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お姫様になったオウジサマ
01 告白のタイミングがわかりませんっ! ※R18
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おとぎ話の結末は、いつだってハッピーエンドで締めくくられる。キスで目覚めたお姫様は、王子様と一緒に末長く幸せに暮らしましたとさ。めでたし、めでたし。
けれど。「めでたし」のその先。幕が下りた後の二人が、どんな夜を過ごしているのかなんて、絵本には書かれていない。
もしも、その配役が。救い出したはずの王子様が、可憐なお姫様に組み敷かれ、快楽に鳴かされる側だったとしたら? そんな歪な後日談、誰も想像しないだろう。
※
「んぁっ、あ♡ そこ……っ♡ かえ、でぇ……っ♡」
狭いワンルームに、俺の情けない声が響く。
大学の講義が終わった放課後。俺のアパートに転がり込んできた楓と、なし崩し的にこうなるのは、あの「お菓子パーティー」の夜以来、ふたりの日常になりつつあった。
「みつ、お尻で気持ちよくなるの上手になったよね♡ 僕の指、吸い付いて離さないもん♡」
「っ、ばか、言うな……っ♡ あ、んぅ……っ♡」
ベッドの上、四つん這いにさせられ、シーツをギュッと握りしめてケツの快感に必死で耐えているのは、建築学科で(不名誉ながら)「王子」と呼ばれている俺、王子 光希と、背後から覆い被さるようにして俺のアナルをぐぽ♡ ぐぽ♡ とほぐしているのは、建築学科で「姫」と呼ばれるほどの愛らしさを持つ男・姫川 楓。
楓の動きに合わせて、ミルクティー色の髪がふわりと背中を撫でた。なんてことない刺激なのに、敏感になった身体はそれすらも快感に変換してしまうから厄介だ。華奢に見えて意外と逞しい身体が、俺を抱きしめるように密着してくる。背中に感じるその熱だけで、心臓のドキドキが止まらねぇ……♡
(うぅ、好き……♡)
もう、自覚していた。俺は楓が好きだ。
そりゃあさ? 最初は流されて始まった関係だけど……。楓に「かわいい」と言ってもらえることが、今はもう、本当に幸せで。だんだん、楓の隣にいる時が一番自分らしくいられて心地好くなっていった。恥ずかしいけれど、ゆくゆくは一方的に大切にされるだけじゃなくて、俺も愛された分を返したい──。そう思えるくらい、自分の中で楓の存在は大きくなっていた。
……でもさ、告白っていつすればいいわけ!?
本当は今すぐにでも伝えたい! だけど絶賛ケツ掘られてる状況で伝えるのは末代までの恥確定。かといって、意識がはっきりしている時に言うのは恥ずかしすぎて死ぬ。きっかけが見つからないまま、ずるずるとセックスばっか重ねていく──。マジでどうしよう。
こり♡ こり♡ ぴんっ♡♡
「やっ……♡ 乳首、やめ……っ♡」
思考をかき消すような鋭い快感に、びくん♡ と背中が大きく反り上がる。いつの間にか脇の下から侵入した楓の指が、俺の乳首でくり♡ くり♡ と意地悪く遊んでいた。今じゃすっかり性感帯にされた乳首。心なしか乳輪もデカくなった気がして恥ずいんだけど……!?
「みつぅ、考え事しててヨユーだね♡」
「あ、っ、ちが……っ♡」
「そう? でも~上の空は寂しいなぁ……ねぇ、もっと僕のことだけ見て?」
低い吐息が耳元を掠めたかと思うと、ナカの指がググッと一段と深く、一番敏感な場所を突き上げた。
「あひっ!? ぁ、あぁああぁ……っ♡♡」
前立腺を的確に抉られ、俺の頭から散々悩んでいた「告白」の二文字が真っ白に吹き飛んだ。粘膜が勝手に楓の指へちゅぱ♡ ちゅぱ♡ と吸い付き、熱い快楽の奔流が脳をダイレクトに揺らす。もはや唇からは、言葉にならない嬌声と、涎が糸を引いてシーツにこぼれ落ちた。
ちんこは一度も触られていないのに。ナカを掻き回される刺激だけで、硬度は増して、先走りがダラダラと止まらない。
「ま、え゛……っ、触っ、でぇ♡ あ、ふぅ、ぁう……っ♡」
「やだ♡」
「や、出る……!イく、イぐ♡ ひ、あぁあああぁっ♡♡」
びゅく♡ びゅ、ぴゅるるるっ♡
目の前がチカチカと点滅して、一瞬、完全に意識が遠のいた。……ハッとして、徐々に意識が戻ってきた俺の目に入ったのは、白濁でぐっしょりと汚れたシーツ。
(え、……うそ。俺、ケツだけでイッたの……?)
前には一度も触れられていない。それなのに、ちんこは、今も恥ずかしそうにびく♡ びく♡ と震えながら、最後の一滴まで精液を吐き出し続けている。
(最初はちんこ触られないとイけなかったのに……♡)
「すごぉい♡ お尻でイく♡ イく♡できて偉いね♡」
「はう……♡」
背後から覆い被さったまま、楓が俺の耳たぶを甘噛みした。低く、蕩けるような声で囁かれてぐちゃぐちゃに溶けきった俺の頭は、男としてのプライドを失ったショックよりも、大好きな楓に褒めてもらえた幸せでいっぱいになっていた。
「みつがかわいすぎて僕も限界♡」
「やっ……♡」
お尻に押し付けられる楓のちんこ、バキバキに硬くてあっちぃ。楓の手がぐい、と俺の腰に添えられた。
(ヤバい♡ もしかして、このままセックスする……?)
貫かれるのを覚悟してギュッと目を閉じたのに……。
「すこーし太もも閉じてね♡」
「?」
言われるがままに足を閉じると、俺の太ももの間ににゅるっ♡ と熱い塊が割り込んできた。いわゆる素股だ。いや、ちょっと待て……!
「んっ……♡ あ、あのさ!」
「なぁに♡」
「楓のちんこ……その、挿れても、いいけど……?」
いや、言い方! 恥ずかしすぎて、なんだか上から目線になってしまったけれど。これでも俺なりに、勇気を出して誘っているのだから許してほしい。
俺の最近の悩み。それは、楓が、なかなか挿入してこないこと。
最初は怖くて全力で挿入を拒否していたし、挿れられない状況に安堵もしていた。けど、後ろで気持ち良くなることに身体が慣れてきて、遂に今日はナカの刺激だけでイけた。正直、挿入なしの状況に物足りなさを感じて身体が疼いているのも事実だ。
楓となら、セックスしたい。俺だけじゃなくて、楓にも気持ち良くなってほしいから頑張ってみたのに……。
「わ、嬉しいお誘い♡ でもね、また今度にしよ♡」
「え、なんで……っ」
やんわり断られたショックで思わず振り向く。こんな状況、男なら辛いはずなのに。俺のこと好きなんじゃないの……? え、そんなに魅力ないってこと……?
「みつ~。今ネガティブなこと考えたでしょ?」
「んっ……♡」
俺の表情がよほど悲壮に見えたのか。楓は背後からギュッと力を込めて抱きしめてくれた。そして、まるで言い聞かせるように、幼い子供に語りかけるような優しい声で言う。
「僕のおちんちん、大きいでしょ? 万が一にでも、みつに怪我させたくないの。あと少しだけ準備させて? ね、泣かないで♡」
(……泣いてねーよ、バカ)
楓の優しさが嬉しいのと、どうしても拭えない物足りなさに、心の中で悪態をつくのが精一杯だった。楓は俺の項に熱い吐息を吹きかけ、有無を言わさぬというふうに、低い声で囁く。
「ってことで、一緒に気持ち良くなろ♡」
ぬっちゅううう♡♡
楓は俺の太ももをさらに強く閉じさせると、ローションにまみれたペニスをゆっくりと、深く、前後させた。
「あー、気持ちいい……っ♡ ね?」
「んんっ♡」
ガチガチに勃起して硬くなった質量が、俺の太ももの付け根から腹の近くまで、出たり、入ったり。ただ前後に擦られているだけなのに、会陰から俺の裏筋、さらにはタマまで容赦なく摩擦されて、おかしくなりそうなくらい気持ちいい。
ぬちゅ♡ ぐちょ♡ ぱちゅ♡ ぱんっ♡
肉同士がぶつかり合う卑猥な音が、狭い部屋に響き、挿入されていないのに、まるで本当にセックスしているみたいな錯覚♡
「ねぇ、みつ」
「っ、あ! っ、なに……♡」
「僕のおちんちん挿れたらさぁ……みつのおへそくらいまで、入っちゃうかもね♡」
「!?♡♡」
つぅ……と。汗ばんだ腹のあたりを指先でなぞられて、嫌でも想像してしまう。素股の今ですらおへその近くまで届いているその熱くて太い塊が、お尻の奥を突き抜け、柔らかな内臓を押し退けて、お腹の内側から俺をぐりぐりと押し上げる感覚を。
(む、無理♡ そんなの、……そんなの耐えられな、い……っ♡)
「っああっ♡ やばっ、出る……っ、ぁ、あぁあああぁっ♡♡」
びゅく♡ びゅっ♡ びゅるるっ♡
一度イッたばかりなのに楓の言葉ひとつでまた激しく震え、情けない声を上げながら白濁を噴き上げた。
「もしかして、想像しただけでイッちゃった? あーもう、かわいすぎ♡」
ぬりゅ♡ ぱんっ♡ ぐちっ♡ ぐちゅ♡ ずぱん♡
「ん゛ぁ!?♡ ま、て♡ いっしょ、やらぁ♡♡」
イッた直後で過敏になっているところに、楓の右手が、達したばかりの俺の先を自分のモノと一緒に握り込んだ。
じゅこ♡ じゅこ♡ と、逃げ場のない力強いストロークで扱き上げられ、脳が白く塗り潰される。
「ラストスパート♡ 一緒に、イこ♡」
「~~~っ!!♡♡」
ぬぱ♡ どぴゅ♡ びゅるるるる♡
楓は寸前のところで太ももからちんこを抜き取ると、俺の背中に向けて大量の精液を撒き散らした。
「あっ♡ あちゅい♡ っ、あぁっ……♡」
ぴゅ♡ ぴゅくっ♡
背中に火傷するほど熱い欲を浴びせられ、その衝撃に呼び戻されるように、俺の先からも勢いのない蜜がぴゅくっ♡ と零れ落ちた。
「は、ふ……っ♡」
シーツも、楓の手も、俺の身体もどこもかしこもドロドロに汚れてしまったけれど、もうどうでもよくなって、二人で重なるようにごろんと抱き合う。
「みつ、今日もたくさんかわいかった♡ ね、ちゅーしよ♡」
「んぅ……♡」
蕩けるような甘いねぎらいの言葉とともに、深く唇を塞がれた。鼻腔をくすぐる彼の体温と、脳を痺れさせる快感の余韻。混じり合う互いの唾液を嚥下するたび、自分が楓という存在に侵食されていくのがわかる。ひとつに溶け合うこの時間が、最近はたまらなく好き。
だけど。
(……足りない)
すり♡ すりぃ♡
俺は楓に気づかれないよう、こっそりと内腿を擦り合わせて熱を誤魔化した。
どこぞの深窓の姫君みたいに大切に扱われるのは、死ぬほど嬉しい。本来なら欲のままに抱かれたっておかしくないはずなのに、楓はどこまでも慈しむように(多少強引ではあったけれど)ゆっくりと段階を踏んで俺を愛してくれる。こんなの幸せ以外の何物でもない。
でも今は、ゆっくりと進むその歩調が、狂おしいほどに焦れったい。身体が、ナカが、猛烈に楓を欲しがって疼いて仕方ない。
(……いっそ思い切り貫いてほしいだなんて。俺、もう浅ましいメスじゃん。恥ずかし……っ)
その願いは口に出せないまま、俺は楓の腕の中で、満たされない熱に浮かされ続けた。
けれど。「めでたし」のその先。幕が下りた後の二人が、どんな夜を過ごしているのかなんて、絵本には書かれていない。
もしも、その配役が。救い出したはずの王子様が、可憐なお姫様に組み敷かれ、快楽に鳴かされる側だったとしたら? そんな歪な後日談、誰も想像しないだろう。
※
「んぁっ、あ♡ そこ……っ♡ かえ、でぇ……っ♡」
狭いワンルームに、俺の情けない声が響く。
大学の講義が終わった放課後。俺のアパートに転がり込んできた楓と、なし崩し的にこうなるのは、あの「お菓子パーティー」の夜以来、ふたりの日常になりつつあった。
「みつ、お尻で気持ちよくなるの上手になったよね♡ 僕の指、吸い付いて離さないもん♡」
「っ、ばか、言うな……っ♡ あ、んぅ……っ♡」
ベッドの上、四つん這いにさせられ、シーツをギュッと握りしめてケツの快感に必死で耐えているのは、建築学科で(不名誉ながら)「王子」と呼ばれている俺、王子 光希と、背後から覆い被さるようにして俺のアナルをぐぽ♡ ぐぽ♡ とほぐしているのは、建築学科で「姫」と呼ばれるほどの愛らしさを持つ男・姫川 楓。
楓の動きに合わせて、ミルクティー色の髪がふわりと背中を撫でた。なんてことない刺激なのに、敏感になった身体はそれすらも快感に変換してしまうから厄介だ。華奢に見えて意外と逞しい身体が、俺を抱きしめるように密着してくる。背中に感じるその熱だけで、心臓のドキドキが止まらねぇ……♡
(うぅ、好き……♡)
もう、自覚していた。俺は楓が好きだ。
そりゃあさ? 最初は流されて始まった関係だけど……。楓に「かわいい」と言ってもらえることが、今はもう、本当に幸せで。だんだん、楓の隣にいる時が一番自分らしくいられて心地好くなっていった。恥ずかしいけれど、ゆくゆくは一方的に大切にされるだけじゃなくて、俺も愛された分を返したい──。そう思えるくらい、自分の中で楓の存在は大きくなっていた。
……でもさ、告白っていつすればいいわけ!?
本当は今すぐにでも伝えたい! だけど絶賛ケツ掘られてる状況で伝えるのは末代までの恥確定。かといって、意識がはっきりしている時に言うのは恥ずかしすぎて死ぬ。きっかけが見つからないまま、ずるずるとセックスばっか重ねていく──。マジでどうしよう。
こり♡ こり♡ ぴんっ♡♡
「やっ……♡ 乳首、やめ……っ♡」
思考をかき消すような鋭い快感に、びくん♡ と背中が大きく反り上がる。いつの間にか脇の下から侵入した楓の指が、俺の乳首でくり♡ くり♡ と意地悪く遊んでいた。今じゃすっかり性感帯にされた乳首。心なしか乳輪もデカくなった気がして恥ずいんだけど……!?
「みつぅ、考え事しててヨユーだね♡」
「あ、っ、ちが……っ♡」
「そう? でも~上の空は寂しいなぁ……ねぇ、もっと僕のことだけ見て?」
低い吐息が耳元を掠めたかと思うと、ナカの指がググッと一段と深く、一番敏感な場所を突き上げた。
「あひっ!? ぁ、あぁああぁ……っ♡♡」
前立腺を的確に抉られ、俺の頭から散々悩んでいた「告白」の二文字が真っ白に吹き飛んだ。粘膜が勝手に楓の指へちゅぱ♡ ちゅぱ♡ と吸い付き、熱い快楽の奔流が脳をダイレクトに揺らす。もはや唇からは、言葉にならない嬌声と、涎が糸を引いてシーツにこぼれ落ちた。
ちんこは一度も触られていないのに。ナカを掻き回される刺激だけで、硬度は増して、先走りがダラダラと止まらない。
「ま、え゛……っ、触っ、でぇ♡ あ、ふぅ、ぁう……っ♡」
「やだ♡」
「や、出る……!イく、イぐ♡ ひ、あぁあああぁっ♡♡」
びゅく♡ びゅ、ぴゅるるるっ♡
目の前がチカチカと点滅して、一瞬、完全に意識が遠のいた。……ハッとして、徐々に意識が戻ってきた俺の目に入ったのは、白濁でぐっしょりと汚れたシーツ。
(え、……うそ。俺、ケツだけでイッたの……?)
前には一度も触れられていない。それなのに、ちんこは、今も恥ずかしそうにびく♡ びく♡ と震えながら、最後の一滴まで精液を吐き出し続けている。
(最初はちんこ触られないとイけなかったのに……♡)
「すごぉい♡ お尻でイく♡ イく♡できて偉いね♡」
「はう……♡」
背後から覆い被さったまま、楓が俺の耳たぶを甘噛みした。低く、蕩けるような声で囁かれてぐちゃぐちゃに溶けきった俺の頭は、男としてのプライドを失ったショックよりも、大好きな楓に褒めてもらえた幸せでいっぱいになっていた。
「みつがかわいすぎて僕も限界♡」
「やっ……♡」
お尻に押し付けられる楓のちんこ、バキバキに硬くてあっちぃ。楓の手がぐい、と俺の腰に添えられた。
(ヤバい♡ もしかして、このままセックスする……?)
貫かれるのを覚悟してギュッと目を閉じたのに……。
「すこーし太もも閉じてね♡」
「?」
言われるがままに足を閉じると、俺の太ももの間ににゅるっ♡ と熱い塊が割り込んできた。いわゆる素股だ。いや、ちょっと待て……!
「んっ……♡ あ、あのさ!」
「なぁに♡」
「楓のちんこ……その、挿れても、いいけど……?」
いや、言い方! 恥ずかしすぎて、なんだか上から目線になってしまったけれど。これでも俺なりに、勇気を出して誘っているのだから許してほしい。
俺の最近の悩み。それは、楓が、なかなか挿入してこないこと。
最初は怖くて全力で挿入を拒否していたし、挿れられない状況に安堵もしていた。けど、後ろで気持ち良くなることに身体が慣れてきて、遂に今日はナカの刺激だけでイけた。正直、挿入なしの状況に物足りなさを感じて身体が疼いているのも事実だ。
楓となら、セックスしたい。俺だけじゃなくて、楓にも気持ち良くなってほしいから頑張ってみたのに……。
「わ、嬉しいお誘い♡ でもね、また今度にしよ♡」
「え、なんで……っ」
やんわり断られたショックで思わず振り向く。こんな状況、男なら辛いはずなのに。俺のこと好きなんじゃないの……? え、そんなに魅力ないってこと……?
「みつ~。今ネガティブなこと考えたでしょ?」
「んっ……♡」
俺の表情がよほど悲壮に見えたのか。楓は背後からギュッと力を込めて抱きしめてくれた。そして、まるで言い聞かせるように、幼い子供に語りかけるような優しい声で言う。
「僕のおちんちん、大きいでしょ? 万が一にでも、みつに怪我させたくないの。あと少しだけ準備させて? ね、泣かないで♡」
(……泣いてねーよ、バカ)
楓の優しさが嬉しいのと、どうしても拭えない物足りなさに、心の中で悪態をつくのが精一杯だった。楓は俺の項に熱い吐息を吹きかけ、有無を言わさぬというふうに、低い声で囁く。
「ってことで、一緒に気持ち良くなろ♡」
ぬっちゅううう♡♡
楓は俺の太ももをさらに強く閉じさせると、ローションにまみれたペニスをゆっくりと、深く、前後させた。
「あー、気持ちいい……っ♡ ね?」
「んんっ♡」
ガチガチに勃起して硬くなった質量が、俺の太ももの付け根から腹の近くまで、出たり、入ったり。ただ前後に擦られているだけなのに、会陰から俺の裏筋、さらにはタマまで容赦なく摩擦されて、おかしくなりそうなくらい気持ちいい。
ぬちゅ♡ ぐちょ♡ ぱちゅ♡ ぱんっ♡
肉同士がぶつかり合う卑猥な音が、狭い部屋に響き、挿入されていないのに、まるで本当にセックスしているみたいな錯覚♡
「ねぇ、みつ」
「っ、あ! っ、なに……♡」
「僕のおちんちん挿れたらさぁ……みつのおへそくらいまで、入っちゃうかもね♡」
「!?♡♡」
つぅ……と。汗ばんだ腹のあたりを指先でなぞられて、嫌でも想像してしまう。素股の今ですらおへその近くまで届いているその熱くて太い塊が、お尻の奥を突き抜け、柔らかな内臓を押し退けて、お腹の内側から俺をぐりぐりと押し上げる感覚を。
(む、無理♡ そんなの、……そんなの耐えられな、い……っ♡)
「っああっ♡ やばっ、出る……っ、ぁ、あぁあああぁっ♡♡」
びゅく♡ びゅっ♡ びゅるるっ♡
一度イッたばかりなのに楓の言葉ひとつでまた激しく震え、情けない声を上げながら白濁を噴き上げた。
「もしかして、想像しただけでイッちゃった? あーもう、かわいすぎ♡」
ぬりゅ♡ ぱんっ♡ ぐちっ♡ ぐちゅ♡ ずぱん♡
「ん゛ぁ!?♡ ま、て♡ いっしょ、やらぁ♡♡」
イッた直後で過敏になっているところに、楓の右手が、達したばかりの俺の先を自分のモノと一緒に握り込んだ。
じゅこ♡ じゅこ♡ と、逃げ場のない力強いストロークで扱き上げられ、脳が白く塗り潰される。
「ラストスパート♡ 一緒に、イこ♡」
「~~~っ!!♡♡」
ぬぱ♡ どぴゅ♡ びゅるるるる♡
楓は寸前のところで太ももからちんこを抜き取ると、俺の背中に向けて大量の精液を撒き散らした。
「あっ♡ あちゅい♡ っ、あぁっ……♡」
ぴゅ♡ ぴゅくっ♡
背中に火傷するほど熱い欲を浴びせられ、その衝撃に呼び戻されるように、俺の先からも勢いのない蜜がぴゅくっ♡ と零れ落ちた。
「は、ふ……っ♡」
シーツも、楓の手も、俺の身体もどこもかしこもドロドロに汚れてしまったけれど、もうどうでもよくなって、二人で重なるようにごろんと抱き合う。
「みつ、今日もたくさんかわいかった♡ ね、ちゅーしよ♡」
「んぅ……♡」
蕩けるような甘いねぎらいの言葉とともに、深く唇を塞がれた。鼻腔をくすぐる彼の体温と、脳を痺れさせる快感の余韻。混じり合う互いの唾液を嚥下するたび、自分が楓という存在に侵食されていくのがわかる。ひとつに溶け合うこの時間が、最近はたまらなく好き。
だけど。
(……足りない)
すり♡ すりぃ♡
俺は楓に気づかれないよう、こっそりと内腿を擦り合わせて熱を誤魔化した。
どこぞの深窓の姫君みたいに大切に扱われるのは、死ぬほど嬉しい。本来なら欲のままに抱かれたっておかしくないはずなのに、楓はどこまでも慈しむように(多少強引ではあったけれど)ゆっくりと段階を踏んで俺を愛してくれる。こんなの幸せ以外の何物でもない。
でも今は、ゆっくりと進むその歩調が、狂おしいほどに焦れったい。身体が、ナカが、猛烈に楓を欲しがって疼いて仕方ない。
(……いっそ思い切り貫いてほしいだなんて。俺、もう浅ましいメスじゃん。恥ずかし……っ)
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