最後の恋人。

かのん

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葵の目的は…?

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「おはようございます。」



「あれ?智子ちゃんもう大丈夫なの?」



「はい、だいぶよくなりました。すいません、ご心配おかけして…」



「でもお昼の仕事もあるんでしょ?今日はそんなに忙しくないみたいだけど出勤して大丈夫なの?」



「大丈夫です。ちょっと気になることがあって…」



「もう、智子ちゃんたら♪そんなに美咲のそばにいたいのね♪恋の相談ならいつでも乗るわよ~」



「……ありがとうございます。」



みんな俺がどうしてここの仕事をしているのか理由をわかっていた



美咲のただそばにいたいから――



でも今は美咲のことが違う意味で気になって仕方ない



「あの…前一度きた葵君ってあれから来ましたか?」



「え?あぁ、あれからこのお店では働いていないけど、たまにお酒届けてくれたとき美咲と話していたかな?」



「やだ、智子ちゃん、葵は私が狙っているんだからとらないでね~」



「あ、いや、そんなんじゃないんで…」



「でも葵って名前聞くとあの子を思い出すわよね。」



「あの子…?」



「あぁ、あの子でしょ!突然お店を辞めちゃったaoiでしょ!」



「辞める前に一度お店に行きたかったわよね~」



「あの…誰ですかaoiって?」



「え~知らないの智子ちゃん、この業界じゃ有名な話よ!」



「エースっていうホストクラブのナンバーワンだったaoi君♪顔もカッコいいけど接客も上手で女も男もイチコロらしいわ!」



「そういえばaoiもお酒飲まないんだったわよね?だからどうやってナンバーワンになったのか、みんなこの業界じゃ彼の接客を見てみたいっていう人も多かったみたい。」



「aoi…その人の顔とかわかりますか!?」



「ううん、それが写真とかそういうの一切ないんだって。」



「え?写真がない?」



「普通お店に写真飾ったりホームページに乗せたりするじゃない?だけどそういうの一切aoiはしてこなかったから、だからなおさらお店に行かないと顔は見れなかったのよ~」



「そのホストクラブってどこですか!?」



「え…たしかキングって名前だったような…」



「…気になるなら一緒にいく?」



「え…?」



「aoiに会いたい理由が何かあるんでしょ?」



こう聞いてきたのは一番長く働いている蝶さん。



蝶さんはすらりとした体型で顔も美容に気遣っていて肌もきめ細かい



あまり多くは語らない人だけどいつもこのゲイバーをまとめている人だ



「え!?何何!どうしてaoiが気になるの!?」



周りの人が興味津々に聞いてきたが、まだ葵君がaoiと決まったわけではないし、まだ何も葵君に対して証拠とかもないし、どう答えれば…



「お黙りなさい!」



いつもはこんな声を荒げることなんてない蝶さんの声がスタッフルームに響いた。



「…誰でも事情はあるでしょ。」



その言葉にもう誰も俺に何もいわなくなる



ここにいるみんなも何かしらの事情を抱えて働いている



俺みたいにおかまに興味がなくて、ただ借金返済のために働いている人



昼間は親の介護で忙しい人



蝶さんは…自分から話す人ではないからわからないけど誰かが言っていた



会いたい人がいると――



「…うん。みんなで行こう!智子に協力しよう!」



「皆…ありがとうございます。」



今まで美咲にはたくさんの男が寄ってきた



だけど今までの男と違って胸の奥がザワザワする



こんな気持ちになるのは初めてだ――



きっとこんな気持ちになるのは葵君は他の男と違って



美咲の心までさらってしまう男だって



本能的にわかるからだ――



葵君の目的がもし本当に美咲だったら俺は…
















………どうしたらいい?

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