アーティファクトコレクター -異世界と転生とお宝と-

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第九章 戦役

十一話 潜入

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 獣の神のダンジョンを攻略し、一度イヴリンの街に戻ってきた俺達は、そこで数日の休暇を取る事にした。何日も掛けずに終わるダンジョン攻略だが、精神的に疲れるんだ。
 俺でさえ、ちょっと気が抜けるぐらいだから、他のみんなは休暇の初日には、一日ボーっと何もしないでいたりしていた。

 ダンジョン攻略はそろそろ終わりにして、近々エア達に合流する予定なのだが、その前に俺は最後の一手を発動させる事にする。

「私も一緒に行ったら駄目なのですか?」
「アニアはまだ疲れてるだろ? 身体を休めるのも大事だ。それに、俺一人の方が動きやすいんだ。アニアの気持ちは嬉しいが、分かってくれよ。なっ?」
「もう、そうやって抱きしめれば、私が言う事を聞くと思ったら駄目なのですよ? でも、本当に心配なのですから、無茶はしないで欲しいのです」
「それは約束をしよう。作戦は俺とポッポちゃんの命を一番だ」

 宿を出る前にアニアに少しごねられた。アニアとしては出来る限り一緒にいたいらしい。
 その気持ちは嬉しいのだが、この後どうなるかは、俺自身予想が出来ていないので、迅速に行動できる一人行動をさせてもらう。
 その為に、アニアを抱きしめて言う事を聞かせようとしたのだが、これは駄目だ。抱き心地が良すぎて、このままじゃ何時まで経っても出られない。早くアニアを離していかないと。
 ……でも、もうちょっとだけ、こうしていようかな?

 イブリンの街を出た俺は、一路西へと向かう。ポッポちゃんの本気の飛行は、俺の体が風で後ろに流されて、ほぼ横向きになってしまうほどになっている。
 正直、辛い。風が凄すぎて目が痛い。後、寒い。
 だけど、ポッポちゃんは速く飛べる事が楽しそうなので、俺は我慢をするんだ。

 一時間足らずで辿り着いたのは、イヴリンよりも規模の大きい街だ。大きさだけであれば、エゼル王国の王都並みに思える。
 このエクターという街は、元ラングネル公国の首都であり、現在はシーレッド王国の伯爵家が支配をしている場所だ。

 街に入るのには、面倒くさい審査がいる。長蛇の列に並ぶ気にはならないので、丁度暗くなってきた事もあり、黒いローブを纏い、ポッポちゃんに運んでもらえば、問題なく侵入出来た。
 入って分かったのだが、まだ数個の要所があるとはいえ、エゼル王国軍が間近に迫っており、街は物々しい雰囲気に包まれていた。

 侵入したその日は宿を取り、次の日の朝から俺は行動を開始する。
 向かうは冒険者ギルドだ。多くの街と同じように、大通りの比較的目立つ場所にあった。
 早速中に入ると、すでに早朝の仕事の取り合いは終わっているのか、騒がしい様子はない。
 丸机を囲い、これからの仕事の話し合いをしていたり、依頼の木札が張られた掲示板を眺めたり、受付嬢をナンパしたりと様々だ。
 俺は掲示板に向かい、目的の依頼を探す。だが、今はその依頼は張られていなかった。

「なあ、そこの君。ラビットの依頼って張ってあるの見た事あるか?」

 俺は掲示板を凝視している十代前半の少年に話しかけた。
 彼の掲示板を見る表情は必死なものだった。大方、朝の依頼獲得競争に負けたのだろう。

「知らねえよ……。こっちは大変なんだから話しかけるなよ!」

 少年は不機嫌そうに答えると、また掲示板を見つめだした。

「おいおい、別にただで聞こうとは思ってねえぞ? ほら、これで俺に情報を売れよ」

 俺は銀貨数枚を見せてやる。すると、少年は目を輝かせて飛び付いてきた。

「話す! 話すよ、お兄さん!」
「おう、現金な奴だな……分かったから離れろ。んじゃあ、朝飯でも食いながら話を聞くか。君はもう食べたのか?」
「それって、奢ってくれるって事?」
「あぁ、ついでだから好きな物食っていいぞ」
「何だよ!? お兄さんは金持ちかよ! 本当に好きな物食べるからな!」

 少年の目が輝いている。見た感じではそれほど汚れた服装はしていないので、浮浪児ではないだろう。だが、裕福とはかけ離れた様子だ。まあ、子供ながら冒険者ギルドで働いてるんだから当たり前か。

