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第二章
2ー08
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「この高校には小寺先輩居ないから、大丈夫だと思ってたけど。知らない人が多すぎたのかな」
ーーー小寺、その名前は聞きたくない。
「月島だよね、裕樹が気にしてる人。入学式の日からずっと気にしてた。裕樹一ヶ月も経たない内に迷わなくなってたし。いつも月島のこと見てた」
「…それは…」
「何かあったんだろ?二週間くらい前から様子がおかしかった。今日は…どうしたの?」
「…うん…」
「小寺先輩の時は全てを拒絶したけど、月島にはそれはできなかったんだろ?裕樹探してたよね?月島のこと。でもそこに月島を見付けると逃げてた」
「……」
「何があったか教えて…」
「……ちょっと前に、奈津美と映画観に行ったんだ。その時、月島君を見かけた。女の子と腕組んでた。それが何だか分からないけど、見ていられなくて、辛かった」
「そうなんだ」
「うん。でも……」
「ゆっくりでいいよ」
「昨日、聞いたんだ。奈津美は何も言ってなかったけど……、月島君、奈津美のことが好きみたいなんだ。奈津美に告白したんだって…」
「裕樹はどうしたい?それが真実じゃないかも知れないのに」
「何も出来ないよ……だいたい何で僕が…月島君が誰と付き合うとか関係ないよ。奈津美が彼と別れて月島君と付き合うことになっても僕は……僕は関係無い…」
涙が次から次から溢れてくる。
ーーー小寺、その名前は聞きたくない。
「月島だよね、裕樹が気にしてる人。入学式の日からずっと気にしてた。裕樹一ヶ月も経たない内に迷わなくなってたし。いつも月島のこと見てた」
「…それは…」
「何かあったんだろ?二週間くらい前から様子がおかしかった。今日は…どうしたの?」
「…うん…」
「小寺先輩の時は全てを拒絶したけど、月島にはそれはできなかったんだろ?裕樹探してたよね?月島のこと。でもそこに月島を見付けると逃げてた」
「……」
「何があったか教えて…」
「……ちょっと前に、奈津美と映画観に行ったんだ。その時、月島君を見かけた。女の子と腕組んでた。それが何だか分からないけど、見ていられなくて、辛かった」
「そうなんだ」
「うん。でも……」
「ゆっくりでいいよ」
「昨日、聞いたんだ。奈津美は何も言ってなかったけど……、月島君、奈津美のことが好きみたいなんだ。奈津美に告白したんだって…」
「裕樹はどうしたい?それが真実じゃないかも知れないのに」
「何も出来ないよ……だいたい何で僕が…月島君が誰と付き合うとか関係ないよ。奈津美が彼と別れて月島君と付き合うことになっても僕は……僕は関係無い…」
涙が次から次から溢れてくる。
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