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残酷な真実
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「葵~帰ったぞ~」
玄関にいつもはない女の靴ーー
おかしいな、ホスト時代の客か?
でもホストの時だっていつも家にあげたことなんてなかったのにーー
「葵?」
リビングにもトイレにも洋室にもいなくてーー
声もしないから寝ているかと思えばベッドにもいない。
「葵?」
ミサキが育てた魚達がいる部屋のソファで女と抱き合っているのが見えて急いで隠れた。
葵が女と抱き合うなんてーー
ホスト時代だってホテルに誘われてはキスマークだけつけて酔わせて眠らせていつも何もせずに帰ってきたのにーー
どんなにグラマーな女でも
女優並みに綺麗な人でも
お前はついているのかっていうぐらい何もしない男だったのにーー
「ん?」
だけど葵の声もしなければ女の声もしない。
ただソファで寝ているだけなのか?
不眠症の葵がーー?
近づいてみると葵は寝息をたててスースーと寝ている。
こんな寝顔を見たのは施設時代以来ーー
「葵ーー」
こんな風に葵が安心して寝てくれるなんて嬉しいよ、嬉しいけどさーー
「何でコイツなんだよッーー」
『龍くんは好きな人……いる?』
『え……?』
ミサキが葵のこと好きなのはわかってた。
分かっていたけど……あえて見ないフリをしてきた。
それを認めてしまうと今までの3人の関係が崩れてしまいそうでーー
『いるよ。ミサキは?』
『………いるよ。』
『誰……?』
葵の名前なんて聞きたくないーー
そう思っていたからミサキの表情を見てなかった。
『好きって……一生言えない人。』
『え?』
葵って名前を言われるものだと思っていたから、まさかそんな風に言われるなんて思っていなくてーー
聞き間違いだったのかなって少し思っていた。
好きって言えない、あれはどういう意味だったんだろうーー
葵とあの女が抱き合っている姿が頭から離れられない。
葵が子供みたいにあの女に甘えている姿
あの女が愛おしく葵を抱きしめる姿……
ミサキがみたらどんな風に思うのかな?
祝福するのかな?
それとも……泣くんだろうか?
「龍…龍じゃないか。久しぶりだな!」
「先生…お久しぶりです。」
「元気しているか?ちゃんと食べているのか?顔色悪いぞ。ん?」
「……ちょっと眠れなくて。」
「そうか……温かい飲み物でも飲もう。」
施設でずっと働いている桜木先生。
施設長でもある桜木先生は苗字に「木」という字が入っているけど
本当に木のような人で
いつも俺たちのことを見守ってくれて流す涙をすくってくれた。
先生の大きな手で涙をすくってもらうと不思議と涙が止まって
俺も葵もミサキも大好きな先生だった――
玄関にいつもはない女の靴ーー
おかしいな、ホスト時代の客か?
でもホストの時だっていつも家にあげたことなんてなかったのにーー
「葵?」
リビングにもトイレにも洋室にもいなくてーー
声もしないから寝ているかと思えばベッドにもいない。
「葵?」
ミサキが育てた魚達がいる部屋のソファで女と抱き合っているのが見えて急いで隠れた。
葵が女と抱き合うなんてーー
ホスト時代だってホテルに誘われてはキスマークだけつけて酔わせて眠らせていつも何もせずに帰ってきたのにーー
どんなにグラマーな女でも
女優並みに綺麗な人でも
お前はついているのかっていうぐらい何もしない男だったのにーー
「ん?」
だけど葵の声もしなければ女の声もしない。
ただソファで寝ているだけなのか?
不眠症の葵がーー?
近づいてみると葵は寝息をたててスースーと寝ている。
こんな寝顔を見たのは施設時代以来ーー
「葵ーー」
こんな風に葵が安心して寝てくれるなんて嬉しいよ、嬉しいけどさーー
「何でコイツなんだよッーー」
『龍くんは好きな人……いる?』
『え……?』
ミサキが葵のこと好きなのはわかってた。
分かっていたけど……あえて見ないフリをしてきた。
それを認めてしまうと今までの3人の関係が崩れてしまいそうでーー
『いるよ。ミサキは?』
『………いるよ。』
『誰……?』
葵の名前なんて聞きたくないーー
そう思っていたからミサキの表情を見てなかった。
『好きって……一生言えない人。』
『え?』
葵って名前を言われるものだと思っていたから、まさかそんな風に言われるなんて思っていなくてーー
聞き間違いだったのかなって少し思っていた。
好きって言えない、あれはどういう意味だったんだろうーー
葵とあの女が抱き合っている姿が頭から離れられない。
葵が子供みたいにあの女に甘えている姿
あの女が愛おしく葵を抱きしめる姿……
ミサキがみたらどんな風に思うのかな?
祝福するのかな?
それとも……泣くんだろうか?
「龍…龍じゃないか。久しぶりだな!」
「先生…お久しぶりです。」
「元気しているか?ちゃんと食べているのか?顔色悪いぞ。ん?」
「……ちょっと眠れなくて。」
「そうか……温かい飲み物でも飲もう。」
施設でずっと働いている桜木先生。
施設長でもある桜木先生は苗字に「木」という字が入っているけど
本当に木のような人で
いつも俺たちのことを見守ってくれて流す涙をすくってくれた。
先生の大きな手で涙をすくってもらうと不思議と涙が止まって
俺も葵もミサキも大好きな先生だった――
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