5 / 15
第4話
しおりを挟む
「ところであんたらの能力って結局のとこ何なの?」
「何でそんなことをお前に教える必要がある? 関係ないだろ」
女はこちらに不敵な笑みを浮かべた。けれど気にはしない。こいつの表情などどうだっていいのだ。
「あなたの能力はどういったものなんですか?」
純粋無垢な彼女に善悪の判断が付いていないらしい。思わず口をふさいでしまいたいところだったが、ここは嘘でもついて誤魔化そう。悪魔だから聞きなれている可能性もあり得なくないが。
「んー、実際に見てもらった方がわかりやすいかも。見てて」
えらく素直になったような気がする。いや、俺に対して確実に偏見の壁が生じているだけか。
彼女は鹿と彼女の作った手錠を指さし息を吸い込む。
「召喚士の命令に従い、わが下僕となれ。禁忌召喚!」
鹿は氷に飛び込み青色の光に包まれた。目の前にいたのは、さっきの炎の鹿そっくりの氷の鹿が姿を現した。俺たちの口は開いたままだった。
「そのままここにいるゾンビ野郎に襲い掛かれ!」
「オォーン!」
「ふざけんな!」
「冗談だって。召喚解除」
その声と共に鹿は元の角の色に戻り俺たちの目の前から姿を消した。これがバキリアの能力か。禁忌召喚。何が禁忌かは今のところよくわからないが、自分で戦わずに済むのはうれしいかぎりだろうな。
シミルは目を輝かせていた。
「すごいです! どんな動物にもできるんですか?」
「まぁ、できるかな。人はまだやってみたことないけど」
いやできてくていい。俺と氷を合体させたところで弱点が増えるだけだ。せっかくの俺の能力も無駄になってしまうしな。
彼女はそう言うなりやっぱり俺を見た。が、睨みをきかせたら彼女は何も言わなかった。素直になってきているのか?
「アンタの能力はなんなの?」
「私は氷で......」
「スキルネーム、決めてないの?」
「スキルネーム? なんですかそれ?」
「スキルネーム知らないの!? ああ、そういやアンタ平和なエルフの出身だったわね」
スキルネーム? 中二病みたいなやつか? 暗黒の右腕が......封印された左目がうずく......とかか? まさか悪魔にもあったとはな。
「アンタ、絶対変なこと思いついたでしょ」
「そんなわけないだろう。それでお前の言い分はどういうことだ?」
「要は連携が大切ってことよ。スキルネームを聞けば、大体長い説明を聞かなくても敵の素性が理解できるでしょ? その感覚よ」
俺が首をかしげていると、彼女はやれやれといった表情で俺を小馬鹿にするような笑みを見せ、地面に炎と水の絵を描いた。
「例えば彼女が炎の敵と対峙している場合、彼女は圧倒的に不利な状況になる。けれど、水の敵なら話は別。アンタはその眼と耳と感覚を使って、その敵がどんな能力を使用するのかを彼女に伝える。彼女はそれを聞いて迷うことなく攻撃ができる。水使いか水体か、水拳とか、名前を挙げることでその人物がどんな人物、身体能力に優れているかも伝えることができれば完璧ね」
やけに丁寧でわかりやすかった。本当に悪魔なのかと疑いたいくらいだ。とはいえ俺の中ではなおのこと疑いが晴れてはいなかった。
絶対にこいつは裏切りを見せる。俺の考えはより彼女を深く疑った。
「お前なら、その禁忌召喚を使うから、禁忌召喚士と呼ぶわけか」
「禁忌召喚士はちょっとダサい。悪魔らしく禁忌召喚士って呼んでもらわないとね」
彼女の考えに俺も賛成した。確かに自分のものだけはかっこよくありたいのはわからないでもない。だが、俺の能力を名前にするとしたら、どんな名前になるんだ?
「バキリア、俺の......」
「私の能力を名付けてください!」
彼女の輝く目には誰にも逆らえなかった。おとなしく俺は2人のガールズトークを見守った。
「そうだなぁ......氷で薔薇を作ってたから、氷薔薇っていうのは?」
おいおい、いくらなんでも部分的すぎるだろ。お前を例に挙げれば鹿使いっていうことになるぞ。
「うんうん! それカッコいい!」
彼女がそう言うのなら否定はしない。が、今更ながらに思ったことだけは述べさせてもらう。
「思ったんだが、その名前、自分の能力のことをネタバレしてないか? 相手のスキルネームを考えること自体は悪いことじゃないんだが......」
彼女は俺を睨んだ。え、なんでだ? 隣には小刻みに震えている彼女がいた。その目には涙が浮かんでいた。
「そうですよね......こんなこと考えててもしょうがないですよね。すみません......」
「いやいや違うぞ! 確かにカッコいいとは思ったんだが、誰かに聞かれたらマズいだろ? だからあまり公言しないほうが......」
彼女の表情が変わることはなかった。それどころかむしろ震えが増していた。何もできず動きの止まった俺にムチが放たれた。
「夢のないやつねー。あんなのは気にしなくていいからねー」
「でも、やっぱりこんな名前を作っても敵に不利になるだけじゃ......」
「いいのいいのー。そんときはそんときだから」
バキリアは俺に睨みシミルに笑顔を見せ彼女を慰めた。今更ながらだが、なぜかシミルは同族の俺でなく、悪魔のアイツを信頼している。
ここまでくるとさすがに興ざめだ。俺はテントの中で静かにしていることに決めた。とはいえ簡単に眠れる気はしていなかった。
「待ちなさい傍観者」
「おいおい、俺を悪く言うのは構わないが事実であることに間違いないだろ? お前の能力は名前だけでは把握しずらいかもしれないが、さっきの彼女のは......」
彼女の言葉は帰ってこなかった。というより俺のことを見て何かをひらめいたような顔をした。まさか......
「そうよ傍観者! 傍観者よ! アンタのスキルネーム!」
「なんだよその適当な名前は? かっこよくもなんともないぞ」
「当然でしょ? 死ねない能力はあるけど戦闘術はゴブリン以下。仲間が戦ってるのを見ているだけの傍観者。それがアンタよ。まさにぴったりの名前じゃない」
ぶん殴ってやりたいくらいだったが、怯えを見せるシミルの前でそんなことはできなかった。何より彼女の言っていることも、もっともだった。
傍観者。そう、俺は傍観者としてこの世界にやってきたんだ。
「何でそんなことをお前に教える必要がある? 関係ないだろ」
女はこちらに不敵な笑みを浮かべた。けれど気にはしない。こいつの表情などどうだっていいのだ。
「あなたの能力はどういったものなんですか?」
純粋無垢な彼女に善悪の判断が付いていないらしい。思わず口をふさいでしまいたいところだったが、ここは嘘でもついて誤魔化そう。悪魔だから聞きなれている可能性もあり得なくないが。
「んー、実際に見てもらった方がわかりやすいかも。見てて」
えらく素直になったような気がする。いや、俺に対して確実に偏見の壁が生じているだけか。
彼女は鹿と彼女の作った手錠を指さし息を吸い込む。
「召喚士の命令に従い、わが下僕となれ。禁忌召喚!」
鹿は氷に飛び込み青色の光に包まれた。目の前にいたのは、さっきの炎の鹿そっくりの氷の鹿が姿を現した。俺たちの口は開いたままだった。
「そのままここにいるゾンビ野郎に襲い掛かれ!」
「オォーン!」
「ふざけんな!」
「冗談だって。召喚解除」
その声と共に鹿は元の角の色に戻り俺たちの目の前から姿を消した。これがバキリアの能力か。禁忌召喚。何が禁忌かは今のところよくわからないが、自分で戦わずに済むのはうれしいかぎりだろうな。
シミルは目を輝かせていた。
「すごいです! どんな動物にもできるんですか?」
「まぁ、できるかな。人はまだやってみたことないけど」
いやできてくていい。俺と氷を合体させたところで弱点が増えるだけだ。せっかくの俺の能力も無駄になってしまうしな。
彼女はそう言うなりやっぱり俺を見た。が、睨みをきかせたら彼女は何も言わなかった。素直になってきているのか?
「アンタの能力はなんなの?」
「私は氷で......」
「スキルネーム、決めてないの?」
「スキルネーム? なんですかそれ?」
「スキルネーム知らないの!? ああ、そういやアンタ平和なエルフの出身だったわね」
スキルネーム? 中二病みたいなやつか? 暗黒の右腕が......封印された左目がうずく......とかか? まさか悪魔にもあったとはな。
「アンタ、絶対変なこと思いついたでしょ」
「そんなわけないだろう。それでお前の言い分はどういうことだ?」
「要は連携が大切ってことよ。スキルネームを聞けば、大体長い説明を聞かなくても敵の素性が理解できるでしょ? その感覚よ」
俺が首をかしげていると、彼女はやれやれといった表情で俺を小馬鹿にするような笑みを見せ、地面に炎と水の絵を描いた。
「例えば彼女が炎の敵と対峙している場合、彼女は圧倒的に不利な状況になる。けれど、水の敵なら話は別。アンタはその眼と耳と感覚を使って、その敵がどんな能力を使用するのかを彼女に伝える。彼女はそれを聞いて迷うことなく攻撃ができる。水使いか水体か、水拳とか、名前を挙げることでその人物がどんな人物、身体能力に優れているかも伝えることができれば完璧ね」
やけに丁寧でわかりやすかった。本当に悪魔なのかと疑いたいくらいだ。とはいえ俺の中ではなおのこと疑いが晴れてはいなかった。
絶対にこいつは裏切りを見せる。俺の考えはより彼女を深く疑った。
「お前なら、その禁忌召喚を使うから、禁忌召喚士と呼ぶわけか」
「禁忌召喚士はちょっとダサい。悪魔らしく禁忌召喚士って呼んでもらわないとね」
彼女の考えに俺も賛成した。確かに自分のものだけはかっこよくありたいのはわからないでもない。だが、俺の能力を名前にするとしたら、どんな名前になるんだ?
「バキリア、俺の......」
「私の能力を名付けてください!」
彼女の輝く目には誰にも逆らえなかった。おとなしく俺は2人のガールズトークを見守った。
「そうだなぁ......氷で薔薇を作ってたから、氷薔薇っていうのは?」
おいおい、いくらなんでも部分的すぎるだろ。お前を例に挙げれば鹿使いっていうことになるぞ。
「うんうん! それカッコいい!」
彼女がそう言うのなら否定はしない。が、今更ながらに思ったことだけは述べさせてもらう。
「思ったんだが、その名前、自分の能力のことをネタバレしてないか? 相手のスキルネームを考えること自体は悪いことじゃないんだが......」
彼女は俺を睨んだ。え、なんでだ? 隣には小刻みに震えている彼女がいた。その目には涙が浮かんでいた。
「そうですよね......こんなこと考えててもしょうがないですよね。すみません......」
「いやいや違うぞ! 確かにカッコいいとは思ったんだが、誰かに聞かれたらマズいだろ? だからあまり公言しないほうが......」
彼女の表情が変わることはなかった。それどころかむしろ震えが増していた。何もできず動きの止まった俺にムチが放たれた。
「夢のないやつねー。あんなのは気にしなくていいからねー」
「でも、やっぱりこんな名前を作っても敵に不利になるだけじゃ......」
「いいのいいのー。そんときはそんときだから」
バキリアは俺に睨みシミルに笑顔を見せ彼女を慰めた。今更ながらだが、なぜかシミルは同族の俺でなく、悪魔のアイツを信頼している。
ここまでくるとさすがに興ざめだ。俺はテントの中で静かにしていることに決めた。とはいえ簡単に眠れる気はしていなかった。
「待ちなさい傍観者」
「おいおい、俺を悪く言うのは構わないが事実であることに間違いないだろ? お前の能力は名前だけでは把握しずらいかもしれないが、さっきの彼女のは......」
彼女の言葉は帰ってこなかった。というより俺のことを見て何かをひらめいたような顔をした。まさか......
「そうよ傍観者! 傍観者よ! アンタのスキルネーム!」
「なんだよその適当な名前は? かっこよくもなんともないぞ」
「当然でしょ? 死ねない能力はあるけど戦闘術はゴブリン以下。仲間が戦ってるのを見ているだけの傍観者。それがアンタよ。まさにぴったりの名前じゃない」
ぶん殴ってやりたいくらいだったが、怯えを見せるシミルの前でそんなことはできなかった。何より彼女の言っていることも、もっともだった。
傍観者。そう、俺は傍観者としてこの世界にやってきたんだ。
0
あなたにおすすめの小説
冷遇王妃はときめかない
あんど もあ
ファンタジー
幼いころから婚約していた彼と結婚して王妃になった私。
だが、陛下は側妃だけを溺愛し、私は白い結婚のまま離宮へ追いやられる…って何てラッキー! 国の事は陛下と側妃様に任せて、私はこのまま離宮で何の責任も無い楽な生活を!…と思っていたのに…。
悪役令息、前世の記憶により悪評が嵩んで死ぬことを悟り教会に出家しに行った結果、最強の聖騎士になり伝説になる
竜頭蛇
ファンタジー
ある日、前世の記憶を思い出したシド・カマッセイはこの世界がギャルゲー「ヒロイックキングダム」の世界であり、自分がギャルゲの悪役令息であると理解する。
評判が悪すぎて破滅する運命にあるが父親が毒親でシドの悪評を広げたり、関係を作ったものには危害を加えるので現状では何をやっても悪評に繋がるを悟り、家との関係を断って出家をすることを決意する。
身を寄せた教会で働くうちに評判が上がりすぎて、聖女や信者から崇められたり、女神から一目置かれ、やがて最強の聖騎士となり、伝説となる物語。
わたしにしか懐かない龍神の子供(?)を拾いました~可愛いんで育てたいと思います
あきた
ファンタジー
明治大正風味のファンタジー恋愛もの。
化物みたいな能力を持ったせいでいじめられていたキイロは、強引に知らない家へ嫁入りすることに。
所が嫁入り先は火事だし、なんか子供を拾ってしまうしで、友人宅へ一旦避難。
親もいなさそうだし子供は私が育てようかな、どうせすぐに離縁されるだろうし。
そう呑気に考えていたキイロ、ところが嫁ぎ先の夫はキイロが行方不明で発狂寸前。
実は夫になる『薄氷の君』と呼ばれる銀髪の軍人、やんごとなき御家柄のしかも軍でも出世頭。
おまけに超美形。その彼はキイロに夢中。どうやら過去になにかあったようなのだが。
そしてその彼は、怒ったらとんでもない存在になってしまって。
※タイトルはそのうち変更するかもしれません※
※お気に入り登録お願いします!※
ゲーム未登場の性格最悪な悪役令嬢に転生したら推しの妻だったので、人生の恩人である推しには離婚して私以外と結婚してもらいます!
クナリ
ファンタジー
江藤樹里は、かつて画家になることを夢見ていた二十七歳の女性。
ある日気がつくと、彼女は大好きな乙女ゲームであるハイグランド・シンフォニーの世界へ転生していた。
しかし彼女が転生したのは、ヘビーユーザーであるはずの自分さえ知らない、ユーフィニアという女性。
ユーフィニアがどこの誰なのかが分からないまま戸惑う樹里の前に、ユーフィニアに仕えているメイドや、樹里がゲーム内で最も推しているキャラであり、どん底にいたときの自分の心を救ってくれたリルベオラスらが現れる。
そして樹里は、絶世の美貌を持ちながらもハイグラの世界では稀代の悪女とされているユーフィニアの実情を知っていく。
国政にまで影響をもたらすほどの悪名を持つユーフィニアを、最愛の恩人であるリルベオラスの妻でいさせるわけにはいかない。
樹里は、ゲーム未登場ながら圧倒的なアクの強さを持つユーフィニアをリルベオラスから引き離すべく、離婚を目指して動き始めた。
【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。
【完結】転生したら悪役継母でした
入魚ひえん@発売中◆巻き戻り冤罪令嬢◆
恋愛
聖女を優先する夫に避けられていたアルージュ。
その夜、夫が初めて寝室にやってきて命じたのは「聖女の隠し子を匿え」という理不尽なものだった。
しかも隠し子は、夫と同じ髪の色。
絶望するアルージュはよろめいて鏡にぶつかり、前世に読んだウェブ小説の悪妻に転生していることを思い出す。
記憶を取り戻すと、七年間も苦しんだ夫への愛は綺麗さっぱり消えた。
夫に奪われていたもの、不正の事実を着々と精算していく。
◆愛されない悪妻が前世を思い出して転身したら、可愛い継子や最強の旦那様ができて、転生前の知識でスイーツやグルメ、家電を再現していく、異世界転生ファンタジー!◆
*旧題:転生したら悪妻でした
異世界転生してしまった。どうせ死ぬのに。
あんど もあ
ファンタジー
好きな人と結婚して初めてのクリスマスに事故で亡くなった私。異世界に転生したけど、どうせ死ぬなら幸せになんてなりたくない。そう思って生きてきたのだけど……。
転生したら、伯爵家の嫡子で勝ち組!だけど脳内に神様ぽいのが囁いて、色々依頼する。これって異世界ブラック企業?それとも社畜?誰か助けて
ゆうた
ファンタジー
森の国編 ヴェルトゥール王国戦記
大学2年生の誠一は、大学生活をまったりと過ごしていた。
それが何の因果か、異世界に突然、転生してしまった。
生まれも育ちも恵まれた環境の伯爵家の嫡男に転生したから、
まったりのんびりライフを楽しもうとしていた。
しかし、なぜか脳に直接、神様ぽいのから、四六時中、依頼がくる。
無視すると、身体中がキリキリと痛むし、うるさいしで、依頼をこなす。
これって異世界ブラック企業?神様の社畜的な感じ?
依頼をこなしてると、いつの間か英雄扱いで、
いろんな所から依頼がひっきりなし舞い込む。
誰かこの悪循環、何とかして!
まったりどころか、ヘロヘロな毎日!誰か助けて
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる