372 / 378
dance!
10
しおりを挟む
「きゃ、きゃわ、きゃわわ」
「アゲハ日本語喋って」
もう何着目かも分からないけれど、アゲハさんはおれと麗央がドレスを着せ替えるたびに毎度反応の良さが更新していく。
ヘッドドレスをつけたロリータ系のドレスからお店で着るようなボディラインの出るセクシーなドレスまでタイプは様々。椅子に座ったり寝転がったり色んなポーズをしたり、髪型とかもドレスに合わせて変えたりまさしく着せ替え人形だ。
メイクはおれがしたりとおれはおれで楽しんでいるし、こんなに好反応見せてくれる女の子を前にして嬉しくないわけがない。
「アゲハさん幸せそうでおれも幸せぇ~」
「唯元気だね、流石に俺もう疲れてきたんだけど……」
はあとため息をつくすっかり美少女になった麗央ちゃん。その姿も良い、目の保養とはまさしくこれだ。
「えー!まだまだあるんだから!だってもうきゃわっきゃわのきらきらふわふわ夢の世界なのよもう、さいっこう……!!ね、ね、少しだけ二人顔寄せて?はいっ可愛い!!!」
ぱっしゃぱしゃ写真が撮られていくおれたち。
白い壁を背におれと麗央がポージングをするとアゲハさんは永遠にカメラを覗き込み指は留まるところを知らない。テンションマックスに加えて恍惚な表情だ。
「こんなに喜んでくれたらなんでもするよおれ~」
「甘やかさなくていいから」
「とか言って麗央もこうしてアゲハさんのお願い叶えてくるくせに~」
「うるさい」
麗央素直じゃないんだから~ってほっぺつついたらプンッと横向いてしまう。優もツンデレなところあるけど麗央のツンデレはプリプリしてて可愛さ増し増し。もちろんその可愛さを熟知しているアゲハさんが身を縮こませ悶える。
「このツンツンも堪らないのよねえ、可愛い可愛い!」
「わかります!でも喜んでるアゲハさんも超可愛いですよ~」
「やんもう唯斗くん相変わらずねぇ~」
「そこ!いちゃつかない!!」
ビシッとおれとアゲハさんの間に麗央の手のひらが。アゲハさんが小さく頬を膨らます。
「麗央ちゃんったらいつのまにか小姑みたいななっちゃって……」
「唯を認めたからにはさらにビシバシいくから」
「普通逆なはずなのに~!」
おれと麗央のやりとりにアゲハさんがけらけら笑っているとガチャリとドアが開いた。
「アゲハ~唯ちゃん来てるってほんと~?」
「廊下まで声響いてるけど」
きゃっきゃ遊んでいるおれたちの部屋に2人の美女が現れた。黒髪ショートヘアのクール美人のキラネさんに胡蝶さんの妹でふわふわ可愛い蝶子さん。ドレス姿の2人はおれを見つけると嬉しそうに手を振ってくれる。
「2人ともこれから入り?」
「そうよ、誰かさんが可愛い子達と遊んでる間に差をつけないと」
クスリと笑ったキラネさんにアゲハさんが痛いところを疲れたのか悔しそうに反応した。
「くうっ!でも、こうしてパワーチャージした私って勢いすごいんだからー!」
おれと麗央さんを抱き寄せたアゲハさんは嬉しそうに笑うと蝶子さんもキラネさんも知ってると笑い返す。それだけでこの3人は本当に仲が良いってのが伝わるんだよな。
「そういえば今日は少し気になる団体が来るのよね」
「ああ、サクラちゃんが盛り上がってた……イノ達のところで働かせたいくらいの美形集団なんでしょ?」
「そうそう、そんなに目立つ集団なら私達も知ってる気がするんだけど……あ、ちなみに唯斗くんのうちへの勧誘、サクラさん諦めて無いわよ」
キラネさんに優雅に微笑まれてしまい即座に上手い返しができずエッと変な声出た。嬉しいお誘いだがすぐに氷怜先輩が頭をよぎる。
「んーと、あはは、いやあ流石に働くわけには……」
「さらにちなみにどっちのお店でも嬉しいって」
それってつまりホステスでもホストでもして良いよって事だろうか。どちらにせよさすがのおれも氷怜先輩の反応は不可だと予想はついた。
「え、えーと、おれはとりあえず今のバイト先がとても気に入っているので……それにしてもその美形集団のお客様気になりますね!」
何とか話の対象をずらすとアゲハさんがそれに続いてくれた。ほっ。
「うちのお店は基本的にお客様の紹介とか、もともと素性を少しは知っている人が多いのよね……だからサクラちゃんも知らないって言うのは珍しいの」
「しかもねー、ちょっと似てるんだって。顔とかじゃなくてこう、オーラのある感じが」
「似てるって誰に……?」
蝶子さんのまったりな話し方でも次の言葉はおれの気を引くには十分な言葉だった。
「氷怜くんに」
「アゲハ日本語喋って」
もう何着目かも分からないけれど、アゲハさんはおれと麗央がドレスを着せ替えるたびに毎度反応の良さが更新していく。
