sweet!!

仔犬

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2人はそれはもう怒涛の土日を過ごし、おれは2人が働いている横で勉強しつつ2人に横から知識を入れていく。たまに変な質問をすると怒られたけど。

そしてテスト期間に入れば放課後はすぐにクラブで先輩達による煌びやかな勉強講座を受けるというローテーションとなっていた。高校生も多いあのチームは幹部の人たちも先生となり教えてくれていた。あそこの人たち勉強出来ちゃうから驚きだ。不良という言葉は頭の良さに比例しないのか。

式も桃花も参加しつつそして今日、やっと最終日を迎えた。

終了の合図と共に答案用紙は回収されうつ伏せになって限界を迎えた2人が唸るように声をあげた。


「終わった……」

「もう無理……」

「二人ともおつかれーーーー!!」


クラッカーを掲げてパンパカ打っていけばカラフルな細い紐がたくさん飛び出る。これちゃんと繋がってるからお掃除も簡単。右隣を向いて式にもお祝いにひと打ち。


「唯……おまえ、元気だな」

式もお疲れなようで驚く気力はなさそうだ。
先輩達の講座は入る知識はものすごい量だが、そのやり方はもはや体育会系だった。おれは元々の性格的にずっと何かをしているタイプだから大丈夫なのかもしれない。

「唯!俺にもクラッカーくれ!」

遠くの席で佳乃よしのが手を挙げたので残りのクラッカーを全部渡したら他の数名も手に取りせーの!と一斉にお祝い。クラスのあるゆるところでカラフルが発生。
最近のクラッカー、周りを気にする時代なのか小音もあるらしい。それを一応選んだのでみんな驚くよりも楽しそうに笑う。

それでも教卓から先生の怒鳴り声。

「高瀬!どっからクラッカー持ってきた!しかも教室でやるな!」

「ぴよちゃん!おれ結構いい点な気がする」

「謝る気もなさそうだなあおい?!それで点が悪かったらまじで毎日補修にしてやるからな……」

「うーん、かなり解けたしそれは無さそう……」

バイトだったはずの時間は応用や細かい暗記まで手を伸ばす時間があった。しかも復習したところの範囲だったので秋も優も余裕なはず。あの短時間でもかなり詰め込んだからね。

「どうせいい点だろうな……そんなアホの基礎を叩きんだような性格でなんで勉強が出来る?それにぴよちゃんじゃねえよ……お前のせいで……他の先生にまで……」

ガックリとうなだれた担任のぴよちゃん。
本名は日吉郷ひよしごう先生。
ぴよちゃんはおれたちと同じ春に転任してこの高校にきた。サッカーも得意なので佳乃が所属するサッカー部の顧問でもある。学生にもフレンドリーな態度は話も合うし喜怒哀楽が分かりやすくて面白い。よく怒るけど。

本人は不満らしいがぴよちゃん呼びはおれから伝染して、みんな呼んでるからそろそろ受け入れて欲しいところだ。


「はあ、まあいい。もう数日で冬休みだからな……おまえらハメ外しすぎんなよ。たく、どいつもこいつも一夜漬けみたいな顔しやがって……さっさと寝ろ!」


トゲがあるけど優しいぴよちゃんはみんな大好きだ。全員がはいと揃って返事をすると、いい笑顔でぴよちゃんが笑った。


そう、もうすぐ冬休みだ。



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