてから……極力現地調達できる物を使って行くにゃ」
ナーゴも考えてくれてるな。こうやって攻略以外のことを任せられるヤツがいると本当に助かるぜ。ホント、感謝しかねぇな。
……。
食事を終え、一息ついた俺達は今後のことについて話し合うことにした。
「鎧、この地下街についてどう思う? このまますんなり外へ出られると思うか?」
カバンから取り出した緑のパーカーを着ながら、ジークがダンジョンについて聞いてくる。その言葉に、先程までの和やかなムードが一気に沈黙に変わってしまう。
「いや、おそらくこのエリアだけでもボスクラスがいると思う」
ボスと口にするとジークの視線がさらに鋭くなった。
「やはりな……モンスターの統制が取れているように感じるんだ。何者かの支配下にいるような……」
ボスが長期間支配しているダンジョンはなんとなく分かる。雑魚モンスターが縄張り争いで戦った形跡がないんだ。しかも、出現してから12年もモンスターしかいなかったにも関わらず……だ。
……地下を突破するまで気を抜けないな。
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