13 / 20
えっちなお菓子パーティーに招待されたオウジサマ
08 こうなっちゃうのはお約束だよね♡
しおりを挟む
チュン、チュン……。
小鳥のさえずりと、カーテンの隙間から差し込む眩しい光。俺はパチクリと瞬きをして、目の前にある「壁」を見た。いや、壁じゃない。ニコニコとこちらを見ている楓の胸板だ。
「…………は?」
「おはよぉ……♡ よく眠れた?」
「おはよ、じゃねーよ! 朝じゃねえか!! 起こせって言っただろ!」
「だってぇ、みつがかわいすぎて起こせなかったんだもん♡」
確信犯だ。こいつの笑顔は絶対反省してない。俺は頭を抱えながらもベッドから飛び起き、脱ぎ捨ててあった服を探した。
「とりあえず大学行かないと……って、あれ?」
脱ぎ捨てていたはずの服が、何故かサイドテーブルに綺麗に畳んで置かれていた。手に取ってみると、ふわりと柔軟剤のいい香りが漂う。生乾きなんてこともなく、ふわふわに乾いている。
「みつが寝てる間に洗濯して乾燥までかけといたよ♡」
「……お前なぁ……」
この至れり尽くせりなスパダリムーブ。怒る気力も削がれ、俺は観念して乾いた服に袖を通した。
(いつもの楓の匂いがする……。)
ふと香る、楓が使っている柔軟剤の匂い。まるで全身を楓の匂いに包まれているようで、なんだかマーキングされている気分になり、心臓がトクン、と高鳴る。
でも、そんなことにドキドキしてしまったなんて。絶対に調子に乗るから、言ってやらない。
※
その後、仕方なく楓と並んで一限に出ることになったのだが……。「建築学科の王子と姫」。 珍しいツーショットの登校風景に、キャンパス内は一時騒然となった。
「ねえ、あれって……!」
「王子と姫が一緒に登校してる!?」
「待って、王子くんの服……昨日と同じじゃない?」
「王子くん、ちょっと気だるげで色気2倍増し……!」
俺の知らないところで、昨日の服のまま登校した事実と、俺の(全く無自覚だったけれど)ほんのり甘い雰囲気が話題となり……。尊さのあまり、女子たちが黄色い悲鳴を上げていたとか、いないとか。
小鳥のさえずりと、カーテンの隙間から差し込む眩しい光。俺はパチクリと瞬きをして、目の前にある「壁」を見た。いや、壁じゃない。ニコニコとこちらを見ている楓の胸板だ。
「…………は?」
「おはよぉ……♡ よく眠れた?」
「おはよ、じゃねーよ! 朝じゃねえか!! 起こせって言っただろ!」
「だってぇ、みつがかわいすぎて起こせなかったんだもん♡」
確信犯だ。こいつの笑顔は絶対反省してない。俺は頭を抱えながらもベッドから飛び起き、脱ぎ捨ててあった服を探した。
「とりあえず大学行かないと……って、あれ?」
脱ぎ捨てていたはずの服が、何故かサイドテーブルに綺麗に畳んで置かれていた。手に取ってみると、ふわりと柔軟剤のいい香りが漂う。生乾きなんてこともなく、ふわふわに乾いている。
「みつが寝てる間に洗濯して乾燥までかけといたよ♡」
「……お前なぁ……」
この至れり尽くせりなスパダリムーブ。怒る気力も削がれ、俺は観念して乾いた服に袖を通した。
(いつもの楓の匂いがする……。)
ふと香る、楓が使っている柔軟剤の匂い。まるで全身を楓の匂いに包まれているようで、なんだかマーキングされている気分になり、心臓がトクン、と高鳴る。
でも、そんなことにドキドキしてしまったなんて。絶対に調子に乗るから、言ってやらない。
※
その後、仕方なく楓と並んで一限に出ることになったのだが……。「建築学科の王子と姫」。 珍しいツーショットの登校風景に、キャンパス内は一時騒然となった。
「ねえ、あれって……!」
「王子と姫が一緒に登校してる!?」
「待って、王子くんの服……昨日と同じじゃない?」
「王子くん、ちょっと気だるげで色気2倍増し……!」
俺の知らないところで、昨日の服のまま登校した事実と、俺の(全く無自覚だったけれど)ほんのり甘い雰囲気が話題となり……。尊さのあまり、女子たちが黄色い悲鳴を上げていたとか、いないとか。
20
あなたにおすすめの小説
従僕に溺愛されて逃げられない
大の字だい
BL
〈従僕攻め×強気受け〉のラブコメ主従BL!
俺様気質で傲慢、まるで王様のような大学生・煌。
その傍らには、当然のようにリンがいる。
荷物を持ち、帰り道を誘導し、誰より自然に世話を焼く姿は、周囲から「犬みたい」と呼ばれるほど。
高校卒業間近に受けた突然の告白を、煌は「犬として立派になれば考える」とはぐらかした。
けれど大学に進学しても、リンは変わらず隣にいる。
当たり前の存在だったはずなのに、最近どうも心臓がおかしい。
居なくなると落ち着かない自分が、どうしても許せない。
さらに現れた上級生の熱烈なアプローチに、リンの嫉妬は抑えきれず――。
主従なのか、恋人なのか。
境界を越えたその先で、煌は思い知らされる。
従僕の溺愛からは、絶対に逃げられない。
ナイショな家庭訪問
石月煤子
BL
■美形先生×平凡パパ■
「いい加減、おわかりになりませんか、進藤さん」
「俺、中卒なんで、キビとかカテとか、わかんないです」
「貴方が好きです」
■イケメンわんこ先生×ツンデレ美人パパ■
「前のお宅でもこんな粗相を?」
「まさか。そんなわけありませんって。知永さんだから……です」
◆我が子の担任×シングルファーザー/すけべmain◆
表紙イラストは[ジュエルセイバーFREE]様のフリーコンテンツを利用しています
http://www.jewel-s.jp/
美貌の騎士候補生は、愛する人を快楽漬けにして飼い慣らす〜僕から逃げないで愛させて〜
飛鷹
BL
騎士養成学校に在席しているパスティには秘密がある。
でも、それを誰かに言うつもりはなく、目的を達成したら静かに自国に戻るつもりだった。
しかし美貌の騎士候補生に捕まり、快楽漬けにされ、甘く喘がされてしまう。
秘密を抱えたまま、パスティは幸せになれるのか。
美貌の騎士候補生のカーディアスは何を考えてパスティに付きまとうのか……。
秘密を抱えた二人が幸せになるまでのお話。
鎖に繋がれた騎士は、敵国で皇帝の愛に囚われる
結衣可
BL
戦場で捕らえられた若き騎士エリアスは、牢に繋がれながらも誇りを折らず、帝国の皇帝オルフェンの瞳を惹きつける。
冷酷と畏怖で人を遠ざけてきた皇帝は、彼を望み、夜ごと逢瀬を重ねていく。
憎しみと抗いのはずが、いつしか芽生える心の揺らぎ。
誇り高き騎士が囚われたのは、冷徹な皇帝の愛。
鎖に繋がれた誇りと、独占欲に満ちた溺愛の行方は――。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる