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ホストクラブ キング①
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「あれ?今からどっか行くの?」
「あぁ…ちょっと皆で久しぶりに飲みに行こうかなって。」
「え!じゃあ私も一緒にいい?みんなで飲みに行きたいな♪」
「お前はまっすぐ家に帰れ!」
「え…どうしたの智樹?今までそんなこと言ったことないじゃん…」
「おばちゃん、美咲を今日は家に連れて帰って。じゃあまた。」
「え!?ちょっと…」
「美咲ちゃんお疲れ様~あんた顔色悪いしお肌のためにも早く帰んなさい♪」
「え…そんなぁ~」
「たまには男同士で飲みたいんじゃないの?」
「お母さん…」
“ピリリリリリッ…”
「あ、葵君?今日どうしたの?違う人がきたからビックリしちゃって……葵君?………葵君!?」
「いっしゃいませぇぇぇ!!!」
体育会系の挨拶に圧倒されて足が一歩後ろに下がったけど、みんなは興味津々に中に入っていったから、何とか俺も中に入ることができた
「本当お客さんは女の子しかいないわね~」
「見てみて、あの子可愛い!」
「しかしみんなスタッフも若いわね~」
料金のシステムとかを説明されたけど初めてのホストクラブで話なんて頭に入ってこない。
今のとこ葵君はいなさそうだけど…
「お久しぶりです。」
「え……?」
「確か…智子さんでしたよね?」
隣に座ってきたのはこの間お店にやってきて葵君に怪我をさせたのにも関わらず、隣で歩いていた男――
「龍です。この間はすいませんでした。」
俺が来るのをわかっていたのか動揺している様子もない
「お久しぶりです~」
次々とあの日お店にきた男たちがテーブルにやってきて座ってくる。
「え…!?あの時のお客よね?ホストだったの!?」
「すいません、あの時は偽の名刺を渡して…ホストクラブの名刺を渡したら驚くだろうなと思って。」
まるで俺があの名刺を怪しんでいたことを説明しているかのようだ
「こういう仕事をしているとわかってもらえると思うんですけど接客の勉強をしてみたかったんですよ~」
そう言われれば納得がいく説明だけど…でも…
「aoiって子いる?」
蝶さんの一言で一瞬でここにいるスタッフの空気が変わる
開けてはならないパンドラの箱をあけてしまったような――
「aoiは辞めてしまったんですよ~すいません。aoiに何か用事がありましたか?」
「実は…君があの時お店で怪我させた葵君と一緒に歩いているところを見かけたんだけど、知りあいなのかなって。」
「…あぁ、あれはこの間悪かったって謝ったんですよ。たまたま街であったんで。」
「…」
そう説明されたら確かにそこまでだ
だけどどうしてこんなにも悪い予感しかしないんだろう――
「フッ……」
「…何?」
「いや、そんなこと聞いてどうすんかなって思ったら笑えてきて…」
「は?」
「もしうちのナンバー1だったaoiと葵君が同じ人物だったらどうするつもりだったんですか?」
「俺の深読みかもしれないけど…美咲を傷つけるために近づいているならやめてほしいって言いたくて…」
「それで?」
「え?」
「俺たちに注意してそれで終わりですか?ただ見ているだけじゃないですか…」
ただ見ているだけ
俺と美咲の関係はいつも平行線
だけどこれから年を重ねていってもずっと平行線のままなんだろうか…?
