悪役に好かれていますがどうやって逃げれますか!?

菟圃(うさぎはたけ)

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「レザリアに何をするの?君が実際に起こした事だよね?事実を言われたからといって人を突き飛ばすのはお角違いなんじゃない?」

「痛い痛いっ!!」

アルフレッドの魔法によって固められてしまった足は、かなりの激痛を生んでいるらしく愛は涙を流しながら必死に氷を壊そうとしている。
魔法でできた氷に対して魔法を使用するのではなく、素手で殴ってなんとかこの状況を打破しようと試みている。

魔法でできた氷を物理的に破壊するなん熟練した騎士ですらかなり難しい事なのに、女性で尚且つ訓練を全くと言って良いほど積んでない人に素手で破壊する事は無理。
魔法について授業でも習っているはずだし、教会でも魔法について事細かに習っているはずなのに…

「素手で壊れるわけがありませんわ。貴方は何を学院ここで学んだんですの?例えここで学ばれていなかったとしても、教会で必ずお受けになられている事だと思いますわ。お聞きになされていないという事はありませんわよね?」

アルフレッドに支えてもらいながらゆったりと立ち上がったレザリア。
手を地面についた時に少し怪我をしたのか、手首をさする動作をしている。

「暴れれば解決できるとは思わないでくださいませ。貴族であろうとも、平民であろうとも人に手を出すという行動自体が、心の卑しい者がする事ですわ」

「早くこの魔法を解きなさいよ!教会にっ…」

「教会に言いつけた所でその願いは叶わない。僕たちはこう見えて最低でも伯爵家以上の家格を持っていて、伯爵家でも特殊な役職についている者ばかりだ。唯一ハクだけが男爵家であるが国内随一の商家だ。敵に回せば食糧等々を支給をされなくなる。この面々に教会が意味もなく敵対する事はないだろう」

アルフレッドが説明しても全く理解していないのか、愛はアルフレッドをきつく睨みつけている。
反省とは縁遠い人だなと今日だけで何度思ったことか。

「教会の人間が回収しに来たら魔法を解くよ。それまでは勝手できない様にする為に、今はこのままでさせていただくね?」

アルフレッドの解く気はないという言葉だけに反応して絶望した表情をした。

「痛いんだから早く解きなさいよ!」

その叫び声がかなりうるさすぎて、耳を勢いよく塞いだ。
耳がいいから人の叫び声はかなり辛い。

「静かにしてくださりますか?」

アゼルが糸魔法を使用して愛の口を無理矢理塞いだ。
もごもごと唸り声が聞こえるけど、かなり小さくなって耳を塞ぐ必要がなくなった。

「これで静かになりましたわね。愛しのクラウゼンが貴方のせいで目が覚めてしまっているんですのよ」

「別に叫び声で起きた訳ではないんだけどね。感情操作が出来てなくて溢れ出てる魔力が気持ち悪くて起きただけ…」

「そうでしたの?結界で魔力遮断を行っておきますわ」

アゼルが糸を紡ぎ出してクラウゼンを優しく包み込んでいた。
本当に器用な魔力操作だな。

「それでは少しお待ちくださいませ」

アゼルが淑女の礼を愛にとって、仮面越しであるはずなのに冷たい視線が愛に向けられているのが分かる。
教会の者が来るまで愛が不審な動きをしないように監視する形になった。

教会の者が来るのがかなり時間がかかったから、愛の足が凍傷一歩手前にまでなっていたけど自分で治癒の魔法を駆使して、自身で治していた。
魔法…使えるんじゃん…
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