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もう、優しくしないで…。④
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「未亜ちゃん、じゃあ、また!」
「あ…晃さんありがとうございました。あのタクシー代……」
「元気になってからでいいよ。これ、ここにラインのID書いてあるから連絡ちょうだい。じゃあ!」
「あっ……」
あっという間に晃さんは去ってしまって、お姉ちゃんと2人きりが居心地が悪い。
お姉ちゃんも一言も言わずに、実家のほうへ歩いていく。
晃さんの言葉がずっと頭でこだまする。
先生は、もしかしたら、私のために結婚するの…?
いや……そんなはずはない。
お姉ちゃんにプロポーズしている言葉を
この耳でハッキリと聞いたのだから。
「あの男の子……」
「え?」
「礼人が言っていたホストの子?」
「うん…でも高校の先輩でもあって。」
「連絡しないほうがいいんじゃない?だって夜の仕事をしている子でしょ?」
「晃さんはお姉ちゃんが思っているような人じゃないよ。」
「お父さん達には黙っていてあげるから、連絡するのはよしなさい。」
「お姉ちゃんにそんなこと指図されたくない。」
「何、彼氏でもほしいの?だったら礼人に頼んでっ…」
「イヤ!」
「未亜?」
「彼氏なんか欲しくない…欲しくないから頼まないで!この差し入れも、もう先生に頼まないで!」
「未亜!」
お姉ちゃんの声が聞こえたけど、これ以上一緒にいたら感情が爆発してしまう。
一人走って家の中に飛び込むように帰った。
「はぁっ……っ」
先生を忘れたい。
考えたくもない。
だけど忘れようと思えば思うほど先生を思い出す。
袋の中に入っているたくさんのメロンパンや
飲み物を見ていたら、手に握りしめた携帯から
先生にダイヤルしていた。
「もしもし、未亜?」
「礼人さん…ううん、先生。」
「どうした…?」
「私、先生に抱いてほしかった。ずっと先生に処女あげたかった。」
冷静になった自分が聞いたらきっと驚くだろう。
だけどこの時は感情が高ぶっていたからなのか
恥ずかしさとかは不思議となくて、思っていることを自然と口にしていた。
「私、処女捨ててくる。」
「未亜!!」
ずっと、ずっと、礼人さんと1つなりたいって思っていた。
礼人さんに自分の色んな初めてをあげたかったから……
大好きだったから……だからもう大事にしないで捨てる。
礼人さんへの思いも今までの思い出も捨てたい。
処女を捨てて大人の女性になったら
お姉ちゃんのお義兄さんとして
これから接することできるかな……?
これからずっと……ッ……。
長い人生、礼人さんと一緒にいるのに
私じゃなくてお姉ちゃんのそばにいるなんて耐えられない。
「あ…晃さんありがとうございました。あのタクシー代……」
「元気になってからでいいよ。これ、ここにラインのID書いてあるから連絡ちょうだい。じゃあ!」
「あっ……」
あっという間に晃さんは去ってしまって、お姉ちゃんと2人きりが居心地が悪い。
お姉ちゃんも一言も言わずに、実家のほうへ歩いていく。
晃さんの言葉がずっと頭でこだまする。
先生は、もしかしたら、私のために結婚するの…?
いや……そんなはずはない。
お姉ちゃんにプロポーズしている言葉を
この耳でハッキリと聞いたのだから。
「あの男の子……」
「え?」
「礼人が言っていたホストの子?」
「うん…でも高校の先輩でもあって。」
「連絡しないほうがいいんじゃない?だって夜の仕事をしている子でしょ?」
「晃さんはお姉ちゃんが思っているような人じゃないよ。」
「お父さん達には黙っていてあげるから、連絡するのはよしなさい。」
「お姉ちゃんにそんなこと指図されたくない。」
「何、彼氏でもほしいの?だったら礼人に頼んでっ…」
「イヤ!」
「未亜?」
「彼氏なんか欲しくない…欲しくないから頼まないで!この差し入れも、もう先生に頼まないで!」
「未亜!」
お姉ちゃんの声が聞こえたけど、これ以上一緒にいたら感情が爆発してしまう。
一人走って家の中に飛び込むように帰った。
「はぁっ……っ」
先生を忘れたい。
考えたくもない。
だけど忘れようと思えば思うほど先生を思い出す。
袋の中に入っているたくさんのメロンパンや
飲み物を見ていたら、手に握りしめた携帯から
先生にダイヤルしていた。
「もしもし、未亜?」
「礼人さん…ううん、先生。」
「どうした…?」
「私、先生に抱いてほしかった。ずっと先生に処女あげたかった。」
冷静になった自分が聞いたらきっと驚くだろう。
だけどこの時は感情が高ぶっていたからなのか
恥ずかしさとかは不思議となくて、思っていることを自然と口にしていた。
「私、処女捨ててくる。」
「未亜!!」
ずっと、ずっと、礼人さんと1つなりたいって思っていた。
礼人さんに自分の色んな初めてをあげたかったから……
大好きだったから……だからもう大事にしないで捨てる。
礼人さんへの思いも今までの思い出も捨てたい。
処女を捨てて大人の女性になったら
お姉ちゃんのお義兄さんとして
これから接することできるかな……?
これからずっと……ッ……。
長い人生、礼人さんと一緒にいるのに
私じゃなくてお姉ちゃんのそばにいるなんて耐えられない。
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