 この街の冒険者ギルドは、食堂が隣接していた。ギルド内でも食べられるらしいので、食堂のカウンターで注文をしてから少年と丸机を囲む。

「それで、ラビットの依頼は今日あったのか?」
「ん~、今日はなかったはず。でも、ここ最近は一週間に一度は見るね。お爺ちゃんが依頼してるんだよ。好きなんだってラビットのお肉が」
「何だ、依頼人と話をした事があるのか?」
「うん、街の話が聞きたいって言われたよ。お爺ちゃんは身体が悪いから歩けないんだよねー」

 少年は自分が情報を知っている事が嬉しいのか、楽しそうに話してくれる。

「お爺ちゃんはたまにギルドに来てご飯を食べてるよ。話し相手が欲しいから奢ってくれるんだ。大人の冒険者とも話をしてたよ」
「なるほどね、大体分かったわ」

 この少年が言っているお爺ちゃんとは、俺がこの街に送り出したシェードの事だ。
 シェードにはこの街で工作活動をさせる為に、今回の旅の前から潜入させていた。ラビットの依頼とは、シェードと接触するための手段だ。
 話を聞く限り、シェードは冒険者ギルドで情報収集を行っているようだ。
 少年の疑う様子がない姿に、ちょっとだけ罪悪感が湧いて来るな。

 その後も軽く街の話などを聞いていると、木の盆に乗せられた食事が運ばれてきた。
 俺も少年も食堂で一番高い肉調理を注文している。チャージボアとチキンの二種類の肉から、湯気と匂いが立ち昇る。朝からヘビーな一食だが、今は肉体が資本の俺なので、余裕でペロリだろう。

「わあぁ! こんないっぱいのお肉久しぶりだよ!」

 どうやら少年も余裕そうだ。俺が食べ始めたら、速攻で口を付け出した。
 少年が口いっぱいに詰め込んだ肉を飲み込むと言った。

「それにしても、何でお兄さんはラビットの依頼があるか知りたかったの?」

 俺も肉を飲み込み口を開く。

「丁度、ラビットを数匹狩ってな。捌くのも面倒くさいから売ろうかと思ったんだよ」
「そうなんだ。でも、ラビットの依頼料じゃ、さっき見せてくれた銀貨なんて稼げないよ?」
「俺の懐具合は心配するな。ほら、情報料だ。これで今日の分は稼げただろ?」

 俺が五枚の銀貨を少年の前に積んでやると、彼は一瞬真剣な表情を見せた。

「本当にいいの? いつもの三日分はあるんだけど……」
「気にするな。この飯だって銀貨一枚だろ。俺はそれなりに稼いでるからな。良い子にはちゃんとご褒美をあげるのが俺の主義だ」
「お兄さん、大丈夫かよ……。悪い人に騙されそうだし、ガラの悪い奴に目を付けられそうで心配なんだけど」

 少年は俺を見つめると、本当に心配そうな顔をしてる。ここは一つ安心させてやろう。

「冒険者ギルドで俺に絡んできた奴らは、みんな全てお仕置き済みだ。俺の心配は無用だよ」
「えぇ! たしかにお兄さんは強そうだだけど……。ねえ、冒険者ランクは?」
「プラチナ」
「う、嘘だぁ!」
「ほれ、これ見りゃ分かるだろ。だから、俺はお金持ちなのだよ、君」

 俺がギルドカードを取り出すと、少年は固まった。
 熟練の冒険者でもゴールドが大半だから、まだ若い俺がプラチナなのはこの反応が普通だ。ラーグノックじゃ名前が知られてるから新鮮で良いな。また今度やろう。

 暫く食事と会話を続けていると、二人とも綺麗に皿を平らげてしまった。
 満足な食事な余韻に浸っていると、食事が終わった事に気が付いた、給仕の若い女性が近づいてきた。

「あら、トリスじゃない。貴方、こんなお兄さんにナンパされたの?」
「ち、ちがうよ! 仕事だよ! 情報をあげたの!」
「まあ、そうだったのね。お兄さん……は、この街の人じゃないみたいだけど、トリスはまだ子供なんだから、手を出しちゃ駄目よ?」

 給仕の女性はそう言うと、食べ終わった食器を持って帰っていった。

「君、女の子だったの……?」
「……お兄さんも私の事を男だと思ってたんだ。たまに間違われるからいいけどさ!」
「髪の毛が短いからさ……。悪かったごめんな? あっ、そうだ! お詫びにこれをやろう」

