社畜だった、猫は異世界で何を夢見る?

黒瓜ぬこ助

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エピローグ

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暗く街灯がぽつぽつとある住宅地を疲れた顔で自転車をのらりくらりフラフラと運転する青年が1人。

(はぁ……今日も疲れた マジあのハゲいつか 覚えてろ マジ……)
サービス業の仕事で 自分のノルマを悠々と 終わらせて帰社しようかと思い会社に連絡を入れたら 朝持たされた仕事の倍程の仕事を上司(ハゲ)に擦り付けられ結局帰ったら秒針はちょうど天井に差し掛かる時間になってしまった。当然ハゲは定時で帰っている。


(うーん ……疲れ過ぎて言葉が出ん。とりま ファリミで弁当買って食って寝るか 毎日毎日 ウォーキング・デッドだな……はは……笑えねぇ……)
悠人はくすんだ目を擦りながら ファリミーマートに自転車を止める。


弁当を買ってやっとこ
家に帰り 弁当をテーブルにドサリと 置くと バタりと 自分も床に横になり瞼を閉じる。

と 棚の上からバラバラとDVDの束が悠人のおでこ目掛けて雪崩てきた。

「いッて!……なんだ、なんだよ 全く家に帰って来たんだからゆっくりさしてくれよ……って
うわぁー トタヤのDVD 期限は……今日まで……借りたけど結局休み返上されて1話すら見れてない……はぁ……鬱だな……返しにいくか……」 眠たい瞼をギリギリ開きながら立ち上がり 電気を消し 鍵を握りしめて 家を出る。


寺町通りを自転車で抜け 真っ暗になってしまって閉じている トタヤの外部返却ポストに勢い良く突っ込むと そのままスゥーと走り去る。

(あー……眠っ おっあの信号さえ抜けたらってまぁ間に合わないか.......って!! あの白ネコなにしてんだ?!)
家までの最後の大通りの信号に着く所で チカチカと変わる信号を白い子猫がそわそわキョロキョロと 覚束無い足取りで歩いていた。

悠人は自転車のスピードを上げ 歩行者用信号機が変わり出す点滅がなる前に横断歩道上の子猫を拾い上げると 子猫を歩道の草地へとトスする。


暗転。凄まじい音と衝撃が響き渡る。
(へっ?な、に、が? あっ俺トレーラーに跳ねられたのか くそ 居眠りしてやがる…… あの子はっとおっ無事みたいだな.......ってかマジか 俺の人生終わりかマジ……か……)
薄れゆく意識の中で悠人はふっと笑みを浮かべその短い生涯を閉じた。

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