ヘッドドレスをつけたロリータ系のドレスからお店で着るようなボディラインの出るセクシーなドレスまでタイプは様々。椅子に座ったり寝転がったり色んなポーズをしたり、髪型とかもドレスに合わせて変えたりまさしく着せ替え人形だ。
メイクはおれがしたりとおれはおれで楽しんでいるし、こんなに好反応見せてくれる女の子を前にして嬉しくないわけがない。
「アゲハさん幸せそうでおれも幸せぇ~」
「唯元気だね、流石に俺もう疲れてきたんだけど……」
はあとため息をつくすっかり美少女になった麗央ちゃん。その姿も良い、目の保養とはまさしくこれだ。
「えー!まだまだあるんだから!だってもうきゃわっきゃわのきらきらふわふわ夢の世界なのよもう、さいっこう……!!ね、ね、少しだけ二人顔寄せて?はいっ可愛い!!!」
ぱっしゃぱしゃ写真が撮られていくおれたち。
白い壁を背におれと麗央がポージングをするとアゲハさんは永遠にカメラを覗き込み指は留まるところを知らない。テンションマックスに加えて恍惚な表情だ。
「こんなに喜んでくれたらなんでもするよおれ~」
「甘やかさなくていいから」
「とか言って麗央もこうしてアゲハさんのお願い叶えてくるくせに~」
「うるさい」
麗央素直じゃないんだから~ってほっぺつついたらプンッと横向いてしまう。優もツンデレなところあるけど麗央のツンデレはプリプリしてて可愛さ増し増し。もちろんその可愛さを熟知しているアゲハさんが身を縮こませ悶える。
「このツンツンも堪らないのよねえ、可愛い可愛い!」
「わかります!でも喜んでるアゲハさんも超可愛いですよ~」
「やんもう唯斗くん相変わらずねぇ~」
「そこ!いちゃつかない!!」
ビシッとおれとアゲハさんの間に麗央の手のひらが。アゲハさんが小さく頬を膨らます。
「麗央ちゃんったらいつのまにか小姑みたいななっちゃって……」
「唯を認めたからにはさらにビシバシいくから」
「普通逆なはずなのに~!」
おれと麗央のやりとりにアゲハさんがけらけら笑っているとガチャリとドアが開いた。
「アゲハ~唯ちゃん来てるってほんと~?」
「廊下まで声響いてるけど」
きゃっきゃ遊んでいるおれたちの部屋に2人の美女が現れた。黒髪ショートヘアのクール美人のキラネさんに胡蝶さんの妹でふわふわ可愛い蝶子さん。ドレス姿の2人はおれを見つけると嬉しそうに手を振ってくれる。
「2人ともこれから入り?」
「そうよ、誰かさんが可愛い子達と遊んでる間に差をつけないと」
クスリと笑ったキラネさんにアゲハさんが痛いところを疲れたのか悔しそうに反応した。
「くうっ!でも、こうしてパワーチャージした私って勢いすごいんだからー!」
おれと麗央さんを抱き寄せたアゲハさんは嬉しそうに笑うと蝶子さんもキラネさんも知ってると笑い返す。それだけでこの3人は本当に仲が良いってのが伝わるんだよな。
「そういえば今日は少し気になる団体が来るのよね」
「ああ、サクラちゃんが盛り上がってた……イノ達のところで働かせたいくらいの美形集団なんでしょ?」
「そうそう、そんなに目立つ集団なら私達も知ってる気がするんだけど……あ、ちなみに唯斗くんのうちへの勧誘、サクラさん諦めて無いわよ」
キラネさんに優雅に微笑まれてしまい即座に上手い返しができずエッと変な声出た。嬉しいお誘いだがすぐに氷怜先輩が頭をよぎる。
「んーと、あはは、いやあ流石に働くわけには……」
「さらにちなみにどっちのお店でも嬉しいって」
それってつまりホステスでもホストでもして良いよって事だろうか。どちらにせよさすがのおれも氷怜先輩の反応は不可だと予想はついた。
「え、えーと、おれはとりあえず今のバイト先がとても気に入っているので……それにしてもその美形集団のお客様気になりますね!」
何とか話の対象をずらすとアゲハさんがそれに続いてくれた。ほっ。
「うちのお店は基本的にお客様の紹介とか、もともと素性を少しは知っている人が多いのよね……だからサクラちゃんも知らないって言うのは珍しいの」
「しかもねー、ちょっと似てるんだって。顔とかじゃなくてこう、オーラのある感じが」
「似てるって誰に……?」
蝶子さんのまったりな話し方でも次の言葉はおれの気を引くには十分な言葉だった。
「氷怜くんに」
23
あなたにおすすめの小説
とあるΩ達の試練
如月圭
BL
吉住クレハは私立成城学園に通う中学三年生の男のオメガだった。同じ学園に通う男のオメガの月城真とは、転校して初めてできた同じオメガの友達だった。そんな真には、番のアルファが居て、クレハはうらやましいと思う。しかし、ベータの女子にとある事で目をつけられてしまい……。
この話はフィクションです。更新は、不定期です。
お兄ちゃんができた!!
くものらくえん
BL
ある日お兄ちゃんができた悠は、そのかっこよさに胸を撃ち抜かれた。
お兄ちゃんは律といい、悠を過剰にかわいがる。
「悠くんはえらい子だね。」
「よしよ〜し。悠くん、いい子いい子♡」
「ふふ、かわいいね。」
律のお兄ちゃんな甘さに逃げたり、逃げられなかったりするあまあま義兄弟ラブコメ♡
「お兄ちゃん以外、見ないでね…♡」
ヤンデレ一途兄 律×人見知り純粋弟 悠の純愛ヤンデレラブ。
百合豚、男子校に入る。
揺
BL
百合をこよなく愛する男子高校生・眞辺恵。
母の歪んだ価値観により共学への進学を断たれ、彼が入学させられたのは――
男同士の恋愛が“文化”として成立している、全寮制男子校《私立瑞嶺学園》だった。
この学園では、生徒会長は「抱かれたいランキング」で選ばれ、美貌こそが正義とされる世界。
それでも眞辺は決意する。
生徒会長になり、この学校を“共学”に変え、間近で百合を拝むことを。
立ちはだかるのは、顔面至上主義の学園制度、性に奔放すぎるイケメンな幼馴染、そして彼らに憧れ恋をする生徒たち。
さらに何故か、学園の人気者たちに次々と目をつけられてしまい――。
百合を拝むため男子校を変えようとする異端者が、歪んだ王道学園を改革する物語。
アイドルくん、俺の前では生活能力ゼロの甘えん坊でした。~俺の住み込みバイト先は後輩の高校生アイドルくんでした。
天音ねる(旧:えんとっぷ)
BL
家計を助けるため、住み込み家政婦バイトを始めた高校生・桜井智也。豪邸の家主は、寝癖頭によれよれTシャツの青年…と思いきや、その正体は学校の後輩でキラキラ王子様アイドル・橘圭吾だった!?
学校では完璧、家では生活能力ゼロ。そんな圭吾のギャップに振り回されながらも、世話を焼く日々にやりがいを感じる智也。
ステージの上では完璧な王子様なのに、家ではカップ麺すら作れない究極のポンコツ男子。
智也の作る温かい手料理に胃袋を掴まれた圭吾は、次第に心を許し、子犬のように懐いてくる。
「先輩、お腹すいた」「どこにも行かないで」
無防備な素顔と時折見せる寂しげな表情に、智也の心は絆されていく。
住む世界が違うはずの二人。秘密の契約から始まる、甘くて美味しい青春ラブストーリー!
【完結】我が兄は生徒会長である!
tomoe97
BL
冷徹•無表情•無愛想だけど眉目秀麗、成績優秀、運動神経まで抜群(噂)の学園一の美男子こと生徒会長・葉山凌。
名門私立、全寮制男子校の生徒会長というだけあって色んな意味で生徒から一目も二目も置かれる存在。
そんな彼には「推し」がいる。
それは風紀委員長の神城修哉。彼は誰にでも人当たりがよく、仕事も早い。喧嘩の現場を抑えることもあるので腕っぷしもつよい。
実は生徒会長・葉山凌はコミュ症でビジュアルと家柄、風格だけでここまで上り詰めた、エセカリスマ。実際はメソメソ泣いてばかりなので、本物のカリスマに憧れている。
終始彼の弟である生徒会補佐の観察記録調で語る、推し活と片思いの間で揺れる青春恋模様。
本編完結。番外編(after story)でその後の話や過去話などを描いてます。
(番外編、after storyで生徒会補佐✖️転校生有。可愛い美少年✖️高身長爽やか男子の話です)
とある金持ち学園に通う脇役の日常~フラグより飯をくれ~
無月陸兎
BL
山奥にある全寮制男子校、桜白峰学園。食べ物目当てで入学した主人公は、学園の権力者『REGAL4』の一人、一条貴春の不興を買い、学園中からハブられることに。美味しい食事さえ楽しめれば問題ないと気にせず過ごしてたが、転入生の扇谷時雨がやってきたことで、彼の日常は波乱に満ちたものとなる──。
自分の親友となった時雨が学園の人気者たちに迫られるのを横目で見つつ、主人公は巻き込まれて恋人のフリをしたり、ゆるく立ちそうな恋愛フラグを避けようと奮闘する物語です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる