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第三章 煩悶の冬
第4話「そして、止めどない衝動」※
まだ血の匂いが残る身体に赤い痕を残しながら、奥まで深々と貫く。消えかかった胸の傷に触れると、神父様はピクッと肩を跳ねさせた。
「ぁ、んぁあっ、も、ゆ、ゆるし……ッ!!」
まだ傷も癒えていないし、普段なら容赦するところだけど、今回ばかりはそうもいかない。
酷く抱かなきゃ、「お仕置き」にならねぇからな。
「言ったじゃ、ない、すか……っ。無茶、したら、許さねぇ、って……!」
「あぁあっ! む、無茶、など、して……なっ、ァ、あっ!」
容赦なく突き上げると、神父様は腰をガクガクと揺らして枕に顔を埋めた。
喘ぎが他の部屋に聞こえてるかもしれねぇが、構うもんか。今日という今日は、身体に教えこんでやらねぇと……
「ふっ、ぅ……! う、ぁあっ!く、ンッ、んぅーーーーっ!」
神父様は何度目かの絶頂に達したらしく、前の方からは透明な液体がちょびっと出るだけになっている。一度抜いて身体をひっくり返し、蕩けきった顔にキスをする。自分で唇をガリッと噛み、溢れた血を舌で流し込んだ。
「今日は……っ、ぐ……、甘やかさない、ん、でっ! ガチでッ、犯すんで……!」
「や、ぁ、ま、またはい……っ、て……あぁぁあっ!」
ガンガンと奥まで突き入れて、腰をがっちりわし掴む。絶対逃がさねぇ。
「ほら……っ、また、ナカに……出し、ます、よっ! はぁ……ッ、孕むまで……っ、ぜったい、逃がさねぇっす!!」
「ぁ、あぁっ、も、はらんでる……ッ。こども、できて……っ、できてるからぁあっ」
一回理性を吹っ飛ばしたからか、口調がだいぶ幼くなってる気がする。くそ、可愛い。トびかけた顔もマジでいい。
これ、マジで赤ちゃんできたかな。孕んでくれてたらいいな。今の神父様、完全にデキてる顔してるし……
「……っ、ぐ……ッ、孕めッッッ!!!」
「ぅ、あ、また……なか……きて、る……」
ドクドクと最奥に注いで、キスをする。
半開きの唇に舌を差し込んで、また血を運んだ。
……でも、ほんとに子供できたらどうしたらいいんだろ。そこら辺、マルティンに聞いたら教えて貰えっかな……。
***
オットーとかいう刺客との戦闘後、神父様の意識が戻るまでは気が気じゃなかった。
「廃人になるかも」なんて聞かされてたし、実際理性を吹っ飛ばして暴れてたわけだから、返り血まみれの顔を拭いてたオレに「……ヴィル?」って聞いてくれた時は本当に安心した。
どうやらゲス野郎を切り刻んだことは覚えていないらしく、意識の侵蝕? も今は収まっているようだった。
オットーの誤算は、神父様の精神力を見誤っていたことだ。……神父様の心は確かに壊れかけだが、決して弱いわけじゃない。むしろ、強いからこそ、狂いきることも出来ずに苦しんでるんだ。狂いそうな自分を抑えつけて、懸命に「神父」であろうとしてる。
……中途半端に理性をどうにかしちまうのは、手負いの猛獣の手網をぶった切るのと同じだ。
神父様は返り血まみれの上着とロザリオを見てショックを受けていたが、地面に転がった子供の首が目に入るや否や、静かに祈りを捧げた。
……ゲス野郎は首も胴体もグチャグチャになっちまってて、オレはなるべく見ないようにしてたけど……視線を感じた気がして、うっかり振り返っちまった。
ぶっちゃけ、思い出すとげんなりする。死体の解体にはそれなりに慣れてるはずなんだけど、やっぱ、衝動でグチャグチャにすると違うもんだな……
……で、返り血まみれになった上着を脱がせてそこら辺の安宿に神父様と入り、お仕置き開始……って流れだ。
「……ちょっと、ヤりすぎたかな……」
銀の髪を指ですくい、神父様の寝顔を見る。
深く眠っているみたいで、うなされている様子もなかった。
「ごめんな、神父様。歯止め効かなくって……」
「いやいや、あの艶姿を見たら仕方ないよ。情熱が溢れ出すのも無理はない」
「だよな……。……ん? うぉぉぉお!? いつの間にいやがったてめぇ!?」
いつの間にか、隣に金髪の変態がいた。思わず返事しちまったが、どうやって入ってきたんだよ……!?
