エスポワールで会いましょう

茉莉花 香乃

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第三章

3ー03

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メールは出来るし、返信もくれる。
学校でも会っていた。

でも夜に掛ける電話は……、
たまに繋がっても「あっ、悪いダチから連絡入るんだ。明日な」とか、外に居ると判る周りの喧騒が聞こえる事もあり、入り込めない雰囲気だった。

もうすぐ夏休みという頃、試験は終わり「これから一緒に何処行こうかな~」なんて考えていると、小寺さんから『今日、迎えに行けないから。ごめんな』とメールがあった。次の日も、その次の日も。

気になって二年の教室へ行くと女の子と一緒に居る小寺さんを見つけた。

「……一年の橘くんと付き合ってるんじゃないの?」
「いや、付き合ってないよ!あいつ男だぞ」
「でも……」
「俺は最初からお前だけしか見てないよ。何回も言ってるだろ」

見つめ合う二人。だんだんと近づく顔に見ていられなくなって、逃げるようにその場を離れた。

廊下を走っていると、誰かにぶつかった。

「あっ、お前」

小寺さんの友達だった。

「……」
「やっと、気付いた?」
「………?」
「お前、利用されてたんだよ。当て馬って言うの?小寺は入学してからずっと桃香のこと狙ってたんだよ。
桃香は小寺の事、気になるのになかなか付き合うの許してやらなかった。プライドが高いからな。自分が断っても小寺が自分から離れないって思ってたらしいぞ。だから、お前より自分の方が可愛いのに!って友達に愚痴ってたそうだ。男のお前に取られたってさ。散々連れなくしてな~。そしたら、また小寺に告白されてさ。まだなんかグダグダ言ってるらしいけど、桃香も今度は断ら無いんじゃないか……お前、可哀想に。俺が慰めてやろうか?俺、男の趣味は無いけどお前ならいけるんじゃ無いかな?可愛いし」

何を言われているのか分からなかった。
走ってその場を離れた。







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