10 / 46
セフレ②
しおりを挟む
奈々の部屋で椅子に座り足首を見てもらう。
「捻挫ね。湿布貼るわね。ちょっと冷たいわよ。あ、私産婦人科専門だから明日も痛かったら専門でみてもらってね。」
「あ、あの…」
「何?」
敦子を下から見上げる奈々。
キリッとした目が印象的で冷たそうなイメージだが、敦子には優しく感じた。
「奈々先生は、その、恭ちゃんとは付き合ってるんですか?」
「私達は付き合ってないわよ。だって恭平はあの人のこと忘れられないもの。」
「でもさっきキス…」
「ふふ、あっちゃんだっけ?あなた可愛いわね!」
「私は恭平が好き。小さい頃から…ずっと片想い。だけど恭平は私の事そういう風にみてくれない。」
「奈々さん…」
「恭平は片想いの辛さがわかるから、私からカラダを求めても拒否ることはないの。だからセフレって感じ?」
「奈々さんは辛くないんですか?」
「いつかは私の事みてくれるって、恭平のことを知ってるのは私だって。でも恭平の心はあの人のもの。だから、今日あの人がくるんだと思ってたら、若くて可愛い子がきてビックリしたわ。」
「あの人って恭ちゃんが公園で待ってる…」
「あら?あなた知ってたの?」
奈々は机に飾ってある花瓶の花に目をやる。
「ハナさんよ。」
ハナさん。
恭平がずっと想っていた、いや、まだ想っている人の名前。
私、もう、ハナさんに出会ってたなんて思ってもいなかった。
「捻挫ね。湿布貼るわね。ちょっと冷たいわよ。あ、私産婦人科専門だから明日も痛かったら専門でみてもらってね。」
「あ、あの…」
「何?」
敦子を下から見上げる奈々。
キリッとした目が印象的で冷たそうなイメージだが、敦子には優しく感じた。
「奈々先生は、その、恭ちゃんとは付き合ってるんですか?」
「私達は付き合ってないわよ。だって恭平はあの人のこと忘れられないもの。」
「でもさっきキス…」
「ふふ、あっちゃんだっけ?あなた可愛いわね!」
「私は恭平が好き。小さい頃から…ずっと片想い。だけど恭平は私の事そういう風にみてくれない。」
「奈々さん…」
「恭平は片想いの辛さがわかるから、私からカラダを求めても拒否ることはないの。だからセフレって感じ?」
「奈々さんは辛くないんですか?」
「いつかは私の事みてくれるって、恭平のことを知ってるのは私だって。でも恭平の心はあの人のもの。だから、今日あの人がくるんだと思ってたら、若くて可愛い子がきてビックリしたわ。」
「あの人って恭ちゃんが公園で待ってる…」
「あら?あなた知ってたの?」
奈々は机に飾ってある花瓶の花に目をやる。
「ハナさんよ。」
ハナさん。
恭平がずっと想っていた、いや、まだ想っている人の名前。
私、もう、ハナさんに出会ってたなんて思ってもいなかった。
11
あなたにおすすめの小説
「がっかりです」——その一言で終わる夫婦が、王宮にはある
柴田はつみ
恋愛
妃の席を踏みにじったのは令嬢——けれど妃の心を折ったのは、夫のたった一言だった
王太子妃リディアの唯一の安らぎは、王太子アーヴィンと交わす午後の茶会。だが新しく王宮に出入りする伯爵令嬢ミレーユは、妃の席に先に座り、殿下を私的に呼び、距離感のない振る舞いを重ねる。
リディアは王宮の礼節としてその場で正す——正しいはずだった。けれど夫は「リディア、そこまで言わなくても……」と、妃を止めた。
「わかりました。あなたには、がっかりです」
微笑んで去ったその日から、夫婦の茶会は終わる。沈黙の王宮で、言葉を失った王太子は、初めて“追う”ことを選ぶが——遅すぎた。
本日、私の妹のことが好きな婚約者と結婚いたしました
音芽 心
恋愛
私は今日、幼い頃から大好きだった人と結婚式を挙げる。
____私の妹のことが昔から好きな婚約者と、だ。
だから私は決めている。
この白い結婚を一年で終わらせて、彼を解放してあげることを。
彼の気持ちを直接聞いたことはないけれど……きっとその方が、彼も喜ぶだろうから。
……これは、恋を諦めていた令嬢が、本当の幸せを掴むまでの物語。
【完結】お荷物王女は婚約解消を願う
miniko
恋愛
王家の瞳と呼ばれる色を持たずに生まれて来た王女アンジェリーナは、一部の貴族から『お荷物王女』と蔑まれる存在だった。
それがエスカレートするのを危惧した国王は、アンジェリーナの後ろ楯を強くする為、彼女の従兄弟でもある筆頭公爵家次男との婚約を整える。
