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第8章 一年目の終わり
猫達の癒し7
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大きな障害となる可能性の一つ、守護獣の問題が終りました。
私が一番心配していた、十色を巻き込んでの自殺を行ったときは、肝が冷えました。
事前ポーション、致命傷を受けた場合、その寸前の状態に戻すと言う効果があります。
死を受け入れた守護獣は、再生される事なく死んでしまいました。
十色が、どう思っていたのか、それが心配でした。
あの子は、私と同じで何処か不安定な子です。今だけでも、生きていたいと思っていたことに、安心しました。
「これで、準備は完了ですね」
作戦会議室に集まったメンバーに、確認を取ります。
集まった全員が、肯定します。
「それでは、時間まで待機してください」
作戦開始はあと2日。それまでゆっくり過ごすことになります。
「猫の娯楽ですか?」
会議後に、残っていたメンバーで、雑談をしています。
「はい。今後、精霊猫が増える可能性があります。集まって、何か出来るかなと思いましてね」
色々考えると、娯楽は必要でしょう。
人の意思をもち、二本足で行動できる猫が、精霊猫です。徳を積めば、人型になれる猫人になります。
猫人は、現在十色と三姉妹だけです。
今後、メトロ・ギアにいる精霊猫は猫人になる可能性があります。
ただ、今後増える可能性ある精霊猫は、猫人に進化する可能性は低いです。
「先のことを考えると、今から準備できるなら、準備したいです」
「コタツを大量に用意するとか?」
「コタツの中は、意外と暑いにゃ。快適じゃないにゃよ?」
「そうなのですか?」
「抵抗しがたい誘惑が、あそこにはあるにゃ。それでも、もう少し改良して欲しいにゃ」
十色がそう言うと、三姉妹もうなずいています。
私の私室には、猫様にコタツを用意してありますし、そこには、庫の4人は入り浸っています。
「あれだけ、入り込んでいるから、素敵な場所だと思っていましたよ」
「最高の場所は、あそこじゃないにゃ」
「そうですか」
そこは何処と、聞こうと思いましたが、この場所で聞くことに、若干危機を感じました。最近、この感覚は当たっています。
「自由気ままに生きるのが猫ですよね、娯楽を用意する必要がありますか?」
「体は猫でも、心は人間だからね。ある程度猫視線の遊びを考えたほうがいいと思うんです」
「なるほど」
最近、司令室に篭りがちな久賀さんが、会話に加わります。
「野球とか、サッカーとか、スポーツはどうでしょう?」
「あの手で、どうやってバットを持つと言うのじゃ?」
その久我さんと、なぜか仲良くなっているシーリアもやってきます。
「バット、もてますよ?」
そう言って、にぃが猫になってバットを持ちます。
「ほら」
豪快なスイングを、披露してくれます。
「精霊猫とは、理不尽な生き物じゃ!」
バットは、肉球に添えるだけ。不思議な力で、くっつくようになっています。
「ボールだって、蹴れますよ、それっ!」
何処からか、飛んできたボールを器用に受け止めて、蹴りだします。
「ほら」
得意そうに、胸を張るにぃ。その姿は、微笑ましいです。
「折角だから、異世界ならではの、遊びを考えたいものです」
「異世界野球?」
「なんですか、それは?」
「ボールを投げるのではなく、魔法を投げるとか、ベースは空中に浮いているとか、異世界らいくないですか?」
さんの意見は、面白いかもしれませんが、無理があります」
「野球や、サッカーでは難しいですね」
「異世界レースは?」
「ドラゴンに乗って競争するとか、障害物に、スライムを使うとか、面白いと思いません?」
これは、久我さんの意見です。
「ドラゴンレースは、考えましたが、猫向きではないですね。猫向きな、物を考えたいです」
「猫の野生を呼び起こす、狩をゲームにするにゃ」
「狩りですか?」
「そうにゃ。魔物でも機械仕掛けの獲物でも良いにゃ。ストレス解消の、遊びになるにゃ!」
十色の目に、野生の炎が燃え上がっています。守護獣が抜けたのに、人よりも、獣よりになってしまったのでしょうか?
「小さいのは、私のせいじゃないのにゃ。魔物を倒して、速く大きくなるにゃ!」
体の一部を見ながら、ぶつぶつと、呟く十色。その場所は、守護獣が抜ける前から大差ないような気がします。
「にやあ・・・」
重低音で、十色がこちらの睨みながら、呟きます。
「と、とりあえず、それを少し試してみますか」
簡単なものなら、直ぐに出来るでしょう。
実験のために、簡易闘技場を作りました。
折角の猫だから、立体的な移動も考慮して、ジャングルジムに近いものを用意します。
探査球を、今回は的にします。競技用に、得点を設定して色分けします。
今回は、2対2の勝負です。
十色とにぃのチームと、ガイアと天馬のペアです。
「勝負開始!」
競技場は、幅50cmの細い足場です。立体的になっていて、巨大なジャングルジムのようです。
そこを駆け抜け、柱を蹴って飛び上がり、的を探します。
身体能力は、普通の猫より遙かに高いので、お互い凄いはや避けかけぬけ、的を破壊しています。
元が探査球なので、移動は自由時際に空を移動します。
ランダムに設定してあるので、予測は難しいです。
「無駄だにゃ!」
柱を蹴って、急降下しながら十色は的を破壊します。
殴る、蹴る出簡単に的は壊れます。
「にゃうっと」
落下しながら、尻尾を引っ掛けて方向をかえて、にぃは的を破壊します。中々、器用な事をしています。
「ガイア、そっちに!」
「任せろ!」
ここで自由に動き回る十色と違い、ガイアと天馬は、協力して的を破壊しています。
「俺を踏み台にしたぁ!!」
ガイアを踏み台にして、天馬が飛び上がります。この二人も、中々良い仕事をしてくれます。
「難易度を、上昇します」
よんの宣言の後、的の移動が複雑になり加速します。
今の所、ガイアチームのほうが優勢です。
「蹴る反動を利用して、三倍早く移動するにゃ!」
あるネタの諸説の一つですね。十色は、移動側を上げて、的を破壊していきます。
「にゃう、これでもまだ足りないにゃ!」
コンビネーションが上手く嚙み合っている二人のほうが、得点が上です。十色とにぃのコンビも、悪くないですが敵のほうが、上手です。
あの手この手と、縦横微塵に猫が駆け抜けます。
「これ、見ているだけでも、面白いですね」
「踊っているみたいで、可愛いのじゃ」
「踊ると言うのも、面白いかもしれませんね。猫体操とか、猫踊りも考慮しましょう」
勝負の最中でも、意見の出し合いは続きます。
勝負の結果は、ガイア&天馬チームが逃げ切りました。
この様子は、動画として保存され、後ほど公開されることが決まっています。
元ギルドマスターの、猫神様イベントが、終盤に差し掛かっているみたいなので、猫教が成立したら、広める予定です。
「ぐるるるるぅぅぅぅ・・・」
「変な声で、唸らないでください」
「にゃうぅぅぅぅ」
「結局、唸るのですか?」
「にゃう」
すねた十色は猫のまま、コタツに入り込んでいます。
「勝負は、時の運ですよ」
「違いにゃ。守護獣がいなくなって、力落ちたにゃ。計画に支障が出たら・・・」
「大丈夫ですよ、実際、当日十色の役割はほとんど無いです」
「それは、私が役立たずだから?」
「このけじめは私が付けたいだけです。一応、生き残っているのは二人で、そのうちの1人ですから」
「にー」
「異世界召喚、もっと楽しいものだと思っていたのですが・・・」
「楽しくないの?」
「どうでしょう?」
「私は、楽しいにゃ。結果だけいうと、きてよかったにゃ」
「そうですか」
十色がそう言うなら、なんとなく嬉しいです。
「聞いてもいい?」
「はい?」
「貴方は、どう思っています?」
「楽しくしたいですね。色々と、後悔も多いですが・・・」
「そう?」
「はい」
「あと、さっきしなかった質問、して欲しいにゃ?」
「答えのわかる質問を、する必要がありますか?」
「意気地なしにゃ」
「それは、失礼しました」
「にゃう」
その答えはここだと言うように、十色はコタツで横になっている私の上に乗ってきます。
「最高にゃ」
---------------------------------
小説家になろうでも投稿中。
週一ペースのゆっくり更新予定です。
私が一番心配していた、十色を巻き込んでの自殺を行ったときは、肝が冷えました。
事前ポーション、致命傷を受けた場合、その寸前の状態に戻すと言う効果があります。
死を受け入れた守護獣は、再生される事なく死んでしまいました。
十色が、どう思っていたのか、それが心配でした。
あの子は、私と同じで何処か不安定な子です。今だけでも、生きていたいと思っていたことに、安心しました。
「これで、準備は完了ですね」
作戦会議室に集まったメンバーに、確認を取ります。
集まった全員が、肯定します。
「それでは、時間まで待機してください」
作戦開始はあと2日。それまでゆっくり過ごすことになります。
「猫の娯楽ですか?」
会議後に、残っていたメンバーで、雑談をしています。
「はい。今後、精霊猫が増える可能性があります。集まって、何か出来るかなと思いましてね」
色々考えると、娯楽は必要でしょう。
人の意思をもち、二本足で行動できる猫が、精霊猫です。徳を積めば、人型になれる猫人になります。
猫人は、現在十色と三姉妹だけです。
今後、メトロ・ギアにいる精霊猫は猫人になる可能性があります。
ただ、今後増える可能性ある精霊猫は、猫人に進化する可能性は低いです。
「先のことを考えると、今から準備できるなら、準備したいです」
「コタツを大量に用意するとか?」
「コタツの中は、意外と暑いにゃ。快適じゃないにゃよ?」
「そうなのですか?」
「抵抗しがたい誘惑が、あそこにはあるにゃ。それでも、もう少し改良して欲しいにゃ」
十色がそう言うと、三姉妹もうなずいています。
私の私室には、猫様にコタツを用意してありますし、そこには、庫の4人は入り浸っています。
「あれだけ、入り込んでいるから、素敵な場所だと思っていましたよ」
「最高の場所は、あそこじゃないにゃ」
「そうですか」
そこは何処と、聞こうと思いましたが、この場所で聞くことに、若干危機を感じました。最近、この感覚は当たっています。
「自由気ままに生きるのが猫ですよね、娯楽を用意する必要がありますか?」
「体は猫でも、心は人間だからね。ある程度猫視線の遊びを考えたほうがいいと思うんです」
「なるほど」
最近、司令室に篭りがちな久賀さんが、会話に加わります。
「野球とか、サッカーとか、スポーツはどうでしょう?」
「あの手で、どうやってバットを持つと言うのじゃ?」
その久我さんと、なぜか仲良くなっているシーリアもやってきます。
「バット、もてますよ?」
そう言って、にぃが猫になってバットを持ちます。
「ほら」
豪快なスイングを、披露してくれます。
「精霊猫とは、理不尽な生き物じゃ!」
バットは、肉球に添えるだけ。不思議な力で、くっつくようになっています。
「ボールだって、蹴れますよ、それっ!」
何処からか、飛んできたボールを器用に受け止めて、蹴りだします。
「ほら」
得意そうに、胸を張るにぃ。その姿は、微笑ましいです。
「折角だから、異世界ならではの、遊びを考えたいものです」
「異世界野球?」
「なんですか、それは?」
「ボールを投げるのではなく、魔法を投げるとか、ベースは空中に浮いているとか、異世界らいくないですか?」
さんの意見は、面白いかもしれませんが、無理があります」
「野球や、サッカーでは難しいですね」
「異世界レースは?」
「ドラゴンに乗って競争するとか、障害物に、スライムを使うとか、面白いと思いません?」
これは、久我さんの意見です。
「ドラゴンレースは、考えましたが、猫向きではないですね。猫向きな、物を考えたいです」
「猫の野生を呼び起こす、狩をゲームにするにゃ」
「狩りですか?」
「そうにゃ。魔物でも機械仕掛けの獲物でも良いにゃ。ストレス解消の、遊びになるにゃ!」
十色の目に、野生の炎が燃え上がっています。守護獣が抜けたのに、人よりも、獣よりになってしまったのでしょうか?
「小さいのは、私のせいじゃないのにゃ。魔物を倒して、速く大きくなるにゃ!」
体の一部を見ながら、ぶつぶつと、呟く十色。その場所は、守護獣が抜ける前から大差ないような気がします。
「にやあ・・・」
重低音で、十色がこちらの睨みながら、呟きます。
「と、とりあえず、それを少し試してみますか」
簡単なものなら、直ぐに出来るでしょう。
実験のために、簡易闘技場を作りました。
折角の猫だから、立体的な移動も考慮して、ジャングルジムに近いものを用意します。
探査球を、今回は的にします。競技用に、得点を設定して色分けします。
今回は、2対2の勝負です。
十色とにぃのチームと、ガイアと天馬のペアです。
「勝負開始!」
競技場は、幅50cmの細い足場です。立体的になっていて、巨大なジャングルジムのようです。
そこを駆け抜け、柱を蹴って飛び上がり、的を探します。
身体能力は、普通の猫より遙かに高いので、お互い凄いはや避けかけぬけ、的を破壊しています。
元が探査球なので、移動は自由時際に空を移動します。
ランダムに設定してあるので、予測は難しいです。
「無駄だにゃ!」
柱を蹴って、急降下しながら十色は的を破壊します。
殴る、蹴る出簡単に的は壊れます。
「にゃうっと」
落下しながら、尻尾を引っ掛けて方向をかえて、にぃは的を破壊します。中々、器用な事をしています。
「ガイア、そっちに!」
「任せろ!」
ここで自由に動き回る十色と違い、ガイアと天馬は、協力して的を破壊しています。
「俺を踏み台にしたぁ!!」
ガイアを踏み台にして、天馬が飛び上がります。この二人も、中々良い仕事をしてくれます。
「難易度を、上昇します」
よんの宣言の後、的の移動が複雑になり加速します。
今の所、ガイアチームのほうが優勢です。
「蹴る反動を利用して、三倍早く移動するにゃ!」
あるネタの諸説の一つですね。十色は、移動側を上げて、的を破壊していきます。
「にゃう、これでもまだ足りないにゃ!」
コンビネーションが上手く嚙み合っている二人のほうが、得点が上です。十色とにぃのコンビも、悪くないですが敵のほうが、上手です。
あの手この手と、縦横微塵に猫が駆け抜けます。
「これ、見ているだけでも、面白いですね」
「踊っているみたいで、可愛いのじゃ」
「踊ると言うのも、面白いかもしれませんね。猫体操とか、猫踊りも考慮しましょう」
勝負の最中でも、意見の出し合いは続きます。
勝負の結果は、ガイア&天馬チームが逃げ切りました。
この様子は、動画として保存され、後ほど公開されることが決まっています。
元ギルドマスターの、猫神様イベントが、終盤に差し掛かっているみたいなので、猫教が成立したら、広める予定です。
「ぐるるるるぅぅぅぅ・・・」
「変な声で、唸らないでください」
「にゃうぅぅぅぅ」
「結局、唸るのですか?」
「にゃう」
すねた十色は猫のまま、コタツに入り込んでいます。
「勝負は、時の運ですよ」
「違いにゃ。守護獣がいなくなって、力落ちたにゃ。計画に支障が出たら・・・」
「大丈夫ですよ、実際、当日十色の役割はほとんど無いです」
「それは、私が役立たずだから?」
「このけじめは私が付けたいだけです。一応、生き残っているのは二人で、そのうちの1人ですから」
「にー」
「異世界召喚、もっと楽しいものだと思っていたのですが・・・」
「楽しくないの?」
「どうでしょう?」
「私は、楽しいにゃ。結果だけいうと、きてよかったにゃ」
「そうですか」
十色がそう言うなら、なんとなく嬉しいです。
「聞いてもいい?」
「はい?」
「貴方は、どう思っています?」
「楽しくしたいですね。色々と、後悔も多いですが・・・」
「そう?」
「はい」
「あと、さっきしなかった質問、して欲しいにゃ?」
「答えのわかる質問を、する必要がありますか?」
「意気地なしにゃ」
「それは、失礼しました」
「にゃう」
その答えはここだと言うように、十色はコタツで横になっている私の上に乗ってきます。
「最高にゃ」
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小説家になろうでも投稿中。
週一ペースのゆっくり更新予定です。
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