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番外編ー六 それぞれの未来 《桔梗編》
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「意地、わる…」
「どうして欲しい?」
そんなことわかっているだろうに…。
「…触っ…あぁっ…」
わたしが全てを云う前に与えられる快感。待ち望んだ愛しい人の指先はわたしがどうして欲しいか全て知っている。けれど…まだ、足りない…。
「他には?どうして欲しい?」
「な、舐めて…んっ…あぁ…」
焦らされた分だけ神経がそこに集まっていて唇が触れた胸だけでなく全身に痺れが走り、身体が火照る。
執拗に胸ばかりを吸われた。
抓られ、くりくりと摘まれ下半身に熱が集まる。わたしに覆い被さる帝の身体は汗でしっとりとしていて、時折太腿に当たる帝自身が熱を持っていて、まだ触れてくれない身体の奥が待ち望んでいるかのようにずくんと痺れた。ああ、帝でいっぱいに満たして欲しい。
そうしてしばらくわたしの胸を堪能した帝の唇は、今度は胸の先端だけでなくその周りに、鎖骨に、首筋にと段々わたしの顔に近づく。
「基雅さま。愛してます」
「惟忠…」
「わたしも…する。基雅さま、起こして」
「どうした?」
わたしの首を支えて起こしてくださる帝の身体を撫でる。
首筋に口付けそのまま下に降りてゆく。
「んっ…」
時折漏れる帝の吐息は、わたしを煽る。舌を尖らせて胸を舐め、お臍を舐めた。
直ぐそこには形を成した帝自身がわたしを誘う。さっきまでわたしの太腿にグリグリと当たっていた愛しい凶器がわたしを待っている。
手で触れると、先走りで濡れていて…その先端に口付けると苦味が舌に広がるけれど帝のものだと思うと…それは甘くさえ感じる。
先端を口に含み、竿を扱くと帝の手がわたしの頭を優しく撫でてくれる。夢中になってその先端の柔らかい部分に舌を這わせた。
甘い吐息が聞こえ帝の顔が見たいと顔を覗くと目が合った。
「そんな上目遣いで、見つめないで。滅茶苦茶にしてしまいそうだよ…」
ため息まじりにそんなことを云われて、『無茶苦茶にして』と心の中で返事をする。
すると、帝は嬉しそうに微笑まれた。
あれ?声には出ていない筈…。
口いっぱいに帝自身を頬張り、上下させる。裏筋を舌で舐め上げて、手で竿を扱いた。
「こちらにお尻を向けてごらん?」
易々とわたしの身体を回転させて帝の目の前にわたしの秘部が露わになる。
入り口をつつくように慣らされた後、そっと挿し込まれた指に何度経験しても一瞬ピクリと身体が強張る。
しかしその先にある快楽を知っているから浅く呼吸をして受け入れる。
そうなると、帝のモノを扱くことが出来なくてただ咥えているだけになってしまった。
「あっ…あぁ…」
段々と出し挿れされる指にもう咥えることも出来なくて、頬擦りする様にただ手を添えているだけになる。
中にある感じる所をグリグリと刺激されればもう何も考えられなくなる。
帝がわたしを見下ろし口付けてくれる。
ひくつく秘部に帝の熱を宛てがわれて少しずつ入ってくる。苦しいけれど何度交わってもわたしに幸せを感じさせてくれる。
ゆっくりとわたしの中に挿ってくる帝を見上げると目が合った。堪らなく愛おしくて、口付けた。
「んっ…あぁぁ…んっ…あっぁ」
奥まで入ると、優しく抱きしめてくれる。
わたしも腕を回して抱きしめ返した。
「基雅さま動いて…」
再奥を突いて掻き回されたら、自分の意思に関係なく声を上げて帝にしがみつくしか出来ない。奥に帝を感じながら、感じるままに喘ぎ声を出し続けた。
