子悪党令息の息子として生まれました

菟圃(うさぎはたけ)

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私の気持ちを伝えてから、何故か二人と接するのにぎこちなさが生まれてしまった。
二人に触れるとカッと顔が熱くなって長く触れる事ができなくなってしまった。

二人は私と触れる時にこんな事になっているのか?

「私たちの気持ちが通じ合ったから、少しはホロを味わっても…」

「先ほどの薬をまた飲みたいようだな?」

私をまた押し倒そうとする為に伸ばされた手が一言で引っ込んだ。
あの失敗した酸っぱい薬は結構役に立つ。

「ゔぅ~、酸っぱいのが口の中で蘇ってきた…」

何もしてないイディに二次被害が出ていた。

「先に両家で話し合いをしよう。その…なんだ…そういうのは話し合いが終わってからでも良いだろう」

「え!?」

「幻聴か?」

イディとアデライトは耳を疑うような表情をしている。
私がそんな事を言わないとでも思っているのか?

「ホロが…僕たちを誘った…?」

「イディ私もそう聞こえたが…」

二人が顔を合わせながら、私が話した内容を確認し合っている。
後で二人にもう一度言えば良いか。

「取り敢えず先に連絡する。二人はゆっくりしていろ」

私の声は届いていない様で、二人で何やら話し合っている。
アデライトからリリーシア家に連絡して欲しいが、二人がこの様な状態なら私からリリーシア家に連絡するしかないな。

先に父上に連絡をしようと腰を上げ、通信の魔道具を机の引き出しから取り出した。
魔道具を起動させ父上に通信を繋げた。

『ホロ急にどうした?何か宰相から話があったのか?』

「その、なんだ…婚約期間が無くなって王室主導で、私とイディとアデライトの結婚の話が進んでしまっていてな」

『ああ、そういう事か』

父上から帰ってきた反応は思っている以上に淡白なものだった。

「学生で結婚を行うのは…良くないのでは?」

『表立ってはないが、学生の内に結婚を執り行うのは良くある事だ。しかし、ホロを囲い込む為に結婚を王室主導で進めるとは…中々思い切った行動ではある。こちらでも何か裏があるかどうかは探っておく』

「分かった。それと、イディとアデライトが何やら話し込んでいるから、私からリリーシア公爵家に連絡しても問題ないだろうか?」

『アデライト殿が対応に時間がかかりそうであればホロから連絡しても問題ない』

「そうか。父上、両家との話し合いも必要になると思うが、それはどういう手続きをしたら良いのだろうか?」

『そうだな…私からリリーシア家に連絡をしよう。両家同士の話し合いの場を設けるのもその時に日程を調節しよう』

「ありがとう父上。それではまた分かったら連絡をして欲しい」

『ああ、ネヴィから連絡が来ると思うがその時は対応して欲しい。それではここで失礼する』

父上から通信を切られ、魔道具からは何も音がしなくなった。
母上が結婚の話を聞けばきっと嬉しそうに話を聞いてくるだろう。

イディとアデライトの相手以外に母上の相手もとなるとそこそこ時間がかかるだろうな。
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