アンジェリーナは八歳年上の優しい婚約者が大好きだった。
今は妹扱いでも、自分が大人になれば年の差も気にならなくなり、少しづつ愛情が育つ事もあるだろうと思っていた。
だが、彼女はある日聞いてしまう。
「お役御免になる迄は、しっかりアンジーを守る」と言う彼の宣言を。
───そうか、彼は私を守る為に、一時的に婚約者になってくれただけなのね。
それなら出来るだけ早く、彼を解放してあげなくちゃ・・・・・・。
そして二人は盛大にすれ違って行くのだった。
※設定ユルユルですが、笑って許してくださると嬉しいです。
※感想欄、ネタバレ配慮しておりません。ご了承ください。
【完結】私は本気の恋だった
キムラましゅろう
恋愛
ミルチアは語って聞かせる。
かつて身をやつした最初で最後の恋の話を。
はじめて愛した人は、嘘偽りで塗り固められた人。
騙されていたと知ったとき、ミルチアは全てを捧げ、そして全てを捨てて逃げ出した。
だけど嘘から出た誠とはよくいったもの。ミルチアは偽りの関係からかけがえのないものを得る。
そうしてミルチアは流れ着いた港町にて一人で子を生み育てていた。
このまま親子二人で穏やかに暮らせていけたらと、そんなささやかな望みを抱くことも許されないのだろうか。
なぜ探したのか、どうして会いにきたのか。
もう二度とその双眸を見ることはないと思っていたのに……。
ミルチアが綴る恋の物語に、あなたも耳を傾けてみませんか。
小説家になろうで開催された、氷雨そら先生主催のシークレットベビー企画参加作品です。
(すでに期間は終了しております)
誤字脱字……( *ˊꇴˋ)ゴメンネ!
すでに完結している作品ですが、感想欄の管理のために数話ずつ投稿します。
だいたい1回の投稿につき5話ずつくらいです。
よろしくお願いいたします🙏✨
今回もプロローグと最終話に感想欄を解放します(。uωu))ペコリ💕
人形令嬢は暗紅の公爵に溺愛される
oro
恋愛
生まれた時から妹の代わりでしか無かった姉フィオラ。
家族から愛されずに育った少女は、舞台に立つ操り人形のように慎ましく美しい完璧な令嬢へと成長した。
全てを諦め、平穏な人生を歩むために。
妹の代わりに婚約させられた相手は冷淡で冷酷な「暗紅の白銀狼」と呼ばれる公爵様。
愛を知らない令嬢と公爵様のお話。
うまくいかない婚約
毛蟹
恋愛
エーデルワイスは、長年いがみ合っていた家門のと結婚が王命として決まっていた。
そのため、愛情をかけるだけ無駄と家族から愛されずに育てられた。
婚約者のトリスタンとの関係も悪かった。
トリスタンには、恋人でもある第三王女ビビアンがいた。
それでも、心の中で悪態をつきながら日々を過ごしていた。
侯爵令嬢はざまぁ展開より溺愛ルートを選びたい
花月
恋愛
内気なソフィア=ドレスデン侯爵令嬢の婚約者は美貌のナイジェル=エヴァンス公爵閣下だったが、王宮の中庭で美しいセリーヌ嬢を抱きしめているところに遭遇してしまう。
ナイジェル様から婚約破棄を告げられた瞬間、大聖堂の鐘の音と共に身体に異変が――。
あら?目の前にいるのはわたし…?「お前は誰だ!?」叫んだわたしの姿の中身は一体…?
ま、まさかのナイジェル様?何故こんな展開になってしまったの??
そして婚約破棄はどうなるの???
ほんの数時間の魔法――一夜だけの入れ替わりに色々詰め込んだ、ちぐはぐラブコメ。
英雄の可愛い幼馴染は、彼の真っ黒な本性を知らない
百門一新
恋愛
男の子の恰好で走り回る元気な平民の少女、ティーゼには、見目麗しい完璧な幼馴染がいる。彼は幼少の頃、ティーゼが女の子だと知らず、怪我をしてしまった事で責任を感じている優しすぎる少し年上の幼馴染だ――と、ティーゼ自身はずっと思っていた。
幼馴染が半魔族の王を倒して、英雄として戻って来た。彼が旅に出て戻って来た目的も知らぬまま、ティーゼは心配症な幼馴染離れをしようと考えていたのだが、……ついでとばかりに引き受けた仕事の先で、彼女は、恋に悩む優しい魔王と、ちっとも優しくないその宰相に巻き込まれました。
※「小説家になろう」「ベリーズカフェ」「ノベマ!」「カクヨム」にも掲載しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる