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それでも素直になれなくて…
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直輝と喧嘩した。
突然機嫌が悪くなった。どうしてと聞くとわからないのかと更に不機嫌になる。どうやら僕に原因があるらしい。僕、何かしたかな?それがわからないから、まだ仲直りはできていない。もう一週間になる。
学校での弁当は何故か続いている。ただ一つ変わったことは二つの弁当箱になったこと。一つの机で食べるのも変わらない。
隣には吉広と財前、神崎がいる。不機嫌な直輝を揶揄うのは財前で、神崎は空気がピリピリとしているのを気付いているのかいないのか、相変わらず。吉広は馬渕となんかあった?と気にしてくれる。急に仲良くなって、急に仲悪くなるって…。
ただ、弁当もだけど表向きは変わらない。僕が部活の見学に行けなくなっただけ。財前によるとそれも機嫌が悪くなる原因らしい。ホント、よくわからない。一緒にいても僕に笑顔を見せてくれない。辛そうな顔ばかりだ。僕がそうしていると思うと、堪らない。申し訳なくなるけど、心当たりはない。
不愉快になるなら、僕の近くに寄らなければ良いのに、直輝は仏頂面で隣にいる。
今度こそ終わるのだろうか?相談したいことがあったのに、そんな話をする雰囲気じゃない。
自分から離れた方が良いのだろうか?
でも、離れたくはない。
財前に相談しても良いだろうか?
財前は直輝の不機嫌の理由を知ってそうなんだけど、どうやら自分で気付けと直輝と同じスタンスだ。だから、アドバイスは貰えない。強いて言うなら『甘えたら』と今の状況では到底出来そうもないことを言う。
それとも吉広に全てを打ち明け、話を聞いてもらっても良いだろうか?
打ち明けて、気持ち悪がられたらせっかくできた直輝以外の友だちを失ってしまう。それは嫌だった。最近クラスメイトがよく話しかけてくれる。だからと言って、吉広以上に話せると思った人はいなかった。神崎にも話したくない。
「安村っち、数学行こうぜ」
「う、うん」
ちらりと直輝を見ると、相変わらず険しい顔で、財前越しにこちらを見ている。
泣きそう…。どうしたらいいのかわからない。いっそのこと、振ってくれたら……いや、自分からはそんなことは考えない。直輝が終わりだと言えば、終わってしまう。
……もしそうなったら…僕から、理由を聞いても、いいかな?
嫌だって言っても、いいかな?
もう何が正解で、何がしてはいけないことなのかわからないよ…。
こんなことなら、もっと恋愛経験を積んでおけば良かった。直輝が僕にとって何もかもが初めての相手。上手く立ち回りたいとは思わないけど、せめて直輝が不機嫌にならないようにしたい。
「最近、何か落ち込んでるね、心配事?何なら相談に乗るけど?」
「う、うん」
「じゃあ、今日の放課後、一緒に帰ろうか?」
「えっ?いいって、悪いよ」
「えー、今、うんって言った。なあ吉広、聞いてただろ?」
「まあ、言ったけど、生返事ってやつだろ」
「良いじゃん!行こう」
「ど、どこに?」
「パーっと楽しいとこ」
「……いや……神崎、部活は?」
「俺、今日休み」
「そうなんだ。ところで、神崎って何部?」
「安村っち……俺って、そんなに関心持たれてなかったの?スゲーショック」
「あっ、ご、ごめん」
謝りはしたけれど、知らないものは知らない。
「運動部…だよね?」
「あー、水泳部。傷付いた」
「ごめんって」
突然機嫌が悪くなった。どうしてと聞くとわからないのかと更に不機嫌になる。どうやら僕に原因があるらしい。僕、何かしたかな?それがわからないから、まだ仲直りはできていない。もう一週間になる。
学校での弁当は何故か続いている。ただ一つ変わったことは二つの弁当箱になったこと。一つの机で食べるのも変わらない。
隣には吉広と財前、神崎がいる。不機嫌な直輝を揶揄うのは財前で、神崎は空気がピリピリとしているのを気付いているのかいないのか、相変わらず。吉広は馬渕となんかあった?と気にしてくれる。急に仲良くなって、急に仲悪くなるって…。
ただ、弁当もだけど表向きは変わらない。僕が部活の見学に行けなくなっただけ。財前によるとそれも機嫌が悪くなる原因らしい。ホント、よくわからない。一緒にいても僕に笑顔を見せてくれない。辛そうな顔ばかりだ。僕がそうしていると思うと、堪らない。申し訳なくなるけど、心当たりはない。
不愉快になるなら、僕の近くに寄らなければ良いのに、直輝は仏頂面で隣にいる。
今度こそ終わるのだろうか?相談したいことがあったのに、そんな話をする雰囲気じゃない。
自分から離れた方が良いのだろうか?
でも、離れたくはない。
財前に相談しても良いだろうか?
財前は直輝の不機嫌の理由を知ってそうなんだけど、どうやら自分で気付けと直輝と同じスタンスだ。だから、アドバイスは貰えない。強いて言うなら『甘えたら』と今の状況では到底出来そうもないことを言う。
それとも吉広に全てを打ち明け、話を聞いてもらっても良いだろうか?
打ち明けて、気持ち悪がられたらせっかくできた直輝以外の友だちを失ってしまう。それは嫌だった。最近クラスメイトがよく話しかけてくれる。だからと言って、吉広以上に話せると思った人はいなかった。神崎にも話したくない。
「安村っち、数学行こうぜ」
「う、うん」
ちらりと直輝を見ると、相変わらず険しい顔で、財前越しにこちらを見ている。
泣きそう…。どうしたらいいのかわからない。いっそのこと、振ってくれたら……いや、自分からはそんなことは考えない。直輝が終わりだと言えば、終わってしまう。
……もしそうなったら…僕から、理由を聞いても、いいかな?
嫌だって言っても、いいかな?
もう何が正解で、何がしてはいけないことなのかわからないよ…。
こんなことなら、もっと恋愛経験を積んでおけば良かった。直輝が僕にとって何もかもが初めての相手。上手く立ち回りたいとは思わないけど、せめて直輝が不機嫌にならないようにしたい。
「最近、何か落ち込んでるね、心配事?何なら相談に乗るけど?」
「う、うん」
「じゃあ、今日の放課後、一緒に帰ろうか?」
「えっ?いいって、悪いよ」
「えー、今、うんって言った。なあ吉広、聞いてただろ?」
「まあ、言ったけど、生返事ってやつだろ」
「良いじゃん!行こう」
「ど、どこに?」
「パーっと楽しいとこ」
「……いや……神崎、部活は?」
「俺、今日休み」
「そうなんだ。ところで、神崎って何部?」
「安村っち……俺って、そんなに関心持たれてなかったの?スゲーショック」
「あっ、ご、ごめん」
謝りはしたけれど、知らないものは知らない。
「運動部…だよね?」
「あー、水泳部。傷付いた」
「ごめんって」
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