2 / 3
第一話 その猫、目覚め(VSゴブリンロード)
しおりを挟む
小鳥が囀る声が聞こえる。
優しげな草木の香りと心地よい風に誘われ目が覚める。
(んっ?……俺って あれ?確かトレーラーに派手に跳ねられて死んで んっ?んー? ってか ここは何処だ? 東京ではないだろし?)
悠人はゆっくりと首を傾げ 顎に手を当てる。
ぽふっプニャン
とゆう 謎の感触が顎に伝わる。
(んっ? なっ……なんだって!なんだこのスーパープリティでにゃんだふるな ピンクの肉球はッ!?……と良く見たら身体中真っ白い毛だらけじゃないか!……まっ、まさか! )
悠人は 近くに小川が流れている音を聞き取る事が出来た。300mほど先です。
悠人が歩みを進め小川を覗き込むと水面には 真っ白い毛の銀色の鈴の首輪を付けた可愛らしい子猫がびっくりした様にこちらを見ていた。
(んーんっ?待て待て えっ? えっ? 夢? 疲れ過ぎて遂におかしくなったのか俺?確かに猫は大がつくくらいに好きだが まさか自分がなるとは……。)
悠人は夢なら覚めろと右手でくしくしと顔を擦る。ぺろぺろしながら。
しばらくの思考停止した後悠人は鈴を鳴らしながら諦めて空をあえぎみて大の字に寝っ転がる。猫なだけに。
(うーん 何だかよくわからんがまぁどうやら 俺はどうやら 『異世界』に来てしまったらしいな……だってさっきドラゴン?ワイバーンってやつかな?凄い勢いで 飛んでったからね……マジか。)
草を一本道端から引き抜き口に咥えながら諦め半分疲れきったように考察する。
(それに、何やら近くで 物音?金属がぶつかり合う様な音が聞こえるしな。 違う方からは妖精かな?の話し声も聞こえるし。)
草を口から外しそれぞれの方を示す。
(さーて、どうしたもんかね……これで俺が勇者とかだったら真っ先に 金属音の方に行って俺TUEEEEするんだろうが ただの二足歩行が出来る猫だからな……邪魔でしかないだろ。せめてチートの一つくらいないとなー。)
未だに金属音が響く方をかえりみるが自分の姿を『確認』し 再び横たわる。
《身体(フィジカル)スキル〘 鑑定眼Lv.1〙を取得。以上。》
(おっ!?なっ……なんだ? 今の頭に響いた声は?鑑定眼?スキル?ステータスとか見れるやつかな?どれどれ。)
悠人はチリチリンと鈴を鳴らすと唐突の声にはね起きると当たりをキョロキョロと見渡すが響いたのは頭の中であったのを確認すると考察していく。
────────────────────
種族:白毛猫族?
名前:ユウト・ハルヤ
Lv.1
HP:50
MP:50
攻撃力:23
防御力:10
素早さ:60
運:2222
持ち物:※異空の鈴
身体スキル
《鑑定眼Lv.1》※
《瞑想Lv.1》※
《痛覚耐性Lv.1》※
精神スキル
《不眠不休》※
《招き猫》※
《言語理解》
※異空猫の鈴
世界に一つしかなく持ち主の許可なく外すことは出来ない。異空間に物を納めることが出来る容量は無限。幸運をもたらす象徴ゝ◇#〇の半身。運(ラック)にプラス補正。
※鑑定眼Lv1
ものを観察する目。
レベルを上げる事に詳細が開放される。
※瞑想Lv1
お昼寝大好き。ひたすら目覚めず三日寝る事で得ることが出来る。通常行動時 眠ゲージを消費する代わりにHPを補う。
※痛覚耐性Lv1
ある程度の痛みを和らげる。物理攻撃に対してマイナス(小)補正。
※不眠不休
ようこそワーカホリック。眠らずとも行動することが出来る。経験値が2倍になる。但し、月が出ている場合は攻撃力、防御力、素早さにプラス補正。行動時に眠ゲージを消費しなくなる。解除時全てのスキルを月の光を浴びるまで使用する事が出来ない。オンとオフにする事が出来る。
※招き猫
幸福の象徴ゝ◇#〇の半身。運を神が振りしダイスで決め出た目の倍数になる。猫に纏わる装備をしていると『2』のゾロ目になる。
────────────────────
(うわー偏ってるというか なんだこれ? 精神スキル?はまぁまぁ微妙だが多分チート級なのだろうようこそワーカホリックってなんだ?まぁ仕事は好きだが上司(ハゲ)がクソだから断固却下だ。 運がざわざわするんだが…… ゾロ目とかよくわからんが……てか運だけで行けるもんなんか?)
悠人はチリチリと鈴を鳴らしながら首を傾げる。
すると、
悠人の頭上に光る虫の様なものが一つ飛び回り始める。
体制を低くし悠人は目で追い その光を捕まえた。
すると、
この光は人型をしているではないか 何かわからない言葉みたいなのを言ってるがよくわからず 悠人はその人型の光を覗き見る。
《精神(マインド)スキル〘 精霊言語〙を取得。身体(フィジカル)スキル〘見敵Lv.1 〙以上。》
頭に響く声が悠人に届く。
(おっ、また新しいスキルが……ってこれは妖精だったのか!なんか珍しい虫かと思ったわ……。)
透明で薄い青色の羽を見えないほどに細かく羽ばたかせながらピンクのフリルの付いたゆったりしたドレスに赤い髪を上で二つお団子にし綺麗なトパーズ色の瞳をした可愛らしい小さい女の子が
「ちょッ!あんた!いきなり捕まえといて 珍しい虫とは何よ! 虫とは! えっ?!なんとか言いなさいよ!白猫族の癖に!!」
ぷんぷんと頭から湯気を出さんとばかりに指を指しながら怒鳴り散らす。
妖精さん怒髪天だわ。
「ごめん ごめん ……って俺の言葉分かるの?」
悠人は拝む様に前で手をぽむりと合してはたと我に返る。
「ふんっ……当然でしょ!私はルーナ メラルドフォートナ森林のルナリスタ族の族長の娘で 村一番の実力何だから!」
何が当然なのかは分からないが ふんすと 先程までの怒髪天を忘れたのか胸を張り自慢げに妖精の少女ルーナは語り出す。
────────────────────
種族:風妖精(ルナリスタ族)
名前:ルナリスタ=リタ=ルーナ
Lv.13
HP:23
MP:120
攻撃力:12
防御力:8
素早さ:120
運:2
身体スキル
〘 月魔法Lv.3〙※
〘 鱗粉Lv.1〙※
〘 風魔法Lv.1〙※
精神スキル
〘 精霊言語〙
〘 エルフ言語〙
※月魔法Lv.3
己が身に秘めた月の光で味方照らし(但し自分を含まない)回復(中)する。月が出ている場合は追加効果で味方の攻撃力、防御力にプラス補正。
※鱗粉Lv.1
状態異常を起こす鱗粉を撒くことが出来る。レベルによって状態異常の種類が増える。
※風魔法Lv.1
そよ風程の風を巻き起こす。
レベルによって威力又は、種類が増える。
────────────────────
「ふむふむ……えっと?村一番にしてはステータスが低い様な?……。」
悠人は訝しげにルーナを見つめる。
ルーナはギクぅとした顔をして顔を真っ赤にすると ポカポカと悠人の頭を叩き始める。
「もッ……もう!何よ!《鑑定眼》のスキルがあるなら先に言いなさいよ! 恥をかいちゃったじゃない! のッ!もう!白猫族のくせに!白猫族のくせに!」
悠人は慌てて謝る。
「ご、ごめんごめん。余りに君が可愛らしいもんだからちょっと意地悪したくなっちゃってね。ごめんごめん。」
ちょっとよいしょしながらルーナの頭を優しく撫でるように触れる。
「ひゃッ!……ちょ、いきなり可愛いとかッ……いきなり触るとか……褒めらたの……初めて。」
ルーナはもごもごと口篭りながら頬を赤く染め俯く。
「でも、ルーナの《月魔法》があればそこそこ魔法が使える友達が居たらかなり重宝されるんじゃないの?」
悠人は素朴な疑問を投げかけてみた。
「……い……いの…………私」
ルーナは俯くと吃るように言う。
悠人はんっ?とゆうと
「あぁ!もうッ! 居ないのよ! 私 こんな性格だし 族長の娘ってだけで近づく人も居ないし それに話をしていい人もお父さんやおじいちゃんが選んだ人とだけですもの……。」
ルーナは吐き出すように告げると暗い顔をして俯く。
「……そうか、じゃあ俺がルーナの 一番目の《友達》って事だな!」
悠人は二カッと笑うとルーナの頭を優しく撫でる。
「……えッ!いいの? こんなに すぐ癇癪を起こしちゃう私と《友達》なんかに なって? なってくれるの?」
ルーナは戸惑う様な ずっと求めていた様に瞳を潤ませてながら問う。
「いいも 何も ないよ! 俺は春矢悠人 まぁ見るからに見た目は《猫》何だが よろしく。」
悠人は戸惑った様に頭を掻くとちょっとだけ馴れ馴れしかったかなと反省する。
「いや!決めたわ!貴方は私の一番目の《お友達》よ!そうよね……理屈じゃないものね。よろしくね!えっと《ユウト》えへへ。」
ルーナはしばらく戸惑う様に考察していたが意を決したかの様に見上げると 嬉しそうに身をよじる。
《精神スキル※〘 風妖精の祝福〙を取得。〘 風魔法Lv.1〙を取得。※〘耐風Lv.1 〙を取得。称号スキル※〘 風妖精の友〙以上。》
※風妖精の祝福
妖精との友の証。身体スキル〘風魔法 〙、〘 耐風〙を得る。
※耐風
風魔法への耐性。風魔法で受けるダメージにマイナス補正。
※風妖精の友
ルナリスタ族の友の証。〘風魔法 〙の加護にプラス補正。風魔法のダメージにマイナス補正。
すると、
悠人の耳には先程の金属音が段々と静かになってくるように聞こえた。
「ルーナ!お願いがあるんだ!」
悠人は意を決した様にルーナに向き直るとルーナも親指をグッとして 頷く。
