悪役に好かれていますがどうやって逃げれますか!?

菟圃(うさぎはたけ)

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「あのハイエルフに出会ったのは魔法で森の中に飛ばされて、翌日辺りに精霊によって僕の居場所がバレたんです」

「その飛ばされたのは自身が意図的に飛んだのか、それとも意図せずに飛ばされたのかどちらになるのかね?」

飛ばされたと言っているのに、なんで僕が意図して飛んだと聞いてくるんだろう。

「クラスメイトに突き飛ばされたと思ったら、森の奥深くに移動していました。意図してその場所に行ったわけではないとご理解ください」

嫌味には嫌味を。
にっこりと返事しながら、ハイエルフの方を見れば相手もニコリと笑いかけてきた。

全く意味を成さない嫌味の応酬になるだろうけど一切負ける気はないから。

「現場を見たが、ノーヴェの遺体と数人のエルフの遺体があったが貴殿が手を掛けたのは誰かね?」

あのハイエルフはノーヴェって言うのか。
それにしても名前で呼ぶってことは何か関わりがあるのだろうか。

「エルフには手を掛けましたが、ハイエルフの方には殺され掛けて、意識を失っておりましたのでハイエルフの方の死について私は存じ上げません」

敢えて名前を呼ばずに言えば、ハイエルフの人は一瞬だけ笑顔を潰したけど直ぐに表情を笑顔に戻した。
名前を呼ばない事に苛立っているのか、それともハーフエルフが名前を呼ぶのがタブーに当たるのが回避されたのか。

そんなのはどちらでもいいけど、むかつかせる事ができたからいいと思う。

「そうか。では、ノーヴェに手を掛けたのは誰かわかるかね?」

だーかーらー!
意識失ってたから知らないって言ってるじゃん!

ハイエルフであっても老化をしているのが目に見えているから、相当歳をとっているのだろうからきっと耄碌して記憶が保てないんだろう。
そう思う事にしよう。

「先程もお伝えさせて頂きましたが、意識を失っておりまして存じ上げておりません。恐れ入りますがどの様な状態で手を掛けられてしまったのでしょうか?お聞かせ願いますでしょうか?私の知識によってご回答できるかと思いますので」

どっ直球で聞いたら怒りが隠せてないのか表情が歪んでいる。
表情管理できずして貴族の中に生きていけると思うなよ。

ハーフエルフ如きに下に見られて悔しいだろうね。

「貴殿より長生き故、全ての魔物、多種族の殺害方法は知っておるが首を断ち切られた事による物だったからこそ、貴殿に聞いているのだがね?」

へー、あのハイエルフ首斬りで殺されたんだ。
なら相当の実力者じゃないと難しいことだろうね。

手を掛けた人の想像は唯一あるとすれば、僕を助けてくれたラグザンドぐらいしか思いつかないけどまだ17歳のラグザンドがハイエルフを手にかけれるとは思わない。
だからこそ思いつく人はいない。

「そうであれば、私はその様な者は思いつきません。ハイエルフの方に手を掛けられる存在が私達の国にいると考えられていらっしゃるのでしょうか?」

こちらの国をそんなに敵にしたいのだろうか。
相手をしている僕はまだ15歳であるが、その15歳相手に国の命運を賭けさせるのはどうなんだ?

相手はできるけど僕一人に責任を持たせるのは全くお角違いでしょ。
お父様が来るまで流すしかない。
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