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第128話 王都にお出かけ4
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「ゴブッフ~」(やっと王都に到着ゴブ~)
小高い丘にぐるりと高い城壁がそびえ1段上がった中央には立派なお城が見える
異世界あるあるそのまんまの王都が見えてきたゴブ
あと1時間も馬車を走らせれば到着しそうだ
「まだ日も高いですし次の停留所で最後の休憩を取りましょうか」
「ゴブ!」(それがいいゴブ、そろそろまた限界が近付いていたゴブ!)
「ミセッティが限界のようですからお願いいたしますわ」
本日4度目のトイレ休憩だゴブ
わたしの限界を訴えているがお嬢様もそろそろやばいのは分かっているぞ
「ぜぇぇんたぁぁ~い、とまれぇぇ~!お花摘みの時間であ~る!!」
細長くのびた50台以上の馬車連隊が騎士団長の号令で一糸乱れぬ動きで停車する
一般の移動馬車や商人さんの馬車がほとんどなのにすごい連携だゴブ
まるで何年も訓練してきた軍隊のようだな、流行っているのか軍隊ごっこ?
そして停車するとどこからともなく女神セレスティア様の讃美歌が聞こえてくる
最近停まるたびに聞こえてくるんだよな~
少しのヒマな時間でも賛美されるなんてセレスティア様もなかなか人気があるんだな
「ゴブ~」(またみんな歌を歌っているゴブ~もう慣れたけど)
「収穫祭が近いですからね、皆さん女神様に感謝しつつ練習しているのでしょう」
なるほど、祭りが近付くとテンションが上がりますからな~
つい口ずさんでしまうのは何となく分かる気がするゴブ
林の中に消えていった聖女とゴブリンの一団を見守りながら団長は感涙を流していた
「誰が始めたとも知れず自然に讃美歌を口にする者がこれほどいようとは・・・多くを語らずただ行動のみでこれほどの信仰を集めるアイラ様、ただただ素晴らしい」
「おっしゃる通りです、この時代、この国に生まれてこれた自分の幸運に感謝です」
「団長、僭越ながら不肖私めがアイラ様の二つ名を提案させていただきます!」
「うむ!それは良い、申してみよ」
「はっ!『お花摘みと緑のゴブリンを連れた聖女』略して『花と緑の聖女』と呼称させていただきたく上申させていただきます!」
「おおっ、何と分かりやすく親しみのある二つ名だろうか・・・よし!決まりだな」
「「「聖女アイラ様、万歳!花と緑の聖女様、万歳!!」」」
「ゴブ~」(何だか街道の方がまた騒がしいゴブ)
「いちいち気にしてはダメよ、ミセッティ、みんな祭りが近付いて上機嫌なんだからそれよりもほら見て今度は花を3本ほどまとめて指輪にしてみましたわ、お母様から大きい花輪よりも小さくてもたくさん作ってきてねって頼まれていたから色んな花で作ってみましたのよ」
「ゴブ~」(おお~、どんどん上達しているゴブな~)
わたしが作ろうとすると途中でお花がぽろんと落ちちゃうのだ
器用さってステータスにあったんだっけか?知力の問題じゃないよね?
とりあえずお嬢様のせっかく作った花輪なので聖魔法を付与して[祝福]しておくか
最近はカタリナさんが木箱を用意してお嬢様が作った花輪をしっかり保管している
小学生の図工の宿題をいつまでも大事に保存しておく親の心境なのかな
「はぁはぁ、カタリナ様~これだけあれば一体いくらの価値があるんですかぁぁ~貴族への贈答品にするなんてもったいなさすぎますぅ~金貨10枚いや30枚にでも」
「バカな発言はおよしなさい、マリー、奥様に聞かれたらクビになりますよ、これはコスタリア家の地位を向上させるうえで重要な品物になると奥様がおっしゃていたでしょう、私利私欲や商売のために利用して良いものではないのですよ?」
「分かってますよ~・・・そういうカタリナ様もその足首の花輪のアンクレットもうずっと枯れてないですよね・・・ばっちり祝福済みなんじゃないですか!」
「これはわたくしが合間の時間で自分で作ったものですから、ミセッティがついでに少しばかりの祝福をしてはくれましたが」
「うは~、ずるいですぅ~マリーも今から花輪を作ります~」
「もう時間です、木箱もいっぱいになりましたし皆さんをいつまでも足止めしても悪いですから早々に馬車に戻りますよ、次はいよいよ王都に入場ですからね」
「ちょっと~それじゃ今回が最後のチャンスだったじゃないですか~」
なんだか後ろが騒がしいな、もう少し貴族家に仕える者として気品がほしいゴブ
私たちが街道に戻るとまた色々な資材を抱えた職人の集団が挨拶をしながら林の奥へと向かっていった
その集団を満足気に送り出している貫禄のある商人達が円陣を組んで相談している
「ここは王都に一番近い休憩地点になるから気合いれて誰に見せても恥ずかしくない作りにせねばなるまいぞ」
「花と緑の聖女を冠する『浄化の地』への巡礼その第1スタート地点になるからな」
「徒歩で全ての浄化地を順番通りに巡れば身も心も清められ病もたちどころに癒される・・・何と尊いことであろうか」
「旅の用意が不充分な者でもここでまた準備が出来るように装備などを売る店を出すのはどうだろうか?」
「いや、ここはいっそ『花と緑の聖女』の刻印を作ってその装備で臨まなければ効果が半減するかもしれない・・・と噂を広めてみればよいのでは?あくまで噂で」
「うむむ、お主は天才か・・・!こうしちゃおれん、誰ぞ画家もしくは絵心に自信のある者を何人か連れてくるのじゃ!聖女様のご尊顔を寸分違えず描かせろ!」
そして急造されたモチーフは伏目がちな真横を向いた美少女が子供を慈しむように抱いた上半身を花輪で囲ったデザインになった
「ゴブー」(おおーかっこいいゴブ、わたしもきちんと描かれているのが最高ゴブ)
商人達がこそこそ何かしているのが気になって遊びにきたらアイラお嬢様とわたしのモチーフが作られているじゃないか
こういうのってテンション上がるんだよな~
「えへへ、じつはこのモチーフを掲げた旅の装備を販売していこうかと考えておりまして一応、なんといいますか・・・許可などいただけたらと・・・」
「ゴブゴブ」(いいんじゃないかゴブ、旅は色々危険だし準備も大変ゴブ)
少しでも旅人が安全に旅を続けられるようにと願う商人達の心意気、受け取ったゴブ
「ゴブ!」(聖魔法[神域]発動)
わたしはいつか奥方様に渡したこともある聖印焼付けスタンプを商人達にも作ってあげることにした
もちろん焼付けされる刻印は先程デザインされたアイラお嬢様とわたしのモチーフだ
「おおおっ、このような聖具を私共のような卑しい商人にお与えくださるとは」
「我らの商売を認め、かつ祝福してくださるとはコスタリア家はなんと寛大なのか」
ふふふ喜んでくれてなによりだゴブ
聖印を焼付けするとちょっぴりだが浄化と回復の効果があるのはお約束だゴブ
「ミセッティー!何やってるの~遊んでないで馬車に乗るのよ、もう出発するって」
「ゴブゴブ」(それではわたしはもう行くゴブ、みんな頑張るゴブ~)
「何をおしゃっていたかさっぱり分からんが祝福の言葉をいただいたようですぞ」
「これをもって信者を増やせ・・・とおっしゃっていた気がしますわい」
「わしもそう聞こえましたな、間違いありませんぞ」
その後すぐに西方真理教会アイラ派信者への限定装備が発売され飛ぶように売れた
「花と緑の聖女様リュック」「花と緑の聖女様雨ガッパ」「花と緑の聖女様お財布」
「花と緑の聖女様サンダル」「花と緑の聖女様火打ち石」「花と緑の聖女様鍋セット」
「花と緑の聖女様聖印入りパン」「花と緑の聖女様聖印入りニンジン」・・・
実際は商人達が取り扱う全ての商品にひたすら聖印を打ちまくっているのだった
「ゴブ~」(この旅はじっとしててばかりで逆に疲れたゴブ~)
「そうですね、でもたまにはお勉強もなくのんびりした旅も悪くありませんね」
「・・・う~ん、何もしていないってことでいいのかな~ですぅ。なんか毎日少しづつ周りに人が増えてきてた気がしますし~熱い視線が怖かったですけど~」
「ほほほ、お父様に頼んでアイラちゃんが聖女見習いの修行もしようかと考えているってことを貴族間に噂してもらいましたからね、情報の早い商人たちが野次馬根性で見に来たといったところでしょうね」
「なるほど・・・ってそんなレベルじゃないような気がするんですけどぉ!?」
「もう、マリーったら今からそんな細かいこと気にしていたら晩餐会まで持ちませんよ、王都に着いてからが忙しいんですからね」
小高い丘にぐるりと高い城壁がそびえ1段上がった中央には立派なお城が見える
異世界あるあるそのまんまの王都が見えてきたゴブ
あと1時間も馬車を走らせれば到着しそうだ
「まだ日も高いですし次の停留所で最後の休憩を取りましょうか」
「ゴブ!」(それがいいゴブ、そろそろまた限界が近付いていたゴブ!)