「分かってるわ!私もあの音が気になって来たんだもの……この森は静かで平和でなければならないもの!でもいいの?ユウトは白猫族何だから人族なんか憎いんじゃないの?」
決意するように両腕をふんすとルーナは構えると ふと素朴な疑問を投げかける。
「そうなの?俺の居た所は猫は一家に一匹は居る様な 家族の様な存在だったんだが?」
悠人は首を傾げる。(悠人の思考は猫派です。)
「えっ?……まっまぁいいわ。細かい事は後でゆっくり話しましょうよ。今は とりあえず……」
ルーナはポカンとするがまぁいいと
悠人も意を決した様に戦闘音の方を見ると
「そうだね!ルーナ!バックアップを宜しく頼むよ!」
悠人は四足歩行で走り出しルーナ頷くと追従する様に光輪を残し羽ばたく。
☆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━☆
悠人とルーナが金属音のした近くの茂みまで近づくと どうやら人族と RPGの醍醐味的な醜悪な緑色の顔の小人モンスター《ゴブリン》が戦ってるようだ。 かなりの数のゴブリンが事切れているが人族の方も大分息絶えて崩れ落ちている者が多い。
ゴブリンの数が多過ぎるのだ人族は既に恐らくまともに生きているのは隊長格の人物なのだろう 堂に入った素晴らしい構えから的確にゴブリンの急所を穿ちながら 手数を減らしながら仕留めていっている。
だが、やはりゴブリンの数が異常である 既に20体は事切れているがまだ同じ様な数ゴブリンが群れている。
すると、悠人は更に遠くの木の上にキラリと光るものを発見した ゴブリンの射手が人族の隊長格を狙っているのだ。
《精神スキル※〘 鷹の目〙を取得。以上》
※鷹の目
遠くを見渡す事が出来る。遠距離攻撃に必中効果を付与する。投擲の威力にプラス補正。
「あっ、あれはゴブリンアーチャーってやつかな? 隊長さんは気づいてないみたいだし このままだと危ないな……。とっまた新しいスキルか……おっし丁度いいスキルだな! 」
悠人は手元の地面に小石が落ちてるのを発見し 閃く。
「よし! ルーナ!俺が 石を投げるからルーナの《風魔法》を乗せてくれ!」
「分かったわ!《風魔法!風圧!(ブロウ)》」
悠人は構えをとり狙いを定め投擲する。
悠人の投擲した小石はルーナの《風魔法》とスキル《鷹の目》の効果により凄まじい風切り音を放ち 狙い違わずゴブリンアーチャーの眉間に命中し 貫いた。
ゴブリンアーチャーはズルりと木から滑り落ち 地面に潰れたトマトの様になってしまった。
「「えっ?」」
ルーナと悠人は牽制のつもりで投擲した石の威力に唖然とした。
「すっ、凄い!……ユウト貴方やっぱり何者?見てて余り気分は良くないけど小石を投げただけで《ホブゴブリン》倒すってほんと 理不尽ね。」
ルーナはちょっと呆れたように腕を組んでため息を漏らす。
「……うん。ちょっといや大分スプラッターになってしまったが まぁ ガンガン行こうか!」
やってしまったのはしょうがないと悠人はブンブンと腕を振り次弾を拾う。ルーナも切り直しオーと片手を上げる。
(私の名はハウリア=ゼア=ノートン。メラルドフォートナ森林近くの小国リナメイヤ王国の騎士団長である部下を引き連れ 最近近隣の村への《ゴブリン》の被害が酷いと申請があり小さな国である我が国にはそれほど自由冒険組合《ギルド》が発達してはいないので リナメイヤ王の勅命で私が 拝命し 部下20名を引き連れて来たもののメラルドフォートナ森林は広大でゴブリンの群れを見つける頃には我々は疲弊しきってしまっていた……いや もしかしなくても《ゴブリン》達はこの気を伺って居たのかも知れない 今となってはもう遅いのだが…… 部下は皆倒れ 残るは私一人 はっきりと言うが最早体力の限界であった結構な数を捌いて来たのだが《ゴブリン》共の勢いは止まらない。見えるだけでも20は居るだろうか この数の《ゴブリン》の数だ《巣》が近くにあるか又は《魔物暴走》の前兆だろう 私はもう助からないだろう すまないリーヤ 帰らぬ父さんを許してくれ。ミルダもうすぐ行くぞ……だが王の為 リナメイヤの民の為に一体でも 多く 冥府に連れてってやろう!)
「ッ!かかってこいゴブリン共ォッ!!」
私は正眼にサーベルを構え直すと 身構える。
と、次の瞬間
凄まじい炸裂音の様な音が聞こえ 半ばの木からゴブリンアーチャーがぐらりと落ち地面の肥やしとなった。頭が完全に潰れている。
(……一体何が?!)
ノートンは唖然とする。
一方、
周りのゴブリンが歩みを止めぎゃあぎゃあと騒ぎ出す。
すると、
また炸裂音がしたかと思うとゴブリン二体の側頭部を貫通し 事切れる。
ゴブリン達が怯えるようにぎゃあぎゃあとまた騒ぎ出す。
また、三体が土手っ腹に貫通し事切れる。
それからも
謎の炸裂音が響く度に二体、三体と 遂には逃げようとした最後のゴブリンも後頭部に風穴が開き事切れる。
(いっ、一体何があったとゆうんだ…… 何が起きている。)
ノートンはわなわなとただ 立ち尽くす事しか出来なかった。
「すっごぉい! 流石ユウトね!百発百中!というか凄まじい威力ね ただの小石の癖に……本当規格外とゆうか 異常というか。」
ルーナはユウトの背に乗りながら呆れ半分尊敬する様に楽しげに笑う。
「うっし!完封勝利だな!しっかしまだ居るようだな……《統率者》というやつか 流石に投擲だけで倒せる相手ではないだろうしな……スキルもそこそこ上がって来たから 今度は近接で戦うとするか……あの隊長さん大丈夫かな?ぼーとしてるが?」
悠人はガッツポーズをしながら茂みに隠れてステータスとスキルを《確認》を始める。
────────────────────
種族:白毛猫族?
名前:ユウト・ハルヤ
Lv.12
HP:420
MP:320
攻撃力:920
防御力:560
素早さ:890
運:2222
持ち物:異空の鈴
身体スキル
《鑑定眼Lv.3》
《瞑想Lv.1》
《痛覚耐性Lv.1》
《風魔法Lv.4》
《耐風Lv.5》
※New《投擲Lv.10》
※New《隠密Lv.4》
精神スキル
《不眠不休》
《招き猫》
《風精霊の祝福》
《鷹の目》
《精霊言語》
※New《瞬神》
※New《強肩》
称号スキル
《月精霊の友》
※New《小鬼の天敵》
※投擲Lv.10
百発百中まで高まった投擲。
狙った獲物は見逃さない。
遠距離攻撃にプラス補正。
※隠密Lv.4
隠匿のスキル。一度も気付かれずに人型を5体倒す事で上がる。
※瞬神
その速さ神の如し。疾走時 攻撃力、素早さにプラス補正。攻撃力、素早さの成長幅にプラス補正。
※強肩
大魔神。幾ら投げても 肩を壊すことは無い。
※小鬼の天敵
ゴブリンの敵。ゴブリンに対する攻撃力に(中)プラス補正。
────────────────
「お!おぉー いきなり上がったなぁ!あの何の変哲もないただの《猫》から良くもまぁ……そして 《瞬神》はチートくさいな そして《投擲》スキルがカンストしてる!《隠密》も捨てがたいな!」
悠人は自分のステータスをほくほくと眺める。
と、
むにょーん耳を引っ張られる
「ちょ、ちょっと! 自分のばっかり見てないで私のも見なさいよ!」
ルーナがぷんぷんと頬を膨らまし睨む。
「ははっ……ごめんごめん 今見るよ。《鑑定眼》!」
悠人はルーナを、眺める。
────────────────
種族:風妖精(ルナリスタ族)
名前:ルナリスタ=リタ=ルーナ
Lv.12
HP:130
MP:520
攻撃力:860
防御力:56
素早さ:800
運:600
身体スキル
〘 月魔法Lv.3〙
〘 鱗粉Lv.5〙
〘 風魔法Lv.10〙
※New〘 嵐魔法Lv.1〙
※New〘 衝撃耐性Lv.3〙
精神スキル
〘 妖精言語〙
〘 エルフ言語〙
〘 ゝ◇#〇言語〙
※New〘 春矢悠人の友〙
※New〘招き猫の加護 〙
※New〘 猫好き〙
※嵐魔法Lv.1
暴風を司る竜巻を巻き起こす。
レベルによって威力、種類が増える。
※衝撃耐性Lv.3
衝撃を緩和する風の膜を貼ることが出来る。揺れを抑える。
※春矢悠人の友
異世界人 春矢悠人の友。お互いの月 共鳴率を上げる。月魔法にプラス補正。
※招き猫の加護
幸福の象徴ゝ◇#〇の半身である猫の加護。運にプラス補正。
※猫好き
猫が好きなのかそれとも……神のみぞ知る。味方猫族への支援にプラス補正。
────────────────────
悠人は見た内容をそっくりそのまま ガリガリと 地面に描いてルーナに教える。
すると、
ルーナはボロボロと涙を流し始める。
「えっ!?……ルーナどうしたの? 俺が走り回り過ぎてどっか痛めたとか? 」
ワタワタと悠人は慌て始める。
「……違う、違うのよ……私、嬉しくって……誰かとこんなに協力して 何かをするってとっても楽しんだなってさ……それにこんなに自分が悠人のおこぼれだけど強くなれるんだって…… 私族長の娘だ娘だって 過保護に育てられてきたからさ……影では何も出来ないって才能が無いって馬鹿にされて そして周りにも自分にも 常にイライラしちゃってさ 本当に 馬鹿だよね……。」
ルーナは涙を両腕に伝わせながら嗚咽する。
そんな
ルーナに 悠人は優しく撫でるように触れ 涙を拭ってあげる。
「いいや 違うよ……ルーナの力があったからこそ ゴブリンを倒す事が出来たし 《友達》が近くに居るってだけで頼もしくって力が湧いんだよ!それにルーナは村一番の妖精なんでしょ? ならドンと胸を張りなよ!出会った時みたいにさ 俺はルーナの笑った顔が好きだからさ もし泣かせるやつが居たらルーナのパパだろうがおじいさんだろうが 俺が懲らしめてやるから さっ!笑ってよルーナ!」
悠人は二カッと笑うと優しく撫でながらウィンクをする。
キョトンした顔をしていたがやがて真っ赤になり湯気を吹き出しながら
「ッ!……す、すす好き?! ば、ばばばば馬鹿じゃないの! もッ、もう!……本当に 猫族のくせに! 本当に……えへへ。」
先程の涙は何処吹く風と 満開の花がほころぶ様にルーナが笑う。
「さぁ、ルーナ 最後の敵はきっと簡単にはいかないと思うけど大丈夫かな!」
悠人は 言わずもがな笑顔でルーナに問いかけると
「愚問ね! 私はルナリスタ族のルーナよ! 臆することはもう何も無いわ! そうよねユウト!」
ルーナは堂々と構え 魔力を練り始める。
「はは、そうだね!行こうかルーナ! 」
悠人は強く頷くと 駆け出す。
「はっ、はぁはぁ……先程までのあれは何だったのかいや、だが 助かったのか?」
ノートンは今までの疲労が溜まったのかサーベルを地面に突き刺し息をつく。
すると、
ズシンズシンと奥から何やら大きく重く何かを引き摺りながらこちらに向かってくる音が聞こえる。
そして、
絶望がノートンの前に現れる。
────────────────
種族名:ゴブリンロード
Lv.32
HP:2100
MP:120
攻撃力:1500
防御力:800
素早さ:120
運:25
装備品
金剛石の石柱
身体スキル
※〘 棍棒術Lv.8〙
※〘 スタンピングLv.3〙
※〘 大回転Lv.3〙
〘 痛覚耐性Lv.4〙
精神スキル
※〘鈍足 〙
※〘 剛腕〙
※〘過食〙
称号スキル
〘 小鬼の王〙
※〘 人族の天敵〙
※棍棒術Lv.8
棍棒での格闘術。
棍棒での攻撃に威力をプラス補正。(但し、棍棒の耐久性にマイナス補正。)
※スタンピングLv.3
巨体を地面に叩き付ける事で地ならしを起こし地面に居る相手を怯ませる。
※大回転Lv.3
棍棒での攻撃の射程を伸ばす。棍棒での攻撃力にプラス補正。使った後に反動により1分強のフリーズ(但し、棍棒の耐久性にマイナス補正。)
※鈍足
移動する速度が遅くなる。攻撃力にプラス補正(大)。
※過食
自分の体力が一割を過ぎる時に食ゲージを消費し HPに還元する。
※人族の天敵
人族の敵。人族への攻撃力にプラス補正。
────────────────────
2m強の醜悪な緑の体色と顔に 腰巻を巻き白い石柱を引き摺りながら涎を垂らしながらノートンを見下げる。
「ご、ゴブリン……ロード だ、と!?ば、馬鹿な……。 」
ノートンは わなわなと 震えるが 身体が如何せん萎縮してしまい動く事が出来ない。
すると、
鈍足ではあったがゆっくりとノートンの前に来ると 棍棒を思いっきり振り抜く。
(ぐっ、 お許し下され王よ 私は民を守ることができませんでした。神よどうかリナメイヤ王国に救いをどうか神よ。)
ノートンは避けることが出来ずまぶたをぎゅっと閉じていた。しかし幾ら待っても自分に対する 衝撃も 無いので燻げに瞼をゆっくり開くと。
ゴブリンロードが 仰向けに倒れていた。
「はっ?……い、一体何が……?」
ノートンは周りをキョロキョロと確認すると一匹の奇妙な二本足で立つ真っ黒い猫族と 小さく光り輝く者達がゴブリンロードの前に躍り出てきた。
「嵐魔法Lv.1 絶風壁!(ウィンドウカーテン)」
ルーナは練っていた魔法を解放すると《嵐魔法》を発動する。
「うわっぷ……ルーナの《嵐魔法》は強力だな! ゴブリンロードが少しだが浮いてぶっ飛んだぞ。あっ、瓦礫が隊長さんの頭にぶつかって気絶した……まぁいっか、ルーナそのままさっき伝えた様に頼む!」
悠人が 暴風の余波に煽られながらも もちなおす。ルーナは親指をぐっとし《風魔法》にて動かないノートンを引き連れ茂みへと消える。
先程 騎士の亡骸から拝借してきたサーベルを引き抜き構える。
「さぁ、ゴブリンの王よ! いつまでも横たわってねぇで、今度は俺と遊ぼうぜ!」
サーベルをフェイシングの様に突き出し構えると 《ゴブリンロード》を挑発する。
《身体スキル《挑発Lv.1》を取得。以上。》
(およ。モノホンを手に入れてしまったか。まぁ発動しとくか!)
《挑発》を発動しながら《ゴブリンロード》を睥睨していると。
《ゴブリンロード》は怒りを露わにして駄々をこねる様に横たわったまま 《スタンピング》を発動する。
「ぐッ……これが《スタンピング》か だが 横たわったままのお前の次の行動は見えてるぜ! 《風魔法》風圧!」
ゴブリンロードは横たわったまま《大回転》を放ちコマのように回り出す。
それを
紙一重と言っていいほどに《風圧》を地面へと放ち上手く交わした悠人は 技の反動で動けなくなったロードへと肉薄する。
(魔法ってのは何も指先とかからしか出せない訳じゃ無いはずだ……で あれば 少し集中すればだな!)
悠人のサーベルに《風魔法》の魔力が集まり 刀身の周りに風が巻き起こる。
「何だか 某AUOの宝具みたいになったが 行くぜ! 《斬風疾空》!!(カレイド・エア)」
悠人は畝る風の奔流に身を任せ 捩りながらまるで風で形成された竜の如く逆巻《ゴブリンロード》に一閃を加える。肩口から血吹雪を出しダラダラと血が流れでる。
「はッ!……ふぅー、 やったか?」
サーベルが風の奔流に耐えきれなかったのかパキリと 半ばから折れてしまった。
すると、
肩口からダラダラと緑の血を垂らしながら《ゴブリンロード》が 雄叫びを上げて怒りを露わに立ち上がり咆哮をあげる。
《精神スキル恐怖耐性Lv.1を取得。以上。》
持っている 棍棒を縦横無尽に振り回し始めた。
(ピンピンしてらっしゃいますか。てか 無駄にフラグ立てたからかな。)
悠人は柄を《ゴブリンロード》に対して投げると移動を開始する。
「ホイホーイ 小鬼さんこーちら 手のなる方へー 」
《挑発》スキルを使いながら悠人は 大振りな棍棒を スイスイと躱していく。
それを見て《ゴブリンロード》は鼻息を荒くし雄叫びを上げながら棍棒をがむしゃらに振り回す。周りにクレーターの様な穴がたくさん出来ている。悠人はひょいひょいと何かをばら蒔いていく。
(さーてもうそろそろかねーたっぷりと時間をかけて《観察せて》くれたからこっちの準備は整ったぜ。)
「おーいルーナ!準備は出来たかい?」
悠人は棍棒を器用にかわしながらルーナに声をかける。
「こっちは何時でも大丈夫よ! ユウト!」
ルーナは離れた所から大手を振るう。
「良かろう! 本物の《王》の力を見してやろう!ルーナ今だやれ!」
関さんボイスで悠人は厨二臭く片手を突き出し 勢い良く 《ゴブリンロード》が穿った穴へと滑り込む。
「んっーん!嵐魔法Lv.2 狂乱竜巻!!(ツイスト・ドレイク)」
ルーナは練っていた魔力を振り絞り《ゴブリンロード》と 広場全体を雲より高く黒い風壁が覆い少し少しと一点に収縮して行く死の風を巻き起こした。
すると、
広場にはいつの間にやら騎士団の剣やら ゴブリン達の ナイフや 槍 が綺麗に陳列していて風に煽られて舞い《ゴブリンロード》に襲いかかる。
「ふっははは これぞ 《王の宝物庫》雑種め!受け取るが良い。」
悠人はぴょこと穴から顔を出しながら関さんボイスで口上する。
《ゴブリンロード》は 獲物が繰り返し繰り返し 遠心力により速さと貫通力が増した 刃に何度も何度も刺し貫かれ絶叫を上げる。石柱で我が身を守ろうとするが 先程の悠人との大立ち回りのせいで とうに耐久力は尽きたのだろう少しをガードしただけで半ばで折れてガラガラと自壊してしまった。
やがて、暫くして竜巻が過ぎたのを見過ごしてぴょこんと悠人が出てくる。
「ふぅ、何とか上手くいったか……ドキドキしたが 良かった良かった。」
計画通り運んだが大立ち回りの死闘とゆう事で最悪が無く
内心ホッと胸を撫で下ろした。
ルーナがフラフラと飛んでくる。
「うぅ……魔力使い過ぎてぎもぢわるい……うぅ。」
悠人の頭の上に不時着して気を失った。
「ふふ。ありがとうねルーナ 君のお陰で勝つことが出来たって……マジか……。」
ルーナを労おうと撫でていると死に体であろう《ゴブリンロード》が鈍く光り始めゆっくりと起き上がろうとし始める。
「ッ!!……やっぱり《ロード》は伊達じゃないってやつか……やはり《過食》かな?怪しいスキルだと思っていたがここで発動したか。」
悠人は苦虫を潰したような顔をしてルーナを抱え身構える。
ゴブリンロードはゆっくりと身を起こすと片膝をつくと 荒々しくも忌々しげにこちらを睥睨してこちらを睨む どうやらダメージが大き過ぎたようで直ぐには動けない様だ。
(よし!インターバルが少しあるみたいだ このうちにルーナを一旦安全な場所に移動して準備をしよう。)
悠人は疾空の様に駆け出し 岩場の影にルーナを横たえると 踵を返して ゴブリンロードの前に舞い戻る。
すると、ちょうどゴブリンロードも淡い光が尽きると立ち上がり低い唸りをあげて身構える。
(流石に丸腰では心許ないな……おっ、あれは?)
悠人はバツが悪そうに周りを見渡し得物を探すと 近場に立派な銀のレリーフに美しい翡翠色の宝玉がはまった意匠の作のようなサーベルが突き刺さっていた。
「むっ?これはあの隊長さんの剣かな? 致し方ない すまないが少し借りるとしようかね。」
悠人は申し訳なさげに地面に突き刺さったサーベルを静かに引き抜く。
すると、
翡翠色の宝玉が光り輝きレンズがキョロキョロとまるで人の目玉の様に周りを見渡すように動き出す。
[ふーむ、随分長い事寝とった気がするのぅ……んで己が 儂の主かのぅ?随分ちっこ可愛らしい猫の様に毛深い人族だのぅ……ふぁあ]
頭に直接語りかける様な気怠げな声が唐突に頭に響く。
(はっ?!剣が喋った?!てか……えっ?マジで?)
悠人はマジファンタジーと思いながら呆然とする。
[ふむ、そうじゃ 儂の名は風魔剣ゼピューフスまぁ長いからのぅ 。ゼフとも呼んでくれて構わんよ。]
《風魔剣ゼピューフス》基《ゼフ》はレンズの様な宝玉をくるりと回し 簡単に挨拶をする。
「あっ、これまたどうも 俺は春矢悠人 一応今は《猫》何だが 元は人間だったものです。はい。」
悠人はペコりと ゼフにお辞儀をすると 簡単に挨拶をする。ジャパニーズシャチクー
[なんと!主は転生者か?! また珍しい者と出会えたものだ!……かっかっか!して主よ! 構えた方が良いぞ!]
ゼフはくるくるとレンズを回すしながら笑うと ピタリと止め 敵をを見据える。
得物を失ったゴブリンロードは激昂し地面を踏み鳴らし(スキル《スタンピング》を発動しながら)猛然と 悠人へと 突進を仕掛けてきた。
「くっ!……しまった 気を散らしてしまっていて 対応が間に合わない……」
悠人は緊張を逸らしてしまったため ゴブリンロードへの注意が散漫になり 反応に遅れてしまった。(スタンピングの影響で動けない)
最早間近にへと
ゴブリンロードの短い角が迫ってきていた。もうダメかと悠人は思いかけたが頭に 荘厳なる声が響く。
[主よ! 儂を 正眼へと構え 主の魔力を上乗せして突き出すんじゃ! ]
ゼフが 声を張り上げ 悠人へと喝をいれる。
悠人は えぇいままよとありったけの魔力を上乗せし 突きを放つ
「[刺し貫くは、我が身に眠る暴風の化身、我仇なす敵を穿て! 《砂塵獅葬穿》(パズーズ・エレ)]」
頭にふと響く声に従いながらがむしゃらに悠人は突き出すと 凄まじい 黒い颶風が巻き起こり 地面を舐める様に 旋風が獅子の形を形成し ゴブリンロードを 丸呑みにする ゴブリンロードは必死に手足が千切れて行くのも構わず《過食》を発動し耐えようとし 獅子が通り過ぎたのを安堵したのか 勝利を確信して笑みを浮かべるが 黒い颶風の後に サーベルを構えた 悠人が蠍の尾の様に畝り加えながらゴブリンロードの脳天へと突き刺さり そのまま ゴブリンロードを突き抜けた。
悠人はもんどりうつように転がるようにして 四足で着地すると疲れ果てたように転げゼフを片手に天を仰ぐ。
「ぐっ……はっはっはぁ…… つ、疲れたー…… めっちゃくちゃだー でも……へへ ゴブリンロード とったどー!」
悠人は 仰向けのままに ゼフを掲げ 勝利に酔いしれた。
[まっ、初めてにしてはようやったのぅ!かっかっか! ]
ゼフはレンズをくるくると回すと笑いながら目を細めた。
悠人はそのまま ゴブリンロードを 《異空の鈴》に収納すると ゆっくりと目を閉じ 仰向けに倒れ込み深い眠りについた。
《称号スキル小鬼の殲滅者、称号スキル小鬼王の討伐者、身体スキル嵐魔法Lv.2、身体スキル剣術Lv.3、身体スキル刺突術Lv.3精神スキル風魔の主、精神スキル鏡花水月を取得しました。以上。》
《風魔剣ゼピューフスのスロットに精神スキル《過食》が追加されました。以上。》
to be continued
まとめ
種族:白毛猫族?
名前:ユウト・ハルヤ
Lv.34
HP:3600
MP:4200
攻撃力:5600
防御力:2000
素早さ:7600
運:22222
持ち物:異空の鈴
身体スキル
《鑑定眼Lv.8》
《瞑想Lv.5》
《痛覚耐性Lv.3》
《風魔法Lv.10》
Νew《嵐魔法Lv.2》
《耐風Lv.8》
《投擲Lv.10》
《隠密Lv.4》
※Νew《剣術Lv.3》
※Νew《刺突術Lv.3》
精神スキル
《不眠不休》
《招き猫》
《風精霊の祝福》
《鷹の目》
《瞬神》
《強肩》
《精霊言語》
※Νew《風魔の主》
※Νew《鏡花水月》
称号スキル
《月精霊の友》
《小鬼の天敵》
※Νew《小鬼の殲滅者》
※Νew《小鬼王の討伐者》
《剣術Lv.3》
刀剣を扱う技術。
レベルにより技巧の種類が増える。
《刺突術Lv.3》
刺突剣を扱う技術。
レベルにより技巧の種類が増える。
《風魔の主》
風魔剣ゼピューフスの主の証。
倒した魔物のスキルを奪取し、風魔剣ゼピューフスにセットする事が出来る。素早さ、攻撃力、風魔法の成長にプラス補正。
《鏡花水月》
水面に映るは偽りの月華。実体のある残像を創り出せる事が出来る 使用時体力の半分を削る。素早さにプラス補正。素早さの成長にプラス補正。
異空の鈴
ゴブリンロードの死骸、金剛石の破片、ゴブリンアーチャーの死骸、ゴブリンナイトの死骸×4、ゴブリンマージの死骸×3、ゴブリンウォーリアーの死骸×2、ホブゴブリンの死骸×5、ゴブリンの死骸×6、錆びれたナイフ×4、錆びれたショートソード×5、古びた魔法剣、ヒノキの杖×3、木の棍棒×6、ルナメイヤ兵の剣×6、ルナメイヤ兵の槍×6、ルナメイヤ兵の弓×5、薬草×10、下級ポーション×16、中級ポーション×6、イラストリア硬貨(金貨×10銀貨×24銅貨×42)、ルナメイヤ兵の遺骸×34
優しげな草木の香りと心地よい風に誘われ目が覚める。
(んっ?……俺って あれ?確かトレーラーに派手に跳ねられて死んで んっ?んー? ってか ここは何処だ? 東京ではないだろし?)
悠人はゆっくりと首を傾げ 顎に手を当てる。
ぽふっプニャン
とゆう 謎の感触が顎に伝わる。
(んっ? なっ……なんだって!なんだこのスーパープリティでにゃんだふるな ピンクの肉球はッ!?……と良く見たら身体中真っ白い毛だらけじゃないか!……まっ、まさか! )
悠人は 近くに小川が流れている音を聞き取る事が出来た。300mほど先です。
悠人が歩みを進め小川を覗き込むと水面には 真っ白い毛の銀色の鈴の首輪を付けた可愛らしい子猫がびっくりした様にこちらを見ていた。
(んーんっ?待て待て えっ? えっ? 夢? 疲れ過ぎて遂におかしくなったのか俺?確かに猫は大がつくくらいに好きだが まさか自分がなるとは……。)
悠人は夢なら覚めろと右手でくしくしと顔を擦る。ぺろぺろしながら。
しばらくの思考停止した後悠人は鈴を鳴らしながら諦めて空をあえぎみて大の字に寝っ転がる。猫なだけに。
(うーん 何だかよくわからんがまぁどうやら 俺はどうやら 『異世界』に来てしまったらしいな……だってさっきドラゴン?ワイバーンってやつかな?凄い勢いで 飛んでったからね……マジか。)
草を一本道端から引き抜き口に咥えながら諦め半分疲れきったように考察する。
(それに、何やら近くで 物音?金属がぶつかり合う様な音が聞こえるしな。 違う方からは妖精かな?の話し声も聞こえるし。)
草を口から外しそれぞれの方を示す。
(さーて、どうしたもんかね……これで俺が勇者とかだったら真っ先に 金属音の方に行って俺TUEEEEするんだろうが ただの二足歩行が出来る猫だからな……邪魔でしかないだろ。せめてチートの一つくらいないとなー。)
未だに金属音が響く方をかえりみるが自分の姿を『確認』し 再び横たわる。
《身体(フィジカル)スキル〘 鑑定眼Lv.1〙を取得。以上。》
(おっ!?なっ……なんだ? 今の頭に響いた声は?鑑定眼?スキル?ステータスとか見れるやつかな?どれどれ。)
悠人はチリチリンと鈴を鳴らすと唐突の声にはね起きると当たりをキョロキョロと見渡すが響いたのは頭の中であったのを確認すると考察していく。
────────────────────
種族:白毛猫族?
