10年前に戻れたら…

かのん

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セフレ②

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奈々の部屋で椅子に座り足首を見てもらう。




「捻挫ね。湿布貼るわね。ちょっと冷たいわよ。あ、私産婦人科専門だから明日も痛かったら専門でみてもらってね。」




「あ、あの…」





「何?」




敦子を下から見上げる奈々。




キリッとした目が印象的で冷たそうなイメージだが、敦子には優しく感じた。




「奈々先生は、その、恭ちゃんとは付き合ってるんですか?」




「私達は付き合ってないわよ。だって恭平はあの人のこと忘れられないもの。」



「でもさっきキス…」




「ふふ、あっちゃんだっけ?あなた可愛いわね!」





「私は恭平が好き。小さい頃から…ずっと片想い。だけど恭平は私の事そういう風にみてくれない。」




「奈々さん…」




「恭平は片想いの辛さがわかるから、私からカラダを求めても拒否ることはないの。だからセフレって感じ?」




「奈々さんは辛くないんですか?」




「いつかは私の事みてくれるって、恭平のことを知ってるのは私だって。でも恭平の心はあの人のもの。だから、今日あの人がくるんだと思ってたら、若くて可愛い子がきてビックリしたわ。」





「あの人って恭ちゃんが公園で待ってる…」




「あら?あなた知ってたの?」




奈々は机に飾ってある花瓶の花に目をやる。




「ハナさんよ。」




ハナさん。




恭平がずっと想っていた、いや、まだ想っている人の名前。




私、もう、ハナさんに出会ってたなんて思ってもいなかった。




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