「妻の能力でちょっと、ね。君達の動向が気になって匂いを辿ってみたんだけど……いやぁ、激しい夜だった。邪魔をするのも悪いし待機していたら、うっかり見入ってしまったよ」
「見入るんじゃねぇよ。帰れよ」
「でも、孕むのはまだ無理じゃないかな。そういう器官がないだろう、彼」
「…………わかんねぇじゃん」
「そうかなぁ」
なぜか、ベッドに座って変態とアホみたいな会話をする羽目に。何してんだオレら。
「おい何触ろうとしてんだてめぇ」
「あいたたたた! せ、性別を確かめようと思っただけだよ!」
「あぁ? 見りゃわかるだろ。神父様だよ」
「了解、ちょっと落ち着こうか!」
変態野郎が神父様に触ろうとしたから、腕を捻り上げて止める。マジでチンコもいでやろうか、この野郎。
「……そういや、オットー……なんだっけ。シュ……シュルーダー……? ってヤツ知ってる?」
「……ん? オットー・シュナイダーかい?」
「そう、そいつ。襲われたんだよ。……まぁ、返り討ちにしたけど」
「……なんだって?」
変態野郎は目を見開き、声もちょっとばかり低くなる。
まあ、味方だろうしな。牽制にもなるし、警戒されたって構わねぇけど。
「黒髪の……男だったかい?」
「おう。そんで、鳶色の目だった」
「……教えてくれてありがとう。助かるよ」
「は? なんで? 味方を殺したって言ってんだぞ?」
「フラテッロ・マルティン! 入ってきてくれ! やっぱり『彼』はオットー・シュナイダーにやられてた!」
話はよくわからねぇが、どうやらドアの外にマルティンもいたらしい。
変態野郎が内鍵を勝手に開け、ドアを開く。マルティンは真っ赤な顔を手で覆い、廊下に座り込んでいた。
「……あれ? どうしたんだい?」
「わたし……絶対安宿ではセックスしないわ……」
「あ、うん。なんか……ごめんな?」
オレが謝ると、マルティンは耳まで真っ赤にしたままゆっくりと立ち上がる。案外純情なんだな……。
「それはそうと……あんた、父親になる覚悟が足り無さすぎるわ。子作りするなら、後のこともちゃんと考えなさい」
「フラテッロ、違う違う。その話じゃない」
「……ああ、そうね。ごめんなさい。つい我慢できなくて……」
……父親になる覚悟、か。そう言われると耳が痛ぇ。いつも本能のままに抱いちまうけど、神父様の身体の負担とか、産んだ後どう育てるかとか、ちゃんと考えなきゃだよな。
「って言うか、なんでみんな疑問に思わないんだい? コンラートくんは妊娠しないだろう?」
変態がなんか言ってる。こいつ、妙なとこで常識あるんだな……
***
神父様は起きてしばらく混乱してたけど、マルティンが「驚かせてごめんなさい、大丈夫よ」と言うとぎこちなく頷いた。
なんだろ、やっぱり母ちゃんっぽさがすごい。オレ、母親のこと全然覚えてねぇけどさ。
「って、また怪我したのね。怪我させたわたしが言うのもなんだけど、無茶しすぎよ」
「だよなぁ!! 神父様ってば無茶してるよなぁ!!」
「おい、なぜそこで気が合う。貴様ら、いつの間に仲良くなったのだ……?」
神父様はなんでかちょっとムスッとして、オレたちをじとっと睨む。
その隙に金髪野郎がササッと近寄り、神父様の肩に手を置いた。……って、どさくさに紛れてこの野郎……!
「君も、僕と仲良くしてみるかい?」
「断る」
バシッと手を叩き、神父様はきっぱりと答える。
ふぅ、良かった。神父様って案外気持ちいいこと好きだし、ちょっと心配だったんだよな……。
神父様はベッド脇に脱ぎ散らかされた(っていうよりオレが剥いだ)服を手に取り、何事も無かったかのように着替える。……あ、これ、気付かれてねぇと思ってる……。
まあ全裸で寝るの自体はおかしくねぇもんな。神父様の場合、キスマークもすぐ消えちまうし……。
「……本題に入るわよ」
「いひゃいいひゃい、ほっへはふへふほはへへふへ」
変態金髪クソ悪魔祓い野郎の頬をつねりつつ、マルティンが言う。セックスの声については、聞かなかったことにしてくれるらしい。
「まあ……その、ちょっと言い難いことではあるんだけど……あんた達を追いかけてた悪魔祓いの一人が姿を消したの」
「……オットー・シュナイダー、か……?」
気まずそうな神父様の言葉に、マルティンは即答する。
「いえ、違うわ」
「……えっ、マジで? 違うのか」
いや、そういえばあの野郎、悪魔祓いじゃなかったんだっけか……?
