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第六章
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隠れる所の無い僕の舌を絡めて強く吸われた。
「あっ…んっ……あっ、あ、きらく…あっ…っん」
こんなキスは初めてで立っていられなくなって彰君にしがみついた。
「裕樹、可愛い。大好き。ずっとここで二人で居たいけど、航さんが降りて来いって言ってたから…煩いから…あんまり遅いと多分また見に来る。これからはいつでも会えるよな?」
「うん」
「連絡先も教えてくれる?」
「うん、勿論。今までごめんね」
「良いよ」
またチュっとキスされて「行こうか」と手を繋がれた。
階段を下りてカウンターの裏に出る。
「あっ、降りて来た」ケイさんがマスターから何か聞いたのか何だかいつもと違う笑顔だ。
「今、テーブルいっぱいなんだ。奥もさ。カウンター座って」
彰君の手が離れてカウンターのスツールに並んで座る。
小さい声で、もう一つ聞きたかった事を聞く。
「彰君…」
「うん?何?」
「もう一つ聞いて良い?…あのさ…あの…ケイさんは…その…」
「ああ、ケイさんは航さんの恋人」
「!……なんだ…そうなんだ…。安心した」
「なんで?」
「だって…仲良さそうだし、すっごい美人だし…」
「何?…嫉妬した?」
「うん」
「嬉しい。嫉妬してくれたんだ。絶対無いから。裕樹だけ」
「うん。嬉しい。彰君、好き」
真っ赤になって俯くと頭撫でられた。
嬉しい。幸せ。
マスターが「取り敢えず、ブレンドとカフェオレな」と言ってマグカップを置いてくれる。
カウンターの一番奥のこの席も観葉植物の陰になっていて、テーブル席からは見えにくい。見えにくいのだけど…さっきから彰君の手が僕の手を掴んで離さないんだ。
「あ、彰君?」
「何?」
「あの、恥ずかしい」
「嫌だ。離したくない」
「……僕も彰君と離れたくはないけど…他から見えるよね?」
「あっ…んっ……あっ、あ、きらく…あっ…っん」
こんなキスは初めてで立っていられなくなって彰君にしがみついた。
「裕樹、可愛い。大好き。ずっとここで二人で居たいけど、航さんが降りて来いって言ってたから…煩いから…あんまり遅いと多分また見に来る。これからはいつでも会えるよな?」
「うん」
「連絡先も教えてくれる?」
「うん、勿論。今までごめんね」
「良いよ」
またチュっとキスされて「行こうか」と手を繋がれた。
階段を下りてカウンターの裏に出る。
「あっ、降りて来た」ケイさんがマスターから何か聞いたのか何だかいつもと違う笑顔だ。
「今、テーブルいっぱいなんだ。奥もさ。カウンター座って」
彰君の手が離れてカウンターのスツールに並んで座る。
小さい声で、もう一つ聞きたかった事を聞く。
「彰君…」
「うん?何?」
「もう一つ聞いて良い?…あのさ…あの…ケイさんは…その…」
「ああ、ケイさんは航さんの恋人」
「!……なんだ…そうなんだ…。安心した」
「なんで?」
「だって…仲良さそうだし、すっごい美人だし…」
「何?…嫉妬した?」
「うん」
「嬉しい。嫉妬してくれたんだ。絶対無いから。裕樹だけ」
「うん。嬉しい。彰君、好き」
真っ赤になって俯くと頭撫でられた。
嬉しい。幸せ。
マスターが「取り敢えず、ブレンドとカフェオレな」と言ってマグカップを置いてくれる。
カウンターの一番奥のこの席も観葉植物の陰になっていて、テーブル席からは見えにくい。見えにくいのだけど…さっきから彰君の手が僕の手を掴んで離さないんだ。
「あ、彰君?」
「何?」
「あの、恥ずかしい」
「嫌だ。離したくない」
「……僕も彰君と離れたくはないけど…他から見えるよね?」
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