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35話
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イケメン野郎3号と別れた俺は由良と一緒に歩いていた
「あいつがいなくなって騒がしくなくなったな」
イケメン野郎3号と別れて話すことがなくなったのでなんとなく適当に言っている俺。悲しいねうん。なんとも悲しい言葉だ。主張としては弱いし、語彙力はなんかね
「そうだね。イケメン野郎3号がいなくなって良かった」
「随分嫌っているようで・・・まあ、分かっていることなんですけどね」
「そうね」
4月の時点でこんな関係だったからな。半年以上前からこんなことになっていましたって言われたらなんとも悲しいと言うかなんとも言うか
「私はあいつと言う存在を嫌っている。貴方と仲良くしているから・・・嫉妬だよ」
「・・・・・・」
俺のせいで嫌われているんだなあいつ。俺に対してツンデレってこと?可愛いじゃん
「もっと早く言えば良かったって後悔しているよ・・・まさか好きな人に彼女が3人もいるなんて・・・」
「まあ・・・再会した時は俺忘れていたけどね。昔、イジメからよく助けていた姉妹だったし・・・」
忘れていたのは事実なんだよな。10年も前の昔のことを俺が覚えているわけがないんだよな。記憶力ないし
記憶力に自信があるわけがないから忘れていた
「イジメから助けていたなんてヒーローみたいね」
「そうかな?」
当時はヒーローとかなりたかったかもしれない。でも、どうなんだろうな?昔の俺がヒーローになりたかったなんで思っているのかあんまり覚えてない。ヒーロー番組はよく見ていたと思う。特撮番組のはよく見ていたけど平成からだったし・・・昭和のは知らないんだよね
「ヒーローになりたいと思っていたかもしれない。昔の俺がどう思っていたのかあんまり覚えていないからどうだったのか分からないけど・・・」
「彼女さん達からしたら嬉しいんじゃない?自分を助けてくれる人のことを・・・惚れても仕方ないよ・・・でも、昔の初恋が実るなんて・・・やはり現実は私に味方をしてくれないんだね」
目から涙を溢す由良。彼女は後悔しているような顔をしていた。自分が好きな人が他の女達と付き合っている事を
「なんで私じゃないないのよ・・・」
「・・・・・・」
「私がもっと早く告白したら良かったの?私がもっと素直になったら良かったの?なんで・・・いつも手遅れなのよ・・・!私・・・いつも後悔している・・・好きな人に告白しなかったから先を越されて・・・嫌いな人に好きな人が誰なのかバレて・・・もう嫌!」
大粒の涙を溢す由良。何かのリミッターが外れて今はいつもの彼女ではない。いや、いつも見ている彼女は自分の本性を他人に見られないようにしているだけの仮面をつけていただけだった
「どうして・・・どつして・・・!うぇぇぇん!!」
「由良・・・」
なんと言葉をかければいいのか分からない。なんで言葉をかけたら正解なのか分からない。こう言う経験をしたことがないから何を言えばいいのかなんて未熟な俺では分からないこと・・・彼女と付き合えば良かったとかそう言うのはあるかもしれない。でも、俺は彼女達のことを大事にしている。そんなことは許されないだろう
「・・・・・・」
涙を溢して泣いて泣いて後悔を叫ぶ彼女。平然にしているように見えた仮面は外れて本来の顔を見せていた
「大好きなのに・・・!大好きなのに!どうして・・・!どうして・・・!複雑だよ・・・!祝福しればいいのかなんて・・・!私にはできないよ」
「できないよな・・・」
俺も好きな人が誰かと付き合っていたら由良みたいになっていたかもしれない。彼女が俺が好きになっていたことを気づいていなかった馬鹿な俺が言える立場じゃないけど、相手が自分が好きであることに気づいてもらえなくて他の人と付き合った
そんなことが自分の立場にあったらどうなのかなんて・・・言えないな。バラすのかと言ったらどうなのかは分からないけど
「できないよなって何!私のこと「俺はお前が好意を寄せていることを今日知るまで気づかなかった。だから、お前の気持ちを知ろうとしても無理なのは分かっている」分かっているって・・・」
「かっこよくつけるなんてできないからダサく最低みたいな感じに言われてもらうよ。俺は今の彼女達が好きだ。何年も何年も俺の事を見てくれた3人のことを・・・俺の事を大事にしてくれる彼女達が好きだ・・・・・・だから、君とは付き合えない。彼女達のことを本当に愛しているから」
「・・・・・・うん・・・分かっている」
大泣きする由良。周りに人がいないのかと見ると誰もいない。なんかおかしいーいや、それはいい。今は彼女を見るべきだ
「だから、これからも友達として付き合ってほしい。いつものように馬鹿みたいにやろう。由良」
「うん!」
俺に抱きつく・・・え!?なんで抱きつくの!?
「私の初恋は終わってしまった・・・なんてないからね。まだ結婚していないから落とせるチャンスはあるし!」
どう言うこと?どう言うこと?
「?????」
もう分からん、ここは諦めることじゃないの?ヘルプミイ~誰か助けて「やはり何かしていたわね。由良蒼」え?この声は・・・
「アイカちゃん!?」
銀色の美女が俺達の前に現れた
「私の彼氏を返してもらうために来た」
「あいつがいなくなって騒がしくなくなったな」
イケメン野郎3号と別れて話すことがなくなったのでなんとなく適当に言っている俺。悲しいねうん。なんとも悲しい言葉だ。主張としては弱いし、語彙力はなんかね
「そうだね。イケメン野郎3号がいなくなって良かった」
「随分嫌っているようで・・・まあ、分かっていることなんですけどね」
「そうね」
4月の時点でこんな関係だったからな。半年以上前からこんなことになっていましたって言われたらなんとも悲しいと言うかなんとも言うか
「私はあいつと言う存在を嫌っている。貴方と仲良くしているから・・・嫉妬だよ」
「・・・・・・」
俺のせいで嫌われているんだなあいつ。俺に対してツンデレってこと?可愛いじゃん
「もっと早く言えば良かったって後悔しているよ・・・まさか好きな人に彼女が3人もいるなんて・・・」
「まあ・・・再会した時は俺忘れていたけどね。昔、イジメからよく助けていた姉妹だったし・・・」
忘れていたのは事実なんだよな。10年も前の昔のことを俺が覚えているわけがないんだよな。記憶力ないし
記憶力に自信があるわけがないから忘れていた
「イジメから助けていたなんてヒーローみたいね」
「そうかな?」
当時はヒーローとかなりたかったかもしれない。でも、どうなんだろうな?昔の俺がヒーローになりたかったなんで思っているのかあんまり覚えてない。ヒーロー番組はよく見ていたと思う。特撮番組のはよく見ていたけど平成からだったし・・・昭和のは知らないんだよね
「ヒーローになりたいと思っていたかもしれない。昔の俺がどう思っていたのかあんまり覚えていないからどうだったのか分からないけど・・・」
「彼女さん達からしたら嬉しいんじゃない?自分を助けてくれる人のことを・・・惚れても仕方ないよ・・・でも、昔の初恋が実るなんて・・・やはり現実は私に味方をしてくれないんだね」
目から涙を溢す由良。彼女は後悔しているような顔をしていた。自分が好きな人が他の女達と付き合っている事を
「なんで私じゃないないのよ・・・」
「・・・・・・」
「私がもっと早く告白したら良かったの?私がもっと素直になったら良かったの?なんで・・・いつも手遅れなのよ・・・!私・・・いつも後悔している・・・好きな人に告白しなかったから先を越されて・・・嫌いな人に好きな人が誰なのかバレて・・・もう嫌!」
大粒の涙を溢す由良。何かのリミッターが外れて今はいつもの彼女ではない。いや、いつも見ている彼女は自分の本性を他人に見られないようにしているだけの仮面をつけていただけだった
「どうして・・・どつして・・・!うぇぇぇん!!」
「由良・・・」
なんと言葉をかければいいのか分からない。なんで言葉をかけたら正解なのか分からない。こう言う経験をしたことがないから何を言えばいいのかなんて未熟な俺では分からないこと・・・彼女と付き合えば良かったとかそう言うのはあるかもしれない。でも、俺は彼女達のことを大事にしている。そんなことは許されないだろう
「・・・・・・」
涙を溢して泣いて泣いて後悔を叫ぶ彼女。平然にしているように見えた仮面は外れて本来の顔を見せていた
「大好きなのに・・・!大好きなのに!どうして・・・!どうして・・・!複雑だよ・・・!祝福しればいいのかなんて・・・!私にはできないよ」
「できないよな・・・」
俺も好きな人が誰かと付き合っていたら由良みたいになっていたかもしれない。彼女が俺が好きになっていたことを気づいていなかった馬鹿な俺が言える立場じゃないけど、相手が自分が好きであることに気づいてもらえなくて他の人と付き合った
そんなことが自分の立場にあったらどうなのかなんて・・・言えないな。バラすのかと言ったらどうなのかは分からないけど
「できないよなって何!私のこと「俺はお前が好意を寄せていることを今日知るまで気づかなかった。だから、お前の気持ちを知ろうとしても無理なのは分かっている」分かっているって・・・」
「かっこよくつけるなんてできないからダサく最低みたいな感じに言われてもらうよ。俺は今の彼女達が好きだ。何年も何年も俺の事を見てくれた3人のことを・・・俺の事を大事にしてくれる彼女達が好きだ・・・・・・だから、君とは付き合えない。彼女達のことを本当に愛しているから」
「・・・・・・うん・・・分かっている」
大泣きする由良。周りに人がいないのかと見ると誰もいない。なんかおかしいーいや、それはいい。今は彼女を見るべきだ
「だから、これからも友達として付き合ってほしい。いつものように馬鹿みたいにやろう。由良」
「うん!」
俺に抱きつく・・・え!?なんで抱きつくの!?
「私の初恋は終わってしまった・・・なんてないからね。まだ結婚していないから落とせるチャンスはあるし!」
どう言うこと?どう言うこと?
「?????」
もう分からん、ここは諦めることじゃないの?ヘルプミイ~誰か助けて「やはり何かしていたわね。由良蒼」え?この声は・・・
「アイカちゃん!?」
銀色の美女が俺達の前に現れた
「私の彼氏を返してもらうために来た」
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