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「婚約破棄がなされたのだから、ネヴィの本当の気持ちを聞きたいんだ。お父様に教えてくれるかい?」
お父様が優しく僕の気持ちを聞いていくれる。
その対応に僕は僕は泣きそうになったけど、ぐっと泣くのを堪えた。
「僕は…ラグが、好きです…。でも、この気持ちが原因で、魔王が生まれてしまったんです。だから、この気持ちは伝えないつもりです…」
溢れそうになる気持ちを抑え込んで僕はお父様と向き合った。
どこか遠くで魔王の声が聞こえる。
「どうして?」
「僕はハルトという素晴らしい婚約者がいながらもラグに現を抜かしてしまったんです。気持ちが移ろいでしまう様な僕が、ラグに伝えるのはおかしい事でしょう?」
僕は気持ちを浮つかせてしまった僕自身を許す事ができない。
だからこそ僕の気持ちを伝えない。
それが僕の罰になるだろうから。
「それを決めるのはネヴィではなくてラグザンド殿だと思うけど?」
「そ、そうですが…でも、僕みたいなのに好かれるなんて迷惑ではありませんか?」
僕は小説のネヴィレントと同じような行動を結果辿ってしまっている。
小説のネヴィレントも振り向いてくれないハルトを見限って、手駒になるとも知らずにラグザンドの手を取った。
その結果破滅してしまったのだけど。
かなり違う部分があるけど、お互いに同意して婚約破棄を行った。
でも婚約破棄を行う前に僕はハルトを裏切るような行動をおこなってしまった。
「本人に聞いてみればわかるんじゃないかな?」
お父様が扉の方に視線を向けると、ラグザンドが部屋の中で立っていた。
僕とお父様の話をしっかりと聞いていたみたいで、嬉しそうな表情を僕に向けている。
「ど、どうして…僕の部屋から出た筈じゃ…」
「ネヴィレントの気持ちを聞きたいとツェーリア伯爵に部屋から出る前に伝えさせて貰ってね。出た振りをして部屋の中に留まらせて貰ったよ」
ラグザンドが僕のところに近づき、僕の両手を手に取った。
優しく包まれるその手の温かさに僕は泣きそうになる。
理由も全く分からないけどじわっと目頭が熱くなった。
「ネヴィ…私に君の気持ちを聞かせてくれないかい?」
「ぼ、僕は……だ、だめ…。だって、ラグの迷惑…」
目からボロボロと涙がこぼれ落ちていく。
「迷惑かどうか決めるのは私だろう?そんな事を考えずにネヴィの気持ちを私に教えて?」
「ぼ、僕は…ラグの事が…」
くっと喉がしまった。
次の言葉を出すのがとても難しい。
「ゆっくり息を吸って」
お父様に背中を撫でられ、ゆっくりと息を吸った。
少し落ち着ける事ができて、じっとラグザンドを見つめた。
優しい金色の瞳。
僕はこの瞳を失いたくない。
「ラグ」
「はい」
名前を呼べば嬉しそうに笑ってくれる。
そんな表情に心臓がキュッとする。
「僕はラグの事が、好き、です」
「私もネヴィの事が大好きだよ」
ラグの表情が花が綻んだような笑顔を浮かべた。
見たことがないその表情。
お父様にその表情を見せたくなくて、ラグの顔に僕の両手を押し付けた。
「ネヴィ?」
「お、お父様はみちゃだめです!」
お父様は僕の行動に呆気に取られていたけど、様子を理解したお父様にくすくすと笑われて恥ずかしくて堪らなかった。
お父様が優しく僕の気持ちを聞いていくれる。
その対応に僕は僕は泣きそうになったけど、ぐっと泣くのを堪えた。
「僕は…ラグが、好きです…。でも、この気持ちが原因で、魔王が生まれてしまったんです。だから、この気持ちは伝えないつもりです…」
溢れそうになる気持ちを抑え込んで僕はお父様と向き合った。
どこか遠くで魔王の声が聞こえる。
「どうして?」
「僕はハルトという素晴らしい婚約者がいながらもラグに現を抜かしてしまったんです。気持ちが移ろいでしまう様な僕が、ラグに伝えるのはおかしい事でしょう?」
僕は気持ちを浮つかせてしまった僕自身を許す事ができない。
だからこそ僕の気持ちを伝えない。
それが僕の罰になるだろうから。
「それを決めるのはネヴィではなくてラグザンド殿だと思うけど?」
「そ、そうですが…でも、僕みたいなのに好かれるなんて迷惑ではありませんか?」
僕は小説のネヴィレントと同じような行動を結果辿ってしまっている。
小説のネヴィレントも振り向いてくれないハルトを見限って、手駒になるとも知らずにラグザンドの手を取った。
その結果破滅してしまったのだけど。
かなり違う部分があるけど、お互いに同意して婚約破棄を行った。
でも婚約破棄を行う前に僕はハルトを裏切るような行動をおこなってしまった。
「本人に聞いてみればわかるんじゃないかな?」
お父様が扉の方に視線を向けると、ラグザンドが部屋の中で立っていた。
僕とお父様の話をしっかりと聞いていたみたいで、嬉しそうな表情を僕に向けている。
「ど、どうして…僕の部屋から出た筈じゃ…」
「ネヴィレントの気持ちを聞きたいとツェーリア伯爵に部屋から出る前に伝えさせて貰ってね。出た振りをして部屋の中に留まらせて貰ったよ」
ラグザンドが僕のところに近づき、僕の両手を手に取った。
優しく包まれるその手の温かさに僕は泣きそうになる。
理由も全く分からないけどじわっと目頭が熱くなった。
「ネヴィ…私に君の気持ちを聞かせてくれないかい?」
「ぼ、僕は……だ、だめ…。だって、ラグの迷惑…」
目からボロボロと涙がこぼれ落ちていく。
「迷惑かどうか決めるのは私だろう?そんな事を考えずにネヴィの気持ちを私に教えて?」
「ぼ、僕は…ラグの事が…」
くっと喉がしまった。
次の言葉を出すのがとても難しい。
「ゆっくり息を吸って」
お父様に背中を撫でられ、ゆっくりと息を吸った。
少し落ち着ける事ができて、じっとラグザンドを見つめた。
優しい金色の瞳。
僕はこの瞳を失いたくない。
「ラグ」
「はい」
名前を呼べば嬉しそうに笑ってくれる。
そんな表情に心臓がキュッとする。
「僕はラグの事が、好き、です」
「私もネヴィの事が大好きだよ」
ラグの表情が花が綻んだような笑顔を浮かべた。
見たことがないその表情。
お父様にその表情を見せたくなくて、ラグの顔に僕の両手を押し付けた。
「ネヴィ?」
「お、お父様はみちゃだめです!」
お父様は僕の行動に呆気に取られていたけど、様子を理解したお父様にくすくすと笑われて恥ずかしくて堪らなかった。
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