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第四章
4ー12
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しばらくエスポワールで時間を潰して、買い物に出掛けた。
彰君はセンスが良いから、色々アドバイスしてくれる。
彰君がよく買い物に行く店は、駅からちょっと離れているらしいので「今度一緒に行こうな」と言ってくれた。
今度があるか不安だけど、せっかくの彰君との時間を楽しみたい。
風は強いし雨もさっきより小降りになっていてもまだ降っている。夕方には止む予報だけど、外れるかもしれない。
いろんな店に入って見て回った。
「これ良いね。彰君に似合いそう」
「ユキはこれだな」
二人で買い物なんて幸せ過ぎる。
エスポワールに戻ると、奥のテーブルは空いていたので、飲み物だけ頼んでサンドイッチを食べた。色んな具材のサンドイッチを一口サイズにしてくれていて食べやすい。
玉子も焼いてあるのと茹で玉子を潰してあるのがあって、玉子好きの僕は大喜びで沢山食べた。
「僕、玉子好きって言ったっけ?」
「何で?」
「だって、玉子がいっぱいだから」
「ユキは玉子が好きなんだ。俺も好きだよ」
「うん」
頭撫でられた。
嬉しい。
「もっと色んなユキを知りたいな」
「僕も彰君の事知りたい」
「そう?」
「うん」
「嬉しいよ」
この幸せはいつまで続くのだろうか?
いつ迄も続くと良いと思った。
お昼を一緒に食べた後、先週行った水族館や今日行くつもりだった遊園地、これから行きたい所、最近公開された映画の話しをした。そして、
「来週も会ってくれる?」
先週も思ったけど、この台詞を言う彰君は少し寂しそうな、哀しそうな顔だ。
彰君はどうして僕と会ってくれるのだろうか?
奈津美の代わりなのか?
友達としてなのか?
でも僕は、
「うん。会いたい」
精一杯の思いで、笑顔で告げる。
今の僕に出来る事、それは自分の気持ちにだけでも素直になる事。
だって、会いたい…
彰君はセンスが良いから、色々アドバイスしてくれる。
彰君がよく買い物に行く店は、駅からちょっと離れているらしいので「今度一緒に行こうな」と言ってくれた。
今度があるか不安だけど、せっかくの彰君との時間を楽しみたい。
風は強いし雨もさっきより小降りになっていてもまだ降っている。夕方には止む予報だけど、外れるかもしれない。
いろんな店に入って見て回った。
「これ良いね。彰君に似合いそう」
「ユキはこれだな」
二人で買い物なんて幸せ過ぎる。
エスポワールに戻ると、奥のテーブルは空いていたので、飲み物だけ頼んでサンドイッチを食べた。色んな具材のサンドイッチを一口サイズにしてくれていて食べやすい。
玉子も焼いてあるのと茹で玉子を潰してあるのがあって、玉子好きの僕は大喜びで沢山食べた。
「僕、玉子好きって言ったっけ?」
「何で?」
「だって、玉子がいっぱいだから」
「ユキは玉子が好きなんだ。俺も好きだよ」
「うん」
頭撫でられた。
嬉しい。
「もっと色んなユキを知りたいな」
「僕も彰君の事知りたい」
「そう?」
「うん」
「嬉しいよ」
この幸せはいつまで続くのだろうか?
いつ迄も続くと良いと思った。
お昼を一緒に食べた後、先週行った水族館や今日行くつもりだった遊園地、これから行きたい所、最近公開された映画の話しをした。そして、
「来週も会ってくれる?」
先週も思ったけど、この台詞を言う彰君は少し寂しそうな、哀しそうな顔だ。
彰君はどうして僕と会ってくれるのだろうか?
奈津美の代わりなのか?
友達としてなのか?
でも僕は、
「うん。会いたい」
精一杯の思いで、笑顔で告げる。
今の僕に出来る事、それは自分の気持ちにだけでも素直になる事。
だって、会いたい…
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