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目の前にいる女はまるでイディとアデライトを物として扱う様な発言をした。
私の口からは決して言えない内容をこの女が吐き出した。
私の事は悪し様にいってもらっても問題ない。
だが、イディとアデライトを道具の様な扱いをするのはそうだな、たとえこの女ではない存在が言っていても今と同じような行動をしただろう。
魔法で床に押さえつけている女は悲鳴一つあげない。
正確には悲鳴をあげさせないぐらいに魔法で押さえつけている。
「どうしてお前はこうなっているか理解できないだろう?」
あの女の前まで行って、私はしゃがみ込んだ。
魔法で押さえ込まれて苦しいのか表情が歪んでいる。
「私のイディとアデライトをお前は物の様に扱った。あの二人はお前なんかに物扱いしても良い存在じゃない」
騎士と魔法使いがいるから本気ではないが、軽く殺気を垂れ流せば女は顔色を真っ青にした。
体もきっと震えたいのだろうが、魔法で押さえつけているからか震える事は許されないだろう。
「そういえば少し面白い話を侍従から聞いたんだ」
少しだけあの女を床に拘束する魔法の力を態と弱めた。
少しは会話できるようになったのだろうか、口を何度か開いて話そうと試みている。
その会話ができることが今からは意味を為さない事を教えてやろう。
「尋問を行おうとすれば口を噤まされ、拷問を行おうとすれば道具がバラバラに壊れてしまうと」
長年の癖で持っていた小さなナイフを胸ポケットから取り出した。
「不思議だよな。何かしらの加護かの様に情報を聞く為の行動が全て妨害される。それで少し考えたのだ」
ナイフの鋒を向けると、女は私の考えを察したのだろうか声を上げずに泣き始めた。
「お前が言う魔王という私であれば拷問や尋問を行えるのではないかと思ってね?生憎私の手元にはこのナイフ一本しかないから、碌な拷問も行えないが苦痛を知らない貴族令嬢であるお前にはきっと耐えられないだろうな」
ナイフの鋒で頬を軽く切ってやれば涙が溢れる量が増えた気がする。
泣けば傷口に染みるのに、それをこの女は全く理解していない。
「騎士と魔法使いよ。これから見るのは二人の精神に異常をきたす可能性がある。耐えられないなら目を背ける事を許可しよう」
「「承知いたしました」」
二人分の声が聞こえ、私が起こす行動の了承をもらった。
真っ黒な手袋をして今から汚れてしまう手を保護した。
床に倒れ込ませたままで拷問がしにくくあるから、またもう少し魔法の効力を弱くして騎士に女を椅子に座らせてもらった。
「あたしの体に触らないでよ!!騎士なんかが触っていい体じゃないわ!」
喚く女だが、王宮騎士は確執を持たないようにする為全て貴族の子息だけで構成されている。
そんな事も知らない時点で頭も知れている。
「そこまで喚けるのであればきっとお前は良い悲鳴をあげてくれるだろうな」
騎士を後ろに下がらせ、女の手を取りナイフで小指を切り落とした。
私の口からは決して言えない内容をこの女が吐き出した。
私の事は悪し様にいってもらっても問題ない。
だが、イディとアデライトを道具の様な扱いをするのはそうだな、たとえこの女ではない存在が言っていても今と同じような行動をしただろう。
魔法で床に押さえつけている女は悲鳴一つあげない。
正確には悲鳴をあげさせないぐらいに魔法で押さえつけている。
「どうしてお前はこうなっているか理解できないだろう?」
あの女の前まで行って、私はしゃがみ込んだ。
魔法で押さえ込まれて苦しいのか表情が歪んでいる。
「私のイディとアデライトをお前は物の様に扱った。あの二人はお前なんかに物扱いしても良い存在じゃない」
騎士と魔法使いがいるから本気ではないが、軽く殺気を垂れ流せば女は顔色を真っ青にした。
体もきっと震えたいのだろうが、魔法で押さえつけているからか震える事は許されないだろう。
「そういえば少し面白い話を侍従から聞いたんだ」
少しだけあの女を床に拘束する魔法の力を態と弱めた。
少しは会話できるようになったのだろうか、口を何度か開いて話そうと試みている。
その会話ができることが今からは意味を為さない事を教えてやろう。
「尋問を行おうとすれば口を噤まされ、拷問を行おうとすれば道具がバラバラに壊れてしまうと」
長年の癖で持っていた小さなナイフを胸ポケットから取り出した。
「不思議だよな。何かしらの加護かの様に情報を聞く為の行動が全て妨害される。それで少し考えたのだ」
ナイフの鋒を向けると、女は私の考えを察したのだろうか声を上げずに泣き始めた。
「お前が言う魔王という私であれば拷問や尋問を行えるのではないかと思ってね?生憎私の手元にはこのナイフ一本しかないから、碌な拷問も行えないが苦痛を知らない貴族令嬢であるお前にはきっと耐えられないだろうな」
ナイフの鋒で頬を軽く切ってやれば涙が溢れる量が増えた気がする。
泣けば傷口に染みるのに、それをこの女は全く理解していない。
「騎士と魔法使いよ。これから見るのは二人の精神に異常をきたす可能性がある。耐えられないなら目を背ける事を許可しよう」
「「承知いたしました」」
二人分の声が聞こえ、私が起こす行動の了承をもらった。
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「あたしの体に触らないでよ!!騎士なんかが触っていい体じゃないわ!」
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そんな事も知らない時点で頭も知れている。
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