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第1章 欲望と大罪
6. 観察眼
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「さて、リチャード……君に何が向いてるかは、ここまでのやり取りで大方理解した」
リチャードは雛乃の眼鏡の奥から、探るような視線を感じた。
無意識に、緊張が全身を強ばらせていく。
「正直なところ、君がここに来るまでにはもう少し波乱があるものと思っていたんだ。アイリスを護衛につけたのも、それが理由」
リチャードはアイリスを横目で見る。
戦闘能力がどれほどかは、銃を突きつけられた時に身をもって理解していた。
「……ぶっちゃけ俺も、誰かしらが拉致してくるかもなって冷や冷やしてました」
「そう、君がここまで戦闘を発生させずに辿り着けたのには、二つの重要なポイントがある。……どちらも、これから君がやるべき『仕事』に関係することだ」
「は、はぁ……?」
首を傾げるリチャード。
雛乃は指を二本立て、話し続ける。
「一つ目は、君の頭の回転だ。君は、敵対を極力避け、のらりくらりと交わすことで大きなトラブルを事前に防いだ。……これは、なかなかに大きなことだよ」
深海特急でのやり取りのことを言っているのだろうが、どうにもリチャードにはピンと来ない。
思案にふけるリチャードをよそに、雛乃は言葉を続ける。
「そして、二つ目は……」
「ヒナノ」
……と、ロビンにより、説明が中断された。
「来ましたよ」
その言葉に、場の雰囲気が固まる。
「どこに?」
アイリスの言葉に、ロビンは「エトワール14です」と穏やかに答える。
「よし、出動だ。続きの説明は現地でする」
リチャードは話についていけないまま、雛乃の勢いに圧されて外へと連れ出された。
セドリックが旧型の自動車に飛び乗り、助手席に雛乃が乗り込む。
続いてアイリスとリチャードが後ろの席に乗り込むと、ロビンが先程見かけた犬を抱えて現れた。
「留守番はパットの担当でよろしいですか?」
「それでいいよ。ロビンは先に向かってて」
「かしこまりました」
雛乃の言葉に恭しく礼をし、ロビンは走り去る車を見送った。……どう考えても「先に向かっている」のは雛乃たちだが、おそらく、「体にできる」機械がこれから向かう場所にあるのだろう。
能力を使用できるのは半径一キロメートル以内……とのことだったが、「体」を乗り継いでいくとするなら、かなりの距離を移動できそうだ。
「……パットって?」
「あの犬」
「ああー……番犬ってこと……」
リチャードは少々荒い運転に揺られ、車酔いに悩まされながらも、アイリスと一言二言会話することはできた。
混乱が収まらないうちに自動車は荒野を抜け、廃墟だらけの街並みが目に入る。
おそらく、かつては多くの店が立ち並んでいたのだろう。閑散とした大通りには、割れたショーウィンドウがそこかしこに散らばっている。
「我、忠告す」
……と、リチャードの頭上から淡白な声色が降ってくる。
「即刻帰城せよ」
車の上に「誰か」が座っている。
性別もよく分からない「誰か」のセリフが少なくとも時代錯誤なものだ、と、リチャードにも理解できた。
「番号023よ、つまらないことを言うな。私は彼らを歓迎しよう」
くっくっと低い笑い声を漏らしながら、別の声音が告げる。
「さて、私の問いに答えるが良い。貴君らは『自由』か? それとも『世界連合の犬』か?」
あくまで愉しげに、男性らしき声は語る。
「生きてここを通るか、はたまた『そこ』の亡骸と同じように妬み悔やみ力の差を呪いながら、荒廃した大地の糧となるか……私の手に握られていると知るがいい」
リチャードが運転席の方に身を乗り出せば、前方に潰された肉塊が目に入る。
不安げに雛乃の方を見ると、彼女は「任せて」とばかりにニヤリと笑い、声を張り上げた。
「私は嶋村雛乃。君達『悪魔』を救おうとしている者だ」
その場を静寂が支配する。
しばし黙りこくった後、男性らしき声の方が、高らかに笑う。
「く……くっ、ははははは! まさか、『強欲』が言っていたことが真実だったとは!」
「我は腹を抱え、哄笑する」
「救いだと? 貴君らが私達を救うと申すのか? く、くくく……っ、何と……何と呆れ果てた傲りか!!」
自動車が激しく揺れる。
雛乃が何かのスイッチを操作すると、全ての扉がぱかりと「取れた」。うろたえるリチャードを、アイリスが小脇に抱えて車から脱出させる。
直後、投げ飛ばされた自動車は廃墟の壁にぶつかり、激しい煙を上げて大破した。
炎が立ちのぼる中に、赤い長髪を靡かせた青年が立っていた。
血に汚れたスーツを着用し、首から名札のようなものを提げた姿は、一見すると人間と大差なく見える。だが、片目は何の変哲もない茶色の瞳であるものの、もう片方の目はロビンと同じように黒い白目に赤い瞳が浮かんでいる。
ニタリと笑った口元からは、ギザギザとした鋭い歯が覗いていた。
「我は対象の姿を捉え、歓楽に震える。
『強欲』と『怠惰』と『色欲』が仲間についたと聞いたが……奴らはその程度の甘言に惑わされたか?
我は爛々と眼を光らせ、牙を剥く」
リチャードは彼らが「二人」で車の上にいると踏んでいた。……だが、目の前にいるのは一人だ。
交互に異なる口調で、左右で異なる表情を浮かべ、青年はリチャード達に歩み寄る。
「君の仕事についてなんだけど」
この状況で、雛乃はあっけらかんと語る。
「説得して欲しいんだ。彼らと戦わずに済むようにね」
「……はい?」
殺気をみなぎらせ、赤髪の青年はゆっくりと近寄ってくる。
「番号023よ。如何する? 私が屠っても構わないか?
貴殿の好きにせよ。その判断に我は感知せず。
相分かった。……救いとは、恵まれた者からそうでない者に与えられる。ああ……何と妬ましい申し出か……!!」
激情に身を任せ、青年は吼えるように叫ぶ。
……と、リチャードの背後から無機質な声が響いた。
「ご安心くださいませお客様」
エプロンを着た可愛らしい女性が、にこやかな笑みを浮かべて立っていた。
笑っているとはいえ、顔の半分は人工皮膚が削げ、機械の骨格が丸出しになっている。
「あの方は『嫉妬の悪魔、レヴィアタン』と呼ばれております」
一瞬理解が遅れたが、彼女も「ロビン」なのだろう。
「し、嫉妬……?」
「左様でございます。詳しい説明は、店長までお申し付けください」
「店長って誰!?」
思わず突っ込むリチャードに、アイリスが補足する。
「その機体、少々語彙不足っぽいわね……。要するに、わたしかヒナノに聞いてってことよ」
アイリスは隻眼を「レヴィアタン」と呼ばれた悪魔に向ける。
レヴィアタンは威嚇するようにコンクリートの壁を殴り付け、容易く大穴を開けた。
セドリックはいつの間にやら物陰に隠れ、雛乃は呑気にカメラを回している。
「時間もなさそうだし、手短に言うわね」
「助かる……!!」
バチリと、放電した音が辺りに響く。
リチャードがそちらを見ると、レヴィアタンの身体に、全身の骨格が剥き出しのアンドロイドがしがみついていた。
「……ふん……破壊されてなお働かされるとはな……。
我は放電する機体を振り解く。貴殿はエラーの発生に注意せよ。
言われずとも理解している。貴公は周囲に気を配れ。
承知。我ら、二対の怪物。二対の異形。貴殿の闘争は即ち我の闘争なり」
先程の「ロビン」の身体は壁にもたれ、ぐったりとしている。おそらくは、しがみついている方に乗り移っているのだろう。
「悪魔はみな、特定の欲望や感情に取り憑かれ、基本はそれを満足させるためだけに行動してる」
「な、なるほど……? つまり、あいつは『嫉妬』に取り憑かれてるってことか……」
「そういうこと」
アイリスの説明を聞きつつも、リチャードは横目でレヴィアタンを観察する。
何となく、リチャードも求められていることを理解した。
世界連合に抗うためには、人智を超えた「悪魔」の力が必要。……つまりは、人間の脅威になる行動を辞めさせ、仲間につける必要がある。
「レヴィアタン……だっけ?」
なるべく穏やかに、リチャードは言葉を発した。
「凄いねー、その力! 俺には出せないよ」
冷や汗がたらりと頬を流れる。緊張が全身の筋肉を固くする。
レヴィアタンはじろりとリチャードを睨みつつ、組み付いていたアンドロイドを引き剥がした。
「世辞など要らん」
黒い白目に浮かんだ赤い眼が、爛々と輝く。
「お世辞じゃないって! 事実、無理だろそんな力出すの」
「ヒトにはな」
「なんで君には出せるの?」
「私がヒトの理から外れているからだが?
対話の必要性なし。我、探られていると判断す。
……そう焦るな。探られて困ることもあるまい」
闘争心を削ぐように語りかけつつ、リチャードはレヴィアタンを注意深く観察する。
引き剥がしたアンドロイドを、レヴィアタンは投げ飛ばしもせずにそっと地面へと寝かせた。
……そして、物陰に身を潜めるセドリックの方にちらりと視線を投げ、わずかに距離を取る。
──『自由』か? それとも『世界連合の犬』か?
あの問いはおそらく……大きな意味がある。
リチャードの全身から冷や汗が噴き出す。
「俺らが本当に自由になるには、君の力が必要でさ……ダメ?」
ともかく、「対話」するしかない。
リチャードは雛乃の眼鏡の奥から、探るような視線を感じた。
無意識に、緊張が全身を強ばらせていく。
「正直なところ、君がここに来るまでにはもう少し波乱があるものと思っていたんだ。アイリスを護衛につけたのも、それが理由」
リチャードはアイリスを横目で見る。
戦闘能力がどれほどかは、銃を突きつけられた時に身をもって理解していた。
「……ぶっちゃけ俺も、誰かしらが拉致してくるかもなって冷や冷やしてました」
「そう、君がここまで戦闘を発生させずに辿り着けたのには、二つの重要なポイントがある。……どちらも、これから君がやるべき『仕事』に関係することだ」
「は、はぁ……?」
首を傾げるリチャード。
雛乃は指を二本立て、話し続ける。
「一つ目は、君の頭の回転だ。君は、敵対を極力避け、のらりくらりと交わすことで大きなトラブルを事前に防いだ。……これは、なかなかに大きなことだよ」
深海特急でのやり取りのことを言っているのだろうが、どうにもリチャードにはピンと来ない。
思案にふけるリチャードをよそに、雛乃は言葉を続ける。
「そして、二つ目は……」
「ヒナノ」
……と、ロビンにより、説明が中断された。
「来ましたよ」
その言葉に、場の雰囲気が固まる。
「どこに?」
アイリスの言葉に、ロビンは「エトワール14です」と穏やかに答える。
「よし、出動だ。続きの説明は現地でする」
リチャードは話についていけないまま、雛乃の勢いに圧されて外へと連れ出された。
セドリックが旧型の自動車に飛び乗り、助手席に雛乃が乗り込む。
続いてアイリスとリチャードが後ろの席に乗り込むと、ロビンが先程見かけた犬を抱えて現れた。
「留守番はパットの担当でよろしいですか?」
「それでいいよ。ロビンは先に向かってて」
「かしこまりました」
雛乃の言葉に恭しく礼をし、ロビンは走り去る車を見送った。……どう考えても「先に向かっている」のは雛乃たちだが、おそらく、「体にできる」機械がこれから向かう場所にあるのだろう。
能力を使用できるのは半径一キロメートル以内……とのことだったが、「体」を乗り継いでいくとするなら、かなりの距離を移動できそうだ。
「……パットって?」
「あの犬」
「ああー……番犬ってこと……」
リチャードは少々荒い運転に揺られ、車酔いに悩まされながらも、アイリスと一言二言会話することはできた。
混乱が収まらないうちに自動車は荒野を抜け、廃墟だらけの街並みが目に入る。
おそらく、かつては多くの店が立ち並んでいたのだろう。閑散とした大通りには、割れたショーウィンドウがそこかしこに散らばっている。
「我、忠告す」
……と、リチャードの頭上から淡白な声色が降ってくる。
「即刻帰城せよ」
車の上に「誰か」が座っている。
性別もよく分からない「誰か」のセリフが少なくとも時代錯誤なものだ、と、リチャードにも理解できた。
「番号023よ、つまらないことを言うな。私は彼らを歓迎しよう」
くっくっと低い笑い声を漏らしながら、別の声音が告げる。
「さて、私の問いに答えるが良い。貴君らは『自由』か? それとも『世界連合の犬』か?」
あくまで愉しげに、男性らしき声は語る。
「生きてここを通るか、はたまた『そこ』の亡骸と同じように妬み悔やみ力の差を呪いながら、荒廃した大地の糧となるか……私の手に握られていると知るがいい」
リチャードが運転席の方に身を乗り出せば、前方に潰された肉塊が目に入る。
不安げに雛乃の方を見ると、彼女は「任せて」とばかりにニヤリと笑い、声を張り上げた。
「私は嶋村雛乃。君達『悪魔』を救おうとしている者だ」
その場を静寂が支配する。
しばし黙りこくった後、男性らしき声の方が、高らかに笑う。
「く……くっ、ははははは! まさか、『強欲』が言っていたことが真実だったとは!」
「我は腹を抱え、哄笑する」
「救いだと? 貴君らが私達を救うと申すのか? く、くくく……っ、何と……何と呆れ果てた傲りか!!」
自動車が激しく揺れる。
雛乃が何かのスイッチを操作すると、全ての扉がぱかりと「取れた」。うろたえるリチャードを、アイリスが小脇に抱えて車から脱出させる。
直後、投げ飛ばされた自動車は廃墟の壁にぶつかり、激しい煙を上げて大破した。
炎が立ちのぼる中に、赤い長髪を靡かせた青年が立っていた。
血に汚れたスーツを着用し、首から名札のようなものを提げた姿は、一見すると人間と大差なく見える。だが、片目は何の変哲もない茶色の瞳であるものの、もう片方の目はロビンと同じように黒い白目に赤い瞳が浮かんでいる。
ニタリと笑った口元からは、ギザギザとした鋭い歯が覗いていた。
「我は対象の姿を捉え、歓楽に震える。
『強欲』と『怠惰』と『色欲』が仲間についたと聞いたが……奴らはその程度の甘言に惑わされたか?
我は爛々と眼を光らせ、牙を剥く」
リチャードは彼らが「二人」で車の上にいると踏んでいた。……だが、目の前にいるのは一人だ。
交互に異なる口調で、左右で異なる表情を浮かべ、青年はリチャード達に歩み寄る。
「君の仕事についてなんだけど」
この状況で、雛乃はあっけらかんと語る。
「説得して欲しいんだ。彼らと戦わずに済むようにね」
「……はい?」
殺気をみなぎらせ、赤髪の青年はゆっくりと近寄ってくる。
「番号023よ。如何する? 私が屠っても構わないか?
貴殿の好きにせよ。その判断に我は感知せず。
相分かった。……救いとは、恵まれた者からそうでない者に与えられる。ああ……何と妬ましい申し出か……!!」
激情に身を任せ、青年は吼えるように叫ぶ。
……と、リチャードの背後から無機質な声が響いた。
「ご安心くださいませお客様」
エプロンを着た可愛らしい女性が、にこやかな笑みを浮かべて立っていた。
笑っているとはいえ、顔の半分は人工皮膚が削げ、機械の骨格が丸出しになっている。
「あの方は『嫉妬の悪魔、レヴィアタン』と呼ばれております」
一瞬理解が遅れたが、彼女も「ロビン」なのだろう。
「し、嫉妬……?」
「左様でございます。詳しい説明は、店長までお申し付けください」
「店長って誰!?」
思わず突っ込むリチャードに、アイリスが補足する。
「その機体、少々語彙不足っぽいわね……。要するに、わたしかヒナノに聞いてってことよ」
アイリスは隻眼を「レヴィアタン」と呼ばれた悪魔に向ける。
レヴィアタンは威嚇するようにコンクリートの壁を殴り付け、容易く大穴を開けた。
セドリックはいつの間にやら物陰に隠れ、雛乃は呑気にカメラを回している。
「時間もなさそうだし、手短に言うわね」
「助かる……!!」
バチリと、放電した音が辺りに響く。
リチャードがそちらを見ると、レヴィアタンの身体に、全身の骨格が剥き出しのアンドロイドがしがみついていた。
「……ふん……破壊されてなお働かされるとはな……。
我は放電する機体を振り解く。貴殿はエラーの発生に注意せよ。
言われずとも理解している。貴公は周囲に気を配れ。
承知。我ら、二対の怪物。二対の異形。貴殿の闘争は即ち我の闘争なり」
先程の「ロビン」の身体は壁にもたれ、ぐったりとしている。おそらくは、しがみついている方に乗り移っているのだろう。
「悪魔はみな、特定の欲望や感情に取り憑かれ、基本はそれを満足させるためだけに行動してる」
「な、なるほど……? つまり、あいつは『嫉妬』に取り憑かれてるってことか……」
「そういうこと」
アイリスの説明を聞きつつも、リチャードは横目でレヴィアタンを観察する。
何となく、リチャードも求められていることを理解した。
世界連合に抗うためには、人智を超えた「悪魔」の力が必要。……つまりは、人間の脅威になる行動を辞めさせ、仲間につける必要がある。
「レヴィアタン……だっけ?」
なるべく穏やかに、リチャードは言葉を発した。
「凄いねー、その力! 俺には出せないよ」
冷や汗がたらりと頬を流れる。緊張が全身の筋肉を固くする。
レヴィアタンはじろりとリチャードを睨みつつ、組み付いていたアンドロイドを引き剥がした。
「世辞など要らん」
黒い白目に浮かんだ赤い眼が、爛々と輝く。
「お世辞じゃないって! 事実、無理だろそんな力出すの」
「ヒトにはな」
「なんで君には出せるの?」
「私がヒトの理から外れているからだが?
対話の必要性なし。我、探られていると判断す。
……そう焦るな。探られて困ることもあるまい」
闘争心を削ぐように語りかけつつ、リチャードはレヴィアタンを注意深く観察する。
引き剥がしたアンドロイドを、レヴィアタンは投げ飛ばしもせずにそっと地面へと寝かせた。
……そして、物陰に身を潜めるセドリックの方にちらりと視線を投げ、わずかに距離を取る。
──『自由』か? それとも『世界連合の犬』か?
あの問いはおそらく……大きな意味がある。
リチャードの全身から冷や汗が噴き出す。
「俺らが本当に自由になるには、君の力が必要でさ……ダメ?」
ともかく、「対話」するしかない。
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