461さんバズり録〜ダンジョンオタク、攻略ガチ勢すぎて配信者達に格の違いを見せ付けてしまう 〜

三丈夕六

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第211話 それぞれの実力

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 ~天王洲アイル~

 火曜日から私達は何度も攻略会議を開いた。内部構造について話したり、戦闘トレーニングをしたり。モモチーとユイさんは一度戦ったおかげか初日のような衝突はしなくなったけど、まだぎこちないままだ。

 後は実戦の中でやるしかないな……。

 そんな不安を抱いたまま週末になって、私達はハルフェルさん同行の元、神奈川県川崎市へと向かった。

 秋葉原から電車に揺られて30分。京浜東北線を降りてホームの階段を登る。改札を抜けると、周囲の人がヒソヒソと話しているのが目に入った。

「わ、あの格好ってダンジョン配信者?」
「あの髪色どこかで見たような気がするなぁ」
「1人はモモチーだよね?」
「じゃああっちの水色の髪の子は?」
「え、待って、あれってもしかして……」

 歩いていた人達からチラチラと見られて歩く速度を上げる。

(ちょっとアイルさん、マスクにサングラスなんて怪し過ぎて逆に目立ちますわよ)
(そういうモモチーは堂々としすぎよ!)

 モモチーは装備の上から服を着てるけど、明らかに両腰の剣は隠せていない。顔も出してるし、知ってる人が見たら一発でバレてしまう。こんな事なら高輪さん達の提案を受ければ良かった。車で送って貰ったらこんなこと無かった訳だし。

「何見てんだよ?」

「ひっ!?」
「す、すみません……っ!」

 ユイさんがギロリと睨むと、私達を見ていた人達は逃げて行ってしまった。

「ユイ様、移動中はあまり目立たないようお願いします。シィーリア様が心配されるので」

「分かってるって!」

 ハルフェルさんに注意されて目を細めるユイさん。ハルフェルさんの言いたい事も分かる。

 リュックを背負ってるからまだマシだけど、胸元を開いた黒いスカジャンに、金髪のウィッグと真っ黒いマスクをしているユイさんはかなり悪目立ちしている。まぁでも……それで今は助かってるけど。

 事前に調べていた通りJR川崎駅を東口へと抜けて川崎ダンジョン「ラチッタデッラ」へ。

 大通りに出た瞬間、さっきまで溢れていた人が消えて、私達だけになってしまう。

「ダンジョン周辺地区に入った瞬間この静けさ……何だか物悲しいですわね」

「東京以外でも似たような感じなんだな」

 モモチーとユイさんの目が合い、2人ともフンと顔を背けてしまう。仲良くなりそうでもすぐこうなっちゃうのよねぇ……。

「2人とも、そのぐらいにしてよね。これからダンジョンに入るんだから」

「わ、分かってますわよ」
「ちゃんとやるって」

 声をかけると、2人とも渋々という様子で頷いた。

 高架下をくぐり、スクランブル交差点を渡る。さらに真っ直ぐ歩いて右へ。ハンバーガーショップ跡を通りすぎると、目的のダンジョン入り口が見えた。魔法障壁が張られた入り口が。

「それではユイ様、みなさん……どうかお気を付けて。私はこちらでお待ちしております」

 ハルフェルさんがうやうやしく頭を下げる。私達は彼女に手を振ってから入り口へ手を当て、障壁の中へと入った。



◇◇◇

 中へと入ると石畳の床に白い壁の建物が並んでいた。異世界製の建物も融合して、ファンタジー世界の街を切り取ったような場所になっている。

 上を見上げてみる。空の代わりに見える紫の魔法障壁が、新宿にいる時の事を思い出させた。

 大丈夫、私達ならやれる……ヨロイさんもそう言ってたじゃない。

 深呼吸をしながら自分を落ち着かせていると、私の横をユイさんが通り過ぎた。

「へぇ~シィーリア達の世界ってこんな感じなのかも」

 ユイさんがキョロキョロと辺りを見渡す。彼女が背負っていたリュックからキル太が現れ、彼女の頬にスリスリと身体を擦り付ける。ユイさんはキル太を抱えて、リュックをダンジョン入り口へポイっと放り投げた。

「ちょっと、バッグはアイテム回収時に必要ですわ。持っていって下さいまし」

「い・や・だ・ね。探索用バッグは別にある。お前の荷物持ちなんてやるつもりはねーよ」
「ブギィ!!」

「ムカつくチンピラ女ですわねぇ!!」

「アイルはともかくお前の言う事なんて聞くわけねぇだろクソガキ!!」
「ブギブギィ!」

「ムキィィィィ!!」

 床を踏み付けるモモチーに彼女を挑発するユイさん。何かキッカケがあるとすぐ子供みたいな喧嘩するわね。この先が思いやられるわ……。

 と、そんなやりとりをしていると、通路奥の建物から1体のモンスターが顔を覗かせた。

 人間大のサルみたいなモンスター。目をギョロリと見開いた、両手が大きいあの姿……確か、この前調べた時に見た「エイブラス」っていうモンスターだったはず。

「早速出ましたわね!」

 モモチーが腰のバッグを開けると、中からドローンが飛び出した。ドローンがカメラを私達へ向けると、一斉にコメントが流れ始める。


〈始まった!〉
〈モモチーの装備変わってるんだ!?〉
〈露出減ってる!?〉
〈寂しいんやが……〉
〈紳士ならば見える。漆黒に浮かぶ果実が〉
〈おいwwww〉
〈変態がおるぞw〉
〈あのモンスター、エイブラスか:wotaku〉
〈どんなモンスターだお?〉
〈格闘主体のモンスター。群れで動くから数が多いはず:wotaku〉
〈また面倒そうなヤツだなぁ〉


 コメントでも言ってる通り、アイツらは群れで動くとネットに書いてあった。1体現れたという事は、近くに他の個体もいると考えた方が良さそうね。

「キィィィイイイイ!!!」

 1体のエイブラスが叫ぶと、近くの建物からもう1体エイブラスが現れる。2体になったモンスターが、建物を伝って襲いかかって来る。

 あの動き、なんだか狙いがありそうね。何が起こるかまずは様子見して……モモチーを前衛に私がフォロー、ユイさんは奇襲対策について貰おう。


「2人とも、まずは──」


「足引っ張るんじゃねぇぞお嬢様!!」
「うるさいですわ!! 私1人でいけますわよ!」


「あ!? ちょっと!」


 モモチーとユイさんが同時にエイブラスの元へ飛び込んでしまう。モモチーは両腰に差したショートソードを引き抜き、スキルを発動した。

「ダブルサンダーエッジ!!」

 モモチーの両手の剣に電撃の刃が現れる。エイブラスの両手から放たれる拳をその刃で受け止めると、エイブラスの拳にバチリと電撃が流れた。

「キィア!?」

 悲鳴を上げて仰け反るエイブラス。彼女はエイブラスの隙を突いてサンダーエッジの斬撃を放つ。


「お逝きなさい!!」


「グギャギャギャギャギャアアアア!?」


 全身に電撃を迸らせて痙攣するエイブラス。ヤツはバタリと倒れてレベルポイントの光を溢れさせた。


『レベルポイントを300pt獲得しました』
 

〈滅⭐︎殺!ですわ!〉
〈抹⭐︎殺!ですわ!〉
〈撃⭐︎滅!ですわ!〉
〈言ってくれないんやが……っ!?〉
〈聞きたかったw〉
〈てかモモチーめちゃくちゃ強くなってない?〉
〈両手に魔法剣とかヤバそうだお〉
〈彼女は大人の階段を登ったのさ〉
〈ややこしい言い方すんなwww〉
〈日光東照宮をソロでクリアしただけはある:wotaku〉
〈モモチーウォタクニキに褒められてるやんけ!〉
〈すごいんだ!!〉


「キィキィィィ!!!」


 もう一体のエイブラスがユイさんに襲いかかる。

「キィィイイ!!!」


〈腕が岩みたいになったお!?〉
〈当たったらやばそうなんだ!?〉
〈スキル「岩石化」だな:wotaku〉
〈硬い一撃を可憐な女性に放つとは〉
〈やめろwww〉
〈意味が分かってしまったおwww〉
〈俺は突っ込まんぞw〉


「当たるかよそんな攻撃!」


 ユイさんがエイブラスの拳をヒラリと躱わす。エイブラスがもう一度拳を振り上げた瞬間、彼女の肩からキル太が飛び出した。

「キル太!」

「ブギィ!!」

 キル太がエイブラスの顔に張り付く。緑色の光を放ったキル太はエイブラスから離れてバウンドした。

「ブギィッ!!」

 キル太が地面を跳ねてエイブラスへ突撃する。その体が岩のように灰色になって、エイブラスの腹部に直撃。エイブラスはお腹を押さえて悶絶した。

「よし! 後はアタシに!」

「ブギッ!」

 ユイさんは、走りながら物理攻撃上昇魔法インクリィズ・アタックを発動した。


「らぁ!!!」


「キィア゛アァ!?」


 飛び上がったユイさんがエイブラスの顔面に回し蹴りを放つ。彼女の攻撃をまともに食らったエイブラスは、建物外壁に激突してレベルポイントの光を溢れさせた。


〈え、ヤバ!!〉
〈スキルイーター連れてる子なんだ!?〉
〈黒マスクたまらんお!〉
〈スキルイーターの技はエイブラスから奪った「岩石化」だな:wotaku〉
〈すごE〉
〈マスクヤンキー女とかwww〉
〈搾られたい〉
〈キショコメ寄って来たw〉
〈スカジャンの隙間から見える。中々の果実だ〉
〈こっちも変態がいたwww〉


 すごい……連携は取れてなくてもやっぱり単独の強さはすごいわね。初めて見た敵を危うげなく倒しちゃった。

「みなさん見まして? ワタクシの強さを」

 モモチーが胸元に手を当てて偉そうに踏ん反り返る。彼女のメロンみたいな胸がブルンと揺れてコメント欄が興奮したコメント一色になった。なんかムカつくわね。

「サンダーエッジ2回使う意味無いじゃん」
「ブギ!」

 ユイさんの一言でモモチーがイラッとした顔をする。彼女はユイさんにツカツカと歩み寄った。

「うっさいですわねチンピラ女! 配信なのですから最初は派手にしたんですの!」

「そんなんで魔力配分大丈夫かぁ?」
「ブギ~?」

「アナタだって無駄に強化魔法使い過ぎですの!!」


〈喧嘩してるんだ!〉
〈微笑ましいお!〉
〈少女達のトキメキが私を熱くたぎらせる〉
〈なにをたぎらせてんねん!〉
〈変態すぎるw〉
〈……:wotaku〉


 はぁ……また喧嘩してる。


 2人に呆れていると、頭上から物音がした。反射的に杖に魔力を溜めて上を見上げた。


「キィアアアアアアアアアアアア!!」


「アイルさん!?」
「アイル!!」


 2人の声と同時にローリングする。私が立っていた場所に両手を岩石化したエイブラスが着地しする。さっきの2体は囮か。コイツだけ見つからないように建物を伝って来たのね。

 エイブラスの両拳が大地を砕き、その両目がギョロリと私を狙った。


「キィアアアアアアアアアアア!!!」


「キーキーうっさいわね!」


 飛び掛かろうとしたエイブラスの胴体めがけて腰のナイフを投擲する。ナイフが突き刺さった瞬間、溜めていた魔力を解放した。

 杖をエイブラスに向け「電撃魔法ライトニング」を放つ。電撃が、ナイフに吸い寄せられるように直撃する。


「ギッ……っ!?」


 エイブラスは直立したままレベルポイントの光を溢れさせた。


「ウソっ!?」
「マジかよっ!?」


〈一撃!?〉
〈ナイフを利用して直接体内へ電撃を流し込んだ:wotaku〉
〈それを一瞬でやったのかお!?〉
〈ヤバすぎ!?〉
〈さすが新宿攻略メンバーなんだ!!〉
〈トキメキが私の胸を貫いた〉
〈なんやそれwww〉


 モモチー達が駆け寄ってくる。

「やりますわね!」
「スゲーじゃんアイル!」

「2人ともちゃんと指示聞いてよ。戦闘中は私の指示に従うって言ってたでしょ? なんとかなったから良かったけど……」

「う、言い訳できないですわ……」
「悪かったよ……今のは完全にアタシのせいだ……」

 2人とも申し訳無さそうな顔をしていた。まぁ……モモチーもユイさんも怪我しなくて良かったけど。

 ふと最初にエイブラスが現れた建物を見ると、その屋上にゆらりと蜃気楼のような物が見えた。蜃気楼? 冬に近いこの気温で蜃気楼なんてあり得ない。

 それは良く見ると透明な人型をしていて、私が見ている事に気付いたのか、ダンジョンの奥へと走り去っていった。


 ……ここのボス、厄介そうだな。




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