ガクガクと揺さぶられて、わたしの中で熱が迸った瞬間の……幸せをかみしめた。
「どうして欲しい?」
そんなことわかっているだろうに…。
「…触っ…あぁっ…」
わたしが全てを云う前に与えられる快感。待ち望んだ愛しい人の指先はわたしがどうして欲しいか全て知っている。けれど…まだ、足りない…。
「他には?どうして欲しい?」
「な、舐めて…んっ…あぁ…」
焦らされた分だけ神経がそこに集まっていて唇が触れた胸だけでなく全身に痺れが走り、身体が火照る。
執拗に胸ばかりを吸われた。
抓られ、くりくりと摘まれ下半身に熱が集まる。わたしに覆い被さる帝の身体は汗でしっとりとしていて、時折太腿に当たる帝自身が熱を持っていて、まだ触れてくれない身体の奥が待ち望んでいるかのようにずくんと痺れた。ああ、帝でいっぱいに満たして欲しい。
そうしてしばらくわたしの胸を堪能した帝の唇は、今度は胸の先端だけでなくその周りに、鎖骨に、首筋にと段々わたしの顔に近づく。
「基雅さま。愛してます」
「惟忠…」
「わたしも…する。基雅さま、起こして」
「どうした?」
わたしの首を支えて起こしてくださる帝の身体を撫でる。
首筋に口付けそのまま下に降りてゆく。
「んっ…」
時折漏れる帝の吐息は、わたしを煽る。舌を尖らせて胸を舐め、お臍を舐めた。
直ぐそこには形を成した帝自身がわたしを誘う。さっきまでわたしの太腿にグリグリと当たっていた愛しい凶器がわたしを待っている。
手で触れると、先走りで濡れていて…その先端に口付けると苦味が舌に広がるけれど帝のものだと思うと…それは甘くさえ感じる。
先端を口に含み、竿を扱くと帝の手がわたしの頭を優しく撫でてくれる。夢中になってその先端の柔らかい部分に舌を這わせた。
甘い吐息が聞こえ帝の顔が見たいと顔を覗くと目が合った。
「そんな上目遣いで、見つめないで。滅茶苦茶にしてしまいそうだよ…」
ため息まじりにそんなことを云われて、『無茶苦茶にして』と心の中で返事をする。
すると、帝は嬉しそうに微笑まれた。
あれ?声には出ていない筈…。
口いっぱいに帝自身を頬張り、上下させる。裏筋を舌で舐め上げて、手で竿を扱いた。
「こちらにお尻を向けてごらん?」
易々とわたしの身体を回転させて帝の目の前にわたしの秘部が露わになる。
入り口をつつくように慣らされた後、そっと挿し込まれた指に何度経験しても一瞬ピクリと身体が強張る。
しかしその先にある快楽を知っているから浅く呼吸をして受け入れる。
そうなると、帝のモノを扱くことが出来なくてただ咥えているだけになってしまった。
「あっ…あぁ…」
段々と出し挿れされる指にもう咥えることも出来なくて、頬擦りする様にただ手を添えているだけになる。
中にある感じる所をグリグリと刺激されればもう何も考えられなくなる。
帝がわたしを見下ろし口付けてくれる。
ひくつく秘部に帝の熱を宛てがわれて少しずつ入ってくる。苦しいけれど何度交わってもわたしに幸せを感じさせてくれる。
ゆっくりとわたしの中に挿ってくる帝を見上げると目が合った。堪らなく愛おしくて、口付けた。
「んっ…あぁぁ…んっ…あっぁ」
奥まで入ると、優しく抱きしめてくれる。
わたしも腕を回して抱きしめ返した。
「基雅さま動いて…」
再奥を突いて掻き回されたら、自分の意思に関係なく声を上げて帝にしがみつくしか出来ない。奥に帝を感じながら、感じるままに喘ぎ声を出し続けた。
ガクガクと揺さぶられて、わたしの中で熱が迸った瞬間の……幸せをかみしめた。
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