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残酷な真実②
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「温まるだろう、体。」
桜木先生がいれてくれたココアは、不思議と体だけでなく心も温かくなったのか――
今まで葵にさえ言えない色んな感情が溢れ出てきて……
大人の男が人前で泣くなんてよっぽどのことなのに
桜木先生は何も言わずに俺の隣に座って頭を撫でてくれる。
昔みたいに先生に涙をすくってくれるかと思ったんだけど――
意外とすくってくれなくて……でもそのおかげで好きなだけ泣けた。
ミサキが死んだ時泣けなかった分も泣いた――
「先生、俺――ミサキが大好きで……まだ忘れられないんです。」
「うん……お前の気持ちはよくわかるよ。」
「ミサキはこの世にもういないのに……どんなことをしたって戻ってこないのに、誰かを憎むことでミサキへの怒りを沈めているんです。」
「龍……」
「葵も苦しんでいる――だけど俺ミサキへ思いを言えない分、真実が知りたいんです。」
「真実…?」
「ミサキがどうして死を選んだかです……俺たちはずっと小さいころから側にいたのに…ミサキがそこまで悩んでいたなんて気づけなかった。」
「それは私たちもだよ、龍……ミサキの悩みに気づいてあげれなかった。」
「先生……ミサキの母親知っていますか?」
「え…母親がどうかしたのか?」
「ミサキが飲んだ睡眠薬は母親のものの可能性があるんです。」
「いや、でもあの子は母親を知らないと思う。私たちも実際のところは知らないんだ。あの子はこの施設の前に捨てられていたんだから――」
「施設の前に……?」
「泣いているあの子を保護したら周りに誰もいなくて……二歳というのもあって上手に話すこともできなかったし。」
「そう……ですか。」
「あ!ちょっと待って。そう言えば……」
桜木先生が机の上に置いてある冊子に手を伸ばしてペラペラとめくっていく。
「これはこの施設にいる子たちの様子を書いたものなんだ……あ、これだ――」
「どれですか?」
【ミサキが急に聞いてきた。私って母親に顔はそっくりなのかと…】
【母親に会いたいのかと聞いたら、自分にそっくりな人に会ったと言った。】
「これ……」
「もしかしたらこの後会ったのかもしれない。」
「どこで…どこで会ったとか言っていましたか?」
「いやそこまでは……すまん。」
「いえ……ミサキと顔が似ているってわかっただけで、それだけで十分です。」
「母親を探すのか……?」
「…先生が反対なのはわかっています。でも俺……葵も俺も前にこのままでは進めないんです。」
「だけど虐待していた母親なんだぞ。今だって精神的に不安定かもしれない。」
桜木先生がいれてくれたココアは、不思議と体だけでなく心も温かくなったのか――
今まで葵にさえ言えない色んな感情が溢れ出てきて……
大人の男が人前で泣くなんてよっぽどのことなのに
桜木先生は何も言わずに俺の隣に座って頭を撫でてくれる。
昔みたいに先生に涙をすくってくれるかと思ったんだけど――
意外とすくってくれなくて……でもそのおかげで好きなだけ泣けた。
ミサキが死んだ時泣けなかった分も泣いた――
「先生、俺――ミサキが大好きで……まだ忘れられないんです。」
「うん……お前の気持ちはよくわかるよ。」
「ミサキはこの世にもういないのに……どんなことをしたって戻ってこないのに、誰かを憎むことでミサキへの怒りを沈めているんです。」
「龍……」
「葵も苦しんでいる――だけど俺ミサキへ思いを言えない分、真実が知りたいんです。」
「真実…?」
「ミサキがどうして死を選んだかです……俺たちはずっと小さいころから側にいたのに…ミサキがそこまで悩んでいたなんて気づけなかった。」
「それは私たちもだよ、龍……ミサキの悩みに気づいてあげれなかった。」
「先生……ミサキの母親知っていますか?」
「え…母親がどうかしたのか?」
「ミサキが飲んだ睡眠薬は母親のものの可能性があるんです。」
「いや、でもあの子は母親を知らないと思う。私たちも実際のところは知らないんだ。あの子はこの施設の前に捨てられていたんだから――」
「施設の前に……?」
「泣いているあの子を保護したら周りに誰もいなくて……二歳というのもあって上手に話すこともできなかったし。」
「そう……ですか。」
「あ!ちょっと待って。そう言えば……」
桜木先生が机の上に置いてある冊子に手を伸ばしてペラペラとめくっていく。
「これはこの施設にいる子たちの様子を書いたものなんだ……あ、これだ――」
「どれですか?」
【ミサキが急に聞いてきた。私って母親に顔はそっくりなのかと…】
【母親に会いたいのかと聞いたら、自分にそっくりな人に会ったと言った。】
「これ……」
「もしかしたらこの後会ったのかもしれない。」
「どこで…どこで会ったとか言っていましたか?」
「いやそこまでは……すまん。」
「いえ……ミサキと顔が似ているってわかっただけで、それだけで十分です。」
「母親を探すのか……?」
「…先生が反対なのはわかっています。でも俺……葵も俺も前にこのままでは進めないんです。」
「だけど虐待していた母親なんだぞ。今だって精神的に不安定かもしれない。」
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