38 / 48
side和ー5
11
しおりを挟む
「ああ、エスポワールの常連のお客さん。駅から近かったから通行人が石原が最初に殴られてたとこを見たらしいんだ。交番に行く前にその人たちに会って。直ぐに助けてくれたんだ。まあ、間抜けっちゃ間抜けだよな。あんな人通りが多いとこで。良かったよ、早かったから…裕樹が俺に連絡して、石原や裕樹の家族にも」
「犯人って?捕まえたって…」
「石原、トイレで突き飛ばされたことあっただろ?実行犯ではないけど、将さんにしつこく言い寄ってた男。雅春って言ったかな」
ああ、そう言えば何回か会ってる。
嫌味みたいなこと言われたし、嫌がらせもされた。
「そいつが、頼んだらしい。もうちょっと遅かったら、危なかった。裕樹も擦り傷だけで済んでなかったかもしれない」
月島が裕樹を抱きしめて、切なそうな顔をする。
俺に覆いかぶさっていた…あの時の奴とは別人だ。裕樹の事を大切にしてくれてるのはわかるけど、違い過ぎる態度に戸惑う。
「コンコン」
ここは病院だからプライバシーはないだろうけど、まだ朝早い。誰だろう?
「和希くん。大丈夫?」
沙耶さんだった。
「あっ、裕樹ここに居たの?病室寄ったけど、もう帰っちゃったかと思った。九時頃母さんが来てくれるって言ってたよ。…彰くん、もう来てたの?一旦帰ったんでしょ?ホント、愛されてるわね~裕樹」
月島は夜に一度帰ったようだ。
「えっ…そうなの?」
…裕樹は知らなかったんだね。
「犯人って?捕まえたって…」
「石原、トイレで突き飛ばされたことあっただろ?実行犯ではないけど、将さんにしつこく言い寄ってた男。雅春って言ったかな」
ああ、そう言えば何回か会ってる。
嫌味みたいなこと言われたし、嫌がらせもされた。
「そいつが、頼んだらしい。もうちょっと遅かったら、危なかった。裕樹も擦り傷だけで済んでなかったかもしれない」
月島が裕樹を抱きしめて、切なそうな顔をする。
俺に覆いかぶさっていた…あの時の奴とは別人だ。裕樹の事を大切にしてくれてるのはわかるけど、違い過ぎる態度に戸惑う。
「コンコン」
ここは病院だからプライバシーはないだろうけど、まだ朝早い。誰だろう?
「和希くん。大丈夫?」
沙耶さんだった。
「あっ、裕樹ここに居たの?病室寄ったけど、もう帰っちゃったかと思った。九時頃母さんが来てくれるって言ってたよ。…彰くん、もう来てたの?一旦帰ったんでしょ?ホント、愛されてるわね~裕樹」
月島は夜に一度帰ったようだ。
「えっ…そうなの?」
…裕樹は知らなかったんだね。
10
あなたにおすすめの小説
やっと退場できるはずだったβの悪役令息。ワンナイトしたらΩになりました。
毒島醜女
BL
目が覚めると、妻であるヒロインを虐げた挙句に彼女の運命の番である皇帝に断罪される最低最低なモラハラDV常習犯の悪役夫、イライ・ロザリンドに転生した。
そんな最期は絶対に避けたいイライはヒーローとヒロインの仲を結ばせつつ、ヒロインと円満に別れる為に策を練った。
彼の努力は実り、主人公たちは結ばれ、イライはお役御免となった。
「これでやっと安心して退場できる」
これまでの自分の努力を労うように酒場で飲んでいたイライは、いい薫りを漂わせる男と意気投合し、彼と一夜を共にしてしまう。
目が覚めると罪悪感に襲われ、すぐさま宿を去っていく。
「これじゃあ原作のイライと変わらないじゃん!」
その後体調不良を訴え、医師に診てもらうととんでもない事を言われたのだった。
「あなた……Ωになっていますよ」
「へ?」
そしてワンナイトをした男がまさかの国の英雄で、まさかまさか求愛し公開プロポーズまでして来て――
オメガバースの世界で運命に導かれる、強引な俺様α×頑張り屋な元悪役令息の元βのΩのラブストーリー。
愛してやまなかった婚約者は俺に興味がない
了承
BL
卒業パーティー。
皇子は婚約者に破棄を告げ、左腕には新しい恋人を抱いていた。
青年はただ微笑み、一枚の紙を手渡す。
皇子が目を向けた、その瞬間——。
「この瞬間だと思った。」
すべてを愛で終わらせた、沈黙の恋の物語。
IFストーリーあり
誤字あれば報告お願いします!
【bl】砕かれた誇り
perari
BL
アルファの幼馴染と淫らに絡んだあと、彼は医者を呼んで、私の印を消させた。
「来月結婚するんだ。君に誤解はさせたくない。」
「あいつは嫉妬深い。泣かせるわけにはいかない。」
「君ももう年頃の残り物のオメガだろ? 俺の印をつけたまま、他のアルファとお見合いするなんてありえない。」
彼は冷たく、けれどどこか薄情な笑みを浮かべながら、一枚の小切手を私に投げ渡す。
「長い間、俺に従ってきたんだから、君を傷つけたりはしない。」
「結婚の日には招待状を送る。必ず来て、席につけよ。」
---
いくつかのコメントを拝見し、大変申し訳なく思っております。
私は現在日本語を勉強しており、この文章はAI作品ではありませんが、
一部に翻訳ソフトを使用しています。
もし読んでくださる中で日本語のおかしな点をご指摘いただけましたら、
本当にありがたく思います。
《完結》僕の彼氏は僕のことを好きじゃないⅠ
MITARASI_
BL
彼氏に愛されているはずなのに、どうしてこんなに苦しいんだろう。
「好き」と言ってほしくて、でも返ってくるのは沈黙ばかり。
揺れる心を支えてくれたのは、ずっと隣にいた幼なじみだった――。
不器用な彼氏とのすれ違い、そして幼なじみの静かな想い。
すべてを失ったときに初めて気づく、本当に欲しかった温もりとは。
切なくて、やさしくて、最後には救いに包まれる救済BLストーリー。
毎日更新
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる