悪役に好かれていますがどうやって逃げれますか!?

菟圃(うさぎはたけ)

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エルフとの事があって早1ヶ月ぐらい経った。
お父様が相当話を詰めてくれたみたいで、エルフが下手に出なければならない状態にまでなったみたい。

詳細を確認した所、お父様が言っていた制約というのはお母様と交わしていた制約で、その制約の内容はエルフを手にかけないという内容だった。
その制約自体はかなり力が強くてエルフに手を出そうとすると、呪いが発動して内臓がズタズタになるものだと離してくれた。

お父様なら内臓ズタズタでも動けてしまうので、制約という制約にはなり得ないと言っていたけど、それでも痛いものは痛いんだからそんな事を受けてほしくない。
その制約もお父様がかなり怒って、お母様に制約を解いて貰ったと言っていた。

お母様はその制約を解けて一安心だとも言っていた。
エルフと何かあった時にほぼ無抵抗で攻撃を受けなければならない状態になるから、その制約を課した状態で戦争に行くのはとても辛かったとお母様が言っていた。

僕もその事実を聞いてかなり驚いたし、応接室にて対応した時にハイエルフに剣を突きつけそうになっていた時にももしかしたら呪いを受けていたのではないかと思うとゾッとする出来事ではあった。
そんなこんなあって、僕は後数日で学院に復帰できるまで回復した。

庭で歩き回って体力を増やす事を頑張っている。
激しい運動はまだ神官から許可を貰えていなくて、学院に在籍していた時よりも相当体力は落ち込んでいる。

その事実にしょんぼりしながらも、今日も頑張って庭で歩き回っている。
庭も手入れされていて花を眺めて、目で楽しみながらも歩き続けた。

最近少し自分でも違和感があるのが、外に出ると少しだるく感じる事がある。
最初は体力がないからと思っていたけど、普段通りに生活出来る様になったのにそのだるさがなくなる事がない。

夜ごろにはそのだるさは無くなって、むしろ元気になる事が多いからそれが不思議で堪らない。
真っ赤な薔薇が目に入った時に少しだけ足を止めた。

ツェーリア家は清廉に重きを置いていて、薔薇も白ばかりの中で一輪だけで真っ赤な薔薇がある。
手折ろうと思ったけど、その中で咲き続ける綺麗な真っ赤な薔薇が健気に思えて手折るのを止めた。

じっと見ていると急に影がさした。
後ろを振り返るとラグザンドが僕に日傘をさしていた。

「暑い中だから日傘をささないとダメだよ」

「学院はどうしたの?まだ授業がある時間だと思うんだけど」

ニコリとラグザンドは笑うだけで、学院については話をしてくれない。
ここ最近ずっとこんな感じで学院については全く話してくれない。

「答えたくないならいいけど…。ラグの人生でもあるからしっかりと学院に行かないとダメだよ」

「大丈夫。毎日来ても私はSクラスから落ちる事はないよ」

「それならいいけど…Sクラスから落ちたら会わないからね。それに関しては大公殿下から許可もらっているからね?」

「知っているよ。さあ、体に悪いからもう屋敷の中に戻ろう?」

さらっと嫌な事を言ったけど、簡単に流されてしまって屋敷まで綺麗にエスコートされた。
屋敷の中に入ると少しだるかった感じが緩和された。

このだるさはなんなんだろう。
神官が診察に来た時にこの症状を聞いてみようと思う。
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