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閑話 休みの朝、ベッドにて
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~461さん~
……ん。
目を開くと天井が見えた。見慣れた白い天井。それを見るたびに自宅にいるのだと感じる。ダンジョンだと熟睡できることの方が少ないからな。
ヒンヤリとした冬の空気、それを感じていると徐々に頭が冴えてくる。
次はどこを攻略するか……まずは準備用の資金も稼がないとな。アイルとリレイラさんの引越しで後回しにしていたが、新宿で手に入れたアイテムを秋葉原に売りに行くか。小物や素材なんかはメリカリに出品だな。生活費も必要だし。あ、でも今日はアイルと一緒にシィーリアの屋敷に行く日だ。最優先はそっちだな。
ところで、今何時だ? 今日って土曜だったよな? 台所から物音もしないし、外はもう明るくなっている。目が覚めてまだ金曜でしたとかだったらアイルもリレイラさんも遅刻確定だぞ。
枕の上にあるはずのスマホに手を伸ばそうとしたら、右手が動かない。
ん? なんで……?
「ヨロイ君……好きぃ……」
右を見るとなぜかリレイラさんが俺の腕に絡みついて寝ていた。
……なんでだ?
昨日は別に何もしていないはず……というか、ツノ、邪魔じゃないのか?
リレイラさんは頭のツノを器用に枕がわりにしている。魔族はこうやって寝るのが普通なんだろうか?
彼女のパジャマ越しに感じるやわらかい感触、無防備な態勢から胸元が見えてしまい、自分の顔が熱くなってしまう。それに……彼女の匂い。この状況でアイルが起きて来たらリレイラさんが部屋にいない事気付くよな? 気まず過ぎる……。
「ふふ……せっかちだな君は……慌てなくても私は……むにゃ」
腕を引き抜こうとすると余計に絡み付いてくるリレイラさん。グニュリとした柔らかい感触が強くなり、彼女のモノがとんでもない事になってしまう。俺は思わずその胸元から目を逸らした。
……こうしてると非常にまずい。
だけど、リレイラさんの気持ちよさそうな顔を見ていたら無理に起こす気は無くなってしまう。廊下を歩く気配は無い。アイルもまだ寝てるのか。なら、起きてくる前にリレイラさんをそれとなく起こすか。
左手でリレイラさんの肩を叩く。
……。
左手も動かない?
伸ばそうとするが、なぜか動かない。なんでだ?
「むにゃむにゃ……ヨロイさん……」
左を見るとなぜかアイルまで俺の腕に抱き付いていた。
アイルの淡い青色の髪がふわりと香る。リレイラさんからする匂いと似ているけど若干違う。同じシャンプー使ったのか?
ギュッと抱き付いてくるアイル。こっちも若干の感触が……って何考えてんだクソッ。
「ううん……行っちゃダメ……」
腕を引き抜こうとする度に余計に抱き付いてくる。二の腕に頬擦りして来たせいで、アイルのよだれが俺の部屋着の二の腕部分に染みを作った。
身動き取れねぇ……動こうとするたびに2人が抱き付いてくる。どういう状況なんだ、これ。
もう一度天井を見上げる。見慣れた白い天井。
何だよこれ? なんで2人が俺のベッドに?
昨日の事を思い出す。昨日はアイルの川崎ダンジョン攻略の話をして、その後アイルにダークソウ◯やらせて、敵にやられまくったアイルがブチギレてコントローラーを投げて、リレイラさんは呆気に取られたような顔をしていて……え、変な事してないよな? 俺。
どれだけ思い返しても思い当たる節は無い。だけどこうしていると、なぜだか俺は自分が男として最低な部類の人間のような気がしてきた。
現実から逃げ出そうと目を閉じる。するとなぜか脳裏にミナセやナーゴ、タルパにパララもんが現れる。
「サイテ~だねぇ……」
「一緒にとか最悪だにゃ」
「それはちょっと……引くかも……」
「ひどいのだ! なんでボクじゃないのだ!?」
ま、待て! 俺はそんなつもりは……っ! というかパララもんはなんだよそれ!?
手を伸ばそうとしても、アイルとリレイラさんに腕を押さえられて伸ばす事はできない。頭の中で場面が切り替わり、鯱女王まで現れた。
「そうか、そうか、つまり君はそんなヤツなんだな」
心底汚い物を見るような鯱女王の目。それが俺の心を大きく抉った。
待て鯱女王! 俺はただ……っ!
頭の中で女性陣に軽蔑するような視線を向けられる。どれだけ叫んでも俺の声は届かない。待ってくれ……っ! 違うんだ! 元々俺はこういうレベルは低いんだ。いきなりハードモードにしないでくれ!!
「ヨロイ君……」
「ヨロイさん……」
2人が起きるまで、俺は頭の中で悶絶し続けた。
◇◇◇
「普通よ普通。ヨロイさんは考えすぎよ」
「ふふっ。ヨロイ君は真面目だな」
起きた2人に状況を伝えた。2人は悪戯っぽい笑みを浮かべると、当然のことのように言ってくる。昨日は寒かったし、俺が寝た後に2人は示し合わせてベッドに潜り込んで来たという。いや、なんで入って来るんだよ……ビビるじゃん……。
あまりにあっけらかんとした言い方をする2人。その自信に満ちた態度に俺の中の常識はグラグラと揺らいでしまう。逆に俺がおかしいのか?
「そうことってあるものなのか……?」
分からない。女性関係なんて皆無だったし、俺の知識なんてゲームや漫画なんて物しかない。え、俺が真面目過ぎる? 世の中の男女怖えぇ……。
「ね~?」
「ねえ?」
リレイラさんとアイルが顔を見合わせてクスクスと笑う。
もしかして、俺……からかわれてるのか?
……ん。
目を開くと天井が見えた。見慣れた白い天井。それを見るたびに自宅にいるのだと感じる。ダンジョンだと熟睡できることの方が少ないからな。
ヒンヤリとした冬の空気、それを感じていると徐々に頭が冴えてくる。
次はどこを攻略するか……まずは準備用の資金も稼がないとな。アイルとリレイラさんの引越しで後回しにしていたが、新宿で手に入れたアイテムを秋葉原に売りに行くか。小物や素材なんかはメリカリに出品だな。生活費も必要だし。あ、でも今日はアイルと一緒にシィーリアの屋敷に行く日だ。最優先はそっちだな。
ところで、今何時だ? 今日って土曜だったよな? 台所から物音もしないし、外はもう明るくなっている。目が覚めてまだ金曜でしたとかだったらアイルもリレイラさんも遅刻確定だぞ。
枕の上にあるはずのスマホに手を伸ばそうとしたら、右手が動かない。
ん? なんで……?
「ヨロイ君……好きぃ……」
右を見るとなぜかリレイラさんが俺の腕に絡みついて寝ていた。
……なんでだ?
昨日は別に何もしていないはず……というか、ツノ、邪魔じゃないのか?
リレイラさんは頭のツノを器用に枕がわりにしている。魔族はこうやって寝るのが普通なんだろうか?
彼女のパジャマ越しに感じるやわらかい感触、無防備な態勢から胸元が見えてしまい、自分の顔が熱くなってしまう。それに……彼女の匂い。この状況でアイルが起きて来たらリレイラさんが部屋にいない事気付くよな? 気まず過ぎる……。
「ふふ……せっかちだな君は……慌てなくても私は……むにゃ」
腕を引き抜こうとすると余計に絡み付いてくるリレイラさん。グニュリとした柔らかい感触が強くなり、彼女のモノがとんでもない事になってしまう。俺は思わずその胸元から目を逸らした。
……こうしてると非常にまずい。
だけど、リレイラさんの気持ちよさそうな顔を見ていたら無理に起こす気は無くなってしまう。廊下を歩く気配は無い。アイルもまだ寝てるのか。なら、起きてくる前にリレイラさんをそれとなく起こすか。
左手でリレイラさんの肩を叩く。
……。
左手も動かない?
伸ばそうとするが、なぜか動かない。なんでだ?
「むにゃむにゃ……ヨロイさん……」
左を見るとなぜかアイルまで俺の腕に抱き付いていた。
アイルの淡い青色の髪がふわりと香る。リレイラさんからする匂いと似ているけど若干違う。同じシャンプー使ったのか?
ギュッと抱き付いてくるアイル。こっちも若干の感触が……って何考えてんだクソッ。
「ううん……行っちゃダメ……」
腕を引き抜こうとする度に余計に抱き付いてくる。二の腕に頬擦りして来たせいで、アイルのよだれが俺の部屋着の二の腕部分に染みを作った。
身動き取れねぇ……動こうとするたびに2人が抱き付いてくる。どういう状況なんだ、これ。
もう一度天井を見上げる。見慣れた白い天井。
何だよこれ? なんで2人が俺のベッドに?
昨日の事を思い出す。昨日はアイルの川崎ダンジョン攻略の話をして、その後アイルにダークソウ◯やらせて、敵にやられまくったアイルがブチギレてコントローラーを投げて、リレイラさんは呆気に取られたような顔をしていて……え、変な事してないよな? 俺。
どれだけ思い返しても思い当たる節は無い。だけどこうしていると、なぜだか俺は自分が男として最低な部類の人間のような気がしてきた。
現実から逃げ出そうと目を閉じる。するとなぜか脳裏にミナセやナーゴ、タルパにパララもんが現れる。
「サイテ~だねぇ……」
「一緒にとか最悪だにゃ」
「それはちょっと……引くかも……」
「ひどいのだ! なんでボクじゃないのだ!?」
ま、待て! 俺はそんなつもりは……っ! というかパララもんはなんだよそれ!?
手を伸ばそうとしても、アイルとリレイラさんに腕を押さえられて伸ばす事はできない。頭の中で場面が切り替わり、鯱女王まで現れた。
「そうか、そうか、つまり君はそんなヤツなんだな」
心底汚い物を見るような鯱女王の目。それが俺の心を大きく抉った。
待て鯱女王! 俺はただ……っ!
頭の中で女性陣に軽蔑するような視線を向けられる。どれだけ叫んでも俺の声は届かない。待ってくれ……っ! 違うんだ! 元々俺はこういうレベルは低いんだ。いきなりハードモードにしないでくれ!!
「ヨロイ君……」
「ヨロイさん……」
2人が起きるまで、俺は頭の中で悶絶し続けた。
◇◇◇
「普通よ普通。ヨロイさんは考えすぎよ」
「ふふっ。ヨロイ君は真面目だな」
起きた2人に状況を伝えた。2人は悪戯っぽい笑みを浮かべると、当然のことのように言ってくる。昨日は寒かったし、俺が寝た後に2人は示し合わせてベッドに潜り込んで来たという。いや、なんで入って来るんだよ……ビビるじゃん……。
あまりにあっけらかんとした言い方をする2人。その自信に満ちた態度に俺の中の常識はグラグラと揺らいでしまう。逆に俺がおかしいのか?
「そうことってあるものなのか……?」
分からない。女性関係なんて皆無だったし、俺の知識なんてゲームや漫画なんて物しかない。え、俺が真面目過ぎる? 世の中の男女怖えぇ……。
「ね~?」
「ねえ?」
リレイラさんとアイルが顔を見合わせてクスクスと笑う。
もしかして、俺……からかわれてるのか?
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