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第49話 ダンドール子爵家ご来訪4
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「ゴ、ゴブゥ~」(ごほっ。やっと首を絞めるのから解放されたゴブ)
「あ、あら~。私ったらついはしたなく大声を出して取り乱してしまいましたわ。
少しだけ私の期待していた施術と違ったものですからびっくりいたしましたの」
びっくりしたのはこっちだゴブ。
エレノア様には突き飛ばされるし、母上様には首を絞められるしとんでもない暴力親子ゴブな。
うちの人たちや辺境伯家といい貴族家は前の世界の常識が通用しない頭のネジが2、3本抜けているとんでもない方々ゴブ。
「何か失礼なことを考えていますね・・・。でも今のミランダ様への施術間違いはミセッティが悪いと思いますわ」
「ゴブ!?」(お嬢様まで!?純潔より大事なものは無いって言ったのに)
「もうっ。ミランダ様が純潔に戻りたいなんて思われる訳ないでしょう。あの年齢になって処女だとかいって喜ぶ殿方がいたらかなり特殊な趣味ですわよ!」
「ぐふっ」
「ぐふっ」
ダンドール夫人が胸を押さえてうずくまった。何か持病でもお持ちなのかな。
うちの奥方様もなぜか同じリアクションをしている。
友情がなんとかとか言っていたから仲良しなのか?
「・・・フフフ。アイラちゃん、今晩はエレノア嬢の名誉の回復のために頑張ってくれたけど、次は私とミランダ夫人の強い友情のために少しだけ力を貸してくださいね。処女にはこだわっておられませんから」
奥方様が少しひきつった笑顔でお願いされてきた。
「分かっておりますわ、お母様。ミセッティ、ミランダ様にも少しだけ若々しく外見を整えることをお願いいたしますわ」
「ゴブ」(分かったゴブ。それならそうと最初から言ってほしいゴブ)
「もう次は大丈夫ですわ。ミセッティもしっかり要望を理解したようです。少し外見を良くしてくれるそうですわ」
「・・・別に少しだけでなくてもよろしくてよ?」
~~~~~
「ゴブ~」(終わったゴブ~)
結論からいうと結構がんばりました。
今のエレノア嬢ほどではないが元々がかなりの美人さんだったので顔の印象はほぼ変えずに年齢だけ5歳若返らせて、体中のしわとシミを取り除いてみました。
5歳しか若くしていないはずなのにエレノア様と並んだら母親とは誰も思わずお姉さんだと勘違いする出来栄えになった。
このままだと変貌が激しすぎて周りが戸惑うだろうから変身アイテムを作ってみた。
ミランダ夫人がいつも欠かさず身に着けているらしい家宝のネックレスを拝借。
聖魔法レベル5 [祝福] 結界を付与
以前から試してみたかった結界の応用を祝福にてネックレスに定着させた。
祝福のネックレス(レベル7)
・全身を薄い結界で覆い登録された外見に見せる。
・防御結界の効果は無い。
・所有者ミランダ・ダンドール以外は効果は発揮されない
・魔力充填機能 装着者からわずかに魔力を吸い上げ効果を持続させる
・紛失防止機能 一定時間身に着けていないと自動で転送、装着される
施術前のミランダ様を身に着けるだけで再現できる偽装結界を発生させるゴブ。
これで公式な場で不要なトラブルを避けることが出来るはず、わたしはアフターケアもしっかりと考えられる有能なゴブリンなのだ。
魔力紋が各個人で違うことにヒントを得て所有者登録した者以外が付けても効果を発揮しないようにした。
また装着者の魔力をわずかながら吸い上げて魔力切れにならないようにし、外した状態で魔力が切れそうになると自動で所有者の首に転送し、また効果をしっかり発揮できるようにしてみた。
「また器用に魔法を使いますね・・・ミランダ様がまた怒らなければいいのですけれど・・・」
お嬢様が感動されているようだゴブ。
これはわたしが人間に化けようとして開発した結界の応用魔法ゴブ。
・・・自分に試したら全身が日焼けしたようにピリピリして10分ぐらい我慢するのが限界だったゴブ。
見た目は5歳くらいのかわいい幼女になれたのに・・・もうやらないゴブ。
「おほほほ。ありがとうございます。この恩は私たちの深い友情にてしっかりとお返しいたしますわ!そしてこの呪いのネックレスは早急に宝物庫へと封印させていただきます。公式の場で上流貴族の皆様と会合する時は仕方がありませんが」
おい。呪いじゃなくて祝福だぞ。簡易鑑定でもしっかりとそう表示されているし。
せっかく今回の大部分の時間を割いて製作したのに身に着ける気が無いな。
まぁ、失くさないように時間が経つと自動で持ち主に装着される魔法も掛けておいたし問題ないかな。
家宝だとか言っていたし、いつも身に着けておられるようだからいちいち説明しなくてもいいだろうゴブ。
「満足いただけて何よりです。アイラちゃんとミセッティの聖魔法はいつ見ても本当に素晴らしいですわ。装飾品などに聖魔法を付与する祝福まで使えるとは正直私も知りませんでしたが」
奥方様の目が笑っていない気がするゴブ。視線が痛い。
「モノに魔法効果を付与する祝福は先々代の大聖女様しか使えなかったと聞いた記憶がありますが、しかも亡くなられる3年前にやっと行使できるようになられたとか・・・。何だか私たちの常識が根本から崩れてしまいますね」
カタリナさんとお嬢様がこそこそお話している。
「ゴブ」(常識が崩れていくのはこっちも同じだゴブ)
「あ、あら~。私ったらついはしたなく大声を出して取り乱してしまいましたわ。
少しだけ私の期待していた施術と違ったものですからびっくりいたしましたの」
びっくりしたのはこっちだゴブ。
エレノア様には突き飛ばされるし、母上様には首を絞められるしとんでもない暴力親子ゴブな。
うちの人たちや辺境伯家といい貴族家は前の世界の常識が通用しない頭のネジが2、3本抜けているとんでもない方々ゴブ。
「何か失礼なことを考えていますね・・・。でも今のミランダ様への施術間違いはミセッティが悪いと思いますわ」
「ゴブ!?」(お嬢様まで!?純潔より大事なものは無いって言ったのに)
「もうっ。ミランダ様が純潔に戻りたいなんて思われる訳ないでしょう。あの年齢になって処女だとかいって喜ぶ殿方がいたらかなり特殊な趣味ですわよ!」
「ぐふっ」
「ぐふっ」
ダンドール夫人が胸を押さえてうずくまった。何か持病でもお持ちなのかな。
うちの奥方様もなぜか同じリアクションをしている。
友情がなんとかとか言っていたから仲良しなのか?
「・・・フフフ。アイラちゃん、今晩はエレノア嬢の名誉の回復のために頑張ってくれたけど、次は私とミランダ夫人の強い友情のために少しだけ力を貸してくださいね。処女にはこだわっておられませんから」
奥方様が少しひきつった笑顔でお願いされてきた。
「分かっておりますわ、お母様。ミセッティ、ミランダ様にも少しだけ若々しく外見を整えることをお願いいたしますわ」
「ゴブ」(分かったゴブ。それならそうと最初から言ってほしいゴブ)
「もう次は大丈夫ですわ。ミセッティもしっかり要望を理解したようです。少し外見を良くしてくれるそうですわ」
「・・・別に少しだけでなくてもよろしくてよ?」
~~~~~
「ゴブ~」(終わったゴブ~)
結論からいうと結構がんばりました。
今のエレノア嬢ほどではないが元々がかなりの美人さんだったので顔の印象はほぼ変えずに年齢だけ5歳若返らせて、体中のしわとシミを取り除いてみました。
5歳しか若くしていないはずなのにエレノア様と並んだら母親とは誰も思わずお姉さんだと勘違いする出来栄えになった。
このままだと変貌が激しすぎて周りが戸惑うだろうから変身アイテムを作ってみた。
ミランダ夫人がいつも欠かさず身に着けているらしい家宝のネックレスを拝借。
聖魔法レベル5 [祝福] 結界を付与
以前から試してみたかった結界の応用を祝福にてネックレスに定着させた。
祝福のネックレス(レベル7)
・全身を薄い結界で覆い登録された外見に見せる。
・防御結界の効果は無い。
・所有者ミランダ・ダンドール以外は効果は発揮されない
・魔力充填機能 装着者からわずかに魔力を吸い上げ効果を持続させる
・紛失防止機能 一定時間身に着けていないと自動で転送、装着される
施術前のミランダ様を身に着けるだけで再現できる偽装結界を発生させるゴブ。
これで公式な場で不要なトラブルを避けることが出来るはず、わたしはアフターケアもしっかりと考えられる有能なゴブリンなのだ。
魔力紋が各個人で違うことにヒントを得て所有者登録した者以外が付けても効果を発揮しないようにした。
また装着者の魔力をわずかながら吸い上げて魔力切れにならないようにし、外した状態で魔力が切れそうになると自動で所有者の首に転送し、また効果をしっかり発揮できるようにしてみた。
「また器用に魔法を使いますね・・・ミランダ様がまた怒らなければいいのですけれど・・・」
お嬢様が感動されているようだゴブ。
これはわたしが人間に化けようとして開発した結界の応用魔法ゴブ。
・・・自分に試したら全身が日焼けしたようにピリピリして10分ぐらい我慢するのが限界だったゴブ。
見た目は5歳くらいのかわいい幼女になれたのに・・・もうやらないゴブ。
「おほほほ。ありがとうございます。この恩は私たちの深い友情にてしっかりとお返しいたしますわ!そしてこの呪いのネックレスは早急に宝物庫へと封印させていただきます。公式の場で上流貴族の皆様と会合する時は仕方がありませんが」
おい。呪いじゃなくて祝福だぞ。簡易鑑定でもしっかりとそう表示されているし。
せっかく今回の大部分の時間を割いて製作したのに身に着ける気が無いな。
まぁ、失くさないように時間が経つと自動で持ち主に装着される魔法も掛けておいたし問題ないかな。
家宝だとか言っていたし、いつも身に着けておられるようだからいちいち説明しなくてもいいだろうゴブ。
「満足いただけて何よりです。アイラちゃんとミセッティの聖魔法はいつ見ても本当に素晴らしいですわ。装飾品などに聖魔法を付与する祝福まで使えるとは正直私も知りませんでしたが」
奥方様の目が笑っていない気がするゴブ。視線が痛い。
「モノに魔法効果を付与する祝福は先々代の大聖女様しか使えなかったと聞いた記憶がありますが、しかも亡くなられる3年前にやっと行使できるようになられたとか・・・。何だか私たちの常識が根本から崩れてしまいますね」
カタリナさんとお嬢様がこそこそお話している。
「ゴブ」(常識が崩れていくのはこっちも同じだゴブ)
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