名前:ユウト・ハルヤ
Lv.1
HP:50
MP:50
攻撃力:23
防御力:10
素早さ:60
運:2222
持ち物:※異空の鈴
身体スキル
《鑑定眼Lv.1》※
《瞑想Lv.1》※
《痛覚耐性Lv.1》※
精神スキル
《不眠不休》※
《招き猫》※
《言語理解》
※異空猫の鈴
世界に一つしかなく持ち主の許可なく外すことは出来ない。異空間に物を納めることが出来る容量は無限。幸運をもたらす象徴ゝ◇#〇の半身。運(ラック)にプラス補正。
※鑑定眼Lv1
ものを観察する目。
レベルを上げる事に詳細が開放される。
※瞑想Lv1
お昼寝大好き。ひたすら目覚めず三日寝る事で得ることが出来る。通常行動時 眠ゲージを消費する代わりにHPを補う。
※痛覚耐性Lv1
ある程度の痛みを和らげる。物理攻撃に対してマイナス(小)補正。
※不眠不休
ようこそワーカホリック。眠らずとも行動することが出来る。経験値が2倍になる。但し、月が出ている場合は攻撃力、防御力、素早さにプラス補正。行動時に眠ゲージを消費しなくなる。解除時全てのスキルを月の光を浴びるまで使用する事が出来ない。オンとオフにする事が出来る。
※招き猫
幸福の象徴ゝ◇#〇の半身。運を神が振りしダイスで決め出た目の倍数になる。猫に纏わる装備をしていると『2』のゾロ目になる。
────────────────────
(うわー偏ってるというか なんだこれ? 精神スキル?はまぁまぁ微妙だが多分チート級なのだろうようこそワーカホリックってなんだ?まぁ仕事は好きだが上司(ハゲ)がクソだから断固却下だ。 運がざわざわするんだが…… ゾロ目とかよくわからんが……てか運だけで行けるもんなんか?)
悠人はチリチリと鈴を鳴らしながら首を傾げる。
すると、
悠人の頭上に光る虫の様なものが一つ飛び回り始める。
体制を低くし悠人は目で追い その光を捕まえた。
すると、
この光は人型をしているではないか 何かわからない言葉みたいなのを言ってるがよくわからず 悠人はその人型の光を覗き見る。
《精神(マインド)スキル〘 精霊言語〙を取得。身体(フィジカル)スキル〘見敵Lv.1 〙以上。》
頭に響く声が悠人に届く。
(おっ、また新しいスキルが……ってこれは妖精だったのか!なんか珍しい虫かと思ったわ……。)
透明で薄い青色の羽を見えないほどに細かく羽ばたかせながらピンクのフリルの付いたゆったりしたドレスに赤い髪を上で二つお団子にし綺麗なトパーズ色の瞳をした可愛らしい小さい女の子が
「ちょッ!あんた!いきなり捕まえといて 珍しい虫とは何よ! 虫とは! えっ?!なんとか言いなさいよ!白猫族の癖に!!」
ぷんぷんと頭から湯気を出さんとばかりに指を指しながら怒鳴り散らす。
妖精さん怒髪天だわ。
「ごめん ごめん ……って俺の言葉分かるの?」
悠人は拝む様に前で手をぽむりと合してはたと我に返る。
「ふんっ……当然でしょ!私はルーナ メラルドフォートナ森林のルナリスタ族の族長の娘で 村一番の実力何だから!」
何が当然なのかは分からないが ふんすと 先程までの怒髪天を忘れたのか胸を張り自慢げに妖精の少女ルーナは語り出す。
────────────────────
種族:風妖精(ルナリスタ族)
名前:ルナリスタ=リタ=ルーナ
Lv.13
HP:23
MP:120
攻撃力:12
防御力:8
素早さ:120
運:2
身体スキル
〘 月魔法Lv.3〙※
〘 鱗粉Lv.1〙※
〘 風魔法Lv.1〙※
精神スキル
〘 精霊言語〙
〘 エルフ言語〙
※月魔法Lv.3
己が身に秘めた月の光で味方照らし(但し自分を含まない)回復(中)する。月が出ている場合は追加効果で味方の攻撃力、防御力にプラス補正。
※鱗粉Lv.1
状態異常を起こす鱗粉を撒くことが出来る。レベルによって状態異常の種類が増える。
※風魔法Lv.1
そよ風程の風を巻き起こす。
レベルによって威力又は、種類が増える。
────────────────────
「ふむふむ……えっと?村一番にしてはステータスが低い様な?……。」
悠人は訝しげにルーナを見つめる。
ルーナはギクぅとした顔をして顔を真っ赤にすると ポカポカと悠人の頭を叩き始める。
「もッ……もう!何よ!《鑑定眼》のスキルがあるなら先に言いなさいよ! 恥をかいちゃったじゃない! のッ!もう!白猫族のくせに!白猫族のくせに!」
悠人は慌てて謝る。
「ご、ごめんごめん。余りに君が可愛らしいもんだからちょっと意地悪したくなっちゃってね。ごめんごめん。」
ちょっとよいしょしながらルーナの頭を優しく撫でるように触れる。
「ひゃッ!……ちょ、いきなり可愛いとかッ……いきなり触るとか……褒めらたの……初めて。」
ルーナはもごもごと口篭りながら頬を赤く染め俯く。
「でも、ルーナの《月魔法》があればそこそこ魔法が使える友達が居たらかなり重宝されるんじゃないの?」
悠人は素朴な疑問を投げかけてみた。
「……い……いの…………私」
ルーナは俯くと吃るように言う。
悠人はんっ?とゆうと
「あぁ!もうッ! 居ないのよ! 私 こんな性格だし 族長の娘ってだけで近づく人も居ないし それに話をしていい人もお父さんやおじいちゃんが選んだ人とだけですもの……。」
ルーナは吐き出すように告げると暗い顔をして俯く。
「……そうか、じゃあ俺がルーナの 一番目の《友達》って事だな!」
悠人は二カッと笑うとルーナの頭を優しく撫でる。
「……えッ!いいの? こんなに すぐ癇癪を起こしちゃう私と《友達》なんかに なって? なってくれるの?」
ルーナは戸惑う様な ずっと求めていた様に瞳を潤ませてながら問う。
「いいも 何も ないよ! 俺は春矢悠人 まぁ見るからに見た目は《猫》何だが よろしく。」
悠人は戸惑った様に頭を掻くとちょっとだけ馴れ馴れしかったかなと反省する。
「いや!決めたわ!貴方は私の一番目の《お友達》よ!そうよね……理屈じゃないものね。よろしくね!えっと《ユウト》えへへ。」
ルーナはしばらく戸惑う様に考察していたが意を決したかの様に見上げると 嬉しそうに身をよじる。
《精神スキル※〘 風妖精の祝福〙を取得。〘 風魔法Lv.1〙を取得。※〘耐風Lv.1 〙を取得。称号スキル※〘 風妖精の友〙以上。》
※風妖精の祝福
妖精との友の証。身体スキル〘風魔法 〙、〘 耐風〙を得る。
※耐風
風魔法への耐性。風魔法で受けるダメージにマイナス補正。
※風妖精の友
ルナリスタ族の友の証。〘風魔法 〙の加護にプラス補正。風魔法のダメージにマイナス補正。
すると、
悠人の耳には先程の金属音が段々と静かになってくるように聞こえた。
「ルーナ!お願いがあるんだ!」
悠人は意を決した様にルーナに向き直るとルーナも親指をグッとして 頷く。
「分かってるわ!私もあの音が気になって来たんだもの……この森は静かで平和でなければならないもの!でもいいの?ユウトは白猫族何だから人族なんか憎いんじゃないの?」
決意するように両腕をふんすとルーナは構えると ふと素朴な疑問を投げかける。
「そうなの?俺の居た所は猫は一家に一匹は居る様な 家族の様な存在だったんだが?」
悠人は首を傾げる。(悠人の思考は猫派です。)
「えっ?……まっまぁいいわ。細かい事は後でゆっくり話しましょうよ。今は とりあえず……」
ルーナはポカンとするがまぁいいと
悠人も意を決した様に戦闘音の方を見ると
「そうだね!ルーナ!バックアップを宜しく頼むよ!」
悠人は四足歩行で走り出しルーナ頷くと追従する様に光輪を残し羽ばたく。
☆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━☆
悠人とルーナが金属音のした近くの茂みまで近づくと どうやら人族と RPGの醍醐味的な醜悪な緑色の顔の小人モンスター《ゴブリン》が戦ってるようだ。 かなりの数のゴブリンが事切れているが人族の方も大分息絶えて崩れ落ちている者が多い。
ゴブリンの数が多過ぎるのだ人族は既に恐らくまともに生きているのは隊長格の人物なのだろう 堂に入った素晴らしい構えから的確にゴブリンの急所を穿ちながら 手数を減らしながら仕留めていっている。
だが、やはりゴブリンの数が異常である 既に20体は事切れているがまだ同じ様な数ゴブリンが群れている。
すると、悠人は更に遠くの木の上にキラリと光るものを発見した ゴブリンの射手が人族の隊長格を狙っているのだ。
《精神スキル※〘 鷹の目〙を取得。以上》
※鷹の目
遠くを見渡す事が出来る。遠距離攻撃に必中効果を付与する。投擲の威力にプラス補正。
「あっ、あれはゴブリンアーチャーってやつかな? 隊長さんは気づいてないみたいだし このままだと危ないな……。とっまた新しいスキルか……おっし丁度いいスキルだな! 」
悠人は手元の地面に小石が落ちてるのを発見し 閃く。
「よし! ルーナ!俺が 石を投げるからルーナの《風魔法》を乗せてくれ!」
「分かったわ!《風魔法!風圧!(ブロウ)》」
悠人は構えをとり狙いを定め投擲する。
悠人の投擲した小石はルーナの《風魔法》とスキル《鷹の目》の効果により凄まじい風切り音を放ち 狙い違わずゴブリンアーチャーの眉間に命中し 貫いた。
ゴブリンアーチャーはズルりと木から滑り落ち 地面に潰れたトマトの様になってしまった。
「「えっ?」」
ルーナと悠人は牽制のつもりで投擲した石の威力に唖然とした。
「すっ、凄い!……ユウト貴方やっぱり何者?見てて余り気分は良くないけど小石を投げただけで《ホブゴブリン》倒すってほんと 理不尽ね。」
ルーナはちょっと呆れたように腕を組んでため息を漏らす。
「……うん。ちょっといや大分スプラッターになってしまったが まぁ ガンガン行こうか!」
やってしまったのはしょうがないと悠人はブンブンと腕を振り次弾を拾う。ルーナも切り直しオーと片手を上げる。
(私の名はハウリア=ゼア=ノートン。メラルドフォートナ森林近くの小国リナメイヤ王国の騎士団長である部下を引き連れ 最近近隣の村への《ゴブリン》の被害が酷いと申請があり小さな国である我が国にはそれほど自由冒険組合《ギルド》が発達してはいないので リナメイヤ王の勅命で私が 拝命し 部下20名を引き連れて来たもののメラルドフォートナ森林は広大でゴブリンの群れを見つける頃には我々は疲弊しきってしまっていた……いや もしかしなくても《ゴブリン》達はこの気を伺って居たのかも知れない 今となってはもう遅いのだが…… 部下は皆倒れ 残るは私一人 はっきりと言うが最早体力の限界であった結構な数を捌いて来たのだが《ゴブリン》共の勢いは止まらない。見えるだけでも20は居るだろうか この数の《ゴブリン》の数だ《巣》が近くにあるか又は《魔物暴走》の前兆だろう 私はもう助からないだろう すまないリーヤ 帰らぬ父さんを許してくれ。ミルダもうすぐ行くぞ……だが王の為 リナメイヤの民の為に一体でも 多く 冥府に連れてってやろう!)
「ッ!かかってこいゴブリン共ォッ!!」
私は正眼にサーベルを構え直すと 身構える。
と、次の瞬間
凄まじい炸裂音の様な音が聞こえ 半ばの木からゴブリンアーチャーがぐらりと落ち地面の肥やしとなった。頭が完全に潰れている。
(……一体何が?!)
ノートンは唖然とする。
一方、
周りのゴブリンが歩みを止めぎゃあぎゃあと騒ぎ出す。
すると、
また炸裂音がしたかと思うとゴブリン二体の側頭部を貫通し 事切れる。
ゴブリン達が怯えるようにぎゃあぎゃあとまた騒ぎ出す。
また、三体が土手っ腹に貫通し事切れる。
それからも
謎の炸裂音が響く度に二体、三体と 遂には逃げようとした最後のゴブリンも後頭部に風穴が開き事切れる。
(いっ、一体何があったとゆうんだ…… 何が起きている。)
ノートンはわなわなとただ 立ち尽くす事しか出来なかった。
「すっごぉい! 流石ユウトね!百発百中!というか凄まじい威力ね ただの小石の癖に……本当規格外とゆうか 異常というか。」
ルーナはユウトの背に乗りながら呆れ半分尊敬する様に楽しげに笑う。
「うっし!完封勝利だな!しっかしまだ居るようだな……《統率者》というやつか 流石に投擲だけで倒せる相手ではないだろうしな……スキルもそこそこ上がって来たから 今度は近接で戦うとするか……あの隊長さん大丈夫かな?ぼーとしてるが?」
悠人はガッツポーズをしながら茂みに隠れてステータスとスキルを《確認》を始める。
────────────────────
種族:白毛猫族?
名前:ユウト・ハルヤ
Lv.12
HP:420
MP:320
攻撃力:920
防御力:560
素早さ:890
運:2222
持ち物:異空の鈴
身体スキル
《鑑定眼Lv.3》
《瞑想Lv.1》
《痛覚耐性Lv.1》
《風魔法Lv.4》
《耐風Lv.5》
※New《投擲Lv.10》
※New《隠密Lv.4》
精神スキル
《不眠不休》
《招き猫》
《風精霊の祝福》
《鷹の目》
《精霊言語》
※New《瞬神》
※New《強肩》
称号スキル
《月精霊の友》
※New《小鬼の天敵》
※投擲Lv.10
百発百中まで高まった投擲。
狙った獲物は見逃さない。
遠距離攻撃にプラス補正。
※隠密Lv.4
隠匿のスキル。一度も気付かれずに人型を5体倒す事で上がる。
※瞬神
その速さ神の如し。疾走時 攻撃力、素早さにプラス補正。攻撃力、素早さの成長幅にプラス補正。
※強肩
大魔神。幾ら投げても 肩を壊すことは無い。
※小鬼の天敵
ゴブリンの敵。ゴブリンに対する攻撃力に(中)プラス補正。
────────────────
「お!おぉー いきなり上がったなぁ!あの何の変哲もないただの《猫》から良くもまぁ……そして 《瞬神》はチートくさいな そして《投擲》スキルがカンストしてる!《隠密》も捨てがたいな!」
悠人は自分のステータスをほくほくと眺める。
と、
むにょーん耳を引っ張られる
「ちょ、ちょっと! 自分のばっかり見てないで私のも見なさいよ!」
ルーナがぷんぷんと頬を膨らまし睨む。
「ははっ……ごめんごめん 今見るよ。《鑑定眼》!」
悠人はルーナを、眺める。
────────────────
種族:風妖精(ルナリスタ族)
名前:ルナリスタ=リタ=ルーナ
Lv.12
HP:130
MP:520
攻撃力:860
防御力:56
素早さ:800
運:600
身体スキル
〘 月魔法Lv.3〙
〘 鱗粉Lv.5〙
〘 風魔法Lv.10〙
※New〘 嵐魔法Lv.1〙
※New〘 衝撃耐性Lv.3〙
精神スキル
〘 妖精言語〙
〘 エルフ言語〙
〘 ゝ◇#〇言語〙
※New〘 春矢悠人の友〙
※New〘招き猫の加護 〙
※New〘 猫好き〙
※嵐魔法Lv.1
暴風を司る竜巻を巻き起こす。
レベルによって威力、種類が増える。
※衝撃耐性Lv.3
衝撃を緩和する風の膜を貼ることが出来る。揺れを抑える。
※春矢悠人の友
異世界人 春矢悠人の友。お互いの月 共鳴率を上げる。月魔法にプラス補正。
※招き猫の加護
幸福の象徴ゝ◇#〇の半身である猫の加護。運にプラス補正。
※猫好き
猫が好きなのかそれとも……神のみぞ知る。味方猫族への支援にプラス補正。
────────────────────
悠人は見た内容をそっくりそのまま ガリガリと 地面に描いてルーナに教える。
すると、
ルーナはボロボロと涙を流し始める。
「えっ!?……ルーナどうしたの? 俺が走り回り過ぎてどっか痛めたとか? 」
ワタワタと悠人は慌て始める。
「……違う、違うのよ……私、嬉しくって……誰かとこんなに協力して 何かをするってとっても楽しんだなってさ……それにこんなに自分が悠人のおこぼれだけど強くなれるんだって…… 私族長の娘だ娘だって 過保護に育てられてきたからさ……影では何も出来ないって才能が無いって馬鹿にされて そして周りにも自分にも 常にイライラしちゃってさ 本当に 馬鹿だよね……。」
ルーナは涙を両腕に伝わせながら嗚咽する。
そんな
ルーナに 悠人は優しく撫でるように触れ 涙を拭ってあげる。
「いいや 違うよ……ルーナの力があったからこそ ゴブリンを倒す事が出来たし 《友達》が近くに居るってだけで頼もしくって力が湧いんだよ!それにルーナは村一番の妖精なんでしょ? ならドンと胸を張りなよ!出会った時みたいにさ 俺はルーナの笑った顔が好きだからさ もし泣かせるやつが居たらルーナのパパだろうがおじいさんだろうが 俺が懲らしめてやるから さっ!笑ってよルーナ!」
悠人は二カッと笑うと優しく撫でながらウィンクをする。
キョトンした顔をしていたがやがて真っ赤になり湯気を吹き出しながら
「ッ!……す、すす好き?! ば、ばばばば馬鹿じゃないの! もッ、もう!……本当に 猫族のくせに! 本当に……えへへ。」
先程の涙は何処吹く風と 満開の花がほころぶ様にルーナが笑う。
「さぁ、ルーナ 最後の敵はきっと簡単にはいかないと思うけど大丈夫かな!」
悠人は 言わずもがな笑顔でルーナに問いかけると
「愚問ね! 私はルナリスタ族のルーナよ! 臆することはもう何も無いわ! そうよねユウト!」
ルーナは堂々と構え 魔力を練り始める。
「はは、そうだね!行こうかルーナ! 」
悠人は強く頷くと 駆け出す。
「はっ、はぁはぁ……先程までのあれは何だったのかいや、だが 助かったのか?」
ノートンは今までの疲労が溜まったのかサーベルを地面に突き刺し息をつく。
すると、
ズシンズシンと奥から何やら大きく重く何かを引き摺りながらこちらに向かってくる音が聞こえる。
そして、
絶望がノートンの前に現れる。
────────────────
種族名:ゴブリンロード
Lv.32
HP:2100
MP:120
攻撃力:1500
防御力:800
素早さ:120
運:25
装備品
金剛石の石柱
身体スキル
※〘 棍棒術Lv.8〙
※〘 スタンピングLv.3〙
※〘 大回転Lv.3〙
〘 痛覚耐性Lv.4〙
精神スキル
※〘鈍足 〙
※〘 剛腕〙
※〘過食〙
称号スキル
〘 小鬼の王〙
※〘 人族の天敵〙
※棍棒術Lv.8
棍棒での格闘術。
棍棒での攻撃に威力をプラス補正。(但し、棍棒の耐久性にマイナス補正。)
※スタンピングLv.3
巨体を地面に叩き付ける事で地ならしを起こし地面に居る相手を怯ませる。
※大回転Lv.3
棍棒での攻撃の射程を伸ばす。棍棒での攻撃力にプラス補正。使った後に反動により1分強のフリーズ(但し、棍棒の耐久性にマイナス補正。)
※鈍足
移動する速度が遅くなる。攻撃力にプラス補正(大)。
※過食
自分の体力が一割を過ぎる時に食ゲージを消費し HPに還元する。
※人族の天敵
人族の敵。人族への攻撃力にプラス補正。
────────────────────
2m強の醜悪な緑の体色と顔に 腰巻を巻き白い石柱を引き摺りながら涎を垂らしながらノートンを見下げる。
「ご、ゴブリン……ロード だ、と!?ば、馬鹿な……。 」
ノートンは わなわなと 震えるが 身体が如何せん萎縮してしまい動く事が出来ない。
すると、
鈍足ではあったがゆっくりとノートンの前に来ると 棍棒を思いっきり振り抜く。
(ぐっ、 お許し下され王よ 私は民を守ることができませんでした。神よどうかリナメイヤ王国に救いをどうか神よ。)
ノートンは避けることが出来ずまぶたをぎゅっと閉じていた。しかし幾ら待っても自分に対する 衝撃も 無いので燻げに瞼をゆっくり開くと。
ゴブリンロードが 仰向けに倒れていた。
「はっ?……い、一体何が……?」
ノートンは周りをキョロキョロと確認すると一匹の奇妙な二本足で立つ真っ黒い猫族と 小さく光り輝く者達がゴブリンロードの前に躍り出てきた。
「嵐魔法Lv.1 絶風壁!(ウィンドウカーテン)」
ルーナは練っていた魔法を解放すると《嵐魔法》を発動する。
「うわっぷ……ルーナの《嵐魔法》は強力だな! ゴブリンロードが少しだが浮いてぶっ飛んだぞ。あっ、瓦礫が隊長さんの頭にぶつかって気絶した……まぁいっか、ルーナそのままさっき伝えた様に頼む!」
悠人が 暴風の余波に煽られながらも もちなおす。ルーナは親指をぐっとし《風魔法》にて動かないノートンを引き連れ茂みへと消える。
先程 騎士の亡骸から拝借してきたサーベルを引き抜き構える。
「さぁ、ゴブリンの王よ! いつまでも横たわってねぇで、今度は俺と遊ぼうぜ!」
サーベルをフェイシングの様に突き出し構えると 《ゴブリンロード》を挑発する。
《身体スキル《挑発Lv.1》を取得。以上。》
(およ。モノホンを手に入れてしまったか。まぁ発動しとくか!)
《挑発》を発動しながら《ゴブリンロード》を睥睨していると。
《ゴブリンロード》は怒りを露わにして駄々をこねる様に横たわったまま 《スタンピング》を発動する。
「ぐッ……これが《スタンピング》か だが 横たわったままのお前の次の行動は見えてるぜ! 《風魔法》風圧!」
ゴブリンロードは横たわったまま《大回転》を放ちコマのように回り出す。
それを
紙一重と言っていいほどに《風圧》を地面へと放ち上手く交わした悠人は 技の反動で動けなくなったロードへと肉薄する。
(魔法ってのは何も指先とかからしか出せない訳じゃ無いはずだ……で あれば 少し集中すればだな!)
悠人のサーベルに《風魔法》の魔力が集まり 刀身の周りに風が巻き起こる。
「何だか 某AUOの宝具みたいになったが 行くぜ! 《斬風疾空》!!(カレイド・エア)」
悠人は畝る風の奔流に身を任せ 捩りながらまるで風で形成された竜の如く逆巻《ゴブリンロード》に一閃を加える。肩口から血吹雪を出しダラダラと血が流れでる。
「はッ!……ふぅー、 やったか?」
サーベルが風の奔流に耐えきれなかったのかパキリと 半ばから折れてしまった。
すると、
肩口からダラダラと緑の血を垂らしながら《ゴブリンロード》が 雄叫びを上げて怒りを露わに立ち上がり咆哮をあげる。
《精神スキル恐怖耐性Lv.1を取得。以上。》
持っている 棍棒を縦横無尽に振り回し始めた。
(ピンピンしてらっしゃいますか。てか 無駄にフラグ立てたからかな。)
悠人は柄を《ゴブリンロード》に対して投げると移動を開始する。
「ホイホーイ 小鬼さんこーちら 手のなる方へー 」
《挑発》スキルを使いながら悠人は 大振りな棍棒を スイスイと躱していく。
それを見て《ゴブリンロード》は鼻息を荒くし雄叫びを上げながら棍棒をがむしゃらに振り回す。周りにクレーターの様な穴がたくさん出来ている。悠人はひょいひょいと何かをばら蒔いていく。
(さーてもうそろそろかねーたっぷりと時間をかけて《観察せて》くれたからこっちの準備は整ったぜ。)
「おーいルーナ!準備は出来たかい?」
悠人は棍棒を器用にかわしながらルーナに声をかける。
「こっちは何時でも大丈夫よ! ユウト!」
ルーナは離れた所から大手を振るう。
「良かろう! 本物の《王》の力を見してやろう!ルーナ今だやれ!」
関さんボイスで悠人は厨二臭く片手を突き出し 勢い良く 《ゴブリンロード》が穿った穴へと滑り込む。
「んっーん!嵐魔法Lv.2 狂乱竜巻!!(ツイスト・ドレイク)」
ルーナは練っていた魔力を振り絞り《ゴブリンロード》と 広場全体を雲より高く黒い風壁が覆い少し少しと一点に収縮して行く死の風を巻き起こした。
すると、
広場にはいつの間にやら騎士団の剣やら ゴブリン達の ナイフや 槍 が綺麗に陳列していて風に煽られて舞い《ゴブリンロード》に襲いかかる。
「ふっははは これぞ 《王の宝物庫》雑種め!受け取るが良い。」
悠人はぴょこと穴から顔を出しながら関さんボイスで口上する。
《ゴブリンロード》は 獲物が繰り返し繰り返し 遠心力により速さと貫通力が増した 刃に何度も何度も刺し貫かれ絶叫を上げる。石柱で我が身を守ろうとするが 先程の悠人との大立ち回りのせいで とうに耐久力は尽きたのだろう少しをガードしただけで半ばで折れてガラガラと自壊してしまった。
やがて、暫くして竜巻が過ぎたのを見過ごしてぴょこんと悠人が出てくる。
「ふぅ、何とか上手くいったか……ドキドキしたが 良かった良かった。」
計画通り運んだが大立ち回りの死闘とゆう事で最悪が無く
内心ホッと胸を撫で下ろした。
ルーナがフラフラと飛んでくる。
「うぅ……魔力使い過ぎてぎもぢわるい……うぅ。」
悠人の頭の上に不時着して気を失った。
「ふふ。ありがとうねルーナ 君のお陰で勝つことが出来たって……マジか……。」
ルーナを労おうと撫でていると死に体であろう《ゴブリンロード》が鈍く光り始めゆっくりと起き上がろうとし始める。
「ッ!!……やっぱり《ロード》は伊達じゃないってやつか……やはり《過食》かな?怪しいスキルだと思っていたがここで発動したか。」
悠人は苦虫を潰したような顔をしてルーナを抱え身構える。
ゴブリンロードはゆっくりと身を起こすと片膝をつくと 荒々しくも忌々しげにこちらを睥睨してこちらを睨む どうやらダメージが大き過ぎたようで直ぐには動けない様だ。
(よし!インターバルが少しあるみたいだ このうちにルーナを一旦安全な場所に移動して準備をしよう。)
悠人は疾空の様に駆け出し 岩場の影にルーナを横たえると 踵を返して ゴブリンロードの前に舞い戻る。
すると、ちょうどゴブリンロードも淡い光が尽きると立ち上がり低い唸りをあげて身構える。
(流石に丸腰では心許ないな……おっ、あれは?)
悠人はバツが悪そうに周りを見渡し得物を探すと 近場に立派な銀のレリーフに美しい翡翠色の宝玉がはまった意匠の作のようなサーベルが突き刺さっていた。
「むっ?これはあの隊長さんの剣かな? 致し方ない すまないが少し借りるとしようかね。」
悠人は申し訳なさげに地面に突き刺さったサーベルを静かに引き抜く。
すると、
翡翠色の宝玉が光り輝きレンズがキョロキョロとまるで人の目玉の様に周りを見渡すように動き出す。
[ふーむ、随分長い事寝とった気がするのぅ……んで己が 儂の主かのぅ?随分ちっこ可愛らしい猫の様に毛深い人族だのぅ……ふぁあ]
頭に直接語りかける様な気怠げな声が唐突に頭に響く。
(はっ?!剣が喋った?!てか……えっ?マジで?)
悠人はマジファンタジーと思いながら呆然とする。
[ふむ、そうじゃ 儂の名は風魔剣ゼピューフスまぁ長いからのぅ 。ゼフとも呼んでくれて構わんよ。]
《風魔剣ゼピューフス》基《ゼフ》はレンズの様な宝玉をくるりと回し 簡単に挨拶をする。
「あっ、これまたどうも 俺は春矢悠人 一応今は《猫》何だが 元は人間だったものです。はい。」
悠人はペコりと ゼフにお辞儀をすると 簡単に挨拶をする。ジャパニーズシャチクー
[なんと!主は転生者か?! また珍しい者と出会えたものだ!……かっかっか!して主よ! 構えた方が良いぞ!]
ゼフはくるくるとレンズを回すしながら笑うと ピタリと止め 敵をを見据える。
得物を失ったゴブリンロードは激昂し地面を踏み鳴らし(スキル《スタンピング》を発動しながら)猛然と 悠人へと 突進を仕掛けてきた。
「くっ!……しまった 気を散らしてしまっていて 対応が間に合わない……」
悠人は緊張を逸らしてしまったため ゴブリンロードへの注意が散漫になり 反応に遅れてしまった。(スタンピングの影響で動けない)
最早間近にへと
ゴブリンロードの短い角が迫ってきていた。もうダメかと悠人は思いかけたが頭に 荘厳なる声が響く。
[主よ! 儂を 正眼へと構え 主の魔力を上乗せして突き出すんじゃ! ]
ゼフが 声を張り上げ 悠人へと喝をいれる。
悠人は えぇいままよとありったけの魔力を上乗せし 突きを放つ
「[刺し貫くは、我が身に眠る暴風の化身、我仇なす敵を穿て! 《砂塵獅葬穿》(パズーズ・エレ)]」
頭にふと響く声に従いながらがむしゃらに悠人は突き出すと 凄まじい 黒い颶風が巻き起こり 地面を舐める様に 旋風が獅子の形を形成し ゴブリンロードを 丸呑みにする ゴブリンロードは必死に手足が千切れて行くのも構わず《過食》を発動し耐えようとし 獅子が通り過ぎたのを安堵したのか 勝利を確信して笑みを浮かべるが 黒い颶風の後に サーベルを構えた 悠人が蠍の尾の様に畝り加えながらゴブリンロードの脳天へと突き刺さり そのまま ゴブリンロードを突き抜けた。
悠人はもんどりうつように転がるようにして 四足で着地すると疲れ果てたように転げゼフを片手に天を仰ぐ。
「ぐっ……はっはっはぁ…… つ、疲れたー…… めっちゃくちゃだー でも……へへ ゴブリンロード とったどー!」
悠人は 仰向けのままに ゼフを掲げ 勝利に酔いしれた。
[まっ、初めてにしてはようやったのぅ!かっかっか! ]
ゼフはレンズをくるくると回すと笑いながら目を細めた。
悠人はそのまま ゴブリンロードを 《異空の鈴》に収納すると ゆっくりと目を閉じ 仰向けに倒れ込み深い眠りについた。
《称号スキル小鬼の殲滅者、称号スキル小鬼王の討伐者、身体スキル嵐魔法Lv.2、身体スキル剣術Lv.3、身体スキル刺突術Lv.3精神スキル風魔の主、精神スキル鏡花水月を取得しました。以上。》
《風魔剣ゼピューフスのスロットに精神スキル《過食》が追加されました。以上。》
to be continued
まとめ
種族:白毛猫族?
名前:ユウト・ハルヤ
Lv.34
HP:3600
MP:4200
攻撃力:5600
防御力:2000
素早さ:7600
運:22222
持ち物:異空の鈴
身体スキル
《鑑定眼Lv.8》
《瞑想Lv.5》
《痛覚耐性Lv.3》
《風魔法Lv.10》
Νew《嵐魔法Lv.2》
《耐風Lv.8》
《投擲Lv.10》
《隠密Lv.4》
※Νew《剣術Lv.3》
※Νew《刺突術Lv.3》
精神スキル
《不眠不休》
《招き猫》
《風精霊の祝福》
《鷹の目》
《瞬神》
《強肩》
《精霊言語》
※Νew《風魔の主》
※Νew《鏡花水月》
称号スキル
《月精霊の友》
《小鬼の天敵》
※Νew《小鬼の殲滅者》
※Νew《小鬼王の討伐者》
《剣術Lv.3》
刀剣を扱う技術。
レベルにより技巧の種類が増える。
《刺突術Lv.3》
刺突剣を扱う技術。
レベルにより技巧の種類が増える。
《風魔の主》
風魔剣ゼピューフスの主の証。
倒した魔物のスキルを奪取し、風魔剣ゼピューフスにセットする事が出来る。素早さ、攻撃力、風魔法の成長にプラス補正。
《鏡花水月》
水面に映るは偽りの月華。実体のある残像を創り出せる事が出来る 使用時体力の半分を削る。素早さにプラス補正。素早さの成長にプラス補正。
異空の鈴
ゴブリンロードの死骸、金剛石の破片、ゴブリンアーチャーの死骸、ゴブリンナイトの死骸×4、ゴブリンマージの死骸×3、ゴブリンウォーリアーの死骸×2、ホブゴブリンの死骸×5、ゴブリンの死骸×6、錆びれたナイフ×4、錆びれたショートソード×5、古びた魔法剣、ヒノキの杖×3、木の棍棒×6、ルナメイヤ兵の剣×6、ルナメイヤ兵の槍×6、ルナメイヤ兵の弓×5、薬草×10、下級ポーション×16、中級ポーション×6、イラストリア硬貨(金貨×10銀貨×24銅貨×42)、ルナメイヤ兵の遺骸×34
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
クラス転移したら種族が変化してたけどとりあえず生きる
アルカス
ファンタジー
16歳になったばかりの高校2年の主人公。
でも、主人公は昔から体が弱くなかなか学校に通えなかった。
でも学校には、行っても俺に声をかけてくれる親友はいた。
その日も体の調子が良くなり、親友と久しぶりの学校に行きHRが終わり先生が出ていったとき、クラスが眩しい光に包まれた。
そして僕は一人、違う場所に飛ばされいた。
おっさん武闘家、幼女の教え子達と十年後に再会、実はそれぞれ炎・氷・雷の精霊の王女だった彼女達に言い寄られつつ世界を救い英雄になってしまう
お餅ミトコンドリア
ファンタジー
パーチ、三十五歳。五歳の時から三十年間修行してきた武闘家。
だが、全くの無名。
彼は、とある村で武闘家の道場を経営しており、〝拳を使った戦い方〟を弟子たちに教えている。
若い時には「冒険者になって、有名になるんだ!」などと大きな夢を持っていたものだが、自分の道場に来る若者たちが全員〝天才〟で、自分との才能の差を感じて、もう諦めてしまった。
弟子たちとの、のんびりとした穏やかな日々。
独身の彼は、そんな彼ら彼女らのことを〝家族〟のように感じており、「こんな毎日も悪くない」と思っていた。
が、ある日。
「お久しぶりです、師匠!」
絶世の美少女が家を訪れた。
彼女は、十年前に、他の二人の幼い少女と一緒に山の中で獣(とパーチは思い込んでいるが、実はモンスター)に襲われていたところをパーチが助けて、その場で数時間ほど稽古をつけて、自分たちだけで戦える力をつけさせた、という女の子だった。
「私は今、アイスブラット王国の〝守護精霊〟をやっていまして」
精霊を自称する彼女は、「ちょ、ちょっと待ってくれ」と混乱するパーチに構わず、ニッコリ笑いながら畳み掛ける。
「そこで師匠には、私たちと一緒に〝魔王〟を倒して欲しいんです!」
これは、〝弟子たちがあっと言う間に強くなるのは、師匠である自分の特殊な力ゆえ〟であることに気付かず、〝実は最強の実力を持っている〟ことにも全く気付いていない男が、〝実は精霊だった美少女たち〟と再会し、言い寄られ、弟子たちに愛され、弟子以外の者たちからも尊敬され、世界を救って英雄になってしまう物語。
(※第18回ファンタジー小説大賞に参加しています。
もし宜しければ【お気に入り登録】で応援して頂けましたら嬉しいです!
何卒宜しくお願いいたします!)
『異世界ガチャでユニークスキル全部乗せ!? ポンコツ神と俺の無自覚最強スローライフ』
チャチャ
ファンタジー
> 仕事帰りにファンタジー小説を買った帰り道、不運にも事故死した38歳の男。
気がつくと、目の前には“ポンコツ”と噂される神様がいた——。
「君、うっかり死んじゃったから、異世界に転生させてあげるよ♪」
「スキル? ステータス? もちろんガチャで決めるから!」
最初はブチギレ寸前だったが、引いたスキルはなんと全部ユニーク!
本人は気づいていないが、【超幸運】の持ち主だった!
「冒険? 魔王? いや、俺は村でのんびり暮らしたいんだけど……」
そんな願いとは裏腹に、次々とトラブルに巻き込まれ、無自覚に“最強伝説”を打ち立てていく!
神様のミスで始まった異世界生活。目指すはスローライフ、されど周囲は大騒ぎ!
◆ガチャ転生×最強×スローライフ!
無自覚チートな元おっさんが、今日も異世界でのんびり無双中!
【完結】異世界で神の元カノのゴミ屋敷を片付けたら世界の秘密が出てきました
小豆缶
ファンタジー
父の遺したゴミ屋敷を片付けていたはずが、気づけば異世界に転移していた私・飛鳥。
しかも、神の元カノと顔がそっくりという理由で、いきなり死刑寸前!?
助けてくれた太陽神ソラリクスから頼まれた仕事は、
「500年前に別れた元恋人のゴミ屋敷を片付けてほしい」というとんでもない依頼だった。
幽霊になった元神、罠だらけの屋敷、歪んだ世界のシステム。
ポンコツだけど諦めの悪い主人公が、ゴミ屋敷を片付けながら異世界の謎を暴いていく!
ほのぼのお仕事×異世界コメディ×世界の秘密解明ファンタジー
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
追放された味噌カス第7王子の異種族たちと,のんびり辺境地開発
ハーフのクロエ
ファンタジー
アテナ王国の末っ子の第7王子に産まれたルーファスは魔力が0で無能者と言われ、大陸の妖精族や亜人やモンスターの多い大陸から離れた無人島に追放される。だが前世は万能スキル持ちで魔王を倒し英雄と呼ばれていたのを隠し生まれ変わってスローライフを送る為に無能者を装っていたのだ。そんなルーファスはスローライフを送るつもりが、無人島には人間族以外の種族の独自に進化した先住民がおり、周りの人たちが勝手に動いて気が付けば豊かで平和な強国を起こしていく物語です。
出来損ない貴族の三男は、謎スキル【サブスク】で世界最強へと成り上がる〜今日も僕は、無能を演じながら能力を徴収する〜
シマセイ
ファンタジー
実力至上主義の貴族家に転生したものの、何の才能も持たない三男のルキウスは、「出来損ない」として優秀な兄たちから虐げられる日々を送っていた。
起死回生を願った五歳の「スキルの儀」で彼が授かったのは、【サブスクリプション】という誰も聞いたことのない謎のスキル。
その結果、彼の立場はさらに悪化。完全な「クズ」の烙印を押され、家族から存在しない者として扱われるようになってしまう。
絶望の淵で彼に寄り添うのは、心優しき専属メイドただ一人。
役立たずと蔑まれたこの謎のスキルが、やがて少年の運命を、そして世界を静かに揺るがしていくことを、まだ誰も知らない。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる