正義の味方?違えな悪の味方だ

Rusei

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第一章

7話

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「はあ・・・はあ・・・!」

由崎から逃げるように言われた結衣は必死に逃げていた
助けを求めるように近くの冒険者組合に走っていた
自分を守るためにあの場に残っていた彼を助けるために
自分ができることを精一杯にやるつもりだ

走って走って由崎を助けるために走り続ける
疲れて足が止まろうと持っている荷物が少し重いだろうと関係ない
走ることを止めなければいいのだ
助けるために足を止めるわけにはいかないから

「はあ・・・はあ・・・」

倒れそうになるも倒れないようにすぐに反応して足を動かす
疲労が溜まっていくがそれが関係ないと結衣は自分のことはいいと走り続ける

そんな彼女の前にある男が現れる

「!?貴方は!」

彼女の前に現れたのは帽子とサングラスをかけている男ー樋口紅楼であった
由崎蒼と戦闘をしていたはずの男が彼女の前に現れたのだ
彼が担いでいる人物は見たことがある人

「!由崎さん!」

自分を逃がしてくれた人だった
声をかけても返事はない
もしかしたら死んでしまったのではという最悪の想像をしてしまうほど結衣には余裕がなかった

「大丈夫だ。安心しろ、ただ寝ているだけだ・・・魔力を馬鹿みたいに使って体の負担にかける技を連発していた代償に疲労を溜め続けてしまったところで気絶した。安心しろと言って信じるわけがないと言おうがこれは事実だ」

壁にかけるように置く樋口

「・・・私を狙いに来たの?」

警戒して鞄をいつでも振り回すことができるようにする

「何・・・彼を君のところに連れてきただけだ。ここに近い場所にある冒険者組合にこいつを助けるように走っていたんだろう?そんなことをしてもらったら困るのでな・・・別に殺しにきたわけでもない。こいつを君に預けてもらうだけだ」

と言われても結衣はその言葉に信じるわけがない
気絶したと言うこと・・・疲労で倒れたと言うことはそれほど追い詰めたと言うこと
怪我をさせていると言うのに安心できるわけがないのだ
信じるか信じないかと言われて信じるわけがないと答えるだろう

「・・・私に何もしないの・・・私を人質にとれるのでしょ・・・」

「それをやる必要はない。今日やるべきことは終わったからな。もう帰る・・・こいつのことを任せたぞ」

転移してどこかに行ってしまった
転移したように見せかけてどこから奇襲しているのか警戒したが何もなかった
何もしてこないとわかってすぐに由崎を起こそうと声をかけるも反応はない
息をしているのか確認すると寝息が聞こえる
生きていると言うことがわかって少し嬉しくなったが怪我をしているので冒険者組合のところまで運ぶためにもう一度歩き始めた



「やれやれ・・・結構力があるんじゃねえか」

ちゃんと由崎を冒険者組合に運べるのか心配していた樋口は大丈夫だなと結衣を見て思った

「あの迷宮(ダンジョン)に人がいるのは予想外だったな。あのまま放置していたら迷宮(ダンジョン)の進化に巻き込まれていたかもしれねえからな。あの方法をとってよかった・・・」

由崎と結衣は知らなかったがあの迷宮(ダンジョン)はランクアップしかけていた迷宮(ダンジョン)だったのだ
迷宮(ダンジョン)の進化
分かりやすくいえば迷宮(ダンジョン)の危険度が増すということ
地下の迷宮(ダンジョン)しか現れない現象である


地下の迷宮(ダンジョン)にはランクがある


ランク1迷宮(ダンジョン)
小さな扉と小屋しかないかなり小さな迷宮(ダンジョン)
でレベル1から10程度の弱い魔物しかいない
初心者が攻略する迷宮(ダンジョン)であるのですぐに攻略をしてしまう可愛い迷宮(ダンジョン)
攻略に必要なレベルはレベル1から
階層は20階層まで


ランク2
ランク1と変わらないが危険度は増している
レベル11から20までの魔物がいるというランク1とはより難しい迷宮(ダンジョン)になっている
攻略に必要なレベルはレベル11から
階層は30階層まで


ランク3
ランク2よりもさらに難しい危険度がある
レベル21から35までの強さを持っている魔物がいる
ランク1とランク2とは違い、小屋から蔵くらいよりも小さめの大きさを持つ迷宮(ダンジョン)になっている
攻略に必要な最低レベルはレベル21から
階層は50階層まで
1話に樋口が入っていた迷宮(ダンジョン)だ


ランク4
ランク3よりもさらに難しい危険度がある迷宮(ダンジョン)で、ここが冒険者の中級ライン
レベル36からレベル55までの強さがある魔物が現れる
迷宮(ダンジョン)の入り口の大きさは一軒家レベル
攻略に必要な最低レベルは36から
階層は70階層まで


ランク5
らんく4よりも難しい危険度を誇る迷宮(ダンジョン)で冒険者の上級者レベル
レベル56からレベル80までの強さを持つ魔物が現れる迷宮(ダンジョン)
入り口の大きさは一軒家の3倍くらいの大きさを持つ
攻略に必要な最低レベルは56から
階層は100階層まで


ランク6以上は地下の迷宮(ダンジョン)には存在しない
基本的に空高くある空の迷宮(ダンジョン)にあるのでこれ以上は空の迷宮(ダンジョン)に入ることになる


今回の迷宮(ダンジョン)はランク3からランク4に上がる迷宮(ダンジョン)だったのだ
規定とされている迷宮(ダンジョン)の大きさがなかったことで死人が出ても分からないような危険な迷宮(ダンジョン)だったのだ
こうした謎の扉と小屋なのにランクが釣り合っていない地下の迷宮(ダンジョン)はたくさんある
こうした危険な迷宮(ダンジョン)から冒険者を離れるように力づくにやって迷宮(ダンジョン)をコンプリートし、迷宮(ダンジョン)を消滅させることが今回の樋口の仕事だった
冒険者を襲う理由はそれだったのだ
裏冒険者はそう言う仕事をやらされる人がいる
しかし、それはほんの一部である
彼のようなレベル3桁を超える冒険者なんてかなり少ないのだ

それにそんな簡単な仕事ではないので二桁台のレベルの冒険者では任せられないのもある

「今回の仕事も終わりだな」

樋口はその場から去った
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