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第四章
4ー11
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別れ際、「送って行く」と言う彰君を「大丈夫だよ」と断って外に出ると、
「ユキ」
って呼び止められて振り向くとふっと何かが頬に触れた。『えっ、えっ?』サーっと顔が赤くなる。
「可愛い」
って、……やっぱり、奈津美の代わりなのかな。
また……同じ思いをするのかな。
もう会わない方が良いのかもしれない。
でも、せめて夏休みの間は一緒に居たい。
奈津美の代わりでも、友達としてでも。
次の土曜日。前日の金曜日から大雨で土曜日は雨も風も強かった。
連絡の取りようも無いのでエスポワールまで行くことにした。
せめて、水族館みたいに屋内の施設が多い所なら良かったけど、遊園地はちょっと無理だよね。
彰君はもうエスポワールに来ていた。
「残念だな」
「うん」
「でも、ここまで来てくれて嬉しいよ。サンドイッチは作ったんだ。どこで食べようか?」
「うん、流石にここで食べる訳にはいかないしね」
「ユキが可愛く航さんにお願いしたら、許してくれるんじゃないかな?」
「えっ、可愛くなんか無いよ」
冗談は止めてよね。
「どうした?」マスターが声を掛けてきた。
「彰君がサンドイッチを作ってくれたんですけど雨が降っているので、どこで食べようかなって」
「おう、彰、上……」
「航さん!!」
「……ああ、奥のとこで食って良いぞ」
「えっ!良いんですか?」
「ああ、ちょっと時間ずらしてくれたらな」
ああ、今日は土曜日だしね。
「じゃあ、買い物とか映画とか行く?」
「うん。買い物したいんだけど良い?実はあの日買い物に来ていたんだけど、何も買わずに帰っちゃったから、彰君一緒に選んでくれたら嬉しいな」
「ああ、ナンパされた日?」
「え~ユキちゃんナンパされたの?」
「積極的な女の子だね」
ケイさんも寄ってくる。
「男だよ」
「はい……」
「男にか…ユキちゃん、可愛いもんな。彰大変だな」
「うんうん」
マスターとケイさんが頷き合ってる。
恥ずかしい。
「ごめんね。気持ち悪いよね」
「違うよ!前も言ったけど、心配なだけだから」
「うん」
「じゃあ、買い物にはまだちょっと早いからさ、何か飲む?奢っちゃおうかな」
マスターが優しく聞いてくれた。
「ああ、航さんお願い。ユキ何飲む?」
「カフェオレお願いします」
彰君も優しく言ってくれたから、なんとか立ち直れた。
「ユキ」
って呼び止められて振り向くとふっと何かが頬に触れた。『えっ、えっ?』サーっと顔が赤くなる。
「可愛い」
って、……やっぱり、奈津美の代わりなのかな。
また……同じ思いをするのかな。
もう会わない方が良いのかもしれない。
でも、せめて夏休みの間は一緒に居たい。
奈津美の代わりでも、友達としてでも。
次の土曜日。前日の金曜日から大雨で土曜日は雨も風も強かった。
連絡の取りようも無いのでエスポワールまで行くことにした。
せめて、水族館みたいに屋内の施設が多い所なら良かったけど、遊園地はちょっと無理だよね。
彰君はもうエスポワールに来ていた。
「残念だな」
「うん」
「でも、ここまで来てくれて嬉しいよ。サンドイッチは作ったんだ。どこで食べようか?」
「うん、流石にここで食べる訳にはいかないしね」
「ユキが可愛く航さんにお願いしたら、許してくれるんじゃないかな?」
「えっ、可愛くなんか無いよ」
冗談は止めてよね。
「どうした?」マスターが声を掛けてきた。
「彰君がサンドイッチを作ってくれたんですけど雨が降っているので、どこで食べようかなって」
「おう、彰、上……」
「航さん!!」
「……ああ、奥のとこで食って良いぞ」
「えっ!良いんですか?」
「ああ、ちょっと時間ずらしてくれたらな」
ああ、今日は土曜日だしね。
「じゃあ、買い物とか映画とか行く?」
「うん。買い物したいんだけど良い?実はあの日買い物に来ていたんだけど、何も買わずに帰っちゃったから、彰君一緒に選んでくれたら嬉しいな」
「ああ、ナンパされた日?」
「え~ユキちゃんナンパされたの?」
「積極的な女の子だね」
ケイさんも寄ってくる。
「男だよ」
「はい……」
「男にか…ユキちゃん、可愛いもんな。彰大変だな」
「うんうん」
マスターとケイさんが頷き合ってる。
恥ずかしい。
「ごめんね。気持ち悪いよね」
「違うよ!前も言ったけど、心配なだけだから」
「うん」
「じゃあ、買い物にはまだちょっと早いからさ、何か飲む?奢っちゃおうかな」
マスターが優しく聞いてくれた。
「ああ、航さんお願い。ユキ何飲む?」
「カフェオレお願いします」
彰君も優しく言ってくれたから、なんとか立ち直れた。
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