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5. 待ち伏せされるんです
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寝覚めは、少し最悪でした。
昨日の出来事を改悪した夢を見てしまったんです。
「ゆ、夢の中でも疲れました……」
気を取り直して、料理長の美味しい朝食をいただいて家を出ます。
ちなみに、今日のメニューは焼き立てパンと野菜のサラダ、ぷりっぷりのソーセージです!
特にぷりっぷりのソーセージは、程よい燻製の香りが焼くことによってさらに奥深くなっていて、珠玉の一品でした。
また、リクエストしようと思います!
気分が幾らか上昇し、馬車に乗り込み学校へと出発してもらいます。
うちの領地は仕事柄もあり、皇都のすぐ隣なので割と近いのがありがたいです。例えば、寝坊っ子の弟もぎりぎりではありますが授業には間に合いますし!
いつも二往復ご苦労様です。
そんなことをつらつらと考えながら馬車に乗っていると、あっという間に学校です。
御者に感謝を述べて降りると、広い広い敷地を歩き始めました。
「ルールっ」
「ぅえっ?!」
「はは、驚かせてしまったかな? 会いたいが過ぎて校門で待っていたんだ」
一緒に歩いても? と皇子殿下が了承を求めてきます。
ダメと、言えるとでも?!?!
「おおおお好きに、どうぞ?」
「ありがとう」
ふわり、皇子殿下が微笑みます。
思わず見惚れそうになり、慌てて明後日の方向を見ました。
私の平常心頑張るんです、負けるな踏ん張れ!
「私ぼっちですので、気の利いた会話もできないと思うんです。待ち伏せするだけの価値はな」
「悲しいこと言わないでくれるかい? 俺にとっては君とこうして隣にいて、些細なことを話すだけでも夢みたいなんだ。そんな夢を取られるのは、たとえ本人にだとしても、すごく寂しい」
捨てられた子犬のような顔をされ、何故か罪悪感が込み上げます。
「……す、すみませんもう言いません、です」
「わかってもらえたなら、嬉しい」
おかしいです。
本来は、すぐにでもどうにかしてお引取りしていただかなければいけないところ。
私、言いくるめられていますよね?
しかも私今結構、学校の花壇に植えてある花の話なんかしちゃったりして、会話、楽しんじゃってます。
あれ??
結局、私の教室まであれこれとお話をし、扉の前で別れました。
その日は下校する時間までの休憩ごとに、皇子殿下がやってきては相手をする羽目になり、なんだかんだで少し仲良くなってしまっています。
ぼっちから、一気に「友達いる?」「皇子が一人いるよ!」だなんて言えちゃうかもしれない状態になり、それもどうなのだろうと思いながら一日を終えたのでした。
昨日の出来事を改悪した夢を見てしまったんです。
「ゆ、夢の中でも疲れました……」
気を取り直して、料理長の美味しい朝食をいただいて家を出ます。
ちなみに、今日のメニューは焼き立てパンと野菜のサラダ、ぷりっぷりのソーセージです!
特にぷりっぷりのソーセージは、程よい燻製の香りが焼くことによってさらに奥深くなっていて、珠玉の一品でした。
また、リクエストしようと思います!
気分が幾らか上昇し、馬車に乗り込み学校へと出発してもらいます。
うちの領地は仕事柄もあり、皇都のすぐ隣なので割と近いのがありがたいです。例えば、寝坊っ子の弟もぎりぎりではありますが授業には間に合いますし!
いつも二往復ご苦労様です。
そんなことをつらつらと考えながら馬車に乗っていると、あっという間に学校です。
御者に感謝を述べて降りると、広い広い敷地を歩き始めました。
「ルールっ」
「ぅえっ?!」
「はは、驚かせてしまったかな? 会いたいが過ぎて校門で待っていたんだ」
一緒に歩いても? と皇子殿下が了承を求めてきます。
ダメと、言えるとでも?!?!
「おおおお好きに、どうぞ?」
「ありがとう」
ふわり、皇子殿下が微笑みます。
思わず見惚れそうになり、慌てて明後日の方向を見ました。
私の平常心頑張るんです、負けるな踏ん張れ!
「私ぼっちですので、気の利いた会話もできないと思うんです。待ち伏せするだけの価値はな」
「悲しいこと言わないでくれるかい? 俺にとっては君とこうして隣にいて、些細なことを話すだけでも夢みたいなんだ。そんな夢を取られるのは、たとえ本人にだとしても、すごく寂しい」
捨てられた子犬のような顔をされ、何故か罪悪感が込み上げます。
「……す、すみませんもう言いません、です」
「わかってもらえたなら、嬉しい」
おかしいです。
本来は、すぐにでもどうにかしてお引取りしていただかなければいけないところ。
私、言いくるめられていますよね?
しかも私今結構、学校の花壇に植えてある花の話なんかしちゃったりして、会話、楽しんじゃってます。
あれ??
結局、私の教室まであれこれとお話をし、扉の前で別れました。
その日は下校する時間までの休憩ごとに、皇子殿下がやってきては相手をする羽目になり、なんだかんだで少し仲良くなってしまっています。
ぼっちから、一気に「友達いる?」「皇子が一人いるよ!」だなんて言えちゃうかもしれない状態になり、それもどうなのだろうと思いながら一日を終えたのでした。
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