5 / 22
第一章:異世界 アルスタン王国
アルスタン王国4
しおりを挟む✼••┈┈••✼••┈┈••✼••┈┈••✼••┈┈••✼
■ アルスタン王国4
✼••┈┈••✼••┈┈••✼••┈┈••✼••┈┈••✼
▼ 王女、メルクリートの事情 ▼
メルクリートが勇者は王配に迎えたいと言うのにはそれなりの事情があった。メルクリートは7歳の頃にグリズリア帝国の上位貴族であるヘルマン・チリリーノ公爵への縁談が約束されていた。
ヘルマンは45歳で10人以上の妻を持ち嗜虐嗜好の持ち主のどSだった。
当初はすぐにとの要望があったが成人するまではとなんとかしながら伸ばして来ていたのだった。
メルクリートは15歳、成人を迎えたのですぐに輿入れとなるはずだったが魔神の討伐が今年持ち上がりこれを解決してからとなっていたのだ。
アリエルはヘルマン公爵を嫌っていた。嫌っていたと言うほど生易しいものではなく心底毛嫌いしていたのだ。ヘルマン公爵は粗暴な性格で妻はすでに10人以上いると言われその妻達とは会うことは叶わないらしい。
一節によるとヘルマンは嗜虐嗜好でいたぶられた挙げ句に死んでいるのではと噂されていた。
本来ならそんなところへ嫁がせたくはないのだが、そこは国と貴族のしがらみがあり断るには相当の理由が必要だった。
第一王女のため次期王女として皇太女にしようとしたが次女、三女がいることから外され現在は皇太女は空席となっていた。
所が今回、勇者の件が降って湧いてきた。メルクリートはこれだと思ったのである。この世界は勇者の地位がとても高く爵位としては公爵相当で国王にも諫言を言える立場であるから公爵よりも高いとみなされる場合もあるが平民である限りは権力はないが可能な限りは尊重されていた。
所謂、思いやりと言うやつである。
この世界で勇者の権利は強く国王としても余程のことがなければ断れないほどだった。そんな勇者から王女を嫁に欲しいと言われれば喜びすらされても断るなんて事は考えるまでもないし断るなんてことは不可能だった。
勇者は他の者が及ばぬ強さと権力を持つため王によっては妬んだり危険を感じて暗殺する自体も少なからずあったりしていた。 また、勇者は基本的にもとの世界に帰った例はない。
▼ 国内事情 ▼
直人は話題を変える意味もあってこの国の通貨や事情を二人に聞いてみた。魔神を討伐するとは言ってもある程度国の事情や常識を知っておく必要がある。
アルスタン王国はユートリア大陸で3番めの面積を持つ国で大陸の北東に位置する国で西部にはバルメニア教国があり南部はグリズリア帝国がある。
政治形態は絶対王政であり中央集権化されている。亜人に関しては大陸で一番寛容であり、差別を禁じているため目に見える差別は行われていない。基本能力主義のため人族、亜人に関わらず平民から貴族への道も開かれており現に高位貴族の亜人も存在している。
バルメニア教国は宗教国で完全な人族主義で亜人は奴隷として使われている。教会は
エリステレサを主神としている、教国とは敵対はしていないものの何かと行ってくるためアルスタンとしてはちょっと鬱陶しい国であるが敵対するわけには行かないという事情がる。
グリズリア帝国は皇帝を頂点とした軍事国家でアルスタンとは何度か交戦しており現在は10年の停戦協定中の5年目だと言うことだった。領土拡大を国是としており、周辺国を攻めて飲み込み巨大化している。
ここも基本的には人族優先主義で亜人は例外なく兵役に使われるが、高い武功を建てると下士官程度までは出世することが可能だ。
▼ 通貨 ▼
通貨単位はルドで表される。
銅貨 = 100ルド
銀貨 = 1000ルド
金貨 = 10000ルド
大金貨 = 100000ルド
白金貨 = 1000000ルド
通貨価値は日本の円と殆ど変わらない。通貨偽造や作成は大罪で一族郎党ともに打首になるため作るものはまずいない。
アルスタンは階級社会で上位は国王、皇族、貴族、平民、農民となっており農民は基本的には生まれた領地から勝手に出ることは認められていないが近年はとくに問題になっていない限り届け出だけで比較的自由に出ることが出来る。
これは領地の労働力と人頭税の確保のためである。
アルスタン王国は現国王が善政を敷いていることもあり安定しているが貴族の一部の領地では貧困にあえぐ農村も少なくなく国王も頭を痛めているが領主に対して一方的に言えるわけでもなく改革まではまだ暫く掛かるだろうとのことだった。
「うん、だいたい概算だけど状況は飲み込めたよ。後は実際に出て見てみるしかないな。
ところで、例の悪神だけど居場所とかはわかってるんだよね。」
《はい、生贄を捧げる場所はきもっていますからその近所だと思われていますが、実際の住居はわかっておりません。》
「あぁ、それで十分だよ。じゃ、さっそく明日にでも行ってみるよ。」
『えーーーっ!!』
《ちょ、ちょっとお待ち下さい。いくらなんでも早急すぎますわ。暫く訓練をして力をつけてからでも遅くはないと思います。》
「まあ、取り敢えずは様子見って感じで行ってみたいとは思ってるんですけどねぇ。」
『ナオト、姫様の言う通り少し訓練したり経験を積んでからのほうが良いですよ。』
「はい、はい、わかりました。その方向で検討してみますよ。」
取り敢えず、検討する方向で話は流したものの正直、納得は行ってなかった。
たとえ騎士と訓練しても所詮は人だし、魔神とは勝手が違うだろうし、何よりもこっちはさっさと討伐して帰りたいって思いが山盛りだったしね。
まあ、そう入っても王女やアリエルの行為を無視するわけにも行かないから様子を見てみようかな。
▼ 騎士団長 & 宮廷魔術師との模擬戦 ▼
翌日、朝食を終え自室に戻ってアリエルと寛いでいるとメルクリートがやってきた。
《勇者様、よろしいですか?ってア・リ・エ・ルあなた何を食べているの?》
『えっ、そ、そのう。朝食がまだなので軽くハンバーガーなるものを頂いております。』
《もう、ちょっと目を離すと空きも何もあったもんじゃないんだから……ホントに…… 勇者様にご迷惑をかけてはいけないでしょ。》
もう、この子ったら急に親しくなっちゃって……美味しいものも自分だけちゃっかり貰ったりしてほんとにずるいんだから……もう、悔しいったらありゃしないわ。
「まあ、まぁ、別に大したことではありませんから、それにアリエルも喜んでくれますし。ところで姫様何用ですか?」
《えぇ、ハンバーガー……じゃなくって訓練場で騎士団長のレオポルド様がお待ちです。昨日話しておりました模擬戦のお願いしたいと言うことなのですぐに向かって頂けますか?》
はい、はい、模擬戦ねぇ~はぁ、嫌ってわけには行かないんだろうなぁ。ま、こっちの騎士団長とやらがどれだけ強いかは知るにはいい機会だろう。
「はい、はい、わかりました。ほら、アリエル!!いつまでも食ってないで行くぞ!」
『んぐっ……もう、喉につまらせちゃったじゃないですかぁ~。あぁあ、食事ぐらいゆっくり食べたいわ。』
《ア・リ・エ・ル!! いい加減にしなさい!! 一人だけ美味しいものを頂いて何してんですか?》
『ひーっ、ごめんなさい、ごめんなさい、ちょっと調子に乗ってました。行きます、行きます、すぐに行きますのでお許し下さい。』
《はぁっ!!、ホントにもう、アリエルたら……》
あぁ、こんなに仲良くなっちゃって妬けてしまいますわ。だけど羨ましい私も必ずきっと仲良くなって見せるんだから……
▼ 模擬戦 ▼
城内を暫く歩いていくと訓練場に着いた。体育館ぐらいの広さかと思ってたらかなりの広さがありドームより完全に大きいみたいだ。
訓練場に降りてみると騎士団長らしいおっさんと女の子がいた。女の子は確か初日にみた宮廷魔道士だとおもうが、騎士団長の影に隠れてよく見えない。
また、脱がされるとでも思っているのか?、まあ、そんな事はするつもりはないのだがどうも信用はされていないみたいだ。
{よくぞ来られた勇者度の。某はアルスタン王国、近衛騎士団、団長のレオポルト・ベルトーである、お手合わせ願いた。}
{なにやら恥ずかしげな術を使うそうだが、それはなしにしてもらいたい。まあ、それがし、そんな術でまどわされるようなヤワな根性は持っておらんが婦女子がいる間では不敬に当たるからな。
あはっ、ハハハ}
団長さんは声を上げて笑う。そんな事するわけ無いだろう。誰得だよ。そんなおっさんの裸なんて気持ち悪いだけじゃん、頼まれたってするもんかて思ったが、まあ、口はつぐんでおく。災いのもとって言うしね。
「わかりました。さっさとはじめましょう。」
{おい、おい、獲物はどうした。持ってきていないのならそこに立ててあるものなら好きに選んで良いぞ!}
団長が顎で示す先にはワインの樽ようなものに木製で出来た、剣やら槍などのがぎっしりと詰められている。
「あっ、まだ、手加減がうまく出来ないですよねぇ。獲物を持つとたとえ木剣でも殺しかねないので無手で良いですよ。」
{貴様、勇者だと言われて随分と傲っておるようだの……良かろうしっかりとその体に叩き込んで目を覚まさせてやろう。}
団長は怒り心頭で頭にやかんを乗せたら湯が湧きそうな気配だ。ははっ、ケトルいらずだな。
別に怒らせるきはなかったのだが、いや、正確に言えばあったかな、頭に血が登っていれば決着もは早く着くだろうとの作戦だ。
「さぁ、審判さん、合図を!!」
”始め!!”
俺が喋ると同時に開始の合図は発せられた。うーん、悪意があったね。なかったなんて言わせないよ。根に持ってるね。
また、脱がしちゃうから知らないよ。
そんな事を考えながら宮廷魔道士、ジェシカの方を見ていたらキェーーッとの叫び声で上げながら団長が正面から大剣を振り下ろしてきた。
その速度は遅い……昼寝ができそうだ。これくらいの剣筋ならこっちに来る前の状態でも全然余裕でさばけただろう、祖父もとい爺の剣はもっと鋭く早いのだ。
それがこの国に来てから身体はすっかり強化されているから完全に余裕だ。
恐らくフェイントだろう。多分袈裟懸けに来ると思ったら予想通りにきた。
それを軽く流して横面打ちから肘締めに入ると”ゴキ”っといい音がした。
”んぐっ!!” 団長は小さくうめき声を上げた。普通ならこれで終わりなんだが落とした大剣を拾って右手だけで持ち更にやる気満々だ……
それ、木剣だからもてるんじゃないか?、真剣なら持つだけで振り回せないだろうと思いつつもこれ以上相手して怪我をさせるのも忍びないと思って。
「まだ、やるなら手加減はしない、命の取り合いだ。恨むなよ。」
そう言い終わると、ちょっとだけ、威圧かけると、ビクッ!!と反応して固まっている。
『ま、参りました。』
《…………あっ……あぅぅぅっ……も、もぉ~いや~~~》
騎士団長のレオポルドは流石に騎士団長と言うだけあってそれなりにこらえたようだが、不幸なことに審判として俺より前にした宮廷魔道士のジェシカは俺の威圧をモロに浴びて、魔道士では放った威圧に耐えられずに訓練所の土を濡らしている。
「おい、審判、判定は!!」
《……いやーーっ、知らないわよ~っ!!》
そう言い放つと、ヨロヨロとしながら外に向かって歩き出したが歩みは重い。
『あぁ~ぁ、ジェシカ様を泣かしちゃった。』
あらあら、ジェシカは間が悪いって言うか、何と言って良いのかしら? 勇者様とはめぐり合わせが悪いのかしら……
あっ、でも勇者様! 今回のことは気にすることはありませんよ、模擬試合の審判を買って出たのはジェシカですし本人が耐えられなかったのは自分の責任です。
たとえお漏らししようと自己責任ですから!!
『あぁ~ぁ、言っちゃったぁ……みんな気づいていてもあえて口に出さずにいたのに……
姫様って空気を読めない塩対応なんですね。』
ジェシカはまだ、訓練場から出ていく途中だった。メルクリートの言葉がしっかりと聞こえたのだろう。遠くから姫様の"バカーーっ"って叫びが響き。ジェシカは泣きながら走って退場していった。
18
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。
だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった
何故なら、彼は『転生者』だから…
今度は違う切り口からのアプローチ。
追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。
こうご期待。
勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!
よっしぃ
ファンタジー
9月11日、12日、ファンタジー部門2位達成中です!
僕はもうすぐ25歳になる常山 順平 24歳。
つねやま じゅんぺいと読む。
何処にでもいる普通のサラリーマン。
仕事帰りの電車で、吊革に捕まりうつらうつらしていると・・・・
突然気分が悪くなり、倒れそうになる。
周りを見ると、周りの人々もどんどん倒れている。明らかな異常事態。
何が起こったか分からないまま、気を失う。
気が付けば電車ではなく、どこかの建物。
周りにも人が倒れている。
僕と同じようなリーマンから、数人の女子高生や男子学生、仕事帰りの若い女性や、定年近いおっさんとか。
気が付けば誰かがしゃべってる。
どうやらよくある勇者召喚とやらが行われ、たまたま僕は異世界転移に巻き込まれたようだ。
そして・・・・帰るには、魔王を倒してもらう必要がある・・・・と。
想定外の人数がやって来たらしく、渡すギフト・・・・スキルらしいけど、それも数が限られていて、勇者として召喚した人以外、つまり巻き込まれて転移したその他大勢は、1人1つのギフト?スキルを。あとは支度金と装備一式を渡されるらしい。
どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。
一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・
ですが、ここで問題が。
スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・
より良いスキルは早い者勝ち。
我も我もと群がる人々。
そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。
僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。
気が付けば2人だけになっていて・・・・
スキルも2つしか残っていない。
一つは鑑定。
もう一つは家事全般。
両方とも微妙だ・・・・
彼女の名は才村 友郁
さいむら ゆか。 23歳。
今年社会人になりたて。
取り残された2人が、すったもんだで生き残り、最終的には成り上がるお話。
後日譚追加【完結】冤罪で追放された俺、真実の魔法で無実を証明したら手のひら返しの嵐!! でももう遅い、王都ごと見捨てて自由に生きます
なみゆき
ファンタジー
魔王を討ったはずの俺は、冤罪で追放された。 功績は奪われ、婚約は破棄され、裏切り者の烙印を押された。 信じてくれる者は、誰一人いない——そう思っていた。
だが、辺境で出会った古代魔導と、ただ一人俺を信じてくれた彼女が、すべてを変えた。 婚礼と処刑が重なるその日、真実をつきつけ、俺は、王都に“ざまぁ”を叩きつける。
……でも、もう復讐には興味がない。 俺が欲しかったのは、名誉でも地位でもなく、信じてくれる人だった。
これは、ざまぁの果てに静かな勝利を選んだ、元英雄の物語。
老衰で死んだ僕は異世界に転生して仲間を探す旅に出ます。最初の武器は木の棒ですか!? 絶対にあきらめない心で剣と魔法を使いこなします!
菊池 快晴
ファンタジー
10代という若さで老衰により病気で死んでしまった主人公アイレは
「まだ、死にたくない」という願いの通り異世界転生に成功する。
同じ病気で亡くなった親友のヴェルネルとレムリもこの世界いるはずだと
アイレは二人を探す旅に出るが、すぐに魔物に襲われてしまう
最初の武器は木の棒!?
そして謎の人物によって明かされるヴェネルとレムリの転生の真実。
何度も心が折れそうになりながらも、アイレは剣と魔法を使いこなしながら
困難に立ち向かっていく。
チート、ハーレムなしの王道ファンタジー物語!
異世界転生は2話目です! キャラクタ―の魅力を味わってもらえると嬉しいです。
話の終わりのヒキを重要視しているので、そこを注目して下さい!
****** 完結まで必ず続けます *****
****** 毎日更新もします *****
他サイトへ重複投稿しています!
扱いの悪い勇者パーティを啖呵切って離脱した俺、辺境で美女たちと国を作ったらいつの間にか国もハーレムも大陸最強になっていた。
みにぶた🐽
ファンタジー
いいねありがとうございます!反応あるも励みになります。
勇者パーティから“手柄横取り”でパーティ離脱した俺に残ったのは、地球の本を召喚し、読み終えた物語を魔法として再現できるチートスキル《幻想書庫》だけ。
辺境の獣人少女を助けた俺は、物語魔法で水を引き、結界を張り、知恵と技術で開拓村を発展させていく。やがてエルフや元貴族も加わり、村は多種族共和国へ――そして、旧王国と勇者が再び迫る。
だが俺には『三国志』も『孫子』も『トロイの木馬』もある。折伏し、仲間に変える――物語で世界をひっくり返す成り上がり建国譚、開幕!
催眠術師は眠りたい ~洗脳されなかった俺は、クラスメイトを見捨ててまったりします~
山田 武
ファンタジー
テンプレのように異世界にクラスごと召喚された主人公──イム。
与えられた力は面倒臭がりな彼に合った能力──睡眠に関するもの……そして催眠魔法。
そんな力を使いこなし、のらりくらりと異世界を生きていく。
「──誰か、養ってくれない?」
この物語は催眠の力をR18指定……ではなく自身の自堕落ライフのために使う、一人の少年の引き籠もり譚。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる