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一章

始まりは突然に

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昨日の夜、さとみを家に運び、家に帰った。




気持ちのいい朝だ。今日もまた、何気無い1日が始まる。

朝起きて家を出たら、俺の名前を呼ぶ声がした

「こよーちゃーん!」

この名前で呼ぶのは、俺の幼馴染のさとみしかいない。朝はいつも一緒に学校に行っている。

「おはよう、さとみ」

「こよちゃん、昨日の夜はごめんね、急に倒れちゃって。」

さとみは昨日の衝撃で頭を打ち、昨日のことを覚えていないらしい。

「あぁ、大丈夫だ、さとみの方こそ大丈夫か?」

「うん!私は全然平気だよ!」

「ならよかった」

俺たちはたわいのない会話をしながら、学校に行った。

学校についた。俺とさとみは別々のクラスだ。

しばらくしてホームルームが始まると、転校生が来るというらしく、紹介が始まった。


「え…」

声が漏れてしまった。

俺はあまりの、衝撃に思わず声が出てしまった。

ドアから入って来るその人は、銀髪の髪で長い髪を持っていた。整った顔立ちで、幼さも感じる。
背もあまり高くない方だ。

俺のクラス2-3の担任、田村 きなこが彼女のことを話している。先生は生徒からは、きなっちゃんなども呼ばれたりしており、生徒受けが良く、優しい人だ。

「転校生を紹介します。彼女の名は、神谷 ななさん。つい最近までアメリカに住んでおり、日本に帰ってそうです。」

クラスの男子たちが、目を輝かさせて見ている。

先生が言った。
「そうですねー、席はこよみくんのとなりで
一時間目は彼女に学校を紹介してあげてください。」


男子からの、視線が痛い。

彼女が席に着くと、俺は挨拶をした。

「俺の名前は、こよみ、よろしくな。」

彼女は席に座らず、俺の方へ向かって歩いてきた

バッ

彼女は俺に抱きついてきたのだ。

俺はあまりの出来事に一瞬、固まってしまった。

「お、おい、離れろ!」

男子からの目線が身体中に突き刺さる。

彼女は不満がそうな顔で言った。

「彼女なのに抱きついて何が悪い!」

俺は、予想外の返答にまた、固まったしまった。

「おい!俺はお前のことが知らないぞ!」

それもそうだ、俺は恋人、長いこと作っていない

「いいや、昨日、河川敷で…」

俺は、とっさに彼女の口を閉じた。

心の中で「あ、あの時かぁぁぁ!」

ホームルームが終わり。

俺はクラスの男子から、睨まれたのであった。
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