 俺はマジックボックスから、【バラのバレッタ】を取り出す。
 いきなり手の平にバラのバレッタを取り出したので、トリスは少しの驚きを見せた。
 だが、すぐにマジックボックス持ちだと分かったのか、視線はバラのバレッタに向けられている。

「自分でも男と間違われる事を分かってるなら、これでも着けてろよ」
「えっ!? わっ!」

 俺はトリスの頭にバラのバレッタを着けてやった。

「それでな、ちょっとステータスを見てみろ」
「どういう事?」
「いいから、いいから。試してみろって」
「う、うん……。うーん?」
「分からないか? HPの上限が上がってないか?」
「あっ! えぇっ!? これ、マジック――」

 トリスが大声を上げたので、俺は手を伸ばして彼女の口を塞いだ。

「おい、大きな声を出すな。知られたら取られるかもしれねえぞ?」

 俺がそう言うと、トリスはコクコクと頷いて応えた。
 これはコリーンちゃんにあげた物の効果違いの物だ。この手の物は、ダンジョンの敵からレアアイテムのような扱いで出るのだが、雑魚から出るから結構な量を持っている。俺らには使い道がないから、売るか、あげるしか処分の方法がないんだよね。

 トリスはおっかなびっくりバラのバレッタを触っている。鏡を出して渡してやると、自分の姿を見てニヤニヤとしていた。
 うーん、この顔を見ると完全に女の子だったわ……マジでご免な。てか、何度目だよ……

 トリスは満足いったのか、俺に鏡を返すと口を開いた。

「くふふふ……良い物をもらちゃった! ねえ、お兄さん。ラビット早く売らないと腐っちゃうだろ? 私がお爺さん探してきてやろうか?」
「居場所を知ってんのか?」
「前にもお兄さんみたいにラビットを卸したいって人がいて、お小遣いくれるって言うからお爺さんを探したんだ。そしたらすぐに見つかったから、今度もきっと見つかると思うんだよね」
「なら頼むかな。その料金はさっき情報料に含まれてるんか?」
「当然だよ! じゃあここで待っててね!」

 トリスはそう言うと、全力で駆けだしてギルドから出て行った。
 子供ながらの安易な考えだろう。だが、案外あっさりと見つかるんじゃないかと思っている。
 まあ、接触方法はこれしかないんだ。ジュースでも飲みながら気楽に待つとするか。



「それにしましても、ゼン様は簡単に少女を手懐けたものですね」

 俺の隣りを歩くシェードが、真面目な顔をしてそんな事を言う。

「その言い方だと、何だか悪い事をしたみたいじゃないか……。小遣いと低級マジックアイテムをやったから、懐かれたんだよ」

 あまり冗談などを言わないシェードだが、彼は俺が初めて会ったシェードであり、彼らの長老格だ。俺があまり格式ばったものを好かない事は分かっているし、何度も顔を合わせているので、この程度の軽い会話は出来るようになっていた。

 トリスはシェードを探しに行き、十分ほどで戻ってきた。俺の予感は当たったようで、シェードが丁度買い物をしているところを見つけたらしい。

「シェードは何人連れてきたんだ?」
「この街には五名おります。先程の少女の動きも、その一人が察知いたしましたので。この周辺の町や村にも送り込んでいますが、それらは主に情報の取得に動いております」

 俺は指令を下しただけで、実際の動きは彼らに任せていた。細かく言うには彼らのやり方を知らな過ぎるし、俺にはその手の経験はないんだから、指示を出すだけ無駄な事だろう。

「ここでございます」

 シェードに案内されたのは、普通の一軒家だった。
 中に入ると、玄関付近だけに家具が置かれており、奥には必要最低限の物以外、何もない空間が広がっていた。
 俺は用意された椅子に腰を掛け話しかけた。

「改めて見ると、見事な変装だな。どう見ても人族だ。目玉はどうしてるんだ?」

 シェードは青白い肌を持ち、黒目の大きい瞳をした種族だ。だが、今は一目で人族だと思える姿をしていた。

「とある魔物から取り出した、眼球の一部を加工してはめております」

 シェードはそう言うと、目玉からそれを外して見せてくれた。
 縁が白く塗られており、真ん中は透明だ。
 少しサイズは大きいが、見た感じはコンタクトレンズに似ている。

「はぁ……変装も大変なんだな。じゃあ、報告を聞こう」
「はい。まず、過去ラングネル公国で高い地位に就いており、今も大公に心を寄せているであろう人物と数人接触致しました。その中の三名とは、救出作戦が成功した暁には力を貸すとの約束を取り付けております」
「約束が取り付けられなかった人物は大丈夫なのか?」
「一名はシーレッドへ密告をする動きがございましたので、毒にて黙っていただきました。その他の者に関しては、元から大公へ気持ちを持っていましたので、特に動きはございません」

 さらっと言ったけど、暗殺したのか。
 まあ、これに関しては俺が言えたもんじゃないからな。

「じゃあ、俺がする事は、大公の救出でいいんだな?」

 目的はラングネル公国の国家元首であった、大公ギディオン・ターヴェイの救出だ。
 彼を救出し、力を持つ人物たちを動かして、この地に混乱をもたらすのだ。

「今回の潜入で判明した事がございまして、実は大公の他にも孫娘が捕らわれている事が分かりました」
「へー、話では一族は全員殺されたって聞いてたけど、この街に?」
「はい。それで協力者の内一名が、この孫娘、プルネラ姫の救出も含めろと言っておりまして」
「分かった。まあ、同じ建物にいるのであれば何とかなるだろ。当然、見取り図とか、いる場所は把握してるんだろ?」
「もちろんでございます」

 シェードが羊皮紙を取り出した。そこにはこの街の中心にある、元王宮の見取り図が書かれている。

「何がどこまで分かっている?」
「大公、姫の居場所はここでございます」
「何だ、二つ隣なら楽そうだな」
「こちらが兵の詰め所。こちらが宝物庫。こちらが――」

 シェードの説明は続いていく。
 元から羊皮紙には文字で書かれているので、分かりやすかった。

「そして、こちらが伯爵の部屋でございます。この者は排除した方が良いかと」
「物騒な事を言うな。この伯爵は悪さでもしてるのか?」
「どうやら少女を誘拐させているようです」
「あー、って事は裏で弄んで最後は……って事か……。よし、始末だな。この家には俺も因縁があるから、退場してもらおう。伯爵の息子達も消す方向で良いんだな」
「はい、この一族には碌な輩がおりませんので、今後の統治を考えても排除した方が良いかと。ですが、息子達はそれぞれ近隣の街を治めております」
「分かった。じゃあ、イヴリンにいる奴は帰った時についでにやっておこう。その他は任せる。無理ならば俺がやるから言ってくれ」
「畏まりました」

 この伯爵家は、昔に俺が殺したベイルという貴族の家だ。
 ナディーネが目を付けられて、シーレッドを出る事になった原因を作った奴でもある。
 俺としてはそんな糞みたいな奴らは排除しておきたい。

「とりあえずやる事は決まったか……他に報告は何かある?」
「ラーグノックの家が襲撃に遭いました。これは古竜の御方が撃退に動かれました。古竜の御方の話では、首謀者はシーレッドの第二王女との事です」
「ほぅ……あの女はやらかしてくれるな……。出会った時に言わなかったって事は、家のみんなは無事なんだろうな?」
「はい、家人の方々はご無事です」
「そうか……。それでシェードの被害は?」
「一人消されました。荒事は専門外とはいえ、不甲斐なき事、申し訳ありません」

 シェードが深々と頭を下げた。

「後で手当を出すから、家族に渡してくれ」
「必要なき事かと」
「俺の自己満足だ。頼む」
「そう言われるのであれば」

 彼らの仕事を考えれば、業務上起こり得る事だ。だが、それでも俺は何かをしたかった。

「あと、死んだシェードの家族に言っておいてくれ。あの女を捕まえたら必ず絶望を与えると」
「畏まりました……。終わりましたな、あの女は」
「さて、どうだろうな」

 俺の家を狙った以上、何があっても許す事はない。相手の性質上、問答無用で手を出すのは難しいかもしれないが、必ず報復はしてやろう。

 その他の報告の中には、シーレッド王国にいるナディーネ達の親戚の話も含まれていた。
 その相手はマーシャさんの叔母で、子供は独立して町を出ており、本人はすでにこの世を去っていた。人族の平均寿命は六十才もないのだから、これは仕方がない。

 報告は終わり、戦争の状況も何となく分かった。とりあえず、エゼル王国軍は順調にこちらに向かって来ているんだな。
 それにしても、アルンは一体どうなってるんだ。率いている兵が最初の倍近いじゃねえか。
 もしかして、アイツは主人公属性でも持ってたのか!?
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