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7.遠くへと
23 わからない
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捜索隊によると、僕は山の中腹あたりで倒れていたらしい。僕は自分で考えていた以上に衰弱していたようで、発見されてすぐ病院に搬送され、そのまま一週間ほど意識が戻らなかったそうだ。
昏睡している間はずっと、ゆくえと歩き続ける夢を見ていた。それは、幸せな夢などほとんど見たことがない僕にとっては、とても幸福な類の夢だった。目が覚めて、ゆくえが僕の前から姿を消したという現実を受け止めるには相応の時間が必要だった。
結局のところ、捜索隊は父さんからの通報によって組織されたようだった。仮住まいにしていたあの平屋からぷっつりと消息を絶った僕たちを見つけるため、想像を絶する規模の捜索隊が組織されたらしい。
しかし、通常なら大ニュースとして扱われたはずの僕らの失踪と発見は、ある時点からさらに大きなニュースに取って代わられ、ぷっつりと報道されなくなったという。
〈ラパン〉、突然のサービス終了――そのニュースは日本中を大混乱に陥れた。
テレビのワイドショーを流せば、報じられるのは寝ても覚めても〈ラパン〉のことばかりだった。それらの報道がどこまで真に迫ったものだったかは定かではないが、サービス提供していた会社はダミー企業で開発や運営に関わった人間も一人として見つからず、まるで全てが幻だったかのように消えてしまった――というのが、大まかな世間の理解だったようだ。
当然だ。
〈ラパン〉は、佐倉ゆくえという天才が、たった一人で作り上げたものなのだから。
ゆくえがどこまで自分の身元を完璧に隠したかはわからないが、僕が回復してきた頃を見計らったかのように、よくわからない大人たちが代わる代わる僕の病室にやってくることがあった。
彼らは一様にゆくえとはどういう関係だったのか、ゆくえがどこに消えたのかを訊いてきたが、僕は「それは僕の方が知りたい」と言う他なかった。「なぜあなたたちはゆくえを探しているのか」と訊いてみたが、彼らはまるで判で押したかのように「それは言えない」と口を噤むばかりだった。
入院していた二週間の間に、僕は意外な人物の訪問を受けた。「会ってほしい人がいるの」と緊張した面持ちの母さんが僕の病室に通したのは、父さんと一人の女性だった。僕はその人の顔を知っていた。
「……古澤、美代子」
父さんとこの春に再婚することになったのだと、彼女は深々と頭を下げた。少し前まではテレビでよく見た顔だったが、こうして近くで見ると、その長い黒髪はよく手入れされていて美しく、それなりの年齢ではあるはずなのに、外見上からは年齢以上の若さと凛々しさを感じずにはいられなかった。
「……どうも」
困惑していた。
父さんと僕は血の繋がりこそあれ、もう他人だ。そんな人間の婚約者をわざわざ紹介されても、どんな顔をしたらいいのかわからない。しかも、それが古澤美代子だと言われても。
彼女は「樹さんと二人で話したいことがあります」と、父さんと母さんに席を外すよう促した。
「あなたに渡すものがあります」
彼女はポーチの中から落ち着いた柄の封筒を取り出し、僕に手渡した。封筒の表には特徴的な文字で『沢村樹さま』と書かれていた。封は切られていなかった。何気なく裏返し、差出人の署名を見た瞬間、僕の呼吸が一瞬止まった。
――佐倉ゆくえ。
「……あなたがなぜ、これを?」
「佐倉ゆくえは、私の娘です」
彼女は封筒を手に目を白黒させている僕に、滔々と語り始めた。
ゆくえは彼女と別れた夫の間に生まれた一人娘で、ゆくえが話していた通り、娘と二人で長い間アメリカで暮らしていたこと。人並外れて優秀だったゆくえは、普通よりも大幅に早く独り立ちをし、それとともに母親の庇護をまるで必要としなくなったこと。母親としても、そして人間としてもゆくえに必要とされなくなった彼女は、アメリカで研究を続けるゆくえを置いて単身日本に帰ってきたこと。日本に帰ってきてからしばらくして、『ラパン』を使って父さんと出会ったこと――
「ゆくえから連絡があったのは、ちょうどその頃だったわ」
ふらりと現れたゆくえは、「今は日本で研究をしている。久しぶりだから顔を見に来た」などと話していたようだ。何度か家に来ては特に何をするでもなく帰っていく娘を、彼女は嬉しくもどこか疑わしく見ていたそうだ。
そして彼女は、沢村樹――婚約者の息子と自分の娘が揃って行方不明になったことを報道で知った。大規模な捜索の末に沢村樹は発見されたが、自分の娘はそのまま姿を消したということも。
「……すみません、でした」
どうしていいかもわからないまま頭を下げると、
「いいのよ。あなたは悪くない。それはわかってるから」
「どういうことです?」
「これが届いたの。あなたが見つかってから二日後くらいに」
投函されたのが都心に位置する郵便ポストであることと、この封書を婚約者の息子である沢村樹に渡してほしいと書かれたメモが同封されていたこと――わかっていることと言えばその程度だ、と。
「読んでも、いいですか?」
「もちろん。そのために、私はここに来たんだもの」
一度開封された跡のある封筒を丁寧に開き、中に入っている便せんを広げる。初めから終わりまで目を通し、また初めに戻って繰り返す。何度も何度も同じことを繰り返した。
「一つ、訊いてもいいですか」
「どうぞ」
「どうして父さんと結婚しようと思ったんですか」
「決まってるじゃない。〈ラパン〉が彼を選んだからよ。ちっともいいことのない人生だったけど、〈ラパン〉がなくなる前に彼と出会えたことは幸運だったと思うわ」
やがて父さんと母さんが戻ってきて、古澤美代子は父さんと連れ立って病室を出て行った。
結局僕は父さんと一度も目を合わせなかったし、父さんもそれは同じだった。
彼らが出て行った後も、僕は何度もゆくえの手紙を読み返した。
窓の外の街に、太陽が沈んでいった。
太陽は何度沈んでも、何もなかったかのように朝になればまた昇る。
地べたを這いつくばるしかない虫の気持ちなんて、まるで知ろうともしないで。
「今日はもう帰るね」
ベッドの脇に座ってずっと本を読んでいた母さんは、面会時間の終わりを告げるチャイムとともに立ち上がった。
「母さん」
その背中を、思わず呼び止めてしまう。母さんは「何?」と、もう一度脇の丸椅子に座り直した。
「父さんと結婚して、よかった?」
「この前もそれ訊いたね」
「うん」
でも、もう一度訊いてみたいと思った。
「わからない」
言葉とは裏腹に、母さんは実に朗らかに笑っていた。
「あの人と一緒にいて楽しかったこともあったし、悲しいこともあった。許せないことも。殺してやろうかと思うぐらい恨んだこともあったわ。でもね」
長らく見たこともないような顔で、母さんは続ける。
「でも、何があったとしても、あの人と過ごした時間が全て嘘になってしまうわけでもないと思うの。あの人といて、幸せだなって思った瞬間は確かにあって、樹がいるのがその何よりの証拠だもの。今でも恨んでるし、許せないって気持ちもあるけど、それとこれとは、別」
母さんは先ほどの熱を放ち終わって、普段の色を取り戻しつつあった。
退院すれば、またあの日々が始まる。僕と母さんの二人で過ごしていく退屈な日々。何もなくて、灰色で、それでもいつかは終わってしまう、愛すべき日常。
「僕も、父さんを許さなくてもいいのかな」
「もちろん」
母さんは大きく頷いた。
「あなたは父さんとは違う人間よ。父さんを許してもいいし、許さなくてもいい。それは、あなたの心が決めること」
母さんはもう一度だけ笑うと、ぱらぱらと手を振って行ってしまった。
暮れてしまった街の至るところに明かりが灯り始めていた。どの明かりの下にも人がいて、僕らと同じ退屈な日常を過ごしているのだろう。その薄皮の下に、許せないものも、変わっていくものも、全てひっくるめて抱え込みながら。
僕は立ち上がる。
いまだにおぼつかない足元。
よたよた歩き、部屋の電灯を灯し、もう一度、ゆくえの残した便せんに目を通し始める。
昏睡している間はずっと、ゆくえと歩き続ける夢を見ていた。それは、幸せな夢などほとんど見たことがない僕にとっては、とても幸福な類の夢だった。目が覚めて、ゆくえが僕の前から姿を消したという現実を受け止めるには相応の時間が必要だった。
結局のところ、捜索隊は父さんからの通報によって組織されたようだった。仮住まいにしていたあの平屋からぷっつりと消息を絶った僕たちを見つけるため、想像を絶する規模の捜索隊が組織されたらしい。
しかし、通常なら大ニュースとして扱われたはずの僕らの失踪と発見は、ある時点からさらに大きなニュースに取って代わられ、ぷっつりと報道されなくなったという。
〈ラパン〉、突然のサービス終了――そのニュースは日本中を大混乱に陥れた。
テレビのワイドショーを流せば、報じられるのは寝ても覚めても〈ラパン〉のことばかりだった。それらの報道がどこまで真に迫ったものだったかは定かではないが、サービス提供していた会社はダミー企業で開発や運営に関わった人間も一人として見つからず、まるで全てが幻だったかのように消えてしまった――というのが、大まかな世間の理解だったようだ。
当然だ。
〈ラパン〉は、佐倉ゆくえという天才が、たった一人で作り上げたものなのだから。
ゆくえがどこまで自分の身元を完璧に隠したかはわからないが、僕が回復してきた頃を見計らったかのように、よくわからない大人たちが代わる代わる僕の病室にやってくることがあった。
彼らは一様にゆくえとはどういう関係だったのか、ゆくえがどこに消えたのかを訊いてきたが、僕は「それは僕の方が知りたい」と言う他なかった。「なぜあなたたちはゆくえを探しているのか」と訊いてみたが、彼らはまるで判で押したかのように「それは言えない」と口を噤むばかりだった。
入院していた二週間の間に、僕は意外な人物の訪問を受けた。「会ってほしい人がいるの」と緊張した面持ちの母さんが僕の病室に通したのは、父さんと一人の女性だった。僕はその人の顔を知っていた。
「……古澤、美代子」
父さんとこの春に再婚することになったのだと、彼女は深々と頭を下げた。少し前まではテレビでよく見た顔だったが、こうして近くで見ると、その長い黒髪はよく手入れされていて美しく、それなりの年齢ではあるはずなのに、外見上からは年齢以上の若さと凛々しさを感じずにはいられなかった。
「……どうも」
困惑していた。
父さんと僕は血の繋がりこそあれ、もう他人だ。そんな人間の婚約者をわざわざ紹介されても、どんな顔をしたらいいのかわからない。しかも、それが古澤美代子だと言われても。
彼女は「樹さんと二人で話したいことがあります」と、父さんと母さんに席を外すよう促した。
「あなたに渡すものがあります」
彼女はポーチの中から落ち着いた柄の封筒を取り出し、僕に手渡した。封筒の表には特徴的な文字で『沢村樹さま』と書かれていた。封は切られていなかった。何気なく裏返し、差出人の署名を見た瞬間、僕の呼吸が一瞬止まった。
――佐倉ゆくえ。
「……あなたがなぜ、これを?」
「佐倉ゆくえは、私の娘です」
彼女は封筒を手に目を白黒させている僕に、滔々と語り始めた。
ゆくえは彼女と別れた夫の間に生まれた一人娘で、ゆくえが話していた通り、娘と二人で長い間アメリカで暮らしていたこと。人並外れて優秀だったゆくえは、普通よりも大幅に早く独り立ちをし、それとともに母親の庇護をまるで必要としなくなったこと。母親としても、そして人間としてもゆくえに必要とされなくなった彼女は、アメリカで研究を続けるゆくえを置いて単身日本に帰ってきたこと。日本に帰ってきてからしばらくして、『ラパン』を使って父さんと出会ったこと――
「ゆくえから連絡があったのは、ちょうどその頃だったわ」
ふらりと現れたゆくえは、「今は日本で研究をしている。久しぶりだから顔を見に来た」などと話していたようだ。何度か家に来ては特に何をするでもなく帰っていく娘を、彼女は嬉しくもどこか疑わしく見ていたそうだ。
そして彼女は、沢村樹――婚約者の息子と自分の娘が揃って行方不明になったことを報道で知った。大規模な捜索の末に沢村樹は発見されたが、自分の娘はそのまま姿を消したということも。
「……すみません、でした」
どうしていいかもわからないまま頭を下げると、
「いいのよ。あなたは悪くない。それはわかってるから」
「どういうことです?」
「これが届いたの。あなたが見つかってから二日後くらいに」
投函されたのが都心に位置する郵便ポストであることと、この封書を婚約者の息子である沢村樹に渡してほしいと書かれたメモが同封されていたこと――わかっていることと言えばその程度だ、と。
「読んでも、いいですか?」
「もちろん。そのために、私はここに来たんだもの」
一度開封された跡のある封筒を丁寧に開き、中に入っている便せんを広げる。初めから終わりまで目を通し、また初めに戻って繰り返す。何度も何度も同じことを繰り返した。
「一つ、訊いてもいいですか」
「どうぞ」
「どうして父さんと結婚しようと思ったんですか」
「決まってるじゃない。〈ラパン〉が彼を選んだからよ。ちっともいいことのない人生だったけど、〈ラパン〉がなくなる前に彼と出会えたことは幸運だったと思うわ」
やがて父さんと母さんが戻ってきて、古澤美代子は父さんと連れ立って病室を出て行った。
結局僕は父さんと一度も目を合わせなかったし、父さんもそれは同じだった。
彼らが出て行った後も、僕は何度もゆくえの手紙を読み返した。
窓の外の街に、太陽が沈んでいった。
太陽は何度沈んでも、何もなかったかのように朝になればまた昇る。
地べたを這いつくばるしかない虫の気持ちなんて、まるで知ろうともしないで。
「今日はもう帰るね」
ベッドの脇に座ってずっと本を読んでいた母さんは、面会時間の終わりを告げるチャイムとともに立ち上がった。
「母さん」
その背中を、思わず呼び止めてしまう。母さんは「何?」と、もう一度脇の丸椅子に座り直した。
「父さんと結婚して、よかった?」
「この前もそれ訊いたね」
「うん」
でも、もう一度訊いてみたいと思った。
「わからない」
言葉とは裏腹に、母さんは実に朗らかに笑っていた。
「あの人と一緒にいて楽しかったこともあったし、悲しいこともあった。許せないことも。殺してやろうかと思うぐらい恨んだこともあったわ。でもね」
長らく見たこともないような顔で、母さんは続ける。
「でも、何があったとしても、あの人と過ごした時間が全て嘘になってしまうわけでもないと思うの。あの人といて、幸せだなって思った瞬間は確かにあって、樹がいるのがその何よりの証拠だもの。今でも恨んでるし、許せないって気持ちもあるけど、それとこれとは、別」
母さんは先ほどの熱を放ち終わって、普段の色を取り戻しつつあった。
退院すれば、またあの日々が始まる。僕と母さんの二人で過ごしていく退屈な日々。何もなくて、灰色で、それでもいつかは終わってしまう、愛すべき日常。
「僕も、父さんを許さなくてもいいのかな」
「もちろん」
母さんは大きく頷いた。
「あなたは父さんとは違う人間よ。父さんを許してもいいし、許さなくてもいい。それは、あなたの心が決めること」
母さんはもう一度だけ笑うと、ぱらぱらと手を振って行ってしまった。
暮れてしまった街の至るところに明かりが灯り始めていた。どの明かりの下にも人がいて、僕らと同じ退屈な日常を過ごしているのだろう。その薄皮の下に、許せないものも、変わっていくものも、全てひっくるめて抱え込みながら。
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