最後の恋人。

かのん

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ミサキの母親②

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重ねた手に涙がポロポロと落ちてくる。



初めて顔をあげてくれて見せてくれた顔はミサキにそっくりで



ミサキが生きていたらこんなだったのかな……?



そう思ったら俺まで自然と涙があふれ出てきた――



ちょっと過酷にはなるけど



ミサキがどうして自殺をしたかを知るためには



母親にも真実を伝えなければならない。



「睡眠薬……?」



「睡眠薬をミサキさんにあげたことありますか?」



雅さんが近くの喫茶店に入ろうと誘ってくれて話を切り出してくれた。



「いえあげたことは…確かに私は確かに薬を飲んでいました。今の…内縁の夫のストレスもあってずっと服用をしていました。もしかして…!」



「何か…思い当たることがありますか?」



「初めて会った日……あの日はあの人が競馬に行くって行っていたので家にあげました。その時に…?」



「初めて会ったっていうのは…偶然ですか?」



「私たち…顔がそっくりでしょう?それで話しかけられたんです。お母さん?って。」



「あの……」



「龍…君だったわよね?なんでも…聞いてください。全部話します。」



「……ミサキと…何を話したんですか?」



「…きっとあの子が自殺したのは私のせいね。」



「いえ、そういうわけじゃないんです。」



「あの子に…どうしてあの子を施設に捨てたかを話しました。」



「ちなみに…話しにくいとは思いますがどうして施設へ?」



「私…今住んでいる人とミサキが生まれてから住んでいたんです。あの人、ミサキに暴力を…それであの子を…許されることではないです。私は別れればいいのに。」



「袖をめくってもらってもいいですか?」



「え…?」



「雅さん…?」



「確認したいことがあるんです。」



女性が恐る恐る袖をめくると一緒に住んでいる男に暴力されているのだろう
痣がたくさんあって腕の色が悪かった。



「その痣なのですが……」



「え?あ、この星型の…」



ミサキにもあった星形の痣、確か葵にも――























「あなたは子供を二回施設に預けていますよね?」






















「そうです……お世話になってすいません!ミサキを置いて行くときお兄ちゃんがいるから寂しくないからっていっておいていったんです。でもあの子その時の記憶がなかったようで……」



「それでミサキに葵のことを……?」



「お兄ちゃんと仲良くやってる?って聞いたんです。父親は違えど兄弟なので…そしたら誰のことって……それで痣のことを話したら急に帰ると言い出して。」



好きだった人が自分の血のつながりのある兄弟だと知ったらどういう気持ちになるんだろう。




母親に捨てられてずっと小さいころからそばで支えてもらって、これから先の人生も一緒にいきたいと思っていた人が




結婚どころか恋愛も許されない相手だなんて――



「アンタが迎えにきてくれたら二人は……」



「龍、落ち着け……な?」



「二人が……どうかしたんですか?葵は…どうしているんですか?」



「葵がミサキに一緒に施設を出ようって言ったんです。どうしてそう言ったかわかりますか!?」



「え……?」



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