龍がほかのホストたちに目で合図して一緒にきた蝶さんを含めた仲間たちを外に連れ出していく。
若い男の力には勝てないようで反抗しながらも渋々みんな外に出て行った。
「俺はあんたみたいな奴大嫌いなんだよ。」
「今の関係を壊したくないとかいって指くわえている臆病な奴。見ててイライラする。」
「お前に俺の気持ちわかるのかよ。」
俺のことを友達としてしか見ようとしない美咲
いつも色んな男のところにいく美咲をどんな気持ちで見守ってきたかーー
「…美咲さんがまだ目の前にいるからそんなこと言えるんだよッ」
「……え?」
「とにかくaoiのことはもう何も言えないんで!」
しまったという表情をしながら智樹をエントランスへ慌ただしく誘導してくる。
「ちょっと…」
「じゃあもうここには来ないでください。」
「まだ話は済んでいないッ」
「俺はもう智樹さんに話すことないんで。」
「あぁ…ちょっと皆で久しぶりに飲みに行こうかなって。」
「え!じゃあ私も一緒にいい?みんなで飲みに行きたいな♪」
「お前はまっすぐ家に帰れ!」
「え…どうしたの智樹?今までそんなこと言ったことないじゃん…」
「おばちゃん、美咲を今日は家に連れて帰って。じゃあまた。」
「え!?ちょっと…」
「美咲ちゃんお疲れ様~あんた顔色悪いしお肌のためにも早く帰んなさい♪」
「え…そんなぁ~」
「たまには男同士で飲みたいんじゃないの?」
「お母さん…」
“ピリリリリリッ…”
「あ、葵君?今日どうしたの?違う人がきたからビックリしちゃって……葵君?………葵君!?」
「いっしゃいませぇぇぇ!!!」
体育会系の挨拶に圧倒されて足が一歩後ろに下がったけど、みんなは興味津々に中に入っていったから、何とか俺も中に入ることができた
「本当お客さんは女の子しかいないわね~」
「見てみて、あの子可愛い!」
「しかしみんなスタッフも若いわね~」
料金のシステムとかを説明されたけど初めてのホストクラブで話なんて頭に入ってこない。
今のとこ葵君はいなさそうだけど…
「お久しぶりです。」
「え……?」
「確か…智子さんでしたよね?」
隣に座ってきたのはこの間お店にやってきて葵君に怪我をさせたのにも関わらず、隣で歩いていた男――
「龍です。この間はすいませんでした。」
俺が来るのをわかっていたのか動揺している様子もない
「お久しぶりです~」
次々とあの日お店にきた男たちがテーブルにやってきて座ってくる。
「え…!?あの時のお客よね?ホストだったの!?」
「すいません、あの時は偽の名刺を渡して…ホストクラブの名刺を渡したら驚くだろうなと思って。」
まるで俺があの名刺を怪しんでいたことを説明しているかのようだ
「こういう仕事をしているとわかってもらえると思うんですけど接客の勉強をしてみたかったんですよ~」
そう言われれば納得がいく説明だけど…でも…
「aoiって子いる?」
蝶さんの一言で一瞬でここにいるスタッフの空気が変わる
開けてはならないパンドラの箱をあけてしまったような――
「aoiは辞めてしまったんですよ~すいません。aoiに何か用事がありましたか?」
「実は…君があの時お店で怪我させた葵君と一緒に歩いているところを見かけたんだけど、知りあいなのかなって。」
「…あぁ、あれはこの間悪かったって謝ったんですよ。たまたま街であったんで。」
「…」
そう説明されたら確かにそこまでだ
だけどどうしてこんなにも悪い予感しかしないんだろう――
「フッ……」
「…何?」
「いや、そんなこと聞いてどうすんかなって思ったら笑えてきて…」
「は?」
「もしうちのナンバー1だったaoiと葵君が同じ人物だったらどうするつもりだったんですか?」
「俺の深読みかもしれないけど…美咲を傷つけるために近づいているならやめてほしいって言いたくて…」
「それで?」
「え?」
「俺たちに注意してそれで終わりですか?ただ見ているだけじゃないですか…」
ただ見ているだけ
俺と美咲の関係はいつも平行線
だけどこれから年を重ねていってもずっと平行線のままなんだろうか…?
龍がほかのホストたちに目で合図して一緒にきた蝶さんを含めた仲間たちを外に連れ出していく。
若い男の力には勝てないようで反抗しながらも渋々みんな外に出て行った。
「俺はあんたみたいな奴大嫌いなんだよ。」
「今の関係を壊したくないとかいって指くわえている臆病な奴。見ててイライラする。」
「お前に俺の気持ちわかるのかよ。」
俺のことを友達としてしか見ようとしない美咲
いつも色んな男のところにいく美咲をどんな気持ちで見守ってきたかーー
「…美咲さんがまだ目の前にいるからそんなこと言えるんだよッ」
「……え?」
「とにかくaoiのことはもう何も言えないんで!」
しまったという表情をしながら智樹をエントランスへ慌ただしく誘導してくる。
「ちょっと…」
「じゃあもうここには来ないでください。」
「まだ話は済んでいないッ」
「俺はもう智樹さんに話すことないんで。」
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