「ミセッティが限界のようですからお願いいたしますわ」
本日4度目のトイレ休憩だゴブ
わたしの限界を訴えているがお嬢様もそろそろやばいのは分かっているぞ
「ぜぇぇんたぁぁ~い、とまれぇぇ~!お花摘みの時間であ~る!!」
細長くのびた50台以上の馬車連隊が騎士団長の号令で一糸乱れぬ動きで停車する
一般の移動馬車や商人さんの馬車がほとんどなのにすごい連携だゴブ
まるで何年も訓練してきた軍隊のようだな、流行っているのか軍隊ごっこ?
そして停車するとどこからともなく女神セレスティア様の讃美歌が聞こえてくる
最近停まるたびに聞こえてくるんだよな~
少しのヒマな時間でも賛美されるなんてセレスティア様もなかなか人気があるんだな
「ゴブ~」(またみんな歌を歌っているゴブ~もう慣れたけど)
「収穫祭が近いですからね、皆さん女神様に感謝しつつ練習しているのでしょう」
なるほど、祭りが近付くとテンションが上がりますからな~
つい口ずさんでしまうのは何となく分かる気がするゴブ
林の中に消えていった聖女とゴブリンの一団を見守りながら団長は感涙を流していた
「誰が始めたとも知れず自然に讃美歌を口にする者がこれほどいようとは・・・多くを語らずただ行動のみでこれほどの信仰を集めるアイラ様、ただただ素晴らしい」
「おっしゃる通りです、この時代、この国に生まれてこれた自分の幸運に感謝です」
「団長、僭越ながら不肖私めがアイラ様の二つ名を提案させていただきます!」
「うむ!それは良い、申してみよ」
「はっ!『お花摘みと緑のゴブリンを連れた聖女』略して『花と緑の聖女』と呼称させていただきたく上申させていただきます!」
「おおっ、何と分かりやすく親しみのある二つ名だろうか・・・よし!決まりだな」
「「「聖女アイラ様、万歳!花と緑の聖女様、万歳!!」」」
「ゴブ~」(何だか街道の方がまた騒がしいゴブ)
「いちいち気にしてはダメよ、ミセッティ、みんな祭りが近付いて上機嫌なんだからそれよりもほら見て今度は花を3本ほどまとめて指輪にしてみましたわ、お母様から大きい花輪よりも小さくてもたくさん作ってきてねって頼まれていたから色んな花で作ってみましたのよ」
「ゴブ~」(おお~、どんどん上達しているゴブな~)
わたしが作ろうとすると途中でお花がぽろんと落ちちゃうのだ
器用さってステータスにあったんだっけか?知力の問題じゃないよね?
とりあえずお嬢様のせっかく作った花輪なので聖魔法を付与して[祝福]しておくか
最近はカタリナさんが木箱を用意してお嬢様が作った花輪をしっかり保管している
小学生の図工の宿題をいつまでも大事に保存しておく親の心境なのかな
「はぁはぁ、カタリナ様~これだけあれば一体いくらの価値があるんですかぁぁ~貴族への贈答品にするなんてもったいなさすぎますぅ~金貨10枚いや30枚にでも」
「バカな発言はおよしなさい、マリー、奥様に聞かれたらクビになりますよ、これはコスタリア家の地位を向上させるうえで重要な品物になると奥様がおっしゃていたでしょう、私利私欲や商売のために利用して良いものではないのですよ?」
「分かってますよ~・・・そういうカタリナ様もその足首の花輪のアンクレットもうずっと枯れてないですよね・・・ばっちり祝福済みなんじゃないですか!」
「これはわたくしが合間の時間で自分で作ったものですから、ミセッティがついでに少しばかりの祝福をしてはくれましたが」
「うは~、ずるいですぅ~マリーも今から花輪を作ります~」
「もう時間です、木箱もいっぱいになりましたし皆さんをいつまでも足止めしても悪いですから早々に馬車に戻りますよ、次はいよいよ王都に入場ですからね」
「ちょっと~それじゃ今回が最後のチャンスだったじゃないですか~」
なんだか後ろが騒がしいな、もう少し貴族家に仕える者として気品がほしいゴブ
私たちが街道に戻るとまた色々な資材を抱えた職人の集団が挨拶をしながら林の奥へと向かっていった
その集団を満足気に送り出している貫禄のある商人達が円陣を組んで相談している
「ここは王都に一番近い休憩地点になるから気合いれて誰に見せても恥ずかしくない作りにせねばなるまいぞ」
「花と緑の聖女を冠する『浄化の地』への巡礼その第1スタート地点になるからな」
「徒歩で全ての浄化地を順番通りに巡れば身も心も清められ病もたちどころに癒される・・・何と尊いことであろうか」
「旅の用意が不充分な者でもここでまた準備が出来るように装備などを売る店を出すのはどうだろうか?」
「いや、ここはいっそ『花と緑の聖女』の刻印を作ってその装備で臨まなければ効果が半減するかもしれない・・・と噂を広めてみればよいのでは?あくまで噂で」
「うむむ、お主は天才か・・・!こうしちゃおれん、誰ぞ画家もしくは絵心に自信のある者を何人か連れてくるのじゃ!聖女様のご尊顔を寸分違えず描かせろ!」
そして急造されたモチーフは伏目がちな真横を向いた美少女が子供を慈しむように抱いた上半身を花輪で囲ったデザインになった
「ゴブー」(おおーかっこいいゴブ、わたしもきちんと描かれているのが最高ゴブ)
商人達がこそこそ何かしているのが気になって遊びにきたらアイラお嬢様とわたしのモチーフが作られているじゃないか
こういうのってテンション上がるんだよな~
「えへへ、じつはこのモチーフを掲げた旅の装備を販売していこうかと考えておりまして一応、なんといいますか・・・許可などいただけたらと・・・」
「ゴブゴブ」(いいんじゃないかゴブ、旅は色々危険だし準備も大変ゴブ)
少しでも旅人が安全に旅を続けられるようにと願う商人達の心意気、受け取ったゴブ
「ゴブ!」(聖魔法[神域]発動)
わたしはいつか奥方様に渡したこともある聖印焼付けスタンプを商人達にも作ってあげることにした
もちろん焼付けされる刻印は先程デザインされたアイラお嬢様とわたしのモチーフだ
「おおおっ、このような聖具を私共のような卑しい商人にお与えくださるとは」
「我らの商売を認め、かつ祝福してくださるとはコスタリア家はなんと寛大なのか」
ふふふ喜んでくれてなによりだゴブ
聖印を焼付けするとちょっぴりだが浄化と回復の効果があるのはお約束だゴブ
「ミセッティー!何やってるの~遊んでないで馬車に乗るのよ、もう出発するって」
「ゴブゴブ」(それではわたしはもう行くゴブ、みんな頑張るゴブ~)
「何をおしゃっていたかさっぱり分からんが祝福の言葉をいただいたようですぞ」
「これをもって信者を増やせ・・・とおっしゃっていた気がしますわい」
「わしもそう聞こえましたな、間違いありませんぞ」
その後すぐに西方真理教会アイラ派信者への限定装備が発売され飛ぶように売れた
「花と緑の聖女様リュック」「花と緑の聖女様雨ガッパ」「花と緑の聖女様お財布」
「花と緑の聖女様サンダル」「花と緑の聖女様火打ち石」「花と緑の聖女様鍋セット」
「花と緑の聖女様聖印入りパン」「花と緑の聖女様聖印入りニンジン」・・・
実際は商人達が取り扱う全ての商品にひたすら聖印を打ちまくっているのだった
「ゴブ~」(この旅はじっとしててばかりで逆に疲れたゴブ~)
「そうですね、でもたまにはお勉強もなくのんびりした旅も悪くありませんね」
「・・・う~ん、何もしていないってことでいいのかな~ですぅ。なんか毎日少しづつ周りに人が増えてきてた気がしますし~熱い視線が怖かったですけど~」
「ほほほ、お父様に頼んでアイラちゃんが聖女見習いの修行もしようかと考えているってことを貴族間に噂してもらいましたからね、情報の早い商人たちが野次馬根性で見に来たといったところでしょうね」
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