100 / 173
3*
47
しおりを挟む
「う、嘘って…。間違いなく嘘ではありますけど、そんな…怖い顔をしなくてもいいんでは…」
そんな事ばかり言うから人を逆撫でにしているんだ。
クラスメイトのみんなも表情がかなり怖くなっている。
普段寝ているクラウゼンも珍しく起きていて、愛をすごい勢いで睨んでいる。
「怖い顔をさせているのは君自身の発言であることはわからないのかね?」
「嘘だとは言いましたけど、聞いている聞いていないで何か違いがあるのですか!?」
レザリアがコツっとヒールを鳴らしながら、愛のところにいくと扇子をパチンと音を立てて閉じた。
その扇子を愛の顎にそっと添えてクイッと上にあげた。
「貴方は聖女見習いという称号を得ておりますが、なぜネヴィレント様の怪我の様子をお聞きして治療を行いに行きませんでしたの?」
「どうやって会うっていうの?私は教会に軟禁されていたのよ!?」
「嘆願書を書けば問題なくネヴィレント様の治療にあたれた筈ですわ。他の聖女候補生様もツェーリア伯爵家に嘆願書を持って治療に向かわれたとお話しを聞きましたわ。全て門前払いをされたとお聞きしましたけど」
「嘆願書?何よそれ。私はそんなものを聞いたことはないわ」
「聞いた事がないではなくて、貴方がネヴィレント様の治療について教会側に言及をされなかっただけでしょう?言及をなされていればネヴィレント様の治療に行かれていた筈ですわ」
レザリアのその発言に愛はグッと押し黙った。
知らなくてもできた事を行わなかったのだから、僕の治療を行う気はサラサラなかったのだろう。
だから答えられない。
「ですが、私どもの情報源からは貴方がツェーリア伯爵家に向かわれたという情報はございませんし、教会の中で悠々自適に過ごしていらっしゃれたとえもお聞きしております。なので貴方がネヴィレント様に対して何ら罪悪感を抱くこともなくこの一ヶ月お過ごしになられていた事も知っておりますわ」
教会で軟禁されていたという発言がありながらも、悠々自適に暮らしていたはそれは全く反省していないと見せつけているようなものではないか。
そんな姿を当たり前のように見せつける事ができるのは異常だと思える。
「そうして黙りこくられてもお話しは進みませんわ。何故あの様が事を出来ていたのかはわかりませんわ。どうしてあの一ヶ月間普通になされていたのかお聞きしてもよろしいでしょうか?」
レザリアの質問に愛は一切答えない。
「あら反論する口はありますのに、答える口はありませんの?」
「知らないと言ったじゃない!なんで全部私の所為にされなきゃいけないのよ!」
愛が発狂した様に叫び始めた。
「どうせ死にかけるだけなんだから私が行かなくても問題ないじゃない!!ここにこれている時点で問題ないんでしょ!?」
問題ないという訳ではなく、問題があったけど治療して貰って動けるまで睨んで改善してからきているんだよ。
なんで彼女はその事を理解しようとしないのだろうか。
「どうせラストまで死なないんだから死にそうになっただけでいちゃもんつけないでよ!」
レザリアの扇子を手で振り払い、その勢いでレザリアを後ろに突き飛ばした。
その瞬間愛の足元が急に氷で固められた。
そんな事ばかり言うから人を逆撫でにしているんだ。
クラスメイトのみんなも表情がかなり怖くなっている。
普段寝ているクラウゼンも珍しく起きていて、愛をすごい勢いで睨んでいる。
「怖い顔をさせているのは君自身の発言であることはわからないのかね?」
「嘘だとは言いましたけど、聞いている聞いていないで何か違いがあるのですか!?」
レザリアがコツっとヒールを鳴らしながら、愛のところにいくと扇子をパチンと音を立てて閉じた。
その扇子を愛の顎にそっと添えてクイッと上にあげた。
「貴方は聖女見習いという称号を得ておりますが、なぜネヴィレント様の怪我の様子をお聞きして治療を行いに行きませんでしたの?」
「どうやって会うっていうの?私は教会に軟禁されていたのよ!?」
「嘆願書を書けば問題なくネヴィレント様の治療にあたれた筈ですわ。他の聖女候補生様もツェーリア伯爵家に嘆願書を持って治療に向かわれたとお話しを聞きましたわ。全て門前払いをされたとお聞きしましたけど」
「嘆願書?何よそれ。私はそんなものを聞いたことはないわ」
「聞いた事がないではなくて、貴方がネヴィレント様の治療について教会側に言及をされなかっただけでしょう?言及をなされていればネヴィレント様の治療に行かれていた筈ですわ」
レザリアのその発言に愛はグッと押し黙った。
知らなくてもできた事を行わなかったのだから、僕の治療を行う気はサラサラなかったのだろう。
だから答えられない。
「ですが、私どもの情報源からは貴方がツェーリア伯爵家に向かわれたという情報はございませんし、教会の中で悠々自適に過ごしていらっしゃれたとえもお聞きしております。なので貴方がネヴィレント様に対して何ら罪悪感を抱くこともなくこの一ヶ月お過ごしになられていた事も知っておりますわ」
教会で軟禁されていたという発言がありながらも、悠々自適に暮らしていたはそれは全く反省していないと見せつけているようなものではないか。
そんな姿を当たり前のように見せつける事ができるのは異常だと思える。
「そうして黙りこくられてもお話しは進みませんわ。何故あの様が事を出来ていたのかはわかりませんわ。どうしてあの一ヶ月間普通になされていたのかお聞きしてもよろしいでしょうか?」
レザリアの質問に愛は一切答えない。
「あら反論する口はありますのに、答える口はありませんの?」
「知らないと言ったじゃない!なんで全部私の所為にされなきゃいけないのよ!」
愛が発狂した様に叫び始めた。
「どうせ死にかけるだけなんだから私が行かなくても問題ないじゃない!!ここにこれている時点で問題ないんでしょ!?」
問題ないという訳ではなく、問題があったけど治療して貰って動けるまで睨んで改善してからきているんだよ。
なんで彼女はその事を理解しようとしないのだろうか。
「どうせラストまで死なないんだから死にそうになっただけでいちゃもんつけないでよ!」
レザリアの扇子を手で振り払い、その勢いでレザリアを後ろに突き飛ばした。
その瞬間愛の足元が急に氷で固められた。
245
あなたにおすすめの小説
愛してやまなかった婚約者は俺に興味がない
了承
BL
卒業パーティー。
皇子は婚約者に破棄を告げ、左腕には新しい恋人を抱いていた。
青年はただ微笑み、一枚の紙を手渡す。
皇子が目を向けた、その瞬間——。
「この瞬間だと思った。」
すべてを愛で終わらせた、沈黙の恋の物語。
IFストーリーあり
誤字あれば報告お願いします!
結婚初夜に相手が舌打ちして寝室出て行こうとした
紫
BL
十数年間続いた王国と帝国の戦争の終結と和平の形として、元敵国の皇帝と結婚することになったカイル。
実家にはもう帰ってくるなと言われるし、結婚相手は心底嫌そうに舌打ちしてくるし、マジ最悪ってところから始まる話。
オメガバースでオメガの立場が低い世界
こんなあらすじとタイトルですが、主人公が可哀そうって感じは全然ないです
強くたくましくメンタルがオリハルコンな主人公です
主人公は耐える我慢する許す許容するということがあんまり出来ない人間です
倫理観もちょっと薄いです
というか、他人の事を自分と同じ人間だと思ってない部分があります
※この主人公は受けです
【本編完結】断罪される度に強くなる男は、いい加減転生を仕舞いたい
雷尾
BL
目の前には金髪碧眼の美形王太子と、隣には桃色の髪に水色の目を持つ美少年が生まれたてのバンビのように震えている。
延々と繰り返される婚約破棄。主人公は何回ループさせられたら気が済むのだろうか。一応完結ですが気が向いたら番外編追加予定です。
虚ろな檻と翡翠の魔石
篠雨
BL
「本来の寿命まで、悪役の身体に入ってやり過ごしてよ」
不慮の事故で死んだ僕は、いい加減な神様の身勝手な都合により、異世界の悪役・レリルの器へ転生させられてしまう。
待っていたのは、一生を塔で過ごし、魔力を搾取され続ける孤独な日々。だが、僕を管理する強面の辺境伯・ヨハンが運んでくる薪や食事、そして不器用な優しさが、凍てついた僕の心を次第に溶かしていく。
しかし、穏やかな時間は長くは続かない。魔力を捧げるたびに脳内に流れ込む本物のレリルの記憶と領地を襲う未曾有の魔物の群れ。
「僕が、この場所と彼を守る方法はこれしかない」
記憶に翻弄され頭は混乱する中、魔石化するという残酷な決断を下そうとするが――。
番に見つからない街で、子供を育てている
はちも
BL
目を覚ますと、腕の中には赤ん坊がいた。
異世界の青年ロアンとして目覚めた「俺」は、希少な男性オメガであり、子を産んだ母親だった。
現世の記憶は失われているが、
この子を守らなければならない、という想いだけははっきりと残っている。
街の人々に助けられ、魔石への魔力注入で生計を立てながら、
ロアンと息子カイルは、番のいない街で慎ましく暮らしていく。
だが、行方不明の番を探す噂が、静かに近づいていた。
再会は望まない。
今はただ、この子との生活を守りたい。
これは、番から逃げたオメガが、
選び直すまでの物語。
*本編完結しました
手切れ金
のらねことすていぬ
BL
貧乏貴族の息子、ジゼルはある日恋人であるアルバートに振られてしまう。手切れ金を渡されて完全に捨てられたと思っていたが、なぜかアルバートは彼のもとを再び訪れてきて……。
貴族×貧乏貴族
氷の婚約者様に破談を申し出たら号泣された
楽矢
BL
目が覚めると、レースの牢獄のような天蓋付きベッドの上だった。
何も覚えていない出来損ない下級貴族ミラ。無能だクズだと冷酷な罵詈雑言を浴びせてくる氷の騎士セティアス。
記憶喪失から始まる、2人のファンタジー貴族ラブコメディ。
----------
※注)
かっこいい攻はいません。
タイトル通りそのうち号泣しますのでご注意!
貴族描写は緩い目で雰囲気だけお読みいただけると幸いです。
ハッピーエンドです。
激重感情をこじらせた攻→受な関係がお好きな同志の方、どうぞよろしくお願いします!
全16話 完結済み/現在毎日更新予定
他サイトにも同作品を投稿しています。
様子を見ながらそのうち統合するかもしれません。
初めての一次創作でまだよく分かっておらず、何かおかしなことをしでかしていたら申し訳ないです!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる