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小鳥さん、鷹と出会う
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いつものように森の大木の中で休んでいたときのことだった。
「小鳥、いるか?」
低い声が僕を呼んだ。こんな時間に誰が来たんだろう。同じ景色が延々と続く道を越えて来るだけでも、信じられない。しかも、何で僕の家って分かるの?
「ああ、そうか。名乗りもしないで失礼だったな」
さっきよりも優しい声が喋り終えると、羽が風を切る音が聞こえた。恐る恐る顔を覗かせると、夜空を自由自在に飛び回る影が見える。それが、僕の方へ勢い良く飛んで来たから、驚いてしまう。お、落ちる。
「ひゃあっ」
あれ……? 痛くないや。ふわふわ浮かんでる感じがする。落ち葉の山にでも落ちたのだろうか。ん……? なんかここ動いてる! 落ち葉のクッションと思ったが、どうやら違うようだ。あたふたする僕の耳に声がかけられた。
「すまないな。怪我はないか」
「うん、大丈夫だよ。ありがとう、助けてくれて」
僕の家まで上がると、青と銀の混じった光がその姿をはっきりとさせた。
僕はそれを見た瞬間タメ口で喋ってしまったのを激しく後悔したのだった。
「あの、鷹……さん? ごめんなさい。」
「私の名はジャックだ。何がだ?」
「家族と同じように接してしまったことです」
「もしかして、あの可愛らしい口調を詫びているのか?」
僕は、緊張のあまり頷くことしかできなかった。可愛らしいのだろうか。いつもの喋り方をしているだけなんだけどなあ。
「謝らなくて構わない。むしろ、敬語は嫌いな方でな」
「はい。では、ジャックさん……」
「『さん』もいらない。」
さすがに今度は、頭を抱える。敬語を辞めるのは「嫌い」って言われたから納得出来たけど……。呼び捨てとかハードルが高すぎるよ。
「どうした? 私の名を呼ぶのは不満か」
なかなか呼べずにいると、顔を覗きこまれた。この鋭い目に見据えられると、従わずにはいられない。 だって、怖いから。
「ジャ、ジャック……。これで、いいで……いい?」
呼んでしまった。でも、満足そうに頷くのを見て、不安が消える。
「そうだ。君に良い知らせを持ってきた」
良い知らせ? 疑問を首を傾げるしぐさで表す。
「君は、人間になりたいんだろう?」
何でそれをジャックが知っているの。あの人にしか言ってないのに。
「森の木から聞いたんだ。幼い頃に出会った人間に会いたがっていたと」
「うそ。誰にも言わないでって言ったのに」
僕は幼い頃、さっきみたいに家から落ちてしまったことがある。その時は、まだ自分の力で飛べなかったから、泣きそうだった。そんな時、あの女の子に出会ったんだ。
「人間になるための方法がひとつだけある。知りたいか?」
そんなの聞くまでもない。
「知りたい!」
「ははは、そんなに知りたいのか。その方法とはな……」
「方法とは?」
真剣な顔をするものだから、こっちまで緊張してしまう。人間になる方法は簡単ではないはずだ。ところが、返答は意外なものだった。
「動物の国へ行く事だ」
「はい?」
「だから、動物の国……」
「いや、それは分かるよ」
そ、そんなに簡単なんだ。そこへ行けば、人間になれる……?
「不満か。では……」
「いや、行きたいです。」
敬語に戻ったけど、ジャックは僕の返事によし、とつぶやいた。
「それでは、行こうか」
「小鳥、いるか?」
低い声が僕を呼んだ。こんな時間に誰が来たんだろう。同じ景色が延々と続く道を越えて来るだけでも、信じられない。しかも、何で僕の家って分かるの?
「ああ、そうか。名乗りもしないで失礼だったな」
さっきよりも優しい声が喋り終えると、羽が風を切る音が聞こえた。恐る恐る顔を覗かせると、夜空を自由自在に飛び回る影が見える。それが、僕の方へ勢い良く飛んで来たから、驚いてしまう。お、落ちる。
「ひゃあっ」
あれ……? 痛くないや。ふわふわ浮かんでる感じがする。落ち葉の山にでも落ちたのだろうか。ん……? なんかここ動いてる! 落ち葉のクッションと思ったが、どうやら違うようだ。あたふたする僕の耳に声がかけられた。
「すまないな。怪我はないか」
「うん、大丈夫だよ。ありがとう、助けてくれて」
僕の家まで上がると、青と銀の混じった光がその姿をはっきりとさせた。
僕はそれを見た瞬間タメ口で喋ってしまったのを激しく後悔したのだった。
「あの、鷹……さん? ごめんなさい。」
「私の名はジャックだ。何がだ?」
「家族と同じように接してしまったことです」
「もしかして、あの可愛らしい口調を詫びているのか?」
僕は、緊張のあまり頷くことしかできなかった。可愛らしいのだろうか。いつもの喋り方をしているだけなんだけどなあ。
「謝らなくて構わない。むしろ、敬語は嫌いな方でな」
「はい。では、ジャックさん……」
「『さん』もいらない。」
さすがに今度は、頭を抱える。敬語を辞めるのは「嫌い」って言われたから納得出来たけど……。呼び捨てとかハードルが高すぎるよ。
「どうした? 私の名を呼ぶのは不満か」
なかなか呼べずにいると、顔を覗きこまれた。この鋭い目に見据えられると、従わずにはいられない。 だって、怖いから。
「ジャ、ジャック……。これで、いいで……いい?」
呼んでしまった。でも、満足そうに頷くのを見て、不安が消える。
「そうだ。君に良い知らせを持ってきた」
良い知らせ? 疑問を首を傾げるしぐさで表す。
「君は、人間になりたいんだろう?」
何でそれをジャックが知っているの。あの人にしか言ってないのに。
「森の木から聞いたんだ。幼い頃に出会った人間に会いたがっていたと」
「うそ。誰にも言わないでって言ったのに」
僕は幼い頃、さっきみたいに家から落ちてしまったことがある。その時は、まだ自分の力で飛べなかったから、泣きそうだった。そんな時、あの女の子に出会ったんだ。
「人間になるための方法がひとつだけある。知りたいか?」
そんなの聞くまでもない。
「知りたい!」
「ははは、そんなに知りたいのか。その方法とはな……」
「方法とは?」
真剣な顔をするものだから、こっちまで緊張してしまう。人間になる方法は簡単ではないはずだ。ところが、返答は意外なものだった。
「動物の国へ行く事だ」
「はい?」
「だから、動物の国……」
「いや、それは分かるよ」
そ、そんなに簡単なんだ。そこへ行けば、人間になれる……?
「不満か。では……」
「いや、行きたいです。」
敬語に戻ったけど、ジャックは僕の返事によし、とつぶやいた。
「それでは、行こうか」
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