むしろ、聖職者が嫌いって言ってたような……
「その悪魔祓いはね、オットー・シュナイダー……つまり、『異形化した殺人鬼』に殺されたのよ」
「ぁ、んぁあっ、も、ゆ、ゆるし……ッ!!」
まだ傷も癒えていないし、普段なら容赦するところだけど、今回ばかりはそうもいかない。
酷く抱かなきゃ、「お仕置き」にならねぇからな。
「言ったじゃ、ない、すか……っ。無茶、したら、許さねぇ、って……!」
「あぁあっ! む、無茶、など、して……なっ、ァ、あっ!」
容赦なく突き上げると、神父様は腰をガクガクと揺らして枕に顔を埋めた。
喘ぎが他の部屋に聞こえてるかもしれねぇが、構うもんか。今日という今日は、身体に教えこんでやらねぇと……
「ふっ、ぅ……! う、ぁあっ!く、ンッ、んぅーーーーっ!」
神父様は何度目かの絶頂に達したらしく、前の方からは透明な液体がちょびっと出るだけになっている。一度抜いて身体をひっくり返し、蕩けきった顔にキスをする。自分で唇をガリッと噛み、溢れた血を舌で流し込んだ。
「今日は……っ、ぐ……、甘やかさない、ん、でっ! ガチでッ、犯すんで……!」
「や、ぁ、ま、またはい……っ、て……あぁぁあっ!」
ガンガンと奥まで突き入れて、腰をがっちりわし掴む。絶対逃がさねぇ。
「ほら……っ、また、ナカに……出し、ます、よっ! はぁ……ッ、孕むまで……っ、ぜったい、逃がさねぇっす!!」
「ぁ、あぁっ、も、はらんでる……ッ。こども、できて……っ、できてるからぁあっ」
一回理性を吹っ飛ばしたからか、口調がだいぶ幼くなってる気がする。くそ、可愛い。トびかけた顔もマジでいい。
これ、マジで赤ちゃんできたかな。孕んでくれてたらいいな。今の神父様、完全にデキてる顔してるし……
「……っ、ぐ……ッ、孕めッッッ!!!」
「ぅ、あ、また……なか……きて、る……」
ドクドクと最奥に注いで、キスをする。
半開きの唇に舌を差し込んで、また血を運んだ。
……でも、ほんとに子供できたらどうしたらいいんだろ。そこら辺、マルティンに聞いたら教えて貰えっかな……。
***
オットーとかいう刺客との戦闘後、神父様の意識が戻るまでは気が気じゃなかった。
「廃人になるかも」なんて聞かされてたし、実際理性を吹っ飛ばして暴れてたわけだから、返り血まみれの顔を拭いてたオレに「……ヴィル?」って聞いてくれた時は本当に安心した。
どうやらゲス野郎を切り刻んだことは覚えていないらしく、意識の侵蝕? も今は収まっているようだった。
オットーの誤算は、神父様の精神力を見誤っていたことだ。……神父様の心は確かに壊れかけだが、決して弱いわけじゃない。むしろ、強いからこそ、狂いきることも出来ずに苦しんでるんだ。狂いそうな自分を抑えつけて、懸命に「神父」であろうとしてる。
……中途半端に理性をどうにかしちまうのは、手負いの猛獣の手網をぶった切るのと同じだ。
神父様は返り血まみれの上着とロザリオを見てショックを受けていたが、地面に転がった子供の首が目に入るや否や、静かに祈りを捧げた。
……ゲス野郎は首も胴体もグチャグチャになっちまってて、オレはなるべく見ないようにしてたけど……視線を感じた気がして、うっかり振り返っちまった。
ぶっちゃけ、思い出すとげんなりする。死体の解体にはそれなりに慣れてるはずなんだけど、やっぱ、衝動でグチャグチャにすると違うもんだな……
……で、返り血まみれになった上着を脱がせてそこら辺の安宿に神父様と入り、お仕置き開始……って流れだ。
「……ちょっと、ヤりすぎたかな……」
銀の髪を指ですくい、神父様の寝顔を見る。
深く眠っているみたいで、うなされている様子もなかった。
「ごめんな、神父様。歯止め効かなくって……」
「いやいや、あの艶姿を見たら仕方ないよ。情熱が溢れ出すのも無理はない」
「だよな……。……ん? うぉぉぉお!? いつの間にいやがったてめぇ!?」
いつの間にか、隣に金髪の変態がいた。思わず返事しちまったが、どうやって入ってきたんだよ……!?
「妻の能力でちょっと、ね。君達の動向が気になって匂いを辿ってみたんだけど……いやぁ、激しい夜だった。邪魔をするのも悪いし待機していたら、うっかり見入ってしまったよ」
「見入るんじゃねぇよ。帰れよ」
「でも、孕むのはまだ無理じゃないかな。そういう器官がないだろう、彼」
「…………わかんねぇじゃん」
「そうかなぁ」
なぜか、ベッドに座って変態とアホみたいな会話をする羽目に。何してんだオレら。
「おい何触ろうとしてんだてめぇ」
「あいたたたた! せ、性別を確かめようと思っただけだよ!」
「あぁ? 見りゃわかるだろ。神父様だよ」
「了解、ちょっと落ち着こうか!」
変態野郎が神父様に触ろうとしたから、腕を捻り上げて止める。マジでチンコもいでやろうか、この野郎。
「……そういや、オットー……なんだっけ。シュ……シュルーダー……? ってヤツ知ってる?」
「……ん? オットー・シュナイダーかい?」
「そう、そいつ。襲われたんだよ。……まぁ、返り討ちにしたけど」
「……なんだって?」
変態野郎は目を見開き、声もちょっとばかり低くなる。
まあ、味方だろうしな。牽制にもなるし、警戒されたって構わねぇけど。
「黒髪の……男だったかい?」
「おう。そんで、鳶色の目だった」
「……教えてくれてありがとう。助かるよ」
「は? なんで? 味方を殺したって言ってんだぞ?」
「フラテッロ・マルティン! 入ってきてくれ! やっぱり『彼』はオットー・シュナイダーにやられてた!」
話はよくわからねぇが、どうやらドアの外にマルティンもいたらしい。
変態野郎が内鍵を勝手に開け、ドアを開く。マルティンは真っ赤な顔を手で覆い、廊下に座り込んでいた。
「……あれ? どうしたんだい?」
「わたし……絶対安宿ではセックスしないわ……」
「あ、うん。なんか……ごめんな?」
オレが謝ると、マルティンは耳まで真っ赤にしたままゆっくりと立ち上がる。案外純情なんだな……。
「それはそうと……あんた、父親になる覚悟が足り無さすぎるわ。子作りするなら、後のこともちゃんと考えなさい」
「フラテッロ、違う違う。その話じゃない」
「……ああ、そうね。ごめんなさい。つい我慢できなくて……」
……父親になる覚悟、か。そう言われると耳が痛ぇ。いつも本能のままに抱いちまうけど、神父様の身体の負担とか、産んだ後どう育てるかとか、ちゃんと考えなきゃだよな。
「って言うか、なんでみんな疑問に思わないんだい? コンラートくんは妊娠しないだろう?」
変態がなんか言ってる。こいつ、妙なとこで常識あるんだな……
***
神父様は起きてしばらく混乱してたけど、マルティンが「驚かせてごめんなさい、大丈夫よ」と言うとぎこちなく頷いた。
なんだろ、やっぱり母ちゃんっぽさがすごい。オレ、母親のこと全然覚えてねぇけどさ。
「って、また怪我したのね。怪我させたわたしが言うのもなんだけど、無茶しすぎよ」
「だよなぁ!! 神父様ってば無茶してるよなぁ!!」
「おい、なぜそこで気が合う。貴様ら、いつの間に仲良くなったのだ……?」
神父様はなんでかちょっとムスッとして、オレたちをじとっと睨む。
その隙に金髪野郎がササッと近寄り、神父様の肩に手を置いた。……って、どさくさに紛れてこの野郎……!
「君も、僕と仲良くしてみるかい?」
「断る」
バシッと手を叩き、神父様はきっぱりと答える。
ふぅ、良かった。神父様って案外気持ちいいこと好きだし、ちょっと心配だったんだよな……。
神父様はベッド脇に脱ぎ散らかされた(っていうよりオレが剥いだ)服を手に取り、何事も無かったかのように着替える。……あ、これ、気付かれてねぇと思ってる……。
まあ全裸で寝るの自体はおかしくねぇもんな。神父様の場合、キスマークもすぐ消えちまうし……。
「……本題に入るわよ」
「いひゃいいひゃい、ほっへはふへふほはへへふへ」
変態金髪クソ悪魔祓い野郎の頬をつねりつつ、マルティンが言う。セックスの声については、聞かなかったことにしてくれるらしい。
「まあ……その、ちょっと言い難いことではあるんだけど……あんた達を追いかけてた悪魔祓いの一人が姿を消したの」
「……オットー・シュナイダー、か……?」
気まずそうな神父様の言葉に、マルティンは即答する。
「いえ、違うわ」
「……えっ、マジで? 違うのか」
いや、そういえばあの野郎、悪魔祓いじゃなかったんだっけか……?
むしろ、聖職者が嫌いって言ってたような……
「その悪魔祓いはね、オットー・シュナイダー……つまり、『異形化した殺人鬼』に殺されたのよ」
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