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番外編 寺本視点
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博也を初めて見たのは高校の受験の時だった。随分可愛い男もいるもんだと、博也に言ったら間違いなく怒りそうな感想だった。
次に会ったのは高校のテニスコート。先輩が打ったボールはコートには入らないのにもっと狭いフェンスの扉を通り抜けてしまった。そして、ダイレクトに博也に当たった。
幸い軽い脳震盪で何事もなかったけれど俺は衝撃だった。倒れてる博也を見て、受験の時の子だとすぐにわかった。軽々と持ち上げられる程の華奢な身体に、長い睫毛に、可愛い唇に、少し開いた口から覗くピンクの舌に、剥き出しになった首筋に……目が離せなかった。
同じクラスの三宅の所によく遊びに来る。随分仲良しなんだなと、イラっとしながら見てた。二年生になって、博也とも三宅ともクラスが別れると、博也と同じクラスの藤井の所に遊びに行った。当時それほど親しくはなかったが、何かにつけて度々訪れるので、今では一番の親友だ。
どうして気になるのか?
どうしてそれほど親しくない友だちと親友と呼べるほどの仲になるまで通いつめたのか?
二年になってからはクラスの違う三宅の所には行ってないみたいだった。喧嘩でもしたのかと思ったけど、たまに廊下で話してるのを見ると普通なので、そうではないらしい。
三年生になり初めて同じクラスになった時嬉しかった。でも、その理由はわからなかった。大人しい博也は俺と話すのさえ緊張するのかスムーズな会話は難しい。怖がられてるのかとがっかりした。部活を引退し、二学期になり、受験と共に卒業の二文字が周りで感じられるようになって、もう会えなくなるんだと考えた時……初めてわかった。
俺、佐久間の事が好きなんだ。
二年半かけてようやく気付いた気持ちは、焦りと共に喜びを感じた。告白するか?怖がられてる?でも、よく目は合う。パッと下を向きほんのりと顔が赤くなるのを何度も見た。他の奴とは普通にしゃべってるのを見ると複雑な気持ちになる。
藤井の口から飛び出した『告白ゲーム』は俺にとってはきっかけに過ぎなかった。結果、博也を苦しめていたのだから失敗だったのだけど。
一ヶ月付き合って、ぎこちなく、いつまでも恥ずかしがるのは慣れないからだと思ってた…。
「あ、あのさ…ゲームのこと知って、たんだ。あの時…聞いて、しまって」
えっ…聞いてた?途端に溢れる涙は、言葉とは違う何かを俺に教える。
「だ、だから、今日で一ヶ月だから寺本くんの勝ちだね。お、おめで、と…じゃ、さよな…」
さよならって…。俺の気持ちは?
「何それ?待って」
突然の告白だった。
今までのぎこちなさの原因がわかった。慣れていないのではなく、俺の気持ちが嘘だと思っていたからだ。
でも、博也は……。
一緒に俺の部屋に入る。広げた腕の中に飛び込む博也は俺の名前を呼び、気持ちも告げてくれる。背中に回る腕が心地イイ。髪を撫でると恥ずかしそうな上目遣いに見つめられ…そっと唇を合わせた。
次に会ったのは高校のテニスコート。先輩が打ったボールはコートには入らないのにもっと狭いフェンスの扉を通り抜けてしまった。そして、ダイレクトに博也に当たった。
幸い軽い脳震盪で何事もなかったけれど俺は衝撃だった。倒れてる博也を見て、受験の時の子だとすぐにわかった。軽々と持ち上げられる程の華奢な身体に、長い睫毛に、可愛い唇に、少し開いた口から覗くピンクの舌に、剥き出しになった首筋に……目が離せなかった。
同じクラスの三宅の所によく遊びに来る。随分仲良しなんだなと、イラっとしながら見てた。二年生になって、博也とも三宅ともクラスが別れると、博也と同じクラスの藤井の所に遊びに行った。当時それほど親しくはなかったが、何かにつけて度々訪れるので、今では一番の親友だ。
どうして気になるのか?
どうしてそれほど親しくない友だちと親友と呼べるほどの仲になるまで通いつめたのか?
二年になってからはクラスの違う三宅の所には行ってないみたいだった。喧嘩でもしたのかと思ったけど、たまに廊下で話してるのを見ると普通なので、そうではないらしい。
三年生になり初めて同じクラスになった時嬉しかった。でも、その理由はわからなかった。大人しい博也は俺と話すのさえ緊張するのかスムーズな会話は難しい。怖がられてるのかとがっかりした。部活を引退し、二学期になり、受験と共に卒業の二文字が周りで感じられるようになって、もう会えなくなるんだと考えた時……初めてわかった。
俺、佐久間の事が好きなんだ。
二年半かけてようやく気付いた気持ちは、焦りと共に喜びを感じた。告白するか?怖がられてる?でも、よく目は合う。パッと下を向きほんのりと顔が赤くなるのを何度も見た。他の奴とは普通にしゃべってるのを見ると複雑な気持ちになる。
藤井の口から飛び出した『告白ゲーム』は俺にとってはきっかけに過ぎなかった。結果、博也を苦しめていたのだから失敗だったのだけど。
一ヶ月付き合って、ぎこちなく、いつまでも恥ずかしがるのは慣れないからだと思ってた…。
「あ、あのさ…ゲームのこと知って、たんだ。あの時…聞いて、しまって」
えっ…聞いてた?途端に溢れる涙は、言葉とは違う何かを俺に教える。
「だ、だから、今日で一ヶ月だから寺本くんの勝ちだね。お、おめで、と…じゃ、さよな…」
さよならって…。俺の気持ちは?
「何それ?待って」
突然の告白だった。
今までのぎこちなさの原因がわかった。慣れていないのではなく、俺の気持ちが嘘だと思っていたからだ。
でも、博也は……。
一緒に俺の部屋に入る。広げた腕の中に飛び込む博也は俺の名前を呼び、気持ちも告げてくれる。背中に回る腕が心地イイ。髪を撫でると恥ずかしそうな上目遣いに見つめられ…そっと唇を合わせた。
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